誰にでも訪れる「仕事のやる気が出ない」ときの対処法は?病気が原因のことがあるの?

仕事に疲れてモチベーションが下がっている人こころの悩み
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どうしても仕事をする気になれない、モチベーションが上がらない、というときはどんな人にでもありますよね。同僚や家族に心配されたり、上司からの評価が気になるものの、やる気の出し方がわからないと困ってしまいます。

今回は仕事へのやる気が出ないときに試してほしい対処法と、精神的な病気が原因の可能性、また病気が原因でやる気が出ないときの対処法も一緒に紹介していきます。

この記事でわかること
  • やる気が出ないとき脳や体にどんな変化が起こっている?
  • オフィスでできるやる気アップ法
  • ポジティブな考え方でモチベーションアップするには?
  • プライベートも大事!気分にメリハリをつけるポイント
  • その生活習慣がやる気ダウンの原因かも?改善点って?
  • うつ病や適応障がいは何科に相談すればいい?

日本人は仕事へのやる気が低め?

世論調査、人材コンサルティングなどを手掛けるアメリカの会社・ギャラップは、日本企業の従業員について以下の調査結果を発表しています。

【世界各国の企業従業員のエンゲージメント調査結果、日本の場合】
  • 「熱意あふれる社員」の割合…6%
  • 「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合…42%
  • 「やる気のない社員」の割合…70%
  • 熱意あふれる社員の割合は、139か国中132位

アメリカ企業の「熱意あふれる社員の割合」は32%であったそうです。この調査結果をふまえると、日本人の仕事へのやる気が低い傾向にあることがわかります。

やる気のない、無気力な状態はアドレナリンやドーパミン、セロトニンといった人の感情や行動、自律神経のコントロールにかわる神経伝達物質のバランスの乱れから起こります。

そしてこの神経伝達物質分泌量の乱れは、疲労や過度なストレスの蓄積など、本人にとって望ましくない環境が続くことで引き起こされるのです。

やる気を出す方法-仕事の工夫法

ここからは仕事に対してやる気が出ない、無気力な状態に陥ったときにできる、やる気を出すための工夫を解説していきます。

まずは、仕事の進め方や環境を変えることにより、仕事へのやる気を回復する5つの方法について見ていきましょう。

【仕事をこまめに分け、小さなゴールをたくさんつくる】
スケールの大きな仕事、納期・完成までに時間がかかる仕事ほど、やる気の維持が難しいのではないでしょうか。

大きな仕事・目標の達成に向けてやる気が出ないときは、段階ごとに仕事上のゴールをたくさん設け、小さな達成感を日々感じられる仕組みをつくってみましょう。達成感を得ると脳内でドーパミンが分泌され、その後の仕事へのやる気も出てきます。

デスク周辺を掃除し、仕事への勢いをつける】
身の回りを整える、目に見えてきれいになるという達成感は、仕事を始めるための勢いとやる気を出してくれます。仕事を始めるためのウォーミングアップとして、掃除や整理整頓をするのもおすすめです。
【糖分を摂り、脳のエネルギーを補給する】
何時間か集中して仕事をした後にやる気が出なくなる場合は、気持ちの問題ではなく、単純に脳を動かすエネルギーが不足しているのかもしれません。

脳のエネルギー補給のために、飲み物やチョコレート、キャンディなど、自分の好きな甘いものを少量口にするとやる気が戻ってくるでしょう。

【周囲の人に相談し、サポートしてもらう】
やる気が出ない原因が仕事の困難である場合、同僚、上司、プロジェクトのメンバー達と気持ちを共有するのも効果的です。

近しい境遇の人と語り合い、一人で困難に立ち向かっているわけではないと再確認して、仕事へのやる気を取り戻しましょう。

【自分へのプレッシャーを和らげる】
仕事へのやる気の低下は、自分の仕事への自信のなさや周囲への劣等感でも起こり得ます。失敗への恐れや自分への過度な期待、完璧主義を手放して自身をプレッシャーから解放してみましょう。

やる気を出す方法-考え方を変えよう

物事、仕事への見方や考え方を変えてみるのも、仕事へのやる気を出すために効果的です。

以下3つの方法を参考に、仕事や生活への考え方を前向きに変えていく努力をしましょう。

【自分を褒める】
「できない」「ダメだ」「いやだ」など自分や自分の仕事を卑下する言葉は、自分で自分のやる気を削ぐ凶器となりことがあります。

心のなかで「すごくいいよ!」「いまイケてる!」「いい感じ!」とつぶやき、自分を褒めるクセをつけることで、やる気を維持しましょう。

【とにかく感謝してみる】
自分を褒める言葉と同じく、感謝の気持ちもプラスのエネルギーを生み出すとされます。

仕事を教えてくれる先輩や上司、一緒に働く同僚、生活を共にする家族など、感謝してみましょう。感謝の気持ちを持つと、前向きな気持ちややる気が出やすくなります。

【成功している人をお手本に行動する】
自分にはない能力を持っている人、人柄で成功している人をお手本にしてみましょう。これまでの自分とは異なる方法で仕事を進めるヒントにもなり、やる気を出すのに役立ちます。

