家族葬やお墓じまいは親戚トラブルが起こりやすい?訃報の書き方や行政への届け出の手順は?

お墓じまいの相談をする老夫婦人間関係の悩み
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近年では、社会的な少子高齢化や核家族化の傾向などから、お葬式に対する意識も大きく変化しています。ごく近しい人だけで行う「家族葬」や、今後の管理が必要ないように墓を閉じる「墓じまい」をする人も増えてきました。

しかし、葬儀やお墓のことを家族内の判断で進めてしまうと、親戚トラブルになってしまうこともあります。トラブルを避けるため、事前にしっかり準備を行いましょう。

この記事でわかること
  • 一般葬、家族葬や密葬、一日葬、火葬式の特徴やメリット
  • 葬儀の平均費用や格安プランの注意点
  • 家族葬や密葬を選ぶときの親戚への伝え方
  • 訃報の文面例や必ず入れたい内容
  • 墓じまいの考え方や親戚とのトラブル回避法

お葬式の種類って?家族葬や一般葬の特徴とは

お葬式についての考え方は非常に多様化しています。生前から葬儀社・エンディングプランナーなどと相談し、自分の葬儀の演出にこだわりを持つ人もいれば、とにかく時間もお金もかけずに済ませたいと1日葬で済ませる人もいます。さらに、読経や焼香など宗教的な儀礼を行わない「無宗教葬」を行う人も増えてきました。

このように、葬儀と一口に言ってもそのスタイルはさまざまです。ここでは、人数や形式から9つのスタイルに分けて見ていきましょう。

家族葬・密葬
親族やごく親しい友人・知人だけで見送る、通夜と葬儀・告別式の2日間で行う葬儀
一般の参列者が参加しないため、故人との別れの時間をゆっくり過ごせる
一般葬
家族や親族以外にも、会社関係やご近所の方など、一般の方も参列する葬儀
生前にお世話になった多くの人と思い出を振り返り、故人をしのぶことができる
1日葬
通夜はなく、葬儀・告別式のみを1日で行うタイプの葬儀
休みがとりづらい、親族の宿泊費を抑えたいなど、時間・経済的な負担を軽減できる
火葬式(荼毘・直葬)
火葬炉前に親族や親しい友人が集まり、10分程度の短いお別れをしたのち、すぐに火葬するタイプの葬儀
通夜や葬儀・告別式を行わないため、もっとも費用を抑えられる
骨葬
火葬したのち、遺骨で葬儀を行うもの。地域によってはこちらが一般的なことも
葬儀後にホテルやレストランで行われる「お別れ会」も骨葬で行われる
社葬・団体葬
企業や団体など、組織の発展に尽力した故人の功績をしのぶスタイルの葬儀
喪主を務めるのは遺族だが、運営は企業や団体の葬儀委員が主体となり、費用も負担する
無宗教葬
宗教・宗派の儀礼を行わないスタイルの葬儀で、自由葬と呼ばれることも
故人や家族の希望どおりに葬儀を企画でき、音楽葬など形式にとらわれないのが特徴
自然葬(樹木葬、海洋葬、宇宙葬)
火葬後に行うもので、葬儀の形式でも埋葬の形式でもある
近年増加傾向にあり、逝去後は山や海など自然に還りたいという故人の遺志を尊重した葬送スタイル
お別れ会
家族や親族だけで葬儀・火葬を行った後、友人・知人、会社関係、近所の人などを招いて行う葬儀
故人が学生だった場合、学友や知人を招いてお別れ会を行うことも

それぞれの葬儀スタイルによって、かかる費用も異なります。葬儀費用は主に「葬儀そのものにかかる費用」「寺院など、宗教者に納める費用(お布施など)」「飲食接待費」の3種類から成り立ちますが、他にも多種多様な項目があり、内訳が記載されていない一式のパックプランなどは一見簡単に見えるのですが、さまざまな過不足が生じやすいため注意が必要です。

