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自己評価は高すぎも低すぎもマイナスに?仕事に役立つ自己評価のすすめ

自己評価の方法 こころの不調
この記事は約8分で読めます。

キャリアを積んでいくうえで、自身を適切に分析・評価する力は必要不可欠です。適切に自己を評価できると、今の自分に足りない力や必要とされるスキルがわかってきます。

そこで、今回はビジネスパーソンが自己評価を行うべき理由とその効果、高すぎる・低すぎることによる弊害や自己評価をもとにした成長のコツまで、まとめて紹介します。

こ‌の‌記‌事‌で‌わ‌か‌る‌こ‌と‌
  • 自己評価を通して成長できる理由
  • 自己評価が高い人・低い人の改善点
  • 客観的に自分を振り返るために始めたいこと
  • 前向きに自分と向き合う方法

自己評価とは?会社が自己評価させるのはなぜ?

自己評価とは、文字通り自らの過去の行動や成功事例、失敗事例を自分で評価することです。

自身の業績や人柄を客観的に振り返り、評価を受けるべきポイントと課題を洗い出すのは非常に難しい作業ですから、人によっては苦痛にも感じられるでしょう。

しかし自己評価は、その人のキャリア形成に以下のようなメリットをもたらす意義深い作業でもあります。

自己評価を行うことの意義
  • 定期的に実施することで、自身の成長や功績、今後の課題をはっきりさせられる
  • 周囲へ及ぼした影響、聞かれた意見をもとに自分のことを分析・評価していくと、世間から自分がどう見られているのかわかってくる
  • 自分を客観的に見るクセが付けば、自分の特性を活かし仕事を進められる
  • 自分が思う自己像と他者から見た自分のイメージに乖離があることがわかれば、それを埋める方法も見えてくる

企業では「自己申告」「人事考課」などの名前で自己評価を導入し、昇進や昇給、配置転換などを決める際の基準のひとつとしているところも少なくありません。

会社が従業員を評価する手段として、自己評価を導入している目的としては以下が挙げられます。

会社が従業員に自己評価をさせる目的
  • 客観的な情報や視点から、色眼鏡なく本人の成長や短所を確認・理解させるため
  • 従業員が自身を実際よりも過小評価、または過大評価していないかを確認するため
  • 自己評価と上司、経営層からの評価をすり合わせ、互いの評価の乖離を埋めるため
  • その従業員の今後の給与、役職、業務内容等の待遇を決める有力な根拠とするため
  • 評価基準を示すことで企業としての方向性、従業員に求めるスキルや考え方を明確に伝え、今後の成長を促すため
  • 役職者など個人の価値観ではなく、会社が明確な基準をもとに公正に全従業員を評価していることを伝え、モチベーションの向上を図るため

なお、従業員が提出を求められる自己評価シートの内容は会社によって異なります。

以下に、自己評価シートに記載されることの多い項目を例示していきますので、確認してくださいね。

自己評価シートに多い項目の具体例
  • 成果基準…会社の目的や目標達成のため、自身がどのような成果をあげたのか
  • 能力基準…判断力、企画力など、本人が各能力でどの程度のレベルに達しているか
  • 情意基準…どれだけ真摯に業務に取り組んだか、勤務態度はどうだったか

自己評価が高すぎる人と低すぎる人の特徴とは

周囲からの評価よりも自己評価が高すぎる人、低すぎる人には、それぞれ以下のような特徴が見られます。

まずは、自己評価が高すぎる人の特徴を見ていきましょう。

  • 自分が常に正しく、失敗するはずがないと考えているため、人の話や忠告を聞かない
  • 自分の記憶力や判断力に自信があり、必要性を感じないためメモや報告を軽視する
  • 自分が有能だと信じて疑わず、周囲に対し自らの有能さや意欲を積極的に売り込む
  • 自分に対しては良いところだけを見るが、周囲を見る目は厳しくいつも他人の短所を探し、見下している
  • 表に出ない立場や、地道に進める必要のある仕事を嫌がり、花形の仕事ばかりしたがる
  • 失敗しても自己評価を下げることはなく、裏方担当者など他の人の責任と考える
  • 対してチームで成功を勝ち取った場合には、その功績がすべて自分の実力によるものと考える

周囲の評価よりも、自己評価が低すぎる人の特徴には、下記の傾向が見られます。

  • 基本的にマイナス思考で、成功しても過度に謙遜して自己評価を低くする
  • 何かと理由をつけていつも反省ばかりしていて、自分のマイナス面ばかり見ている
  • 「すみません」が口癖で、自分が悪いという考え方や姿勢が染みついてしまっている
  • 実力で成功を掴んでも「運が良かっただけ」「たまたま」と受け止め思考をストップさせるため、それ以上の成長がのぞめない
  • 対して失敗したときには「あそこが悪かった」などと失敗の理由をとことん考え、ますます自己評価を下げていってしまう

自己評価は高すぎても低すぎてもダメ?

