英語の勉強はしているものの、就職・転職でいまいち自己アピールにつながらないという人もいるのでは?これからの時代は、さらに他の言語を習得するのもおすすめ。この記事では中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語の9つの言語学習のメリットを解説します。
- この記事でわかること
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- 外国語学習が大きなメリットになる理由
- 学習者が少ない言語を習得するメリット
- 世界の主要な言語の種類
- 学習する言語の選び方のポイント
外国語習得は役立つ?何がすごい?
外国語の習得に憧れを持つ人や外国語の習得は必須だと考えている人は多いものですよね。外国語を習得すると、次のようなメリットを得やすくなります。
- 外国語を習得するメリット
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- 外国に行っても現地の人とコミュニケーションを取りやすい
- 外国語をツールとして、仕事の取引先が広がる
- 海外赴任のチャンスに挑戦しやすくなる
- 外資系企業や日本のグローバル企業への就職・転職に有利になる
- インバウンドの高まりとともに、企業で重宝される人材になる
- 外国人の友人ができたり、人脈を広げやすくなる
- 外国の映画やテレビドラマの内容について、より理解が深まる
- 翻訳を待たずとも、外国の本や映画を楽しめる
- 来日した外国人観光客をサポートするなど、社会貢献につながる
- 語学をきっかけに恋人ができたり、国際結婚をすることがある
誰でも必ず外国語を習得しなければいけない、というわけではありません。ただし近年の社会はますますグローバル化しており、国際的な交流が当たり前になってきました。外国語の習得によって、外国人と言語コミュニケーションが取れるようになり、お互いの理解が深まるでしょう。
ビジネスでも外国語を習得した人は重宝されます。「仕事の武器になるようなスキルを身に付けたい」という人は、外国語の勉強を始めるのもおすすめです。
英語以外の外国語を習得すべき理由
外国語の習得というと、まず思い浮かぶのが英語ですよね。もちろん英語の習得は、就職や転職で大きな武器になりますし、プライベートでも英語を通して友人や知人が増えることが多いです。
ただし英語は学習者が非常に多い言語であり、ライバルが多いのが特徴です。また、ご自身が興味を抱いている国や地域、所属している会社が求める語学によっては、英語にそれほどメリットを感じられないこともあるでしょう。
英語以外の語学習得をすることには、次のようなメリットがあります。
- 英語以外の外国語学習のメリット
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- その言語を習得している人が少ない場合、貴重な人材として評価されやすくなる
- 希少な人脈を得られることがある
- 語学学習を通して、その地域独自の文化や歴史を学ぶことができる
- 多様性が重要な現代において、英語以外の語学力が大きな武器になる可能性がある
- ライバルが少ない分、比較されるプレッシャーが小さい
英語以外の外国語学習にこのようなメリットがある一方で、一緒に語学学習する仲間が少ない、その言語の語学教室が見つかりにくいなどのデメリットもあります。ただしデメリットを考慮しても、英語以外の語学を習得することのメリットが大きいといえるでしょう。
次章からはおすすめの語学学習のメリットとやりがいを紹介していきます。気になる言語を見つけてくださいね。
【中国語】学習のメリットと役立つ理由
中国語は、大学でも第二言語として授業が設けられていることの多い外国語。社会人になってから中国語学習を始める人も少なくありません。中国語の資格試験では、HSKや中国語検定の受験者が多く、就職・転職で活用されています。
- 中国語学習のメリット・やりがい
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- 中国だけでなく、台湾や香港などでも通用する言語である
- 中国語人口が多く、ビジネスでもプライベートでも大きな可能性を秘めている
- 中国系企業への就職・転職に役立つ
- 中国市場は成長期にある巨大ビジネスのため、語学力次第でビジネスチャンスが広がる
- 国連の公用語のひとつである
- 漢字を使用した言語のため、日本語母語者が学習を始めやすい
- 中国の歴史や食文化などに興味がある人は楽しみが増す
- 日本から旅行しやすい距離にあり、語学力を上げると旅行の自由度や充実度も増す
中国語のHSK・中国語検定の違いは?