では、一般的によく行われるスタイルである「一般葬・家族葬や密葬・一日葬・火葬式」の4つについて、おおまかな費用感を見ていきましょう。

一般葬
人数にもよるが、100〜200万円程度が目安
葬儀社・車両・物品・お花・返礼品・飲食・火葬場・式場・宗教者の御礼などが葬儀費用に含まれる
簡略化するほど抜け漏れが発生しやすく、必要経費が後から追加になるのを避けるためにも、一見安価に見えるプランには注意
家族葬・密葬
家族葬と密葬の内容に大きな差はなく、人数や場所にもよるが60〜150万円程度が相場
葬儀費用の内容(項目)は一般葬と変わらないので、物品のグレードで費用も変わる
同じような条件の場合、葬儀社ごとの高い安いに大差はないので、激安プランに見せて後から大量の追加料金を請求される、といったトラブルにならないようよく注意する
1日葬
通夜はないが葬儀はしっかり行うため、費用感の相場は家族葬とほぼ変わらない
内容(項目)としては、通夜の飲食が削減される程度
一般葬・家族葬と同じように、激安プランは内容に要注意
火葬式(荼毘・直葬)
火葬式の相場は20〜40万円程度で、利用する火葬場によって費用が異なる
そのため、全国定額などとされているパックでは内容が不透明と言わざるを得ない
通夜や葬儀・告別式などの式典は行わないが、希望によって火葬炉の前でお坊さんに読経をしてもらうことも
火葬場の規定で難しい場合、短時間で済ますことが前提となる場合などがあるので、よく検討する

葬儀自体の全対的な平均の費用感は、全国平均額が195.7万円です。このうち、葬儀そのものにかかる費用の平均額は121.4万円です(日本消費者協会「葬儀についてのアンケート(2016年)」)。この結果を先程の費用相場に照らし合わせると、家族葬や密葬が増えているとはいえ、まだまだ一般葬を行う家庭も多いと言えるでしょう。

家族葬が人気!でも親戚トラブルなどに要注意!

近年では、少子高齢化社会が深刻化して「仕事を定年退職後、付き合いが減った」「高齢のため、葬儀に行くことが難しい」といった理由で一般参列者の人数が減ってきていることや、自分の葬儀は簡単なもので構わない、遺される家族に負担をかけたくないといった理由から、少人数で行える家族葬が選ばれることが増えてきています

家族葬には、以下のようなメリットがあります。

ゆっくりと別れの時間を大切にできる
一般葬では参列者への対応や準備などやることが多いが、家族葬ならやることを抑えられ、故人とゆっくりお別れができる
思い出話をしたり、生前の希望を叶えたりと故人をしのぶことに集中でき、後から後悔することが少なくなる
故人にとっても、近親者がじっくり落ち着いてしのんでくれるのは嬉しいことと言える
喪主にとっても、慌ただしさが少なく落ち着いて臨めるので、安心して行える
参列者への対応に追われることがなく、気遣いも必要ない
一般葬では遺族が参列者に対応しなくてはならず、気遣いも必要
法要が始まる前も後も、貴重な時間を割いて来てくれた参列者に失礼がないよう対応するのはなかなかに大変
精神的にも落ち着いた状態で故人をしのび、見送れるのが大きなメリット
薄い繋がりからの儀礼的な参列者が参加する必要もなく、参列者の負担軽減にもなる
葬儀の費用を抑えられる
一般的な葬儀で負担となりやすい「参列者への香典返し」「法要が終わった後の会食費」などを軽減できる
葬儀の案内状を送る人数を調整したり、グレードを抑えたりすることもできる
葬儀を行うスペースや祭壇なども小さくて済むので、その費用も軽減できる
故人や遺族の希望するスタイルで葬儀を行いやすい
宗教やこれまでの伝統にとらわれることなく、故人や遺族の希望を叶えやすい
葬儀の最中に明るい音楽を流す、故人が生前に手がけた作品を展示する、など、他人の目を気にすることもなく自由
無宗教なら無理をしてお坊さんを頼まなくても良いし、仏教でも一般的な葬儀に合わせなくて良い
自分たちが納得いく葬儀になるよう、自由で綿密な計画・設定ができる

しかし一方で、家族葬には以下のようなデメリットが生じる場合もあります。

近親者などに理解が得られないかもしれない
近親者の考え方次第では、喪主や当事者の考えと一致するとは限らない
どうしても、従来通りの葬式でなければならないと思っている人も多い
一般的な葬儀でないと非常識と考えられてしまい、理解や説得に労力が必要なことも
葬儀後、弔問者が増えるかもしれない
葬儀後に、弔問したかったという人が自宅へ来訪する可能性も
弔問者が訪れるたびにお返しや対応を余儀なくされるので、かえって負担が増えることも

家族葬には落ち着いて故人をしのぶことができ、費用や手間の負担が少ないという大きなメリットがありますが、一方で近親者から理解が得られるとは限らないなどのデメリットもあります。家族葬を検討する場合は近親者や関係者とよく話し合いましょう

家族葬で不満が出ないようにするには訃報の書き方が大事!

