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「いじり」と「職場いじめ」「ハラスメント」は違うの? 注意すべき発言・行動とは

職場 いじり いじめ こころの悩み
この記事は約5分で読めます。

仲の良い同僚や可愛がっている後輩に対して、つい「いじり」をしている人はいませんか? そのいじりは相手からすると、職場いじめやハラスメントとして受け止められているかもしれません。この記事ではいじりが持つリスクと問題点、いじられキャラが抱えるストレスなどを解説します。

この記事でわかること
  • 「いじり」が笑って済まされない理由
  • いじりがハラスメントと関連する例
  • 「いじり」をする人が考慮すべきリスク
  • いじりや職場いじめをなくすために

職場の「いじり」と「いじめ」は違うもの?

誰かをからかったり、誰かで笑いを取ろうとすることを「いじり」と言うことがあります。仲の良い人同士のいじりは、親しみが込められていることが少なくありません。ところが、不適切な発言や攻撃的な言い方は、いじりを超えていじめやハラスメントに該当することがあります。

職場のいじめとは、悪口や暴言、暴力などのほか、孤立させる状況をつくること、ハラスメントなどが当たります。いじりといじめの境界線が難しいのは、特に悪口や暴言、ハラスメントでしょう。一線を超えた言葉の暴力や攻撃的な態度は、いじりとは言えません。「自分はそんなつもりはなかった」としても、相手を傷つけていることは十分にあり得ます。

いじめに該当するいじり

「〇〇は仕事がデキないから飲み会に呼ばない」「会社に貢献していないから、〇〇にだけお土産はあげない」などの行為は、職場いじめに該当するでしょう。そのほか、「キモイ」「〇〇と話したくない」などの悪口や陰口、相手を貶める噂話も職場いじめとみなされることがあります。

職場いじめやパワハラに該当するいじり

「こんなに仕事ができない人間は初めてだ!」「〇〇は本当に鈍くさいな」など、強い言葉や否定的な言葉で叱責したり指導することは、いじりとは言えません。言葉の暴力とみなされ、パワハラに該当することも。その人の性格や個性を攻撃したり否定する言葉は使わないようにしてください。

セクハラに該当するいじり

「男のくせに髪が長いなんて女々しいな」「連休で美味しい物食べて、ちょっと太ったんじゃないか?」など、容姿に関するいじりはセクハラにつながりやすいので要注意。

マウンティングに該当するいじり

「〇〇は学歴が低いから、この仕事は難しいだろう」など、肩書などに触れながらいじるケースもあります。これはマウンティングに当たるでしょう。相手を不快な気持ちにさせるだけでなく、不当な評価に当たる可能性も高いでしょう。その人の能力や個性を評価せず、主観に偏った比較や評価は褒められるものではありません。

いじられるのが苦手な人をしつこくいじる

「いじりは愛情表現」「親しい間柄だからこそいじるんだ」という人もいますが、そもそもいじられるのが苦手な人もいます。いじり発言を「けなされた」「あんなことを言われて悲しい」と受け取る人も少なくありません。

相手が嫌そうにしていたり、悲しそうな表情をしているのに、周囲が笑っているからといじり続けていることもいじめに該当するでしょう。

愛のあるいじりはセーフ…は危険な考え!

「自分がしているのはいじりであって、いじめではない」と思っている人は少なくありません。ですがいじりが度を超えて、無自覚ないじめや悪気のないいじめに発展しているおそれもあります。

仲が良いからいじっても大丈夫という考えは危険です。相手の気持ちを考え、不適切な発言は控えるようにしましょう。

「いじられキャラ」が抱えるストレス

「〇〇はいじられキャラだから」と、相手がいじられることを当然のように思っている人もいます。しかし、いじられキャラであることを押し付けるのは、不当な扱いや不当な評価につながります。また、その人がいじられキャラを演じていたとしても、心が傷つかないわけではありません。自尊心や自己肯定感が傷つけられ、心身のバランスを崩すこともあるのです。

やさしい人や調和を乱すことをおそれる人であればあるほど、「自分が我慢すればいいんだ」といじられキャラでいることに耐えようとします。そこに甘えていじりを続けていると、取り返しのつかない事態を招いてしまいます。たとえ相手が笑顔でいじられていても、その人を傷つけていないか振り返ってみましょう。また、いじりを見ている周囲の人を不快にしていることもあります。

いじりがコンプライアンス違反になることも?

コンプライアンスという言葉がありますが、これは「法令遵守」を意味する言葉です。ただし、コンプライアンスで守るべき範囲は法律や条例だけではありません。社会規範や道徳、倫理観、ステークホルダーの利益などが含まれ、企業が社会的責任(CSR)を果たす上で守るべきさまざまなものを指します。

いじりやいじめによって誰かを傷つけたり不利益を負わせることはコンプライアンス違反に該当することがあるでしょう。

いじりや職場いじめをなくすためにできること

いじりや職場いじめをなくすためには、一人ひとりの意識や行動が大切です。お互いを尊重して仕事ができるように、次のことを意識しましょう。

容姿に関する発言は控える

いじりの中でも、容姿に関する発言には注意が必要です。たとえ褒め言葉のつもりでも、相手を不快にさせているかもしれません。グローバル化や多様化が進み、個性を認め合う価値観が重視されています。容姿に対する発言は、人種や文化によっても失礼かそうでないかの境界線がさまざまですので、ますますの注意が必要になるでしょう。

他人で笑いを取ろうとしない

職場の雰囲気を明るくするために、ジョークで笑いを生み出そうとする人もいますよね。ただし、他人をいじって笑いを取ろうとするのは考えものです。誰かをネタにするのではなく、ご自身のユーモアで笑いを生み出す工夫をしてみましょう

ハラスメント対策の知識を深める

何を言ったら相手を不快にさせるか、その判断基準を知ることも大切です。参考としておすすめなのは、厚生労働省など公的機関や専門機関が発信している情報です。まずはそちらから基本情報や具体例を学びましょう。

▼ 厚生労働省 あかるい職場応援団

違和感を覚えたら相談窓口へ

ご自身や周囲の発言や振る舞いに違和感を覚えたら、ハラスメント相談窓口や人事に相談しましょう。価値観や権利に対する考え方は常に変わっていくものですので、何がダメで何が安全なのか、わからなくて戸惑うのも自然なことです。誰かを傷つけないためにも、ご自身がリスクを負わないためにも、素直に相談し学んでいく姿勢を持ちましょう

おわりに:他人を傷つけるいじりはいじめ! 尊重し合う職場にしよう

悪気はないつもりでも、いじりが誰かを傷つける可能性があります。職場の人間関係は、信頼や礼儀、尊重が基本。いじりやハラスメントでわからないことがあるときは、情報収集や専門家に相談しながら知識を吸収していきましょう。

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