仕事や恋愛ではコミュニケーションが大事。時には気持ちをストレートに表現するのではなく、相手を傷つけない言葉選びも必要になります。そんなときに便利なのが社交辞令です。
この記事では、飲み会やデートのお誘いを断りたいときに役立つ社交辞令、注意したい社交辞令の使い方などを紹介します。会話のやり取りに自信がない人にもおすすめですよ。
- この記事でわかること
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- 好感度が上がる社交辞令と好感度が下がる社交辞令
- ビジネスマナーとしても活用できる社交辞令
- 相手を傷つけずにお誘いを断るときの文例
- 社交辞令を使うのは避けた方がいいケース
社交辞令とは人間関係をスムーズにするコミュニケーションのひとつ
仕事をしていると、同じ会社の同僚や上司、経営陣や取引先などさまざまな立場、年齢の人とコミュニケーションを取る機会があります。敬語の使い方や基本的なビジネスマナーを習得することも重要ですが、社交辞令を使うことでコミュニケーションが円滑に進むこともあります。
- 社交辞令とは
- 人との付き合いや仕事をスムーズに進めるために用いられる、決まり文句や褒め言葉。ビジネスやプライベート、親戚付き合いなどさまざまな場面で用いられるコミュニケーション方法でもある
会話の中で社交辞令を上手に使えると、相手の申し出やお誘いを断るときや距離感を縮めたいときに便利です。
仕事で社交辞令を使う場面とメリットとデメリット
上司や先輩、取引先などから飲み会や休日の付き合いに誘われたときや、会議や雑談中などは、自分の発言が失礼に当たらないか不安を感じることもありますよね。
社交辞令を使うと、相手を傷つけずに誘いを断ることができたり、その場を和やかな雰囲気に保つことができたりします。長期的に良好な関係を築きたいときも、社交辞令を活用しながら会話を進めると、少しずつ信頼を得ることができるでしょう。
ただし、社交辞令は使い方を誤ると人間関係に悪影響を及ぼしかねません。その気がまったくないのに社交辞令を使うと、結果的には相手からすると嘘になってしまいます。特にビジネスシーンでは、保証できない言葉や約束できない言葉は信頼喪失のリスクがあります。不用心な社交辞令は、せっかく築き上げた信頼関係を壊しかねないのです。
角が立たずに人間関係が良好に!仕事で使える社交辞令文例
仕事で使いやすい社交辞令を紹介しますので、お誘いを断りたいときや上司や先輩との会話で活用してみてください。
飲み会や休日のゴルフなどのお誘いを断るときの社交辞令
仕事の関係者から、飲み会や休日の趣味のお誘いを受けることもありますよね。本当に予定が合わないこともあれば、仕事とプライベートのオンオフをしっかり分けたいことも。良好な仕事関係を保ちつつ、やんわりと断る方法を紹介します。
- 仕事関係者からのお誘いを断る社交辞令
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- 機会があったら是非
- 楽しそうですね、興味があります
- 今回は予定が合わず残念ですが、また誘ってください
- 仕事が一段落したら連絡させていただきますね
- 誘っていただき光栄ですがすみません
仕事の提案や指導を受けたときの社交辞令
取引先から提案を受けたけれどいい返事ができないときや、先輩社員からアドバイスを受けたときにおすすめの社交辞令を紹介します。
- 取引先から提案を受けたときの社交辞令
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- 今日はいいお話を聞かせていただきました。検討させていただきます
- 是非またおいでください
- 仕事のアドバイスを受けたときの社交辞令
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- 参考にさせていただきます
- 困ったときは相談に乗ってください
- とても勉強になりました
仕事で使える社交辞令の定番文句
社交辞令は日常的な挨拶としても多用されてきました。ビジネスマナーになっている社交辞令もありますので、基本的な定番文句をチェックしていきましょう。
- 挨拶に使える社交辞令
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- いつもお世話になっております
- ちょっと近くまで来たものですから、ご挨拶に伺いました
- どうぞお構いなく
- お目にかかれて光栄です
- 帰り際に使える社交辞令
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- 楽しいお時間をありがとうございました
- お話は尽きませんが
- すっかり長居いたしまして
- 弊社にも是非お越しください
- 来客のもてなしに使える社交辞令
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- ようこそおいでくださいました
- (来客が帰る際に)すっかりお引き留めしてしまいました
雑談が苦手だと感じている人も、社交辞令を適度に会話に入れることで会話がつなげやすくなりますよ。
恋愛でも社交辞令が使われることは多い?
