自宅やオフィスを綺麗に整理整頓する方法-男性版家事代行サービスや収納アドバイザーの活用もおすすめ
整理整頓は重要だとよく言われますが、頭では理解していても、なかなか片付けられない人は少なくありません。片付けられるかどうかは、基本のルールを知っているかどうかが大きなポイントなのです。
そこで、今回は整理整頓の基本ルールを中心に、自宅やオフィスをキレイに片付ける方法についてご紹介します。大きな家具や自宅に合った整理整頓術を知るためには、プロに頼るのも良いでしょう。
- この記事でわかること
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- 部屋が片付かない人にありがちな特徴
- 不用品処分や上手な収納の基本的なポイント
- キッチンやリビングを使いやすく快適にする方法
- 仕事がはかどるデスク周りの整理整頓
- 整理整頓をおまかせできるおすすめ家事代行サービス
部屋が散らかる!片付かない原因はどこにある?
そもそも、なぜ部屋が散らかってしまうのでしょうか。その原因は大きく分けて4つが考えられます。
- モノの量が多い
- モノが多いと、ストックがあるのを忘れてまた買ってしまう
- 収納場所から溢れて、散らかりやすくなってしまう
- しまう場所が決まっていない
- いつも適当な場所に置いてしまい、散らかりっぱなし
- カバン、帽子、アクセサリー類などは特に散らかしっぱなしになりやすい
- しまう場所は決まっていても、使う場所から遠い
- 居間に置いてあるセロテープを自室で使い、そのまま自室に放置してしまう、など
- 保管場所と使用場所が遠いと、つい使用場所に放置して散らかりのもとに
- 複雑な方法でしまっている
- よく使うものなのに、「扉の中の引き出しの中の、さらに筆箱の中」というように、取り出すのに手間がかかりすぎる
- いちいち元に戻すのが面倒になってしまい、置きっぱなしになってしまう
このように、散らかる原因は「そもそもモノの量が多すぎる」というものを除けばしまい方、しまう場所の問題です。つまり、散らかさないためにはまずしまう方法をよく考えなくてはなりません。次章では、整理整頓してものをしまう方法やその考え方をご紹介します。
リビングやキッチンを整理整頓するための考え方やコツ
整理整頓というと一見、性格や性質の問題と考えがちですが、そうではありません。いくつかの基本的なルールをしっかりおさえれば、誰でも簡単に散らからないキレイな家を保てます。まずは、散らからないためのしまい方やしまう場所の決め方から見ていきましょう。
- 不用品を処分し、モノの量を減らす
- 最初に、不用品(趣味に合わないもらいもの、やらなくなったスポーツ用品、子どもが小さい頃のおもちゃや子ども用品など)を処分し、モノの量を減らす
- 汚れや傷みがひどいもの、不具合や故障で使えないもの、同じようなものがたくさんあったり今後使う予定がなかったりするものも、不用品として捨てる
- 定位置を決め、収納する
- 「使う場所の近く」「出し入れしやすい」がポイント
- 使う頻度が高いものを取り出しやすい場所に配置する
- つめこみすぎず、余裕を持ってしまう
- 簡単に収納できるよう工夫する
- 片付けが苦手な人や面倒くさがりな人は、収納ケースに入れるだけにするのもOK
- 大きなかごや収納ケースを用意し、モノの種類ごとに分けて入れるだけ
- 一時的な置き場所を確保する
- 書類・手紙・チラシなどは、手にしたときに捨てるものと残すものに分け、残すものだけを専用のファイルやトレイに入れておく
- 不用品の仕分けに迷ったとき、一時的に入れる箱を作っておくのもおすすめ
- いずれも、中身がいっぱいになる前に再度仕分けし、処分する
上記の手順で収納し終えたら、次はものを散らかさないように、以下の5つのルールを心がけましょう。
- いま、使っているものだけ出しておく
- 趣味の変化や子どもの成長などで、今はもう使っていないものを処分したり、捨てられないものならきちんと場所を決めて収納したりする
- 使い終わったら、すぐしまう
- 使い終わったタイミングで、すぐにしまうようルール化する
- 家族のレベルに合わせる
- インテリアの美しさも重要だが、しまいやすさと美しさは別
- 子どもなど片付けが苦手な人がいるなら、しまいやすさを優先して
- 何かを始める前に、片付けの時間をとる
- 何かを終わった後に片付けるようにすると、ついつい後回しになりやすい
- 食事の前、出かける前など、何かを始める前に片付けの時間をとると、身体も動きやすい
- キレイな状態をキープするエリアを決めておく
- テレビの前、テーブルの上など、絶対にキレイにしておくエリアを決める
- 部屋全体をキレイにしようとするより、一ヶ所をしっかりキレイに保った方が散らかりにくい
また、家の中でもリビングやキッチンはものが多く、特に散らかりやすい場所です。そこで、リビングやキッチンはそれぞれ整理整頓の方法を見ていきましょう。
リビングをキレイに保つには?
