通勤中にお腹が下ると辛い!下痢の原因や体質改善法や治療法とは?

通勤中の腹痛に苦しむビジネスパーソンからだの悩み
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急な腹痛、下痢は、日常生活に支障をきたす悩みの種。通勤中や仕事中、授業中にお腹の不調見舞われ、トイレに駆け込むなど苦しい思いをした人も多いでしょう。

そこで今回はお腹の不調の原因や適切な対処法、予防法や病院での受診・治療の必要性を見極めるポイント、下痢と腹痛に関連する過敏性腸症候群について幅広く解説していきます。

この記事でわかること
  • ストレスや食品など下痢を引き起こす原因
  • 下痢で避けたい食べ物と食事の注意点
  • 高熱や帰国直後の下痢は要注意?病院受診すべき?
  • 自律神経の乱れも腸に影響する?
  • 過敏性腸症候群(IBS)や食物アレルギーの症状

下痢とはどんな状態のこと?

水分が多く泥のような、または水のような便がたびたび出る状態が下痢と呼ばれます。

具体的には、便の水分含有量が80%以上になると下痢と呼ばれる状態となり、水分含有量が70~80%でかたちを保っているものが正常な便です。

下痢の原因

下痢になる原因はさまざまです。下痢を引き起こす原因の例を紹介します。

  • 精神的ストレス
  • 暴飲暴食
  • 消化不良
  • 人工甘味料のとりすぎ
  • 食あたり
  • 食物アレルギー
  • 体の冷え
  • 下剤
  • サプリメント など

下痢の原因はさまざまですので、症状の改善には原因を正しく見極める必要があります。

ストレスを感じるとお腹に異変が生じる人
ストレスが胃腸の働きに影響を与えている可能性があります。こまめなストレス解消がおすすめです。
暴飲暴食や消化不良に心当たりがある人
食べすぎ・飲みすぎのような胃腸に負担をかける食生活をしている人は、自分の適量を知って食事量を見直してみましょう。体に負担をかける量や内容の食事をしていると、消化不良から下痢を引き起こします。食品に含まれる人工甘味料が胃腸に影響を与える場合もありますので、口にする食べ物の成分を意識することも大切です。
食物アレルギーのある人
食物アレルギーの原因となるアレルゲンを控えることが基本となります。どの食品に反応しているかは病院で調べることができます。
冷え性の人
冷え性の人は体を冷やさないように服装などに気をつけましょう。エアコンの当たりすぎにも要注意。体を温めてお腹を冷えから守ってください。
下剤やサプリメントを服用している人
ひどい便秘で下剤やサプリメントが必要な場合は、便秘を薬に頼らない方法で改善することをおすすめします。医師や薬剤師に相談して、安全な方法で便秘を改善していきましょう。

下痢の対処法とは?市販薬は危ないの?

下痢や下痢による合併症を軽減し、治すためにできる対策としては以下が挙げられます。

【下痢への適切な対処法】

飲み物と食べ物の注意
  • 脱水症状や電解質異常を防ぐため、スポーツドリンクなどで水分と電解質を補給する
  • 食事はおかゆ、柔らかく煮た野菜スープなど、消化の良いものを少しずつ摂るようにする
  • 腸への刺激が少なくなるよう、食事はできるだけ薄味にする
  • 下痢を悪化させる恐れがある香辛料が効いたもの、塩分が多いもの、生野菜の摂取は少なめにしてみる
  • 牛乳やフライ、揚げ物など脂肪分の多いもの、お菓子など糖分が高いものは避ける
  • 野菜はビタミン、ミネラルが豊富なほうれん草、にんじんなど緑黄色野菜を選ぶ
  • 果物を食べるなら腸管に刺激を与えるかんきつ類は控える
下痢止めを飲まない方がいいケース
  • 食中毒が疑われる場合は、下痢をすることで体から原因細菌・ウイルスを排出する必要があるため、安易に下痢止めを飲まない
下痢で病院を受診する目安
  • 1週間以上下痢が続くときには疾患が潜んでいる恐れがあるので、医療機関を受診する

下痢の対処法の例を紹介しました。自分の体質や下痢の原因ごとに適切な対処は異なります。まずは原因が何か考えてから、無理のない範囲で対処法を試していきましょう。

なお下痢止めを飲んではいけないとされるのは、食中毒など細菌・ウイルスが原因で下痢が起こっている場合のみです。

その他の原因による下痢の場合は、下痢による体力の消耗や脱水を防ぐため、下痢止め薬の服用がおすすめされることがあります。原因によっては下痢止めを使ってよいことを覚えておきましょう。

下痢が病気のサインであるときの症状

下痢のなかでも、以下のような症状・特徴を伴う場合は、背後に食中毒、潰瘍性大腸炎、クローン病など命にかかわる疾患が潜んでいるかもしれません。

【病院を受診すべき下痢の症状】

  • 高熱を伴っている
  • 下痢と一緒に吐き気や嘔吐も起こる
  • これまでに経験したことがないようなひどい下痢症状
  • 排便をしても、まだひどい腹痛が続く
  • 血便が出た
  • 一緒に食事したり同じものを食べた人も下痢になっている
  • 尿が少ない、ほとんど出ないなどの排尿異常
  • 異常な口の渇きなど脱水症状がある
  • 海外旅行から帰ってきた後、下痢の症状に悩まされるようになった
  • 数日しても下痢が軽減せず、むしろ悪化している

上記以外にも、下痢は大腸がんの症状として現れる場合もあります。

先述した特徴が当てはまり、数日以上にわたって下痢が長引く場合は、下痢止めを飲んで済ませるのではなく医師の診察を受けましょう。

なお体力のない子どもや高齢者、糖尿病や腎臓病、心臓病などの持病がある場合は、症状の重度にかかわらず早めに医師に相談してくださいね。

下痢になりにくい体づくりや食習慣は?