家族葬にまつわるデメリットを防ぐためには、訃報の書き方が重要です。参列してほしい人には具体的な日付・時間帯・会場などの説明が必要ですが、参列を希望しない人にはこれらの具体的な内容を伝えないこと、参列や香典をお断りする旨をきちんと記載しておかなくてはなりません。そして、いずれの場合でも故人の名前や亡くなった日時、死因は伝える必要があります。

故人が亡くなった後、悲しみにくれる中で手続きや葬儀の準備を行うのは大変ですし、慌ただしくなりますが、直接看取っておらず亡くなったことを知らない他の家族や親族、近しい友人などには早めに訃報の連絡をしておきましょう。また、会社の関係者やその他の友人など、一般葬であれば弔問客になる人達に対して、近親者のみで葬儀を行うことを必ず伝えておかなくてはなりません。

家族葬の場合、参列者に対しても香典を辞退するケースが多い傾向にあります。少人数で行うことから、「参列者に負担をかけない」という心がけがあるためです。もし、香典をOKにする場合は受付などの対応や香典返しを用意しなくてはなりません。また、受取を辞退する際には、その理由を「故人の遺志」と伝えることもマナーです。

これらを踏まえて、参列を希望する相手としない相手への訃報連絡の文面例をそれぞれ見ていきましょう。

家族葬の訃報文面例①:参列を希望する人へ

参列を希望する人に対しては、具体的な葬儀の日程や会場を伝えましょう。

―――――――――
夫 ○○△△ かねてより病気療養中のところ、令和○○年△月△日午後○時△分逝去いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。
なお、通夜・告別式は下記の通り執り行います。

故 ○○△△ 儀 葬儀告別式
昭和○○年△月△日生まれ(満○○歳)
■通夜式:令和○○年△月△日(金) 19:00〜
■告別式:令和○○年△月△日(土) 13:00〜
■式場:××市立斎場
■住所:○○県××市〜
■喪主:○○□□ (故人との俗柄:妻)
■連絡先:090-XXX-XXXX
■儀式形態:仏式

葬儀に際しましてのご案内
・故人ならびに遺族の遺志により、近親者のみで執り行います。
・誠に勝手ながら、御香典・御供花の儀はご辞退申し上げます。

―――――――――

このように、具体的な日時はもちろん、香典や供花を辞退したい場合は、その旨もきちんと記載しておきましょう。

家族葬の訃報文面例②:参列を希望しない人へ

一方で、参列を希望しない人に対しては、具体的な葬儀の日程や会場を伝えないよう注意しましょう。

―――――――――
夫 ○○△△ かねてより病気療養中のところ、令和○○年△月△日午後○時△分逝去いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。

葬儀につきましては、故人ならびに遺族の遺志により、近親者のみで執り行う家族葬を予定しております。
そのため、大変恐縮ではありますが、一般の方々の御参列・御香典・御供花・御供物・弔問・弔電などはご辞退申し上げます。

恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

―――――――――

参列を希望しない人に対しては、故人の名前や亡くなった日時、死因などを簡潔にお知らせします。また、弔問や弔電などを辞退したいときは、上記のように訃報にきちんと記載しておきましょう。訃報連絡が上手く伝わらず、呼んでいない人が参列したり、式の予定にないのに弔問や弔電などが届いてしまったりすると、トラブルになってしまう可能性があります。余計なトラブルを防ぐためにも、訃報の文面には十分注意しましょう

お墓離れが進んでいる理由とは?お墓じまいってどんなことをする?