家族が過ごすリビングやダイニングは、子どものおもちゃ・勉強道具・大人の仕事道具・郵便物や請求書などの書類・読みかけの本・取り込んだ洗濯物など、さまざまなモノが置きっぱなしになりやすい場所です。モノが散らかりすぎたあまり、ソファでくつろげない状態になってしまうこともよくあります。このようにリビングが散らかってしまう大きな原因は、個人のアイテムがそのまま放置されてしまうからです。
そこで、家族一人一人に専用の「一時収納ボックス」を設置すると良いでしょう。例えば、おもちゃは子どものボックスへ、郵便物や請求書は大人のボックスへ、というように整理してしまえば、後に残る共有物だけを片付ければ良いので、非常に楽です。もちろん、一時収納ボックスに入れたものは、満杯になってしまう前に各自が片付けるというルールも忘れずに設定しておきましょう。
また、リビングにいる時間がもっとも多いママが自分のスペースを持てていないため、ママの道具が溢れてしまっているケースもあります。こんなときは、思いきってリビングやダイニングの一角に「ママ専用スペース」を作ってしまいましょう。自分の部屋や書斎などがなくても、趣味や家事でよく使うものをボックスにまとめておくだけでもリビングがスッキリし、ママ自身も過ごしやすくなります。
散らかりやすいキッチンはこう収納する!
キッチンもまた、リビング同様モノが多くなりやすい場所です。しかも、キッチンの場合はすべてそこで使うモノですから、一時収納ボックスでどうにかするわけにもいきません。食材・調味料・食器・調理器具など、スキマに突っ込んでは取り出し、また突っ込むことを繰り返していると、よく使うものをすぐ取り出せなくなったり、取り出したときに雪崩が起こったりして余計なストレスのもとになってしまいます。
そこで、キッチン収納はモノがしまいやすく取り出しやすい「ゴールデンスペース」と、しまいにくく取り出しにくい「デッドスペース」に分けて考えましょう。具体的には、作業スペースに近く手を伸ばせばパッと取れる備え付けの棚などが「ゴールデンスペース」、作業スペースから遠かったり、狭い場所にあったりする収納が「デッドスペース」です。
収納の位置を把握したら、食器や調味料などを使用頻度で仕分けします。よく使うもの・たまに使うもの・めったに使わないもの、というざっくりした分け方で構いません。そして、よく使うものをゴールデンスペースに、めったに使わないものをデッドスペースにしまいましょう。ゴールデンスペースにものをしまうときは、ある程度余裕を持たせて取り出しやすくするのも鉄則です。逆に、来客用の食器など使う機会が限られているものは、箱に入れるなどまとめてデッドスペースに収納してしまいましょう。
散らかった職場は効率ダウン?整理整頓はメンタルヘルスに効果あり?
