未経験者が経理に転職する方法-強みになる経歴や向いている性格って?資格取得と転職エージェントの活用がポイント

経理への転職やキャリアアップキャリアアップ・求職
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経理とは、会社の中でも裏方とされる「バックオフィス業務(管理部門)」の一つで、主に使ったお金の流れを把握する仕事です。経理の仕事は人気が高いとされていますが、未経験者がいちから経理を目指して転職することはできるのでしょうか。

今回は、未経験者が経理を目指して転職するとき強みになる経歴や向いている性格、おすすめの資格取得講座や転職エージェントをご紹介します。

この記事でわかること
  • 経理で描くキャリアプランやワークライフバランス
  • 未経験者が経理に転職するときの自己アピール
  • 経理に向いている性格や身につけておきたいスキル
  • 経理未経験者が転職エージェントに期待できるサポート
  • 在宅での簿記資格勉強におすすめの講座

売り手市場?買い手市場?経理職が人気な理由とは

厚生労働省の「一般職業紹介状況」によれば、令和2年10月時点での会計事務の有効求人倍率は0.55です。つまり、経理職は「買い手市場」であり、採用側よりも求職者の方が多い状況であるとわかります。ただし、社会の状況や景気によって売り手市場か買い手市場かは異なりますので、今後もずっと買い手市場が続くとは限りません。

このように経理の仕事が人気な理由として、主に以下の5つが挙げられます。

ワーク・ライフ・バランスがとりやすい
経理職は定時で帰宅できる日も多く、プライベートを充実させやすい
決算期などは一時的に業務量が増えて残業になることもあるが、基本的に毎日の業務は決まっていて残業は発生しにくい
年間を通じてどの時期が忙しいのかあらかじめわかっているので、先々の予定も立てやすい
キャリアアップに通じるポジション
経理の仕事から会社のお金の流れを把握する力をつければ、会社の幹部へキャリアアップできることも
経理が扱う情報は重要な経営判断の要素で、経理の仕事から会社の動きを把握できる経営者の視点も身につけられる
経理としてステップアップしていけば、経営判断にも助言をできるぐらいの人材に成長できる可能性も
転職しやすい
経理は汎用性が高く、一度実務をしっかり経験すると転職しやすい
将来的に別の職種に転職するにも、独立したりフリーランスになったりするときにも知識が役に立つ
予算管理・決算・連結決算などまで経験していれば、どんな会社でも実力を高く評価される
定年まで長く働ける
営業職、ITエンジニアなどは20〜30代がピークとされるが、経理にはそうした概念がない
むしろ、同じ人にずっと働き続けてもらう方が企業にとっては安心
給与が安定している
大きなミスをしない限り、解雇の心配がほとんどなく、安定した収入が見込める
経営状況を把握する責任の重い仕事なので、年収も少しずつ着実に上がっていき、スキルに合った収入が見込めるように

理由として最も大きいのは、その安定性やワークライフバランスのとりやすさでしょう。経理の仕事は営業職などのように年齢が上がると難しくなるといった概念がなく、しかも業務量は決算期などの繁忙期を除けばほぼ一定です。仕事に慣れてくれば定時退社できる可能性が高く、よほどのミスがない限り解雇にもなりにくいので、安定して長く働き続けられます。

未経験で経理になるのは難しい?役立つ経歴って?

前述のように、求職者にとっては大きな魅力がある経理職ですが、未経験者が経理に転職するのは難しいとされています。この理由は単純で、経理の中途採用の場合は実務経験が最も重視されるからです。経理は向き・不向きがはっきりしているとされ、未経験者が必ずしも戦力になるとは限らないことも理由として挙げられるでしょう。

とはいえ、未経験者が絶対に経理に採用されない、というわけではありません。例えば、パソコンで使える経理専門ソフトなどがあれば、簿記の資格がなくても帳簿は作れます。経理専門ソフトが自動的に仕訳してくれて、帳簿も決まったところに決まった数字を入力するだけ、といった業務内容であれば、経理の実務経験が必ずしも必須でない会社もあります。

逆に、会社の決算書作成から税務申告、資金繰りなどの財務も含めて行えるような経理の人材を求められているのであれば、それなりの実務経験がないと務まらないでしょう。募集内容に「簿記の資格保有者」「実務経験者」と条件が掲げられている場合もやはり、未経験者はまず採用されません。

未経験だけれどどうしても今すぐ実務を積みたい、と考えて応募する場合は、「経験者優遇」「資格保有者であれば尚可」「歓迎」といったように、経験者や資格保有者であればより良いが、そうでなくても構わないと明記されている求人を狙うのが良いでしょう。

また、応募するときには自己PRも大切です。未経験者の場合、実務経験でアピールすることはできませんが、例えば以下のようなスキルや資質はアピールポイントになります。

基本的なパソコンスキル
オフィス系ソフト(Microsoft Excel、Word)の基本的な使い方ができればOK
経理ソフトは会社によって使っているソフトやシステムが異なるため、入社後に実務を通じて覚えれば良い会社が多い
正確さを意識し、コツコツ取り組めること
小さなミスが大きな問題に発展しやすいので、確認を怠らず正確さを追求する姿勢が重要
一つ一つの業務に責任感を持って取り組むことが不可欠
コミュニケーション力・調整力
経理は会社全体のお金を把握するので、常に他部署との情報共有・連携が必要
担当業務の範囲が広くなっていくと、取引先や外部の税理士、公認会計士などと直接やりとりしなくてはならないことも

