大人の人見知りは病気なの?就職や仕事の辛いストレスを和らげる方法

大人 人見知りこころの悩み
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大人の人見知りはコミュ障や甘えと捉えられることもあり、人間関係の悩みの原因になります。ひどい人見知りのせいで、就職や仕事がうまくいかないこともあります。この記事では、大人の人見知りの特徴や原因、改善法、「不安障害」との関係を解説します。

この記事でわかること
  • 赤ちゃんが人見知りする理由
  • 大人の人見知りとコミュ障の違い
  • 人見知りが目指すといいのは話し上手?聞き上手?
  • 大人の人見知り克服のポイント
  • 社交不安障害の症状と治療法
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子どもの人見知りと大人の人見知りの違い

人見知りといっても、子どもと大人とではその原因が異なります。子どもの人見知りと大人の人見知りでは、どのような違いがあるのでしょう。

人間の視力は徐々に発達し、生後5か月を過ぎる頃には人の顔をはっきり認識できるようになるそうです。すると母親や父親をはじめ、身近な人や家族と他人の区別がつくようにもなってきます。これに伴い、生後6~8か月の頃に始まるのが乳幼児の「人見知り」です。子どもは身を守るための本能として、また本人が生まれ持った性格によって他者に恐怖心と警戒心、そして好奇心を抱き、葛藤して泣くようになると言います。子どもの人見知りは、成長する過程で「知らない人が危険とは限らない」「他者を怖がる必要がない」と学んでいくことで、自然と治まっていきます。

対して大人の人見知りは、その多くが本人の性格と過去の経験から起こっているものと考えられています。大人の人見知りは、根本的な原因や性質が子どもの人見知りとは大きく異なるのです。

大人の人見知りの特徴とは

大人の人見知りを抱える人には、性格や会話に以下のような特徴が見られます。

  • 自分に自信がなく、他者からどう思われているか常に不安に感じている
  • 相手の表情や行動、言葉から影響を受けやすく、些細なことでも傷つきやすい
  • 他者を疑い、警戒する気持ちが非常に強く、関係を深めるのに時間がかかる
  • 相手の人柄が見えてくるまでなかなか自分の意見を言わず、本心を隠そうとする
  • 相手の自分への印象が気になるあまり会話に集中できないため、話が続かない
  • 意思表示することが苦手で、断ったり嫌だということに強い苦手意識を持っている

自分に自信がなく、相手からどう思われるかを気にするあまりうまく会話ができない、繊細な人柄が感じられますね。大人の人見知りは「甘え」と言われることがありますが、コミュニケーションへの不安や繊細さを原因としていることが多く、甘えとは言い切れません。

大人の人見知りは「コミュ障」なの?

近年、人と話すのが苦手な人を指す人見知りに近い言葉として「コミュ障(コミュニケーション障害)」が使われるようになってきました。しかし人見知りとコミュ障は、以下のように意味合いが異なります。近いですが同じ意味の言葉ではありませんので、注意しましょう。

人見知りとは
主に性格的な要因から、他者とのコミュニケーションを苦手とすること。特に初対面の人、親しくない人との対面や会話が苦手だったり、目を見て直接的なコミュニケーションを取ることが苦手なことを指す。
コミュ障とは
「コミュニケーション障害」の略。何らかの事情から、他者とのコミュニケーションをうまく取れないことを指す言葉で、初対面以外にもあらゆる人とのコミュニケーションが難しい人のこと。

大人の人見知りのデメリット

なお、人見知りの大人が社会生活を営むうえで直面するデメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 雑談であれ、仕事上必要な場面であれ、会話に入っていけない
  • 勇気を振り絞って発言すると注目を集めるため、緊張して何も言えなくなる
  • 自分の意見を言えないために、納得のいかない方向性で仕事をせざるを得なくなる
  • 職場の人との雑談や相談も難しいため、孤立しがちで信頼関係を築けない
  • 相手の目を見て話せないため、職種選びや信頼関係に悪影響が及ぶ

社会人にとって人見知りという性質は、時にはマイナスに働くこともあるのです。職種やポジションにもよりますが、人前に出て話す必要がある仕事や初対面の相手と会話しなければいけない仕事の場合、ストレスが蓄積したり仕事がうまくいかないこともあり得るでしょう。

大人の人見知りの改善法とは?人間関係や仕事を楽にする方法

大人の人見知りによるデメリットを軽減するには、可能な限り心を整え、初対面の人への苦手意識をなくすことがおすすめされます。以下に人見知りによる緊張を和らげ、気持ちを整えるためのポイントを見ていきましょう。

過去の失敗や、相手にどう思われているかを気にしない

人見知りをする人のなかには、過去の人間関係にトラウマを抱える人が多いです。人見知りを克服するための考え方として、過去から現在へ意識をスイッチしてみましょう。過去は変えられませんが、現在の人間関係や環境は変化していくものです。

周囲の人は、あなたが思っているよりもあなたの失敗をあまり気にしていないものです。たとえ失敗をしたとしても、それほど覚えていません。あなたがよほど失礼な態度をとったり、怖い思いをさせない限り、相手があなたに悪印象を持つこともないでしょう。過去のこと、相手の考えていることは気にせず、肩の力を抜いてみてください。