恋愛でも社交辞令は使われています。特に、デートのお誘いを受けたけれど相手を傷つけずに断りたいときに社交辞令を使う人は少なくありません。
デートのお誘いを断りたいときLINEで役立つ社交辞令
デートのお誘いを受けたけど断りたいときに使える社交辞令を紹介します。
- デートのお誘いを断るときの社交辞令
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- 予定が合うときに行こう
- 楽しそうだね。みんなで行こう
- 最近仕事が忙しいから、落ち着いたら是非!
- スケジュールがはっきりしたらLINEするね
- またこちらから連絡するね
- いいですね(と一旦は相槌を打ってから話題を変える)
- LINEをあまり見ないので連絡遅れました。また今度!
好感度がダウンするバレバレな社交辞令のデメリットと例
仕事でも恋愛でも社交辞令を活用できることを紹介してきました。社交辞令は人間関係やコミュニケーションを円滑にするために便利です。しかし、前向きな社交辞令を言ったのにも関わらず、結果として行動が伴わない場合は相手からの信頼を失ってしまいかねません。
お誘いを受けたときなどは無理に社交辞令を言わずに、「誘ってくれてありがとうございます」「貴重なアドバイス、ためになります」など素直な気持ちを言うにとどめるだけでも、十分コミュニケーションは成立しますよ。
言葉では前向きなことを言っているのに心の中はまったく逆の場合、そのことが相手に伝わるような社交辞令は避けましょう。たとえば下記のような社交辞令は相手からの印象が悪くなるおそれが高くなりますので、使用するときは注意しましょう。
- 「行けたら行きます」など多用されている社交辞令
- ポピュラーな社交辞令のひとつのため、このフレーズが会話に出てきたら社交辞令だと気づく人は少なくありません、具体的な日程や場所について触れていないと、「どうせ社交辞令だろう」と受け取られる可能性が高くなります
- 具体的な日程や場所の話題を避けている
- 「是非一緒に行きましょう」と前向きな発言をしていても、具体的な日程や場所についての質問はかわしていると、社交辞令だとすぐにバレてしまいます
- 明らかに嘘だとわかる発言
- 一緒にスポーツやカラオケに行ったとき、誰が見ても上手いとは言えないレベルなのに「すごく上手ですね」など過剰に褒めるのは社交辞令だとバレやすくなります
- お綺麗ですね、など見た目に関する社交辞令
- 「若々しいですね」「モテそうですね」など、具体的でない誉め言葉は社交辞令に聞こえやすいです。ビジネスシーンで見た目に関する社交辞令を言うと、セクハラと受け止められたり、失礼な人だと思われるリスクがありますので控えるのが安心でしょう
相手が社交辞令を真に受けたときの対処法
さらに社交辞令のデメリットとして、相手が社交辞令を信じたときに困るということがあります。
たとえば上司からの飲み会のお誘いに対して、「是非連れて行ってください」という社交辞令で答えたつもりでも、上司が飲み会を実際にセッティングすることも考えられます。
この場合は、
- 言葉通り飲み会に参加する
- 理由をつけて断る
という選択肢があります。このときの注意点は、断る場合はしっかりとした理由が必要になる点です。社交辞令を何度も繰り返し使っていると、相手からは「誘ってもどうせ来ない」「言葉だけの人だ」というイメージを抱かれる可能性があります。
社交辞令は便利ではありますが、万能ではないことを理解しておきましょう。
社交辞令だったけど、実際に行動してみるといいこともある
仕事やプライベートで社交辞令を使うことは一般的です。ただし、社交辞令を使ってお誘いを断るばかりではなく、時にはお誘いに乗ってみるといいこともあります。
上司や取引先のお誘いに乗ると、仕事中には見えなかった一面が見えたり、仕事に関する悩みを打ち明けることができたり、人間関係がより強固につながる場合もあるでしょう。プライベートでもお誘いに乗ってみたら、イメージしていたより気が合う人だったという発見もあるかもしれません。
おわりに:社交辞令は使い方や頻度次第でメリットにもデメリットにもなる
社交辞令は相手を傷つけずにお誘いを断るときや、良い関係性を構築するときに役立つコミュニケーション方法です。ただし、本心と離れすぎている社交辞令はリスクを伴います。場合によっては社交辞令を控えることも大切です。社交辞令を上手に使い、仕事や恋愛で良好な人間関係を築いていきましょう。
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