例えば、コミュニケーションスキルをアピールする一つの例として「営業として取引先、社内各部署とのやりとりを重ね、連携や調整を密に行いながらスムーズに業務を遂行できるよう努めていた」ということが挙げられます。営業の場合は、さらに売り上げ目標や利益率など実務の中で数字を意識し、かつ正確さをもって取り組んできた経験もアピールポイントになるでしょう。

他にも、自己PRとして以下のような例が考えられます。

  • 売り上げに対する原価や必要経費など、収支を把握することで問題点を発見した。
  • 具体的な数字を意識してきた経験から、経理の重要性を実感し、志望した。
  • 営業(営業事務など)で培ったコミュニケーション力を活かし、各部署と良い連携を築きながら経理業務につとめたい。

基本的には上記の3つのポイントにつながるような経験を交えつつ、なぜ経理を志望したのかという理由まで具体的に語れると良いでしょう。

経理へのキャリアチェンジは資格取得や転職エージェントの活用がポイント!

未経験者が中途採用で経理の仕事に就くのは難しいと前章でご紹介しましたが、そのハードルをぐっと下げるのが「専門知識の取得」です。具体的には、履歴書にも書ける資格となる「簿記2級」を取得すると良いでしょう。「簿記3級を取得し、現在はさらに2級取得のために勉強を続けている」というのもアピールポイントになります。

また、求人先がどのような業務を任せたいのか、できるだけ正確に情報収集するのも転職の難易度を下げるのに有効です。前章でも触れたように、経理ソフトを使って簡単な入力を任せたいのか、決算書の作成や財務なども含めて行えるような広範な経理業務を任せたいのか、それによって未経験者でも採用の可能性が生まれるかどうかが変わってきます。

こういった情報は、求人票からではどうしても正確に読み取れません。そこで、転職エージェントの助けを借りるという方法があります。もちろん、未経験者歓迎で経理に詳しく、良い求人案件を持ち、丁寧な対応で無料、という転職エージェントを最初に見極めなくてはなりません。

しかし、一度良い転職エージェントに巡り会えたなら、履歴書の書き方から経理と関連づけた職歴アピールの方法、未経験者にも優しい企業など、エージェントが持つ情報を最大限に活用してもらえるでしょう。

加えて、未経験者はまず実務経験を積むため、給与や待遇などの条件をゆるめて探すのも一つの方法です。つまり、初めは多少希望の条件と折り合わなくてもとりあえず実務経験を積み、その後、経験がしっかり積み上がったらより条件の良い会社に再び転職する、というように最初からステップアップを視野に入れて応募企業を探すのです。

経理は買い手市場とはいえ、実務経験者であれば転職しやすい職種ですから、「とりあえず最初は実務経験が積めれば良い」と考えて、応募企業を増やすのも良いでしょう。

まずは簿記資格取得から!自宅で勉強できる通信講座はどこが人気?

前述のように、未経験者が経理に転職するためには資格を取得しているとぐっとハードルを下げられます。もちろん独学でも構いませんが、資格スクールや通信教育を利用するとより効率的に学習できるでしょう。できれば簿記2級がほしいところですが、簿記3級をまず取得し、自信と知識をつけ、2級に挑戦しながら転職活動をする方法もあります。

資格を持っていると、経理業務の基本的な知識を持っていることの裏付けにもなりますし、学習意欲の高さ、経理の仕事への熱意のアピールにもなります。また、資格の勉強を通じて経理のイメージが掴めれば、自分自身が経理に向いているかどうか、本当にこの職業を目指したいかどうかをいま一度確認することもできるでしょう。

ここでは、簿記資格取得におすすめのスクールや通信講座を5つご紹介します。独学では何から始めたらいいかわからない、忙しいので効率的に学びたい、という人はぜひ参考にしてください。

簿記資格取得におすすめ①:スタディング

「スタディング」は、スマホを使った映像授業による学習がメインの、オンライン型の資格講座です。スマホで完結するので場所や時間を選ばず、スキマ時間を活かして効率的に学べるほか、講座費用が非常にリーズナブルなので、学生から社会人まで幅広い層から支持されています。モチベーションを保つための学習管理機能もありますので、独学ではモチベーションを保ちにくいという人も検討してみてはいかがでしょうか。

簿記資格取得におすすめ②:フォーサイト

「フォーサイト」は、他の通信講座と比べて群を抜いて高い合格率を誇るのが特徴です。その理由は、学習範囲を「合格するために最低限必要なこと」のみに絞っていて、初心者でも挫折することなく資格合格を目指せる内容になっているからです。もちろん、スマホを使った学習サービスや、リアルタイム講義配信などもあります。