何度も下痢の発症・改善を繰り返したり、子どもの頃から下痢に悩んできた人は、下痢になりやすい体質だと考えられます。

以下のポイントを参考に腸を労わり、下痢になりにくい体づくりに取り組みましょう。

【下痢になりにくい体になるためのポイント】

  • 自律神経の乱れを防ぐため、1日6時間以上の睡眠をとる
  • 適度な運動でストレスを発散し、全身の血流を促進して腸の働きを助ける
  • 腸を過度に刺激する冷たい飲食物の摂取、食べすぎ、油物を食べる機会は減らす
  • 食事は1日3回、できるだけ決まった時間にとる
  • 栄養バランスの良い定食メニューを食べる
  • 腸を整える作用のある乳酸菌飲料、ヨーグルト、納豆、漬物などの発酵食品を食べる
  • 同じく腸を整える栄養素であるオリゴ糖、食物繊維豊富な食品を積極的に食べる

過敏性腸症候群(IBS)とは?診断法や治療法

ここからは下痢の一因である過敏性腸症候群という病気について、ご紹介します。

別名「IBS」とも呼ばれるこの病気は、炎症や潰瘍など明らかな異常が確認できないにもかかわらず、慢性的に下痢や腹痛、便秘などの症状に見舞われる病気です。

日本人の10~15%が罹患していると言われ、発症すると以下のような症状が現れます。

【過敏性腸症候群の症状・特徴】

《共通の特徴》

  • 通勤や通学中、電車に乗っている間にも腹部に不快感や便意を生じる
  • 仕事中や会議中、授業中であっても、急激な腹痛に襲われる
  • 下痢や便秘などの便通異常が慢性化している

《下痢型の特徴》

  • 腹痛、腹部の不快感を伴う慢性的な下痢症状
  • 1日に何度もトイレに駆け込まなければならないほど、頻繁に症状が起こる

《便秘型の特徴》

  • 腹痛、腹部の不快感を伴う慢性的な便秘症状
  • 男性よりも、女性に発症者が多い

《混合型の特徴》

  • 同じような頻度で、下痢型と便秘型の症状が繰り返し起こる

《分類不能型の特徴》

  • 先に述べた3つすべての特徴に明確には当てはまらないが、原因不明の腸の不調が慢性的に続けている

過敏性腸症候群の診断は、発症までの過程やその人の年齢、症状の現れ方の問診、大腸カメラまたは大腸エコー検査により行われます。

治療は、腸に刺激が少なくやさしい食習慣に改めるための指導と睡眠・休養、そして症状を抑えるための薬の服用で進めるのが一般的です。

なお発症の背後に多大なストレスがあると考えられる場合は、根本原因を解消するための抗不安薬も併用していきます。

下痢の原因はアレルギーや食品との相性かも?

摂取した食べ物が体に合わず、下痢が起こるケースもあります。

例えば、特定の食物に対してアレルギー反応を起こすアレルギー性腸炎がその一つです。
特定の食べ物をアレルゲンとしている場合は、その食べ物を食べることで腸内が過剰に刺激され、下痢の他に腹痛、嘔吐、じんましんや呼吸困難などの症状を併発します。

また食物アレルゲンがなくても、以下のような食品に含まれる保水成分の影響により、下痢が起こることがあります。

【下痢の原因となる食物・栄養素の例】

  • 果物や豆類に含まれる糖類
  • 砂糖の代わりに使われている甘味料の成分
  • 牛乳や乳製品に含まれている乳糖

なお人によっては、上記以外にもコーヒーや香辛料などのいわゆる刺激物、冷たい飲食物の摂取も下痢の原因となります。

食べた後、一度以上下痢を発症した食べ物はあなたの体に合っていないのかもしれません。

体のことを考えるなら、下痢の原因となりかねない食べ物の摂取は避けるべきでしょう。

おわりに:原因に合わせた対処をして、下痢の苦しみや困りごとを軽減しよう

体質や生活・食習慣の乱れ、食中毒、炎症や潰瘍を伴う消化器の病気、また原因不明の過敏性腸症候群まで、下痢はさまざまな原因で起こります。まずは食習慣を整え、腸を労わった生活習慣を身に付けて、下痢になりにくい体をつくっていきましょう。セルフケアで効果がない、1週間以上下痢が続くという場合は、医療機関の受診が必要です。なお特に持病のある人は下痢による脱水症状、合併症を起こしやすいので、早めに受診してくださいね。

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