スマホやパソコンを通して遊び学ぶ子どもはたくさん!ゲーム依存・スマホ依存を避けるためのルールを紹介

ゲームに熱中する子ども人間関係の悩み
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今や1人に1台スマートフォンを持つ時代となり、幼少期からスマホやパソコン、ゲーム機に親しんで育つ子どもも増えてきました。知育アプリや学習ソフトなどもあり、子どもが触れるのも悪いことばかりではありません。

一方で、スマホ依存やゲーム依存に陥ってしまうのは避けたいところです。子どもをスマホ依存に陥らせず、上手に遊びや学びを得るためにはどうすれば良いのでしょうか。

この記事でわかること
  • 親の年代によって子どものアプリ視聴時間に差が出る?
  • スマホアプリや動画視聴に期待する影響
  • ブルーライトの影響を和らげるには
  • 子どもをスマホ依存から守る方法
  • 有害サイトや課金などのリスクは親が管理するべき理由

保育園や幼稚園の子どもだってスマホユーザー!どんなゲームをしている?

NHKが2019年6月に実施した「幼児視聴率調査」によると、幼児全体のアプリの利用率は39.7%と、約4割にのぼりました。2〜5歳を年齢別に見ると4歳が最も多く、47.3%と4歳児の半数近くがアプリを利用していることがわかります。一方、通っている場所が保育園か幼稚園かに差はありませんでした。

保護者の年齢層別にアプリを使う子どもの割合を見ると、20代・30代の親ではアプリを使う子どもの割合が4割を超えるのに対し、40代の親ではアプリを使う子どもは3割強という結果になりました。保護者の職業が常勤・パートタイム・フリーランス・専業主婦(主夫)の場合では差が見られませんでした。

また、インターネット動画の再生をする幼児がアプリを使う率は約57%と高く、インターネット動画の再生とアプリの利用の関連性が伺えます。実際に、どのようなアプリを利用しているかを尋ねたところ、「YouTube」「YouTube Kids」のほか、「Amazonプライム・ビデオ」など、動画再生用のアプリが多く挙げられました。

他にも「ごっこらんど」「タッチ!あそベビー」「NHKオトッペずかん」など、子ども向け知育系アプリも人気が高いことが伺えます。

親が思うアプリのメリットとは?知育ゲームや動画で遊ばせたい理由

乳幼児がアプリや動画を利用する場合、親がアプリ・動画の利用にメリットを感じて遊ばせているケースがほとんどです。親が思うアプリや動画のメリットには、どんなものがあるのでしょうか。まずは、アプリのメリットから見ていきましょう。

  • 歌や踊りを楽しめる
  • 知識が豊かになる
  • 作る、描くなどの表現力を育む
  • 小学校以上の学習に役立つ
  • 集中力がつく

アプリでは、歌や踊りを楽しむという娯楽(約66%)のほか、知識が豊かになる(約58%)、表現力をつける(約56%)、小学校以上の学習に役立つ(約38%)といった学習面でのメリットを期待する保護者が多いようです。一方、YouTubeなどのインターネット動画・画像を視聴することのメリットは以下のように考えられています。

  • 歌や踊りを楽しめる
  • 知識が豊かになる
  • 作る、描くなどの表現力を育む

YouTubeなどのインターネット動画や画像を視聴することによるメリットとして保護者が想定しているのは、圧倒的に「歌や踊りを楽しめる」という娯楽面(約78%)であり、次点の「知識」「表現力」といった学習面・発達面でのメリットを期待する人は3〜4割にとどまりました。いずれにしても、アプリや動画に対して求めるものは娯楽としての役割が強いようです。

親が思うアプリのデメリットとは?ゲームや動画が健康に影響を及ぼすか心配

一方、保護者がアプリや動画に対して感じるデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。これも、アプリに対するデメリットから見ていきましょう。

  • 目や健康に悪い
  • 夢中になりすぎる
  • 長時間の視聴や使用が続く
  • 有料サイトや危ないサイトにアクセスする可能性がある
  • 次のことに切り替えしづらい
  • 成長後、依存してしまわないか心配
  • 受動的になってしまう
  • 親子のコミュニケーションが減る
  • 生活リズムが乱れる

動画に対するデメリットも、アプリに対するデメリットとほとんど同じものが挙げられています。

  • 目や健康に悪い
  • 夢中になりすぎる
  • 長時間の視聴や使用が続く
  • 有料サイトや危ないサイトにアクセスする可能性がある
  • 成長後、依存してしまわないか心配
  • 次のことに切り替えしづらい
  • 親子のコミュニケーションが減る
  • 受動的になってしまう
  • 生活リズムが乱れる
  • 行儀や言葉遣いが乱れる

特に、目や健康に悪いと考える保護者は全体の約85%にものぼり、次点の「夢中になりすぎる(約77〜80%)」「長時間の視聴や使用が続く(約74〜75%)」と合わせて保護者の大きな懸念材料になっているようです。

スマホやPCのブルーライトは目や睡眠に影響を与える?