目標であり、お手本となる他人のやり方をマネするうち、その人の考え方や振る舞いが自然と身に付き、仕事へのやる気も変わってくるかもしれません。

やる気を出す方法-プライベートの充実とリフレッシュ

先述したように、仕事に対してやる気が出ないときは、心身に疲労やストレスが蓄積されていると考えられます。

ここからは、仕事へのやる気を出すためにプライベートな時間に行ってほしい、おすすめのリフレッシュ方法を紹介します。

【仕事のことを忘れ、一旦休む】
心身が疲れているためにやる気が出ないなら、思い切って1~2日休み、仕事から離れて過ごしてみましょう。

頭の中で仕事のことを考えたりせず、完全に仕事中の感覚とは切り離してゆったり時間を過ごすと、良いリフレッシュになります。

【五感を刺激し、やる気スイッチを押す】
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を刺激するのは、やる気アップに非常に効果的です。

音楽や香り、飲み物や衣服など五感に刺激を与えるものを仕事中・仕事外で使い分け、仕事へのやる気スイッチのオン・オフに役立ててください。

【そのとき会いたい人に会いに行く】
やる気が出ないとき、気持ちが落ち込んでいるときに会いたくなる人はいませんか。たくさん話を聞いてくれる聞き上手な人、決断力や行動力のある人など、仕事へのやる気が出ないあなたに良い影響を与えてくれる人に会いたくなるのは自然なことです。

やる気が出なくてつらいときは、我慢せず会いたい人に会いに行ってください。その人と過ごす時間が、あなたの心身をリフレッシュさせてくれます。

【旅行に行く】
旅先で出会う見知らぬ景色や人、文化には、心身を癒す効果が期待できます。脳に良い刺激を与え、やる気を増す作用も期待できるため、毎日の生活に「疲れた」「仕事にやる気を持てない」と感じたら、気分転換に旅行することをおすすめします。

やる気を出す方法-生活習慣の工夫

生活習慣を整えることは、心身に起こるあらゆるトラブル・病気予防の基本になります。
やる気が出ないことで悩んでいるなら、以下を参考に日常生活の習慣を見直してください。

【やる気アップに効く、生活習慣改善のポイント】
  • できるだけ毎日、決まった時間に寝起きする
  • 最低でも1日6時間、疲れているときは無理せず眠る
  • 午前中に窓辺、または屋外で日光に当たり体内時計を整える
  • 起床後は顔を洗い、歯磨きをし、部屋着から洋服に着替え身だしなみを整える
  • 少量でもいいので、食事は1日3回決まった時間に食べるようにする
  • 便意がなくても、朝食後など決まった時間に便座に座る習慣をつける
  • 入浴時は浴槽に浸かり、全身の血流を促進させ心身をリラックスさせる
  • 散歩など、1日に数十分は外に出て、軽く運動する

他にも情報に触れる時間を減らして心身を意識的に休めたり、1日10分の瞑想習慣をつけてストレスを軽減するのもおすすめです。

一度にすべて実践できなくても、できそうなところから少しずつ生活に取り入れましょう。

病気や不調が原因でやる気が出ないことも…どんな病気に注意すればいい?

心身の疲れ・ストレスの蓄積以外にも、病気が原因となり、仕事へのやる気が出なくなることがあります。

【やる気のなさ、無気力症状を起こす病気の例】
うつ病、認知症、甲状腺機能低下症、更年期障害、慢性疲労症候群、無気力症候群、適応障害 など

やる気が出ない原因にこれらの病気の可能性を感じるときは、医療機関を受診しましょう。やる気に影響する病気のうち、無気力症候群と適応障害について説明します。

無気力症候群(アパシーシンドローム)

仕事など、本人にとって本業と呼べる物事に対してのみやる気を失う病気を「無気力症候群(別名アパシーシンドローム)」と言います。学生なら勉強、会社員なら会社での仕事、専業主婦なら家事など特定の物事へのやる気のみ失います。

本人に病気の自覚や治療の必要性、辛いという感覚が芽生えにくいですが、放っておくとうつ病など、他の精神疾患につながるリスクもある危険な疾患です。

なお無気力症候群に、特効薬はありません。生活習慣の改善と、医療従事者のカウンセリングのもと新たな目標を立て、そのために行動することを通し治療していくことになります。

適応障害

適応障害とは、生活変化から生じるストレスに適応できず無気力状態などになり、学校・職場に行けないなど、社会生活に支障をきたす症状を発する精神疾患です。

進学や就職、異動、転居、結婚、出産などの環境変化の他、変わらない環境に対し耐えがたい苦痛を感じた際にも発症するとされます。

無気力以外にも抑うつ気分や睡眠障害、情緒面・行動面にも症状が現れるのも特徴です。

適応障害の診断・治療は、精神科または心療内科の医療機関で受けられます

なお治療は最優先でストレスの原因を排除するとともに、カウンセリングで本人の適応能力を高め、思考のかたよりを修正することで進めていくことになります。

また中~重度の症状を表す人に対しては、カウンセリングに加えSSRIなどの抗不安薬、抗うつ薬による投薬治療も併用します。

おわりに:やる気が出ない状態が続くなら、医療機関受診も検討しよう

そのときの環境や体調により、仕事に対しやる気が出ないときは誰にでもあります。しかしやる気の出ない状況が3日以上続いたたときは要注意。また、心身をリフレッシュさせるための工夫や休息の時間を取り、生活習慣を改善しても軽減しないときは病気が原因かもしれません。精神疾患のなかには無気力症状を起こすものもあります。対策をしても不調が続くようなら精神科、または心療内科を受診しましょう。

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