お葬式に対する考え方の変化とともに、お墓に対する意識もだんだんと変化してきています。葬儀の後は墓石へ納骨するというのがこれまでの常識でしたが、時代が変わるにつれ「墓石を作る費用の負担軽減」「子どもに負担をかけないお墓の考え方」などの認識が広まり、墓石と納骨にこだわらない考え方をする人も増えています。

墓石に納骨するとなると、一般的にはお寺が管理する墓地を借り、数百万円をかけてお墓を作らなくてはなりません。既に家のお墓がある場合はお寺の檀家になっているケースが多く、葬儀を行う際にも家族葬を選べない場合が多いようです。葬儀を自由に行いたいという人や、子や孫に負担をかけたくないと思う人にとって、こうした承継を前提としたお墓は合わないのです。

このように、葬儀やお墓に関する実際と意識が変化・多様化してきたことにより、現在のお墓を解体・撤去して更地にし、その使用権を墓地の管理者に返還してしまう「墓じまい」が増えています。もちろん、「墓じまい」をした後は、元のお墓から出した遺骨を別の場所、または別の形で供養しなくてはなりません。

厚生労働省による「衛生行政報告例」のデータによれば、先祖代々受け継がれてきたお墓を解体・撤去して改葬する事例は2016年には9万7,317件、2017年には10万4,493件、2018年には11万5,384件と年々増加しています。このように墓じまいが増加している背景には、お墓に対する価値観の変化以外にも以下のような要因が考えられます。

少子高齢化や核家族化、過疎化による墓じまい

日本の伝統的なお墓の形態では、「○○家の墓」というように家名が刻まれ、家族や親族の遺骨を納めて子孫へと受け継ぐ「家」単位での継承が基本とされています。しかし、これは明治時代に制定された民法による「家」制度の名残であり、家督を相続する長男がお墓も同時に受け継ぐ、という考え方に基づくもので、現代の多様なライフスタイルには合わない場合も多いのです。

少子高齢化・核家族化が進み、多様な生き方を尊重する現代では、単身者・夫婦のみ・夫婦と未婚の子ども・父または母とその子どもなど、コンパクトな家族が増えています。すると、明治時代に想定されていたような家族像とは大きく異なり、後を継ぐ子どもがいない夫婦や男子のいない家庭も多く、現時点でのお墓の継承者が「将来のお墓の管理が負担にならないように」と、自分たちの代で墓じまいをするケースが増えているのです。

また、地方の場合はそこに住んでいた若い世代が進学・就職・結婚などを機に都市部に移り住むことも増え、その土地には戻らない「過疎化」も進んでいます。これも墓じまいが増えている要因の一つで、先祖代々の墓がある土地に住み続けている両親が高齢になってお墓参りがままならず、遠方に住む子ども世代も頻繁な帰省が難しいという場合にお墓が荒れることを懸念するものです。

「両親を呼び寄せ、お墓も現在の住まいの近くに移したい」「いずれお墓の管理がままならなくなり、迷惑がかかる」などの理由から、墓じまいになるケースが多いようです。

無縁墓がクローズアップされたことによる意識の変化

無縁墓とは、永代使用で契約されたお墓の継承者が途絶えたお墓のことです。手入れする人がいないので汚れて雑草が生い茂り、次第に荒れて周囲の墓に迷惑をかけてしまったり、管理者の負担を増やしてしまったりする可能性が高いです。近年、このように荒れ果てたまま放置されるお墓や、投げ捨てられた墓石の山など無縁墓の存在が社会問題としてクローズアップされています。

こうした現状を受け、「先祖代々続いてきたお墓だけれど、いずれは無縁墓になるかもしれない」という危機意識から、「元気なうちに自分の手でお墓を閉じておこう」という行動につながったと考えられています。自身のお墓が無縁墓にならないよう、将来的にお墓の管理に不安があるという人は、墓じまいについてもしっかり検討しておく必要があるでしょう。

もし、こうしたお墓の存在に管理者が気づいた場合、官報に「1年以内に名乗り出てほしい」という縁故者に向けた通知を掲載すると同時に、墓地の見やすい場所に立て札を立てて申し出を待ちます。通知後、1年以内に縁故者からの連絡がない場合、無縁墓とみなされ、管理者の手で解体・撤去して更地にし、合祀墓で他の無縁仏とともに祀られます。

墓じまいの流れと費用相場は?親戚に無断でやるのはマナー違反

実際に墓じまいをしようと思ったとき、家族内の判断だけで決めてしまわないよう注意しましょう。家族内での合意がとれたら、次に関係する親族全員と話をして同意を得なくてはなりません。お墓に対する価値観が多様化し、自由が尊重されるようになってきたとはいえ、まだまだ「お墓は代々受け継いでいくもの」だという考え方を持っている人もいます。

