他人に対し「うらやましい」「なぜ私じゃないんだ」などと思う嫉妬の感情は、苦しさや自己嫌悪とともに私たちの心に押し寄せてきます。
今回は、性別による感じ方の違いから苦しい感情を開放し心を楽にする方法、嫉妬心の正体に至るまで、嫉妬という感情について学んでいきましょう。
- この記事でわかること
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- やきもちは自然な感情?どんなときに湧き上がる?
- 恋愛における女の嫉妬と男の嫉妬の原因
- 仕事の成果に悪影響を及ぼす嫉妬とは
- それってフレネミーかも?友達なのに足を引っ張る存在
- 嫉妬をやめて自分を認めるために必要なマインド
人に嫉妬してしまう…嫉妬の心理とは?
やきもちや妬み、人をうらやむ気持ち、劣等感、怒り、憎しみなど他人へのさまざまな感情を含んだ嫉妬心は、以下のようなシチュエーションで発生します。
- 【嫉妬心が生まれるシチュエーション】
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- 恋人が自分を差し置き、別の異性と一緒に時間を過ごしている
- 似たような経歴の同僚が、自分よりも先に評価され出世した
- 仲の良い友人だった人が、自分よりも先にやさしく美しい人と結婚した
嫉妬心は「他人に自分の大切なものを奪われるかもしれない」「自分にない幸せを、他人が手に入れようとしている」ときに、発生する感情なのですね。
また多くの人は、他人の幸せや良いニュースに嫉妬心を抱くと同時に、その人の喜び事を素直に喜んであげられない自分に自己嫌悪を抱きます。
嫉妬を感じているときに罪悪感のような、苦しいような気持ちが一緒に込み上げてくるのはこのためなのです。
しかし嫉妬心は物心がつく前の生後数か月の赤ちゃんでも、言葉を話すことができない犬や猫などの動物でも抱くことがわかっています。嫉妬はとても原始的で身近であり、だからこそ敬遠されがちな感情だと言えるでしょう。
恋愛で嫉妬深い人の特徴と男の嫉妬・女の嫉妬の違い
ここからは恋愛、仕事の2つのカテゴリに分けて、嫉妬深い人の特徴を見ていきましょう。恋愛において嫉妬深い人の特徴としては、以下が挙げられます。
【恋愛で嫉妬深い人の特徴】
- 相手がいまどこで、誰と、何をしているのか知らないと気が済まない
- 仕事相手や内容、会う友人、知人の性別や時間に至るまでコントロールしようとする
- 恋人や好きな人が、自分以外の異性と会ったり話していることに耐えられず、禁止する
恋愛で嫉妬深い男性の特徴は?
恋愛での嫉妬心の抱き方には、性別によって差があると言われています。必ずしも性別によって違いが出るとは限りませんが、傾向として男女の嫉妬の現れ方の違いを紹介します。男性が恋愛において嫉妬心を抱くときの特徴は、以下の通りです。
- 自分に自信がなく、自己肯定感が低い
- 恋人に自分だけを見ていて欲しいという独占欲、承認欲求が強い
- 恋人が関わる他の異性と、自分を比べられたくないという劣等感が強い
- 寂しがり屋で、恋人が自分から離れる不安からくることが多い
恋愛で嫉妬深い女性の特徴は?
一方で、女性が恋愛において嫉妬心を抱くときの特徴は以下の通りです。
- 自分が常に恋人の一番でありたいために、他の女性全員に嫉妬し卑下する
- 疑心暗鬼で、恋人の発言や行動のすべてに対し「浮気では」と疑いの念をむける
- 恋人の交友関係や時間の使い方をすべて知っておきたくて、しつこく連絡する
仕事への嫉妬の悪影響と男の嫉妬・女の嫉妬の違い
強い嫉妬心は恋愛だけでなく、仕事の場でも巻き起こります。職場での嫉妬により、懸念されるトラブルや悪影響としては以下が挙げられるでしょう。
【嫉妬が招く職場トラブル、悪影響】
- 嫉妬する人物を同僚の輪から除外する集団いじめが発生する
- 本人がいないところで悪口を言い、上司にも悪い評判を告げ口する
- 目下の人間に対し、自身の立場を利用して不当な人事評価をつける
- ネットの掲示板やSNS上に個人情報、事実とは異なる噂を流布する
- 目下の人間に対し、自身の立場を利用したパワハラ、セクハラを行う
仕事で嫉妬深い男性の特徴
男性の場合、仕事の場において以下のようなシチュエーションで他人に嫉妬心を抱くケースが多いとされます。
- 自分より能力が高い、仕事上で評価を受けている
- ほぼ自分と同じ立場のはずなのに、上司からかわいがられている
- 職業や役職など、自分に比べ高い社会的地位を持っている
- 年齢や経歴があまり変わらないのに、明らかに収入が良い
- 女性であるにもかかわらず、男性の自分より高い評価を受けている
長い歴史のなかで、日本社会には男尊女卑の価値観が広く浸透してきました。近年では男女の立場は対等であり、性別にかかわらずすべての人が仕事において能力を発揮し、活躍することが求められています。
しかし、ビジネスの場においてはまだまだ男性優位社会の傾向がみられます。一緒に働く同僚女性に対し無意識的に格下扱いをする男性も少なくありません。
このため仕事の場において男性に生じる嫉妬心のなかには、格下であるはずなのに評価を受けた女性に対し向けられるパターンが多いのも特徴と言えます。
仕事で嫉妬深い女性の特徴は?
