自動車運転免許を取得しているのに全然運転しない人は「ペーパードライバー」と呼ばれます。久しぶりに運転をしようとしても、運転の仕方や交通ルールをすっかり忘れてしまっている人も少なくありません。
この記事では、運転技術を取り戻したいペーパードライバーの人の練習方法、運転に対する不安や緊張をほぐす方法を紹介します。
- この記事でわかること
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- ペーパードライバーが忘れてしまっていること
- 教習所の講習、出張レッスン、家族・友人のアドバイスのメリット
- 安心して運転の練習ができる場所選びのポイント
- ペーパードライバーが運転への不安や緊張を和らげる方法
ペーパードライバーとはどんな人?
ペーパードライバーと聞くと、普段あまり車の運転をしていない人というイメージがありますが、概ね下記のように定義されます。
- ペーパードライバーとは
- 自動車運転免許証を取得しており、免許が有効な状態ではあるが、普段運転することがない人、運転する機会がない人。
ペーパードライバーの主な特徴には次のような傾向があります。
- 運転操作の手順を忘れている
- 車幅感覚や車両感覚を忘れている
- 交通ルールの変化に追いついていない
- 標識や信号の読み取り方を忘れている
- 車の機能の進化や変化に追いついていない
- 運転することに恐怖心を感じている
- 公道に出ることに緊張する
- リラックスして運転できない
- 急発進・急ブレーキなど、運転が不器用
ペーパードライバーが久しぶりに運転しようとしても、運転に不安があったり運転に必要な知識・技術を忘れていることが多くなります。その状態では事故のリスクが高く、自分も周囲の人も危険にさらしてしまいます。
運転できるようになるメリット
ペーパードライバーの人が運転できるようになると、次のようなメリットを得られます。
- 家族が病気になったときの通院の送迎ができる
- 子どもの学校や塾、習い事の送迎ができる
- 自動車で旅行に行くことができ、自由度が高まる
- 帰省中に、親や祖父母の買い物をサポートできる
- ドライブを趣味として楽しむことができる
- キャンプや釣りなどアウトドア系の趣味が楽しみやすくなる
日常生活が便利になる、趣味が充実するなど、運転技術を上げることでさまざまなメリットが得られます。
次章から、ペーパードライバーが運転技術を上げるための方法を紹介します。
教習所の講習や出張レッスンの内容と費用相場
ペーパードライバー向きの練習方法には、自動車教習所のペーパードライバー講習、出張レッスン、家族や友人からのアドバイス、独学の練習があります。
教習所のペーパードライバー講習
プロの講師の指導を受けられますので、基礎をしっかりと復習したい人におすすめです。
- ペーパードライバー講習のメリット
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- プロの指導により、安全運転の技術を習得できる
- 教習所を利用できるので、いきなり公道に出なくてよい
- 路上走行のほか、縦列駐車などの運転技術を丁寧に学べる
- 標識や交通ルールなど運転の基礎知識の復習もできる
- 費用相場
- 1時間6,000~10,000円前後。教習所によって金額は異なるので各HP等を要確認。
運転の出張サービス
出張レッスンは教習所の講習と比較すると割高なことが多いです。また出張レッスンの対応エリアは限られていますので、希望に合うサービスを探すのが大変なこともあります。
- 出張サービスのメリット
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- 自分の生活圏の道路で運転の練習ができる
- 子どもの送迎、買い物などを想定したルートで練習可能
- 自分の車や家族の車で練習ができ、実践的
- 出張で講師を迎えることで、自分の移動時間を節約できる
- 費用相場
- レッスン1回当たり10,000~15,000円程度。
その他の練習方法
家族や友人で、ベテランドライバーがいる場合は練習に付き合ってもらうのもおすすめです。ただしプロによる指導ではありませんので、アドバイスの質にはバラつきがあるでしょう。
- 練習のメリット
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- 講習などと比べてお金がかからない
- 気心の知れた相手に教わるので、リラックスできる
- 運転が難しい場所は、代わりに運転してもらえる
- 費用相場
- 無料で練習に付き合ってくれる場合もありますが、ささやかなお礼や食事をご馳走するなど感謝を伝えるのもおすすめ。
また、自分ひとりで練習する方法もあります。家族や自分の車またはレンタカーなどで車を用意できれば運転は可能です。しかし不安を抱えたまま公道を運転することは危険を伴いますし、改善点が見えにくくなります。久しぶりに運転する場合は、プロの指導やベテランドライバーのアドバイスを受けながら、運転技術と安全運転意識を高めていくのがおすすめです。
なお、自分の車や家族の車で練習するときは「初心者マーク」を付けることで、周囲の車が気遣ってくれますよ。また、事故を起こす可能性を考慮して自動車保険に加入しておくと安心です。
久しぶり運転の練習に向いている場所・不向きな場所
いきなり公道に出るのが怖いというペーパードライバーは多いものです。可能であれば交通量や歩行者が少ない場所まで移動してから、ゆっくりペースで運転の練習を始めるのがおすすめです。
ただし住んでいる場所によっては練習場所の選択が希望通りにはいきませんよね。ペーパードライバーの練習に向いている場所・向いていない場所のポイントを紹介しますので、練習場所選びの参考にしてください。
ペーパードライバーの練習に向いている場所
- 生活圏の家の周辺やよく通る場所
- 交通量や歩行者が少ない道路
- 道路の幅が広い場所
- 明るくて視野が広い公園などの駐車場
ペーパードライバーの運転練習は、何より安全が第一です。
初めて通る道路を走ると、通行者や自転車がどこから飛び出てきやすいかなどが予測しづらく、緊張がなかなか解けません。運転の練習は見慣れた場所または人通りが少ない場所がおすすめです。
ペーパードライバーの練習に向かない場所や時間帯
- 車幅感覚が必要な狭い路地
- 3車線以上ある大きな道路、車線変更が必要な道路
- 混雑が激しい駅のロータリー
- バック駐車が必須で混雑しがちなショッピングモールの駐車場
- 視界が悪くなる夜間
- 雨や雪、強風など悪天候の日
運転の不安が和らぐイメージトレーニング
実際に運転する前に誰かに運転してもらい、自分は助手席に座ってその道路をよく観察しておくというイメージトレーニングをしておくと安心ですよ。
- 運転のイメージトレーニングのポイント
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- スタート地点から目的地までのルート
- ウィンカーを出すタイミング
- 信号やカーブでのブレーキのタイミング
- 信号がない交差点の有無をチェック
- 横断歩道など歩行者に注意すべき場所のチェック
- バス停の位置をチェック
- 標識を確認し、意味を復習する
運転への恐怖心がなくなれば緊張も解けやすくなります。イメージトレーニングを積み、不安を小さくしておきましょう。
おわりに:練習すれば運転技術はアップするもの!恐怖心を克服して運転を楽しもう
不安なく安全運転できるようになると、移動手段が増えたり趣味が広がったり、車の運転のメリットを味わえるようになります。久しぶりの運転には不安とリスクが伴いますが、練習次第で運転技術は向上します。教習所の講習や出張レッスンなどを活用して、安全運転の技術を身に付けましょう。
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