自己評価が高すぎる、または低すぎることの弊害としては、以下が挙げられるでしょう。

自己評価が高すぎることによるデメリット

  • 自分が有能だと思い込むあまり、自分ができていないこと、自分のせいで起きたミスを認識できないため、失敗から学び次に活かすことができない
  • 華やかな仕事を好むが、それに見合う仕事能力がないため成功させられない
  • 常に他人を見下しているため、無意識のうちにチームワークを乱し孤立していく
  • 実力アップや、上司や同僚と信頼関係を築く機会を逃し続けるため、相応の経験やキャリアも積むことができないまま年齢を重ねてしまいがち

自己評価が低すぎることによるデメリット

  • 裏方を好み、挑戦することを恐れるため、成長に必要な成功体験を積むことができない
  • 他人からの評価を信じられないため、高く評価されると居心地の悪さを感じ、わざと成長できる環境から離れたり、重要でない役割を担おうとする
  • すべてを他人事と捉え、責任感もチャレンジ精神もないため、キャリアアップの機会を失っていく
  • 自分の意見を通すことが苦手で、人の意見に同意し続けた結果、周囲から人としての信頼を失うことも

上記から自己評価が高すぎても、また低すぎても精神的に健全とは言えず、その人のキャリアや人生に悪影響を及ぼしかねないということがよくわかります。

自己評価に影響する家族環境や習慣って?

人の自己評価の高低には、その人が育った環境や身近な人の価値観、習慣が大きく影響していると考えられています。

まず、自己評価が極端に高くなってしまう要因としては、以下が挙げられるでしょう。

高すぎる自己評価を作り出す環境や習慣
  • どんな場所でも、何をしても、最も身近な大人である親から褒められて育った
  • 親や家族、近しい友人から自分のミスや失敗、その原因を指摘されたり正された経験がない

上記のような環境、習慣のなかで育った人は視野が狭く、良くも悪くも世間知らずであるため、自身がミスをしたり、周囲に迷惑を及ぼす可能性に気が付けません。

このため自身に万能感を抱き、好意的な態度を示してくれる人を「良い人、好きな人」、ミスなどを指摘してくる人を「敵、嫌いな人」と認識するようになっていきます。

その結果、自身に好意的・肯定的で褒めてくれる人とのみ付き合い、仕事上で自身の悪いところを指摘してくる人を見下す、極端に自己評価の高い人になってしまうのです。

対して自己評価が極端に低くなる人の多くは、以下のような環境や習慣のなかで子ども時代を過ごしています。

低すぎる自己評価を作り出す環境や習慣
  • 子どもの頃から厳しく育てられ、自身の努力が褒められたり認められた経験が少ない
  • 学校や職場でいじめられたことがある、またはストレスの多い毎日を送っているが、相談できる相手がいない

他人から「大切にされない」「認められない」経験を積んだ子どもは、時間をかけて自身を「価値がない人間」「周囲より劣った存在」と評価するようになっていきます。

周囲の誰からも褒められない、自らの頑張りを認めてもらえないという環境にいては、自己評価が低すぎる人になってしまうのも無理はありません。

適切な自己評価でスキルや人間力を上げるコツ

自己評価を客観的に、かつ適性に行うためには、以下の方法を実践するのが効果的です。

自分を客観視するための情報を集める

自己評価と周囲からの評価に乖離がないかを知り、自分を客観的かつ適正に評価するには、そのための情報を集める必要があります。

具体的には、上司・先輩・同僚・後輩・部下と幅広い関係性の人達に対し、自身への評価を聞いてみるのがおすすめです。自分で思っているよりも低い評価、または高い評価がくると怒りたくなったり、否定したくなるかもしれませんが、ぐっとこらえ、まずは冷静に一通り聞いてみてください。

すべてをノートに書き留めていけば、いくつか共通の項目やキーワードが出てくるはずです。
この他者評価に見られる共通項こそが、周囲からあなたに向けられている客観的評価であり、適切な自己評価を行うために受け入れるべきあなたの特徴なのです。

また、1日単位の短いスパンで自身ができるようになったこと、成長できたポイントを記録していき、自己評価が必要なタイミングで振り返るのもおすすめです。自分の人柄や能力、成長性を客観的に見るための材料となってくれるでしょう。

目標を設定し、達成のためにできることをする

会社や所属チームのためにできることを目標に設定し、その達成のためにできることをまず始めてみるのも、特に低すぎる自己評価を高めるのに効果的です。

自分が傷つかないこと、安心できる場所にいることを目標にしていてはキャリアアップが望めませんし、自己評価を高くしていくこともできません。

目標の設定と達成のための計画、行動、見直しのサイクルを繰り返し、少しずつでいいので自分の能力・可能性を正しく認識できるようにしていきましょう

意識的に前向きな言葉を使い、思考のクセを修正する

頼まれた仕事を前に「自分にはできない」とフリーズせず、「どうすれば自分にできるか」という方向に思考を切り替えるようにするのも、自己評価向上に役立ちます。

はじめは恥ずかしさや不安を感じるかもしれませんが、不安になったら前向きな言葉を口に出し、目の前の仕事の達成に集中するようにしてみてください。徐々にできることが増え、自身の成長を実感し自己評価を上げていくことができますよ。

おわりに:仕事で成功や成長する機会を得るためにも、適切な自己評価を!

自分を客観的に評価するのは、誰にとっても難しいもの。しかし目の前のチャンスをつかみ、仕事で成功を収めるには、自身の能力や実力を正しく理解しておく必要があります。適切な自己評価を下すには、日ごろから自身について客観的な情報を集め、冷静に分析するクセをつけるのが効果的です。会社から求められたタイミングはもちろん、自主的にも定期的に自己評価を見直し、成功や成長の機会を逃さないよう対策しておきましょう。

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