モノが散らかってしまう原因として、ストレスや悩みごとなど精神的な問題も挙げられます。心に引っかかったことや気がかりなことがあると片付けにまで頭が回らず、散らかりやすくなってしまい、片付けようと思ってもなかなか身体が動かなくなってしまいがちです。こうした場合は、まずストレスや悩み事を解決しましょう。すぐに解決できなくても、気分転換をしたり、誰かに話を聞いてもらったりするのもおすすめです。
また、整理整頓は家庭だけでなく、職場においても重要です。職場が片付いてスッキリしていると、以下のような良い効果があると考えられています。
- 集中力が上がる
- 目に入るものが減り、気が散らず集中しやすく、集中を維持しやすくなる
- 作業効率がアップし、仕事を時間内に終わらせたり、できる仕事が増えたりしやすくなる
- 思考がまとまりやすくなる
- クリエイティブなアイデアや、腰を据えて考えごとをするときにはスッキリした空間で
- 漫画家や小説家がアイデアを喫茶店など他の場所で練るのも、自宅や仕事場よりスッキリした空間であることが理由の一つ
- 同じように、職場のデスクの上も必要最小限のものだけを置くようにする
- 作業ミスが減る
- 作業中に目に入るものが減ると、頭の中も整理されてスッキリする
- 忘れ物・失くし物が減ったり、作業ミスや確認ミスが起こりにくくなったりする
- モノが多いとそれだけ失くし物が増えるので、モノを失くしやすい人は整理整頓するのも一つの方法
- 探し物をしているロスタイムが減る
- 必要な資料が見つからない、どこに保存したかわからないといった無駄な時間が減る
- 毎日10分探し物をしているとしたら、1ヶ月、1年と積み重なると莫大な時間に
- 探し物をする無駄な時間や労力をばっさりカットできれば、仕事の効率アップに
このように、整理整頓は作業効率をアップし、ミスを減らすだけでなく、クリエイティブなアイデアが生まれやすくなる効果も期待できます。前述のように、ストレスや悩みごとがあるとモノが散らかりやすくなってしまうため、デスクが整理整頓されているということは心の余裕のバロメーターでもあります。忙しいときこそ、しっかり整理整頓を心がけ、頭にも心にも余裕を持ちましょう。
オフィスの整理整頓で効率アップ!ただし独自ルールの片付けはNG
オフィスの整理整頓も家庭での整理整頓と根本的には同じで、使う頻度でしまう場所を変えること、定位置を決めておくことの2つがポイントです。例えば、使う頻度は以下のような基準を設けると良いでしょう。
- 毎日使うもの
- 2〜3日の頻度で使うもの
- 週1回、または隔週で使うもの
- 月に1回は使うもの
- 半年、または1年以上の周期で使うもの
1や2のように使用頻度が高いものは、目につく場所や取り出しやすい場所に収納スペースを作りましょう。例えば、毎日使うペンやハサミは机の上にペン立てを置き、そこにまとめておくと取り出しやすくなります。一方、月に1回程度しか使わないものは机の奥に、半年や1年といったスパンでしか使わないものは倉庫に入れてしまっても良いでしょう。ただし、しまった場所がわからなくならないよう、わかりやすくラベルを貼るなどの工夫が必要です。
また、共用のものは使う全員の意見を聞きながら定位置を決めてしまいましょう。誰が使ってももとの位置に戻すようにしておくと、大事な書類や必要な道具などを失くして慌てるといったトラブルも減ります。万が一、置きっぱなしにしてしまったり失くしたりしてしまったときにも他の人が気づきやすくなりますので、フォローもしやすくなるでしょう。
デスク周りでも共用部でも、基本的な整理整頓の仕方は以下の通りです。
- 1:出す
- まず、入っているものや置いてあるものをいったん、別の場所にすべて出す
- いったん出すことで全体を把握でき、次の「分ける」動作につながる
- 2:分ける
- 出したものを、必要なものとそうでないものに分類する
- 分ける基準は「過去1ヶ月間に使ったかどうか」で分けると良い
- 使わなかったものは、デスク周りなら自分で、共用部なら使う人全員の意見を聞いて処分するか、しまう場所を別にする
- 3:減らす
- 使えなくなったものや要らないものを捨てたり、使う頻度が低いものを別の場所に移動したりする
- まだ使えるもので他の人が使うものは、譲ってしまうとベスト
- 4:しまう
- 2で分類された「必要なもの」を、引き出しの元あった場所にいったん戻す
- 最初はこの「整理」だけで良いが、慣れてきたら「整頓」も工夫していく
整理整頓が苦手な人のパターンとして、モノが入りっぱなし、置きっぱなしの状態で整理整頓しようとしてしまうことが挙げられます。整理するときはいったんモノを全部出してから、という習慣をつけましょう。また、いったん整理整頓できても、基本ルールを全員が共有していないとどんどん元の状態に散らかってしまいます。以下の基本ルールを徹底し、キレイな状態を保ちましょう。
- 完成形を写真で貼り出しておく
- 整理整頓された状態の写真を貼り出しておけば、常にキレイな状態を意識できる
- 完成形と現状を比較すれば、片付ける場所がわかりやすい
- ラベルを貼って定位置を明確に
- 物品の定位置にラベルを貼り、ルールを定着させるのもおすすめ
- 誰にでもわかりやすく、置き間違いや紛失防止にも役立つ
- ルールを明文化
- 整理整頓ルールを文章にまとめ、見やすい場所に掲示するのも良い方法
- いつでも確認できるようにすれば、片付けの方法や頻度の個人差が減るので、全体のまとまりも良くなる
- 全社で整理整頓タイムを設ける
- 1日10分など、時間を決めて社員全員で片付けをするのも有効
- 最初は面倒に感じるかもしれないが、1ヶ月程度でオフィス全体が片付き、習慣づく
男手が欲しいなら男性家事代行サービスやアドバイザー活用!
