オーガニック食品やエシカルなど、自然派ライフスタイルに憧れている人もいますよね。ただし自然派ライフには意外とコストがかかる面も。この記事では自然派ライフスタイルを始めるコツやキーワードを解説します。
- この記事でわかること
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- 自然派ライフスタイルの特徴
- 自然に寄り添うためのポイント
- 無理なく自然派ライフを楽しむコツ
自然派ライフスタイルとは
QOL向上やエコに関心がある場合、自然派のライフスタイルに憧れを抱いている人もいるでしょう。
自然派のライフスタイルとは、衣食住などにおいて自然に寄り添った暮らしを指し、オーガニックの食品や素材を使ったり、天然木の無垢材で作った家に住むなどのライフスタイルです。化学薬品や農薬をあまり使わないなど、安心や安全を確保するために自然派を好む人もいます。
大量生産・大量消費の時代を経て、暮らしの価値を見直す動きや環境への配慮を重視する考えが尊重されるようになりました。自然派のライフスタイルを好む人は、一人ひとりの行動が環境に与える影響や責任への意識も高い傾向があります。
自然派のライフスタイルを目指す場合、下記のようなキーワードに触れておくのもおすすめです。
自然派ライフスタイルのキーワード
自然派ライフスタイルにはさまざまなキーワードがあります。ここではキーワードの一部を紹介します。
オーガニック
オーガニックとは、農薬や化学肥料を使わずに(または抑えて)野菜などを生産・加工することをいいます。スーパーなどで「有機野菜」と表記して販売するためには、農林水産省が定めた「有機JAS規格」の条件を満たす必要があります。
人体に対する影響のほか、自然環境への配慮の観点からオーガニック栽培をする人がいたり、オーガニック食品を購入する人もいます。
エシカル消費
エシカルとは、英語で「倫理的な」を意味する言葉です。エシカル消費は、環境・人権・労働・動物愛護などに配慮し、道徳的・倫理的な観点で消費活動を行うことを指します。エコやSDGsとも関連性が高いでしょう。
フェアトレード
フェアトレードも、自然派ライフスタイルと関連することがあります。食品や家具、雑貨などを購入するとき、海外からの輸入品を選ぶこともありますよね。輸入品を購入するとき、フェアトレードの視点を持つことも大切です。
- フェアトレードとは
- “フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」”(フェアトレード ジャパンHPより)
▼ 特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン(フェアトレード ジャパン)
コーヒーやお茶、カカオ、コットン製品など、フェアトレードの観点を取り入れながら流通している商品はたくさんあります。
SDGs
SDGsとは世界の国々が共通して取り組むべき「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」です。2015年9月の国連サミットで採択されました。2016年から2030年の15年間で、17つの目標を達成するために課題に取り組むことが求められています。
自然派ライフスタイルと関わりが特に深いのは、「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさを守ろう」などです。
初心者さんも気軽に♪自然派ライフスタイルの始め方
自然派ライフスタイルは、環境や生き物、生産者に寄り添い、暮らしを豊かにすることができるのが魅力です。初心者さんでも始めやすい自然派ライフを紹介しますので参考にしてくださいね。
オーガニック食品や地域の食材を取り入れる
自然派ライフスタイルで取り入れやすいのが、オーガニック食材です。農薬や化学肥料、添加物を使用しない・抑えられている食材は、生産過程で土壌や生き物などに配慮しているのも魅力です。
また、地産地消も自然派ライフにおすすめです。食品の輸送にはガソリンなどのエネルギーが必要ですので、地産地消の場合は生産者から消費者に届くまでのプロセスで省エネを実現します。野菜などを新鮮な状態で食べられるので、美味しさの面からもメリットがあります。
ベランダ菜園や庭の手入れ
ベランダや庭で野菜栽培やガーデニングを始めることも、自然派ライフスタイルの第一歩です。どんな風に野菜が育ち、天気などがどのように影響するのか、ご自身で体験しながら学ぶことができます。
こうした経験を経て、自然の恵みや育てる楽しみ、生産者への感謝の気持ちが湧いてくることも多いでしょう。
化粧品や洗剤の添加物をチェック
化粧品や洗剤を添加物フリーや動物性フリーのものにする、という方法もあります。化粧品ならばオーガニックやヴィーガンコスメが発売されています。
ただし注意したいのが、オーガニックやヴィーガンが必ずしも体質に合っているとは限らないこと。自然の食物でもアレルギーを発症する人がいるように、体質に合わない場合は無理は禁物です。
モノは長く愛用する
環境に配慮したライフスタイルを目指す場合、ゴミの削減は欠かせない視点です。買ってすぐ壊して捨てる、という買い物サイクルはおすすめできません。質の良いモノを長く愛用することで、ゴミの削減やリユース・リサイクルの促進へと繋げることができます。
生産者や生産国を知る
地産地消やフェアトレードを実現するならば、地域の生産者や生産国について理解を深めていきましょう。土や水はその地域ならではの特徴を持ち、栄養や味にも関わってきます。
外国から輸入したものを購入するときも、どんな生産過程でどのような人々が携わっているか知ることで、搾取のストップや社会貢献につながることもあります。
自然派ライフは意外とお金がかかる?
自然派ライフは充実していて豊かなイメージが強いかもしれません。ですが、自然派ライフを送るためにはコストがかかることもあります。
たとえばオーガニック食品は生産に手間暇がかかる分、価格設定が高い傾向にあるのが特徴です。長く愛用できる高品質なモノも、材料や技術にこだわりがある分、高価格なことが少なくありません。お金のコストだけでなく、ご自身で野菜の栽培をするとなると時間や労力も必要です。
自然派ライフスタイルを続けるためには、お金、時間、体力がある程度求められると考えましょう。あらかじめご自身で捻出できるものは何か考え、無理のない範囲で自然派ライフを始めるのが安心です。
慣れてきたら少しずつオーガニック食品の割合を増やしたり、野菜栽培の種類を増やしたり、長期的な継続を目指して楽しんでくださいね。
おわりに:キーワードをヒントに自然派ライフを楽しもう♪
自然派ライフスタイルにはお金や時間がかかりますので、初心者さんはできるところからスタートするのがおすすめですよ。食品など取り入れやすい分野の情報を集めてみてくださいね。
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