では、実際にスマホやPCを使うと目が悪くなるのでしょうか。近年、スマホやPCなどのディスプレイから発される「ブルーライト」が目や睡眠に悪影響である、と考えられていますが、まず「ブルーライト」とはどんな光のことなのかから見ていきましょう。

ブルーライトとは文字通り青く見える光のことで、380〜495nmの短い波長を持ちます。目に見える光(可視光)の中で紫外線に最も近く、強いエネルギーを持つ光です。朝に浴びることで身体が目覚め、体内時計が整いますが、逆に夜に浴びてしまうと脳が覚醒してしまい、体内時計が狂うと考えられています。

ブルーライトは紫外線と異なり、角膜や水晶体で吸収されることなく網膜まで到達すること、PCやスマホのディスプレイから発される光にはブルーライトが多く含まれていることがわかっています。体内時計や睡眠に対してもたらす影響は世界中で広く研究され、臨床レベルでも世界の多くの医師・専門家の間で合意が得られています

一方で、ブルーライトが眼表面や視機能に及ぼす影響については以下のような研究報告があり、可能性の段階ではありますが、ブルーライトを軽減する工夫が推奨されます。

  • 眼精疲労の要因になりうる
  • ドライアイとの合併でさらに見え方の質を低下させ、眼精疲労を憎悪させる可能性がある

目の網膜にブルーライトなどのエネルギーが強い可視光線を長時間、長期間曝露することについては、基礎研究や動物実験において細胞死(アポトーシス)や変性(菲薄化、縮小)を引き起こすことが確認されています。しかし、これらが「加齢黄斑変性」や「網膜色素変性症」などの疾患リスクを高めるかどうかについては、可能性としてはあるものの、数十年単位での臨床データがないためわかっていません。

とはいえ、高齢化に伴い、加齢黄斑変性による失明率が世界的に増加しているのは事実です。加齢黄斑変性を発症する要因はまだ確定されていませんが、長期間の光曝露も上記のようにリスク要因の一つである可能性がある以上、将来的な健康を考えた上で長時間の使用を控える、ブルーライトを軽減するメガネやフィルターなどを使うといった工夫をしておくとより安心でしょう。

「スマホ育児」ってどんな意味?アプリやゲームに依存しないためのルール

近年、「スマホ育児」という言葉が話題になっています。子育てでスマホやタブレットを使うことで、代表的なものとしては知育・教育アプリを使って学習をさせることを指します。広い意味ではYouTubeなどの動画を見せることもスマホ育児と呼ばれ、子ども向けのコンテンツが幅広く提供されている現代のライフスタイルに合った子育てと言えるでしょう。

ただし一方で、スマホを子どもに渡しっぱなしで保護者は一切関与しない、というような「スマホに育児をさせている」環境になってしまうと、子どもはスマホ依存に陥ってしまう可能性があります。スマホを終わりにすると癇癪を起こしたり泣いたりする、といった状態にならないよう、以下のような対策を心がけましょう。

使用時間を具体的に決める
「少しだけ」のように時間を区切らないと、いつまでもずるずると次の動画を見てしまう
「3時で終わり」「動画は1本まで」など具体的にルールを決めるのがポイント
スクリーンセーバー機能などを使い、強制終了するのも良い
スマホを見ながら食事はしない
食事中にスマホを見る習慣をつけてしまうと、集中力が削がれる
食事のときは会話を楽しむなど、メリハリをつけることが重要
視聴を終わるときは次の行動を促し、スマホから意識を逸らす
視聴を終わりにするとぐずるというときは、次の行動を促す
「ご飯を食べよう」「お散歩に行こう」など、スマホ以外のことに意識を向けて自然と動画から目を離させる

具体的な使用時間としては「2歳以上は1回あたり30分まで、1日2時間まで」を1つの目安とし、それ以下の年齢の乳幼児では1回の試聴時間を15分程度にとどめ、かつ1日に2〜3回までとしましょう。見終わったらダンスを踊る、ご飯を食べるなど全く別のことをする時間をとり、子どもの目を十分に休ませることも必要です。

スマホやゲーム機の使い方を家族でルール化するのも効果的です。例えば、以下のようなルールが良いでしょう。

  • 動画を見たいときやスマホで遊びたいときは、大人に確認する
  • 遊んでいいのは、1日○分(△時間)まで
  • おふとんに入るときは、スマホを使うのをやめる
  • ごはんのときは、使わない
  • 人がお話ししているときは、スマホを使わない
  • ゲームやスマホは、リビングで使う