自分から挨拶し、簡単な会話を始めてみる

初対面の人の前で緊張するのは性格的な問題であり、あなたの個性とも言い換えられます。まずは簡単に会話のキャッチボールが生まれる挨拶から、周囲の人に声掛けするようにしてみましょう。ごく短時間でも他者と会話する機会を増やすことで、大人の人見知りが和らいでいくはずですよ。

相手に興味を持ち、質問を増やして聞き上手をめざす

人見知りは極端に自己愛が強い傾向もあり、「嫌われたくない」「否定されたくない」「傷つきたくない」という心理が強く働いているとも言われています。この心理が強いままだと、大人の人見知りはなかなか改善されません。関心を自分ではなく会話をする相手へ向けるようにしてみましょう。

人は、自分に関心を持ってくれる人を好ましく思う性質があります。相手への質問を増やし、答えを聞き、質問を再び投げかけてみてください。これだけで複数回の会話の往復が生まれます。相手に興味を持っていることが伝わり、好感度アップも期待できます。人と話しているときの沈黙に苦手意識があっても、質問への答えを待つための沈黙なら焦りを感じずに済むはずです。

人と自分を比べるのをやめ、相手の目を見て話す

相手に質問すること、聞き上手になることに慣れてきたら、次は相手の目を見て自分の意見を伝えてみましょう。相手の目を見るという行為は、意思疎通をスムーズにして心の距離を縮めてくれます。一切目を合わせずにする会話は、相手を不安にさせてしまいます。自分だけでなく相手のためにもなると考えて、少しずつ目を合わせるようにしてみてください。
そして行きたいところ、したいこと、食べたいものなど些細なことで構わないので、あなたの意思を相手に伝えましょう。あなたと同様、相手もあなたに興味を持っていれば、喜んであなたの話に耳を傾けてくれるはずです。会話が楽しいと思えてくると、大人の人見知りも和らいでくるでしょう。

自分で自分を褒める

大人の人見知りを克服しようと頑張っても、自分の意見を述べるのが怖いこともありますよね。焦らずに自己肯定感を高めることから始めてみてください。日常的に自分を褒めるようにして自己肯定感を高め、少しずつ自信を高めるのがおすすめです。理想通りの完璧な自分を追い求めることを辞め、「自分という人間も悪くない」と思えるようになれば、リラックスして会話できるようになってきますよ。

極度の大人の人見知りは「社交不安障害」かも?

極度に人見知りが激しく、ここまでに紹介した対策を実践しても改善が見られない場合は、社交不安障害が原因かもしれません。

社交不安障害とは
恐怖症状を抑える働きをする神経伝達物質・セロトニンのバランスが崩れたことで、精神が過敏な状態となり、発症すると考えられている精神疾患。

社交不安障害は、過去の経験や本人の性格、遺伝的要因などから発症するとされ、以下のような症状が現れます。

  • 人前で激しく緊張し、手足や全身、声が震える
  • 顔が赤くほてり、口がカラカラに渇き、通常より多く汗をかく
  • 脈が速くなり、息が苦しくなる
  • 吐き気が繰り返し起きたり、排泄がひんぱんになったり出なくなったりする
  • めまいが起こる

初対面の人や上司との会話、プレゼンや会議、仕事の面接など、仕事では他者とのコミュニケーションをする機会が非常に多くなります。緊張を伴う場面で、耐えがたい苦痛を感じるのが社交不安障害の特徴です。

なお社交不安障害は、精神科や心療内科で以下のような治療で改善することができます。

社交不安障害の治療法

社交不安障害の治療法は、大きく分けて下記の2種類があります。

  1. 抗不安薬などを使い、脳内の神経伝達物質のバランスを整える薬物療法
  2. 医師や臨床心理士の力を借り、不安や恐怖を感じる思考パターンを変えたり、不安の対処法を考えていく認知行動療法

日常生活に支障をきたすほどの人見知りに悩んでいるなら、医療機関を受診することも検討してくださいね。

大人の人見知り改善におすすめの「曝露療法」とは

人見知りを和らげ、克服する方法のひとつに「曝露(ばくろ)療法」があります。曝露とは「身をさらす」などという意味で、曝露療法は英語では「Exposure Therapy」と呼ばれる、代表的な認知行動療法です。

具体的には、治療のために苦手とする場所や場面、環境に自分をさらし段階的に心身を慣れさせていきます。例えば、初対面の人ばかりが集まる会場へ行く、知らない人に道を教えてもらうなどの体験を通して、徐々に初対面の人と対峙するストレスに慣れていくというものです。ただし苦手なことにチャレンジする分、心への負担が大きくなるリスクもあります。興味がある人は、医師に相談してみましょう。

おわりに:大人の人見知りを克服して仕事やコミュニケーションを楽しもう

生存本能から起こる乳幼児期の人見知りとは異なり、大人の人見知りは過去の経験からくる他者への恐怖心や警戒心、自己愛などから起こるとされます。このため改善・解消するには、本人の自己肯定感や他者への意識を少しずつ変え、コミュニケーションに慣れていくのがおすすめです。本記事で紹介したポイントを実践して苦手意識を少しずつ軽減し、それでも改善が見られなければ、医療機関へ相談してみましょう。

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