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偏見は悪気がなくても人を傷つける!誰でもやりがちな偏見の例と回避法

偏見 なくし方 からだの悩み
この記事は約5分で読めます。

人を傷つける偏見は人間関係のトラブルの元。ところが偏見は本人に悪気がないことも多く、自覚した時点で誰かを傷つけていることも…。この記事では日常的にやりがちな偏見、アンコンシャスバイアスの意味、偏見をなくすポイントなどを解説します。

この記事でわかること
  • 悪気はなくても人を傷つける偏見の例
  • 思い込みが偏見につながる理由
  • アンコンシャスバイアスの意味
  • 心の中の偏見をなくすポイント

日常でやりがちな偏見の例

「自分は偏見なんてしていない」「差別反対!」と思っていても、ついうっかり偏見を持っていることは珍しくありません。日常でやりがちな偏見の例を紹介しますので、参考にしてくださいね。

「外国人はスタイルがモデル級!」

外国人は手足が長くてスタイルが良いというイメージは強いものですよね。ところが外国人にもさまざまな体型の人がいます。「外国人ならモデル級にスタイルが良い」「ハーフだからカッコいい」という思い込みは偏見につながりやすいので要注意。

「外国の血が入っているのに、スタイルが良くないね」など、ジョークのつもりでも相手を貶める発言をするのは控えましょう。同様に「ミックスなのに英語をしゃべれないの?」という思い込みもリスク大。日本生まれ日本育ちで、母国語の日本語しか話せないミックスの人がいても当たり前なのです。

「(地方出身者に)訛ってるの隠してる?」

進学や就職で上京してきた人に対して、「どうして訛っていないの?」「恥ずかしいから訛りを隠してるんでしょう」と決めつけることも偏見です。地方出身者だからといって、その地域の訛りが出るとは限りません。

「一人っ子だからマイペース」

家族構成で人格を決めつけるのもおすすめできません。「一人っ子だからマイペース」「長男・長女だからしっかりしてるはず」という思い込みから、相手に過度な期待をしたりネガティブなイメージを抱いたりするのはやめましょう。

「発達障害はコミュニケーションが取れない」

近年は発達障害という言葉が社会に浸透しました。それに伴い、「発達障害の人はコミュニケーションが取れない」「発達障害だから片付けが苦手だろう」というイメージを抱いてしまう人も。

発達障害と一口にいっても、その特性はさまざまです。コミュニケーションは問題ないけれどADHDの不注意性があるという人もいれば、几帳面で綺麗好きだけど空気を読むのが苦手という人もいます。特性を理解し、合理的配慮をすることが求められています

広まる多様な個性や価値観

さまざまな個性や価値観を持っていることを尊重しよう、という考えが近年は広まっています。学校や職場など日々の暮らしでも、お互いを尊重することが重視されるようになりました。

中には「昔はこんなに気を遣わなくちゃいけない、複雑な世の中じゃなかった」「だって本当のことじゃないか」と思う人もいるかもしれません。ですがこれまでは、偏見によって傷ついてきた人がいます

悪気のない無意識の思い込みが、偏見を生んできた経緯もあります。無意識の思い込みは、「アンコンシャスバイアス」とも呼ばれており、とても身近なことをご存知でしょうか?

アンコンシャスバイアスとは

アンコンシャスバイアスとは、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」とも呼ばれ、自覚はなくとも「〇〇はこうだ」「△△はこうに違いない」と思い込むことを指します。日本では血液型占いが日常会話に上るほど浸透しており、「A型は几帳面」というように考える人も少なくありません。

このように、「当たり前」「常識」という感覚で考えたことが強い思い込みになっていることもあるのです。アンコンシャスバイアスは偏見や差別につながることも。たとえば「男なら泣くな」「(見た目が)外国人だから日本語が通じない」など、ちょっとしたアンコンシャスバイアスが相手を傷つけてしまいます。

アンコンシャスの意味が「無意識」という言葉であるように、アンコンシャスバイアスを改善するポイントは、自分の思い込みを自覚することが第一歩。「自分にとっての当たり前は、誰かにとっての当たり前とは限らない」という気付きを得ることが大切です。

自分の中の偏見をほぐす方法

お互いに尊重して生きていくためにも、心の中にある偏見を少しずつほぐすのがおすすめです。偏見のほぐし方のコツを紹介しますので、参考にしてくださいね。

新しいコミュニティや人との出会いを開拓!

自分の中にある思い込みを減らすには、広い視野を持つことがポイントです。性別や年齢、会社、考え方など似た属性の人だけで集まっていると、つい視野が狭くなりがち。

視野を広げるには、いつもの仲間や知り合いの枠を超えて、新しいコミュニティに飛び込んだり、普段深く話せない人とじっくり話してみてください

書籍や映画から情報収集

偏見や差別に悩む人を題材にした、女性や映画は気付きになります。リアルな声を知りたい場合はドキュメンタリーやエッセイを選びましょう。フィクションには脚色や想像もありますが、現代社会の問題を切り取った作品もあるのでおすすめですよ。

SNSで当事者の声を知る

マイノリティの人や偏見に悩む人が、SNSで発信していることも多いです。ふとした日常のことも発信していますので、より身近に感じられるでしょう。

善か悪かなど二極論で考えない

自分の常識とは異なる考え方や習慣を知ったとき、「それは良くない!」「間違っている」と感じるかもしれません。ですが、物事は善か悪か、正しいか間違いかの二極論で綺麗に分けられるものでもないですよね。自分にとっては良いことでも、誰かにとっては苦しいことかもしれません。白か黒かのはっきりとした二極論で考えるのではなく、グラデーションのように物事を捉えてみましょう

偏見はなくすだけでなく、折り合いをつけることも大切

偏見をなくしたいと考えることは素晴らしいことですよね。ただし、さまざまな個性や価値観を受け入れようとすることは、すべてを肯定して共感しなくてはいけないこととはイコールではありません。

「尊重はしたいけど、考え方が自分と違って当たり前」と考え、ご自身の個性も大切にしてください。すべての人を理解しよう・共感しようと考えると、心が疲れることもあります。適度に折り合いをつけながら、お互いに尊重できる距離感を探してみてくださいね。

おわりに:視野と行動範囲を広げて自分の中の偏見をほぐそう

悪気はなくても思い込みや偏見は誰しも持っているものです。いつもの自分とはちょっと違う行動をしてみると、視野が広がっていくはず。心の中の偏見をほぐし、尊重し合う社会づくりにつなげていきましょう。

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