日本の中国語学習者は、HSKと中国語検定の資格取得を目指す人が多いです。この2つの資格にはどのような違いがあるのでしょう。それぞれの試験概要やメリットについては、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【韓国語】学習のメリットと役立つ理由
韓国は国としてエンターテインメントに力を入れており、韓国のドラマやK-POPは世界的に人気が高まっています。日本でも韓国語を学習する人が増えてきており、韓国語のスキルアップによって趣味や推し活をますます楽しいものにすることもできます。
仕事で韓国に携わる人、将来は韓国で働いてみたいという人も、韓国語のスキルアップをしておいて損はありませんよ。
- 韓国語学習のメリット・やりがい
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- 韓国語の文法と日本語の文法が似ているため、勉強を始めやすい
- 言語のルーツが似ているため、発音が日本語と似ている単語がある
- 韓国のドラマや映画、K-POPを韓国語で楽しめる
- 韓国に旅行に行ったとき、現地の人との交流や地元民しか知らないスポットを楽しめる
- 韓国企業や韓国人をクライアントとする日本企業などへの就職・転職に有利
韓国語のTOPIK、ハングル能力検定の違いって?
韓国語の能力を習得していることを証明したい場合、資格取得にチャレンジするのがおすすめです。こちらの記事ではハングル能力検定について紹介しています。
【フランス語】学習のメリットと役立つ理由
ヨーロッパの言語の中でもフランス語は、大学の第二外国語などで授業が設けられているなど、日本でも比較的親しみのある言語といえるでしょう。フランス語は「世界一美しい言語」と言われることがある言語で、フランス語が持つ音の響きやリズムに魅力を感じる人は多いものです。
- フランス語学習のメリット・やりがい
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- フランスとカナダで公用語として使用される言語である
- アフリカでフランス語圏の国・地域が多い
- フランスの食文化は世界的にもハイレベルで、飲食関係の人のスキルアップに役立つ
- フランス映画などを字幕なしで楽しめる
- フランス企業やヨーロッパ企業への就職・転職に有利
- フランスなどヨーロッパを相手とするグローバル企業への就職・転職に有利
- 国連の公用語のひとつである
フランス語の能力を証明する実用フランス語技能検定(仏検)とは
実用フランス語技能検定(仏検)は、フランス語の能力を証明できる資格です。フランス語の学習者で、就職・転職活動で能力をアピールしたい場合は、実用フランス語技能検定の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
【ドイツ語】学習のメリットと役立つ理由
ドイツ語も、大学の第二言語として授業が設けられていることが多い言語です。ドイツはヨーロッパの中でも経済力の大きな国で、ドイツ語を習得するとビジネスに役立つことがあるでしょう。特に自動車や医薬品、IT企業など、ドイツには国際的な大企業が存在しています。
一方で、日本では「ドイツ語が堪能」という人はあまり見かけないのではないでしょうか?つまりドイツ語のスキルアップをすることで、貴重な人材へと成長しやすくなるというわけです。
- ドイツ語学習のメリット・やりがい
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- ドイツ語を磨くことで、国際的な大企業への就職・転職の可能性が広がる
- ドイツ人を相手とするグローバル企業への就職・転職が有利になる
- ドイツ留学は、他国への留学と比較すると低コスト
- サッカーやビール、建築物などドイツの特色をより深く味わえる
- 英語などと比べると、ドイツ語学習者のライバルが少ない
ドイツ語技能検定のメリットは?
ドイツ語の能力を習得している場合、資格を取得してその能力を証明するのがおすすめです。日本ではドイツ語能力検定の取得を目指す学習者が多いでしょう。
【イタリア語】学習のメリットと役立つ理由
イタリアは観光地として世界的に人気の高い国ですよね。イタリアの映画や音楽、絵画などが好きな人もいるでしょう。ただし英語や中国語などと比べると、イタリア語を勉強する機会やきっかけがあまりないともいえます。
だからこそ、イタリア語を習得した人は貴重な人材になる可能性が高いのです。航空業界や観光業界、イタリアの製品を取り扱う貿易会社で働くことを目指す場合、イタリア語が大きなアピールポイントとなるでしょう。
- イタリア語学習のメリット・やりがい
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- 発音や文法など、日本人が馴染みやすい言語構造をしている
- 観光大国であるイタリアに興味・関心がある人におすすめ
- 映画や音楽、芸術などイタリアの文化をより深く堪能できる
- 英語などと比べると、イタリア語学習者のライバルが少ない
- イタリア語を使用する航空業界や観光業界、貿易会社などへの就職・転職に有利
イタリア語検定のメリットは?