範囲を絞っているのでテキストが薄め、しかもフルカラーなのでより学習しやすくなっています。文字だけでなく、図やイラストを使ってわかりやすく仕上げてあるので、初心者でもわかりやすく知識をインプットできます。「最小限のコスパで合格したい」「1回の受験で確実に合格したい」という人におすすめの通信講座です。

簿記資格取得におすすめ③:クレアール

「クレアール」は約60年前から税理士・公認会計士・日商簿記など、経営資格に関する講座を開講してきました。長年の指導経験から生まれた「非常識合格法」という独自のプログラムを持っていて、最短で合格するため徹底的に基礎を反復して力をつけるというものです。その内容から、初心者をはじめ多くの受講者からも支持されています。

予備校では珍しい担任制を導入していて、優秀な講師陣に指導を受けられるほか、学習に際してさまざまなアシストも受けられます。人から学ぶのが最も頭に入りやすい、という人におすすめのスクールです。

簿記資格取得におすすめ④:ユーキャン

通信講座の中でも非常に知名度の高い「ユーキャン」は、受講者数が多いだけあって初心者からでも完全な理解ができるよう、漫画などを使ってわかりやすいテキストが作られています。添削や無制限の質問回答サービスなどサポート内容が非常に充実していますが、その分講座の価格は相場〜やや高め、といったところです。他の通信講座にはない添削制度を上手に利用すると、自分の弱点を発見しやすいでしょう。

簿記資格取得におすすめ⑤:ヒューマンアカデミー

通信講座でも通学講座と同じ内容を学べる「ヒューマンアカデミー(通信講座名は「たのまな」)」は、通信講座としてはやや高めの価格設定になっています。もちろん、その分通学講座と全く同じ内容を収録したフルサイズDVDを自宅に郵送してくれたり、講師からのきめ細かな指導を受けられたりと、腰を据えてしっかり学習することができます。テキストの網羅性が高く、出題範囲の知識を満遍なく身につけたい人におすすめです。

経理職の転職におすすめの転職エージェントサイト

実際に経理の転職先を探したいと思ったら、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。ここでも、おすすめの転職エージェントを5つご紹介します。

経理の転職におすすめのエージェント①:マイナビエージェント

マイナビエージェントは、人材紹介会社の中でも最大級のネットワークを誇り、多くの企業の人事採用担当者とも密なコミュニケーションをとっています。そのため、非公開求人を含め多くの求人情報を持っているほか、扱う求人の種類も大手からベンチャーまでさまざまです。

一人一人への手厚いサポートが売りですが、特に20〜30代前半へのサポートに強く、期間の制限なく無期限でサポートを提供してもらえます。そのため、すぐに転職を決めたかったけれど思ったよりも転職活動が長引いてしまった、という場合にも転職が決まるまでしっかりサポートを受けられます。

経理の転職におすすめのエージェント②:doda

求人数や実績で国内トップクラスの「doda」は、幅広い業種や職種の良質な求人を紹介してもらえる、スピーディで充実したサポートを提供してもらえるといったことで特に好評価を得ています。企業からのスカウトメールも多く、書類添削や面接対策、企業との年収交渉などサポートが手厚いのも嬉しいポイントです。dodaの求人は独占求人や非公開求人の割合が非常に高いので、ぜひ登録して確認してみましょう。

経理の転職におすすめのエージェント③:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功実績国内No.1の圧倒的な知名度とブランド力を誇っています。特に保有する求人の数では他の転職エージェントを寄せつけないほど圧倒的で、幅広い職種や年齢層に対応できます。独自のサービス内容が好評で、キャリアアドバイザーからのアドバイスも非常に的確だと評判が高いです。

経理の転職におすすめのエージェント④:MS-Japan

MS-Japanは管理部門・バックスタッフや士業に特化した転職支援エージェントです。経理ももちろん管理部門の一つですから、こうした特化型サービスを利用するのも良いでしょう。特化型エージェントならではの独自のネットワークで、優良なおすすめ求人を多く紹介してもらえます。また、専門知識を持つアドバイザーからキャリアプラン・面接対策などのサポートも受けられます。

経理の転職におすすめのエージェント⑤:パソナキャリア

「パソナキャリア」は、もともとは人材派遣事業を行っていた「株式会社パソナ」が1993年に転職事業として設立した転職エージェントサービスです。全国47都道府県に拠点がありますので、都市部・地方を問わず希望する場所での求人が見つけやすいでしょう。

専門分野ごとに分かれたキャリアアドバイザーのサポートを受けられるので、サポートの品質が高いことで好評価を受けています。もちろん経理を含む管理部門も専門のアドバイザーがいますので、ぜひ相談してみましょう。

おわりに:未経験者でも経理に転職できる!資格講座や転職エージェントを活用しよう

経理の仕事は安定性が高く、定年まで長く働きやすいことが大きな魅力です。他にも会社幹部へのキャリアアップや、別の職種への転職、フリーランスへの転向なども考えやすいメリットがあります。

とはいえ、全くの未経験者が経理に転職するのは簡単なことではありません。簿記2級・3級などの資格を取得したり、転職エージェントにアドバイスを受けたり良い求人を紹介してもらったりすると、よりスムーズに転職しやすいでしょう。

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