自宅の整理整頓をするとき、大きな家具を移動したいけれど男手がない、仕事や学校に行ってしまっている、というとき、男性スタッフによる家事代行サービスを利用することもできます。「マッスルベアーズ」なら、10kg未満の家具の移動、荷物の搬入出などさまざまな力仕事、電球交換など、男性の手が必要な場面で依頼することができます。料金は以下のようになっています。
- 利用時間:2時間(延長は30分ごとに税抜5,000円)
- 家事代行費:20,000円(税抜)+交通費
家族や友人からの紹介、勤め先が福利厚生代行サービスを利用している・ベアーズの法人会員企業といった場合は優待価格が適用になることもあります。詳しくは問い合わせてみてください。
また、忙しくて整理整頓ができない、自分の家に合った整理整頓方法がわからない、という場合は「整理収納サービス」を利用する方法があります。整理収納アドバイザーというプロが自宅を訪問し、希望をヒアリングの上で各家庭に合ったベストな収納方法を提案してくれるもので、整理整頓に関するさまざまな悩みを解決に導きます。例えば、以下のような片付け方法が相談できます。
- また散らかってしまわないための、整理収納方法
- 家事の導線を考えた、整理収納のコツ
- プロが教える、子どものおもちゃ収納術
- 引っ越し前、後の収納アドバイス
- 片付けられない人への、片付けアドバイス
- 子どもに迷惑をかけない、生前整理方法
LIXILの整理収納サービスでは、豊かな経験と実績、人間性なども含め厳しい審査基準をクリアしたパートナー(整理収納コンサルタント、または整理収納アドバイザー1級の資格取得者)が自宅を直接訪れ、整理整頓の相談や実際の片付けを行います。料金は以下のように、目的や物量に応じてさまざまなプランがあります。
- お試しプラン:15,000円+交通費1,000円
- 3時間相当、1人が担当
- とりあえず試してみたい、長時間集中は難しいという人に
- 半日・2人プラン:30,000円+交通費2,000円
- 3時間相当、2人が担当
- 複数の部屋の整理を同時にしたい、モノが多い人に
- 半日・3人プラン:45,000円+交通費3,000円
- 3時間相当、3人が担当。2人プランよりモノや部屋が多い人に
- 1Day・1人プラン:25,000円+交通費1,000円
- 5時間相当、1人が担当
- スタンダードプラン、見た目の効果を実感したい人に
- 1Day・2人プラン:50,000円+交通費2,000円
- 5時間相当、2人が担当
- 複数部屋の整理を同時にしたい、モノが多い、急いでいる人に
- 1Day・3人プラン
- 5時間相当、3人が担当。2人プランよりモノや部屋が多い人に
※価格はすべて税抜、2021年初旬のものです。
交通費は実費ではなく定額な点に注意が必要ですが、おおよそ上記のような料金に消費税を加えた額でアドバイスと整理整頓を行ってもらえます。まずはお試しプランを申し込み、整理整頓のコツや自宅に合った方法をアドバイスしてもらうのがおすすめです。
おわりに:整理整頓は基本ルールが大切!プロのアドバイスも活用しよう
整理整頓には「使う場所に使うものをしまう」「しまう場所を決める」「一時的な収納場所を作る」などの基本ルールがありますので、ルールに沿って片付け、キレイにするためのルールを徹底しましょう。整理整頓は仕事や精神にも良い影響をもたらします。
重い家具の移動や、自宅に合った整理整頓をプロに教えてほしい人には、家事代行サービスや整理収納サービスの利用もおすすめです。一度アドバイスを頼んではいかがでしょうか。
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