日本での就職・転職においてイタリア語の能力を証明するならば、実用イタリア語検定やCILS(イタリア語検定)の取得がおすすめです。こちらの記事では実用イタリア語検定とCILS(イタリア語検定)の概要やメリットを紹介しますので参考にしてみてくださいね。
【スペイン語】学習のメリットと役立つ理由
スペイン語は、世界でも話者が多い言語であることを知っていますか? スペインという国の人口は約4700万人ですが、スペイン語話者はネイティブスピーカーと学習者を合わせて5億人を超えるという調査結果が出ています。
中南米やカリブ地域などではスペイン語が公用語であり、スペイン語を習得するとさまざまな地域で生活したり活躍したりする可能性が広がるというわけです。スペイン語は、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加した国でも広く使用されているため、これからの時代のビジネスにも役立つでしょう。
- スペイン語学習のメリット・やりがい
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- スペイン語話者は世界的に5億人を超えるほど多い
- スペイン語を習得することで、さまざまな国・地域の人と交流可能になる
- 世界的な話者が多い一方で日本では学習者が比較的少なく、貴重な人材になることができる
- スペイン語と英語の語彙は共通している部分が多めで、英語学習者が勉強しやすい
- 料理やサッカー、建築などスペイン文化をより深く楽しめる
- 国連の公用語のひとつである
- 国際的なビジネスに役立つ言語である
スペイン語技能検定(西検)の概要と「DELE」との違い
スペイン語の能力習得を目指す人は、資格試験にチャレンジすることで目標を設定しやすくなります。こちらの記事では、スペイン語技能検定(西検)の概要やメリット、スペイン語検定「DELE」との違いを紹介しています。
【ポルトガル語】学習のメリットと役立つ理由
ポルトガル語は、9つの国と地域で公用語として使用されています。ポルトガル語を公用語としているのは、ポルトガル、ブラジル、アフリカのアンゴラ、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、モザンビーク、赤道ギニア、アジアでは東ティモール、マカオです。
これからの時代、これらの国や地域がどのように発展していくかは未知数ですが、ブラジルがBRICsに含まれる国であるように、未知の可能性を秘めていることが期待できます。ポルトガル語を習得することで、ビジネスチャンスが広がるといえるでしょう。
- ポルトガル語学習のメリット・やりがい
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- ポルトガル語の話者は世界的に多い
- ビジネスなど活躍の幅やチャンスが広がる
- これからも需要が高まる可能性がある言語のひとつ
- 英語などと比べると、ポルトガル語学習者のライバルが少ない
【ロシア語】学習のメリットと役立つ理由
ロシアは世界で一番面積が大きな国です。ロシアの人口は1億を超えており、ヨーロッパでロシア語を母語とする話者が最も多いです。日本ではロシア語の学習者は多くいません。
そのため、ロシア語をマスターした場合は翻訳やロシア語教師、ロシアと取引がある企業などへの就職・転職に役立つでしょう。趣味としてロシア語を勉強することで、ロシアの文学や音楽などの理解につながることもメリットです。
- ロシア語学習のメリット・やりがい
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- ヨーロッパではロシア語を母語とする話者が多い
- 国連の公用語のひとつである
- 文学や音楽、バレエなどロシア文化をより深く楽しめる
- 翻訳やロシア語教師、ロシアと取引がある企業などへの就職・転職に役立つ
- 英語などと比べると、ロシア語学習者のライバルが少ない
ロシア語能力検定試験
ロシア語の能力を証明するならば、ロシア語能力検定試験にチャレンジするのがおすすめですよ。こちらの記事でロシア語能力検定試験の概要やメリットをチェックしてくださいね。
【アラビア語】学習のメリットと役立つ理由
アラビア語は、アラブ首長国連邦やエジプトなど27か国で公用語として使用されている言語です。アラビア語を母語とする話者と学習者を合わせると、その人口は4億人を超えると考えられています。
アラビア語を使用する国や地域は、資源に恵まれているなどこれからの発展が期待されているエリアであることが多いです。日本では学習者が少ない言語ではありますが、アラビア語を習得することでビジネスチャンスの広がりが期待できるでしょう。
- アラビア語学習のメリット・やりがい
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- 話者が多い言語で、さまざまな国の人との交流が期待できる
- 国連の公用語のひとつである
- 外資系企業への就職・転職に役立つ
- アラビア語圏の文化や歴史への理解が深まる
- 英語などと比べると、アラビア語学習者のライバルが少ない
おわりに:英語以外の語学学習のメリットは大きい!
興味のある外国語はありましたか?英語のスキルを磨きつつ、ほかの言語学習を始めると就職・転職で強い自己アピールになるでしょう。もちろん、語学学習のメリットは趣味を充実させることにもつながります。楽しみながら外国語習得を目指してくださいね。
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