悩んだときや悲しいときは必ずお墓参りに行く、というように、大切な人の遺骨を納めた「お墓」を心の拠り所にしている人、お墓という形式にこだわる人も少なくありません。こうした人が親族の中にいた場合、家族だけの判断で墓じまいをしてしまうと後々大きな親戚トラブルに発展してしまう可能性もあります。

そのため、まずは事前にお墓の中には誰の遺骨が何体入っているのかをしっかり確認するとともにそれぞれの行き先をよく検討した上で、「なぜ墓じまいを考えたか」「墓じまいの後はどうするつもりなのか」を親族に丁寧に説明し、納得してもらいましょう。話し合いで決定した内容は、覚書を作っておくと後々のトラブルも回避できます

親族の同意も得られ、実際に墓じまいを行うとなった場合は、概ね以下のような手続き・作業・費用などが必要とされます。

墓地の管理者への届け出
寺院墓地ならお寺へ、霊園なら管理事務所へ「墓じまい」の旨を届け出る必要がある
遺骨を同一の寺院や霊園内の永代供養墓地へ移す場合、手続き方法は住職や管理者が教えてくれるので、それに従う
別の場所へ改葬する場合は「改葬許可証」、新しい墓所へ移す場合は移す先からの「受入証明」「埋葬証明」などが必要
新しい墓地・墓石の準備(改葬の場合)
遺骨を新しいお墓に移す場合、事前に墓地・墓石の確保が必要
新しい墓地の管理事務所に他の墓地から改葬する旨を届け出て、「受入証明」をもらっておく
閉眼供養:1〜5万円程度
お墓から遺骨を取り出す際に行う儀式のことで、仏教のみならず他の宗教や宗派でも同じような儀式を行うケースがある
お墓には故人の魂が宿るとされているため、僧侶がその魂を抜いて(閉眼)、墓石を単なる物体にするもの
通常、墓石を動かして遺骨を取り出すので、石材店に依頼して行う
日程などはお寺・霊園・石材店とよく調整して決める必要がある
離檀(※お寺の場合):10〜20万円程度
お寺の墓地を改葬または墓じまいする場合、お寺へのお礼の意味も含めて「離檀料」を渡す
相場は法事1回あたりのお布施と同等とされている
お墓の解体・撤去、墓地を更地にするための工事
お墓の敷地は行政やお寺から借りているので、墓じまいをするときは全てを撤去し、更地にしなくてはならない
霊園墓地の場合も更地にして返還するのが一般的ですが、契約によって異なるので管理事務所に確認を
費用は墓地の広さ・墓石の大きさや量・撤去作業の方法や工数によって異なる
クレーンやトラックを使えるか、人手と日数はどのくらいかかるかなどで変わるので、事前に石材店から見積りをとっておく
移転後の墓地での納骨・法要(改葬の場合):10〜20万円
移転後、新たに納骨する際には納骨式の法要とお坊さんへのお布施が必要
通常の法要と同様程度が相場とされる

このように、墓じまいにはさまざまな手続きが必要で、行政への届出もしなくてはなりません。そのため、自分で手続きを行うのが難しい場合、行政書士などの専門家に依頼することもできます。この場合の費用は手続き内容によっても異なりますが、だいたい10〜30万円程度です。そのことも踏まえると、墓じまいをするときにはだいたい50〜100万円程度のお金がかかると予想されます。

もし、墓じまいの後で改葬する場合は、これとは別に新しい墓地を購入する費用もかかってきます。墓じまいを考えている人は、事前に家族や関係者でよく話し合い、十分に検討しましょう。

おわりに:家族葬や墓じまいをするときには、家族だけでなく関係者でよく話し合う

近年の少子高齢化や葬儀・墓地に対する価値観の変化などにより、家族葬や墓じまいを選ぶ人も増えています。しかし一方で、葬儀や墓地は家族だけでなく親族も関わってくるものですから、家族だけの判断で進めてしまうと思わぬトラブルを招く可能性もあります。

家族葬や墓じまいを行うときは、お墓に入っている遺骨をどうするのかなど事前の準備を入念に行うと同時に、必ず関係する親族とよく話し合い、理解を得ておきましょう。

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