一方で女性の場合は、嫉妬心が以下のようなシチュエーション、かたちで現れるケースが多いとされます。
- 高学歴や高キャリアの女性に対し「絶対に負けたくない」という嫉妬心を抱く
- 自己肯定感が低く、何もなくても周囲の女性すべてを敵視し嫉妬している
- 周囲からの評価を気にするあまり、少しでも成果を上げた人を見ると嫉妬する
- 根も葉もないうわさを流し、おもしろ半分で人の名誉や評判を落とそうとする
- 人の話から粗を探し、「自分の方が勝っている」ことをひたすら話し続ける
- 被害妄想が強く、バカにされないために自分以外の人間の悪口を言いたがる
友達に嫉妬するのは距離感や依存度が原因?
恋人や同僚のみならず、友達に嫉妬した経験を持つ人も多いでしょう。友達に嫉妬しやすい人、するときの特徴としては以下が挙げられます。
- 友達に嫉妬する原因
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- 特定の友達と心理的距離が近く、相手が持つものが見えすぎてしまう
- 自分に辛いことがあって不幸なのに、隣の友達が幸せそうにしている
- 周囲の人から友達だけが褒められたり、評価されたりしている
- 敏感で自分と友人の違い、周囲の人からの些細な対応の違いに気が付いてしまう
- 自己肯定感が低く、自信がないため友人の好意や言葉を素直に受け取れない
- 噂話で友達の評判を聞き、見栄をはって小さな嘘を繰り返してしまう
- 幼い頃から褒められることが少なかったため、他人からの評価や認められることを望む承認欲求が強い
- 友達の良いところを伸ばし、褒めてきたからこそ、自分との格差を感じてしまう
- 恋人や子どもなど、大切な友達に自分よりも重要な存在ができてしまった
友達のように見えて、実はライバル心を抱えており相手のことを蹴落とそうとしたり邪魔しようとしたりする人は、「フレネミー」と呼ばれています。自分がフレネミーにならないためにも、フレネミーに生活を乱されないようにするためにも、友人関係の嫉妬は上手に解消していくのがおすすめです。
友達に嫉妬しないで気持ちを楽にする方法とは?
以下の対策を実践すれば恋愛相手や仕事仲間、友達への嫉妬心を和らげ、少しずつ心を楽にしていけるでしょう。
- 自分を「嫉妬深い人」と自覚し、いま感じている感情を認めてあげる
- 嫉妬心の原因を探り、理解して、モヤモヤした気持ちをすっきりさせる
- 他人と自分を比べたり、他人の長所の誇張や成功をバカにするのをやめる
- 自分の思う成功に当てはまっているかどうかで、人を評価することをやめる
- 相手の悩みを知り、好きなところや尊敬しているところを素直に伝えてみる
- 噂話に参加したり、広めるのを辞めて、自分の自慢話をする機会も減らす
- さまざまな噂話、自慢話に触れる機会を減らし、嫉妬心をあおらないようにする
- 自分を卑下するのではなく相手を幸せにすること、その方法を一緒に考える
- 嫉妬してしまう人と過ごす時間を減らして、程よい距離感を保つようにする
- 嫉妬する友達との時間を減らす代わりに、他の友達と過ごす時間を増やす
すぐに上記すべてを実践するのは難しいでしょうが、まずは自身の嫉妬の感情を認めること、そしてその原因を探るところから始めてくださいね。
おわりに:他人と必要以上に比べず、自分のペースで少しずつ進めば嫉妬心は和らいでいく
嫉妬心の源は、自己肯定感の低さや他人への劣等感です。自己嫌悪感や罪悪感が必ずと言っていいほど嫉妬心と一緒に込み上げてくるのは、このためです。嫉妬心を和らげ、気持ちを楽にするには、まずは自分の嫉妬深さと嫉妬心を認めて上げてください。そして嫉妬心の原因を冷静に分析し、他人と自分は違う人間だと割り切ることをおすすめします。他人と比べてどうかではなく、自分の評価は自身の基準やペースに合わせて行いましょう。
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