これらのルールを作るときは、大人が作って一方的に押しつけるのではなく、子どもを中心に家族全員で相談して決めましょう。子どもが自らルール作りに参加することで、子どもの自主性が育ち、ルールそのものも守りやすくなります。もちろん、決めたルールは保護者自身がお手本となって守ることが大切です。

作ったルールをきちんと守れるかどうかお試し期間を設け、守れたら褒めるといった声かけも有効です。逆に、ルールを守れないときは3日間保護者がゲーム機・スマホを預かるなどの罰則もきちんと設定し、ルールを守る習慣をつけましょう。ルールをあまり守れないときや、子どもの成長に応じて状況が変わったときは、随時ルールを見直していきます。

ママやパパが意識しよう!「ペアレンタルコントロール」や「フィルタリング」とは?

アプリや動画を見る時間を決め、ルール化することは大切ですが、最初はルールを守りやすくするために「ペアレンタルコントロール」や「フィルタリング」を活用し、使用時間や利用環境を整えてあげるのも良いでしょう。

ペアレンタルコントロール
子どものスマホ・タブレット・ゲーム機などの利用状況を保護者が管理したり、安全管理を行ったりする仕組み
プレイ時間の制限や調整、課金の管理、ネットワーク利用の制限、年齢区分(レーティング)のチェックなどができる
フィルタリング
有害情報やうっかりアクセスによるインターネット上のトラブルから子どもを守る
保護者の使う端末でも、「フィルタリング機能を使えるようにしてほしい」と販売店に頼むことができる
保護者の機器を子どもに貸す場合、契約の切れた端末を子どもが使う場合などに、大人が自在に設定すればOK

スマホやタブレットなどの通信機器や、インターネット接続機能のあるゲームの場合、単に時間だけを制限すれば良いとは限りません。ネットサーフィン中にうっかり有害なサイトや情報にアクセスしてしまったり、ゲームに熱中して課金しすぎたりするのを防ぐため、上記のような機能を活用しましょう。

また、そもそもスマホに頼りすぎないような育児を心がけることも大切です。例えば、スマホを使う前に持ち運びできるおもちゃで遊ばせる、小さな絵本を読ませてみる、手や紙を使った簡単なゲームをするなど、子どもが楽しめることを提供してみましょう。できれば、どうしてもスマホでなくては納得しない、という場合にスマホを利用するのがおすすめです。

スマホ育児はときに批判の的になることもありますが、必ずしも悪いことばかりではありません。スマホも道具ですから、使いようによっては良い効果もあります。スマホが悪者になってしまうのは、スマホやタブレットで何時間も動画を見せっぱなしで放置してしまったり、子どもの語りかけを無視して保護者自身がスマホやパソコンに熱中してしまったりしている、という状態です。

そこで、おすすめなのがルールを守りながら、保護者と子どもが一緒にスマホを見るというやり方です。コミュニケーションをとりながらスマホを使うのであれば、何を見ているか、子どもがどう感じながら見ているかを保護者自身も把握することができます。教育アプリや動画など、保護者が見せたいと思うものを見せることもできますので、スマホはコミュニケーションの道具として活用してみましょう。

とはいえ、保護者自身に時間がないなどの理由で、一緒に見るのは難しいということもあります。そのとき、子どもにスマホを渡す目的を少し保護者自身が立ち止まって考えてみましょう。「スマホを渡せば静かになる」と思って渡しているのであれば、それは決して良いことではありません。子どもにどうなってもらいたいかを考えて渡すようにしましょう。

例えば、知育・学習アプリ、教育動画などは目的もわかりやすく、保護者自身も安心して子どもに遊ばせたり視聴させたりしやすいでしょう。YouTubeなどを見せる場合は、悪質なコンテンツが見られないよう、子ども専用の「YouTube Kids」などを利用するという方法もあります。ぜひ、スマホを上手に使った「スマホ育児」を心がけましょう。

おわりに:子どものゲーム依存・スマホ依存を避けるため、ルール作りを徹底しよう

子どものゲーム依存やスマホ依存を避けるためには、「1日○時間まで」「ご飯のときは見ない」というようなルール作りが重要です。スマホアプリや動画は、上手に使えば悪いことばかりではありません。

子どもにルールを守らせるためには、ペアレンタルコントロールやフィルタリングを利用してルールを守りやすい環境を作ってあげることも重要です。スマホやパソコンの良いところを上手に活かした「スマホ育児」を心がけましょう。

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