近年は国籍や人種の壁を超えた国際結婚をするカップルも少なくありませんが、実際のところ国際結婚にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
そこで今回は国際結婚の楽しいことろ・大変なところや、外国にいる義家族との付き合い、円満な国際結婚のためのポイントなどを解説します。
国際結婚の魅力って?困難もあり?
国際結婚の魅力、大変なところや困難をそれぞれ端的にまとめると以下のようになります。
- 国際結婚の魅力
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- 新郎と新婦、それぞれの出身国で計2回の結婚式を挙げられる
- 式や結婚までの準備、日々の生活を通して互いの国の文化を体験できる
- 結婚する2人だけでなく、両家の両親や兄弟、子どもたちにも異文化体験してもらえる
- 複数の言語が飛び交う家庭環境となるため、バイリンガルの子どもが育ちやすい
- 国際結婚の大変なところ
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- 日本人同士の結婚に比ると提出すべき書類や手続きが多く、翻訳も必要になる
- 生まれ育った国を離れて結婚生活を送る場合、文化や習慣の違いに慣れるまで時間がかかる
- 日本人が海外に住む場合、海外の食事が口に合わず体を壊す可能性がある
- 暮らす国や地域によっては、自分や子どもが偏見の目で見られ、差別を受けることもある
異なるルールを持つ2人で家庭を築くからこその楽しさがある国際結婚ですが、それゆえの難しさやデメリットもたくさんあります。また、夫婦となる本人たちの意思が固くとも、外国人との結婚について親から猛反対されるケースも多いようです。
国際結婚には大変なこともたくさんあるという事実、そして、円満に結婚するには互いの親や親族としっかりコミュニケーションを取る必要があることを理解しておきましょう。
宗教や食事など義理の家族との文化ギャップを感じる瞬間って?
出身国やルーツが違えば、結婚に至るまでに必要な期間や準備、義理の家族や親族との関係性も日本人同士で結婚する場合とは異なってきます。特に結婚後、夫婦で日本に住む場合には、パートナーの出身国に住む義理の家族との距離が物理的に遠くなるため、関係づくりに苦労するかもしれません。
義理実家との生活圏が遠いことには、メリットもあります。会う機会も、自宅に訪問される機会もめったにない国際結婚では、嫁姑問題や義実家とのトラブルは発生する可能性が低いでしょう。
しかし、パートナーの出身国に「家族を一番に考える」文化がある場合、日本人同士で結婚するよりも、非常に密な親戚付き合いを求められることもあります。パートナーの出身国、出身家庭では家族・親族でどのように関わるのが普通なのか、結婚前に確認しておくことをおすすめします。
なお親戚付き合い以外に、国際結婚をした場合に義実家との文化の違いから感じやすいギャップポイントとしては以下が挙げられるでしょう。
- 国際結婚で生じやすい、義実家との文化ギャップの例
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- 男女のジェンダー観
- 他人との関係性などコミュニケーションの考え方の違い
- 信仰する宗教の種類や宗派、また信仰への熱意の違いからくる生活習慣の違い
- これまでの歴史や文化、宗教上の戒律からくる食習慣の違い
里帰りや孫の顔見せの頻度って?
異なる国にルーツを持つ人と結婚した場合、パートナーの母国への里帰りには、日本国内を移動するよりも多額のコストがかかります。このため国際結婚カップルにとって、里帰りのタイミングや頻度をどのくらいにすべきかは難しい問題です。
年に1度は日本またはパートナーの母国に里帰りしているカップルは少なくありません。一方で子どもが生まれて成長するにつれて、国際結婚カップルの帰省頻度が少なくなる傾向もあります。
子どもの誕生と成長により、国際結婚カップルの帰省頻度が下がる理由は以下の通りです。
- 子どもの誕生により、国際結婚カップルの帰省頻度が下がる理由
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- 子どもが就学、進学したことにより、帰省できるタイミングが限られてくるから
- 帰省しやすい夏休みの期間中は、日本・海外の往復航空チケットの価格が高騰するから
- 長期休暇中に帰省する時間を取れないことも多いから
帰省したい気持ちはあっても、気軽にはできないのも国際結婚の辛いところです。国際結婚カップルの両親、つまりカップルの子どもたちから見た祖父母は、数年に1回しか孫に直接会えないケースも珍しくありません。
国際結婚で相手の家族と仲良くなるためのポイント
遠く海外に暮らしていて、義理の家族と仲良くなって信頼関係を築いていくには、その国の文化を考慮したコミュニケーションをこまめに取るのが効果的です。
例えばアメリカ人と結婚した場合、アメリカに暮らすパートナーの家族とは、以下の方法で密にコミュニケーションを取ると良いでしょう。
- アメリカ人の義家族と仲良くなるためのコミュニケーションの取り方
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- 誕生日や結婚記念日、母の日や祝日などグリーティングカードをこまめに贈る
- 高価なものでなくてもいいので、義理の家族が喜びそうなギフトをこまめに贈る
- 「自分の意見を持っていない人」と思われないよう、言いたいことや伝えたいことはハッキリと言い、話すときにはあいまいな表現を避ける
- パートナーや義家族の信じる宗教を尊重し、季節のイベントやお祈りは一緒に行う
- パーティーなどに参加する必要があるときは、初対面の人とも笑顔でユーモアを忘れずに外国語で会話する技術を身に付けておく
上記に共通するのは、パートナー本人やその家族の信じる宗教や、大切にしている価値観に敬意を表したうえで、自分の意見や愛情を伝えることでしょう。パートナーと家族への敬意を忘れなければ、徐々に良い関係を築いていけるはずです。
なお、初対面の人ともハグやキスをする挨拶など、どうしても自身が受け入れられないと感じる異国の文化については、正直に「苦手だからしたくない」と言ってもOKです。海外の人の多くは、自国の文化が外国人にとって受け入れ難いこともあると知っています。
また、自身が大切に想う家族のパートナーに対し、嫌がることを無理強いする人は少ないでしょう。文化の違いからくる要望なら、あなたへの理解と配慮を示してくれるはずです。自分で言いづらいようなら、義家族を熟知するパートナーに言ってもらうのもおすすめですよ。
あなたが苦痛に感じていること、そして苦痛を和らげるためにどうしたいかを伝えれば、義家族との間に立ってうまくあなたの要望を伝えてくれるでしょう。ただし、パートナーや義家族への要望を伝えるときは、決して彼らの文化・価値観を否定したり、けなしたりしないでください。
あくまでもパートナーを立て、義家族やパートナーの国の文化に理解を示したうえで、自分の要望を伝えましょう。
おわりに:相手の文化や価値観に理解と敬意を表するのが、国際結婚成功のコツ!
異なる文化や人種、言語の人と家族になる国際結婚に憧れる人は少なくありません。しかし国際結婚も良いことばかりではなく、異なる国で生まれ育った2人だからこそ直面する問題や難しさがあるのです。文化的背景も、信頼関係を構築するためのコミュニケーションの取り方も異なるパートナーとうまくやっていくコツは、相手の国や家族の文化・価値観への敬意を忘れないこと。これさえ守れば、家族としての信頼関係を築いていけるでしょう。
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