【後編】承認欲求が強い人の特徴って?恋愛や仕事でのデメリット

承認欲求が高い人が仕事でする嫉妬こころの悩み
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「承認欲求」はネガティブに使われることも多い言葉ですよね。では、実際に恋愛や結婚、仕事において、承認欲求が強すぎるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

前編ではマズローの欲求五段階説を基に、承認欲求について説明しました。この記事では承認欲求のデメリット、承認欲求の満たし方を紹介していきます。

この記事でわかること
  • 承認欲求が高い人が恋愛でやりがちな失敗
  • 仕事での嫉妬や僻みと承認欲求の関係
  • 日常生活で承認欲求を満たすポイント
  • 承認欲求が満たされるコミュニケーション

強い承認欲求が恋愛や結婚にもたらすデメリットとは

前編で説明したように、承認欲求はそもそも人間なら誰しもが持っているものであり、必ずしも悪いものではありません。しかし一方で、やはり他者承認欲求が強すぎると恋愛・結婚などプライベートにおいても、仕事においてもさまざまなデメリットがあります。それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

承認欲求が恋愛や結婚に与える影響

そもそも、恋人や結婚相手など非常に近い間柄の相手には、多かれ少なかれありのままの自分を認めてほしいと思い、承認欲求を持つのが当たり前です。とはいえ、強すぎる承認欲求を持つ人は、相手のキャパシティを考えず自分の気持ちだけを押しつけてしまい、相手を怒らせてしまったり、関係を破綻させてしまったりすることも少なくありません。

例えば、以下のような傾向がある人は他者承認欲求が強すぎると考えられます。

誉めないと拗ねたり、急にキレたりする
  • おしゃれや自分磨きに対して、自分の望む誉め方をしないと満足しない
  • 誉めても「心がこもっていない」「褒める気があるのか」といった、試す発言が多い
  • わがままで済まず、必要以上に不機嫌になったり怒ったりしてしまう
長く付き合っていくにつれ、過剰な要求をしてしまう
  • 距離感が縮まると無理なお願いをしてみることは誰でもあるが、断ると「自分のことが嫌いになったのか」「好きなら聞いてくれるはず」と怒る
  • 承認欲求から、どんな醜い欲求でも私利私欲でも受け入れてほしいと思ってしまう
  • 独りよがりでわがままな要求のため、受け入れる側の負担が大きすぎる
過度な期待を一方的に押しつけ、相手を振り回す
  • 恋人なんだから自分のことはなんでも受け入れるべき、多少無理なお願いでも強く頼めばOKしてくれるはず、など
  • 相手の意見や都合を無視した勝手な期待なので、期待通りにならずがっかりすることが多い
  • 承認欲求が強い人は、自分の過度な期待に問題があったとは考えず、自分の期待に添えなかった相手の方に原因があると考えてしまうため、トラブルになる

過剰な要求も過度な期待も本質は同じで、「相手は自分の承認欲求を満たしてくれるかどうか」を試しているのです。要求される側、期待される側が耐えきれず断ればトラブルになったり別れ話になったりしますし、自分が我慢すれば出費や気苦労が増えることになります。

承認欲求が強すぎる人の「相手の都合より自分の都合を優先してほしい、自分だけが認められたい」という欲求は際限がありませんので、付き合いきれる人はまずいません。承認欲求が強すぎる人は、恋愛や結婚に至れたとしても、長続きせず破綻してしまうことが多いのです。

また、承認欲求が「拒否回避欲求(他者から拒否されたくない欲求)」として現れるタイプの場合、他人に要求するのではなく、以下のような行動に出るケースもあります。

拒絶されるのを恐れるあまり、何でも言うことを聞いてしまう
  • 相手のわがままを満たしている間だけは、相手から必要とされていると感じて承認欲求が満たされる
  • 相手のわがままを拒絶したら、自分は誰からも必要とされなくなるのではないか、自分の承認欲求を満たしてくれる相手は他にいないのではないかと思ってしまい、辛い関係でも別れられない
SNSやネットで、いつもつながっていないと不安を感じる
  • 頻繁にコメントしたり、相手の交友関係をしらみつぶしに追ったりしてしまう
  • SNSのコメントが数分遅れただけで「やっぱり愛されていない」などと、相手を振り回すのも特徴
  • 相手が自分から離れていかないか、常に考えすぎて不安になってしまう

他者からの拒絶を極端に恐れるタイプとしてわかりやすいのは、DV彼氏やモラハラ彼女などと共依存に陥ってしまう人です。外から見れば献身的、尽くす恋愛として美談に思えることもありますが、相手の無理難題に応えるという方法でしか承認欲求を満たせない場合、本人の精神的な負担は大きくなります。最終的に、相手の要求水準に応えられなくなって関係が壊れてしまうことも少なくありません。

また、拒否されることから別れを意識しすぎて極度に恐れるあまり、相手とのSNSやインターネット上でのつながりを必要以上に気にしてしまい、頻繁にコメントするなど半ば監視するような関係になってしまうこともあります。エスカレートすると相手のSNSから交友関係を把握しようとしたり、相手が自分から離れていってしまい承認欲求が満たせなくなるのではないかと不安になったりしてしまうケースもあります。

承認欲求が強すぎると仕事にもデメリットがある?

強すぎる承認欲求は、仕事にもデメリットをもたらします。最もわかりやすいのは他人への妬みや僻みで、自分で自分の価値を信じられず他者を基準とするため、常に他人と比較することで自分の価値を決めたり、確保したりしようとします。

例えば、自分よりランクが上だと思った人には劣等感から嫉妬や僻みを抱き、そんな感情を抱かせる相手のことを嫌いになります。

しかもほとんどの場合、本人は自分の承認欲求が原因で相手を妬んだり僻みを感じたりしている、ということに気づきません。そのため、無意識にたくさんの人を嫌いになり、人間関係はどんどんうまく行かなくなっていきますので、さらにストレスが溜まる悪循環になってしまうのです。

仕事の人間関係のデメリット
  • 自分と人とを比較して、自分の価値を決めようとする
  • 劣等感や嫉妬、僻みを抱きやすい
  • 周囲の人にネガティブな感情を抱く
  • 肩書や職歴、学歴を気にし過ぎてしまう
  • 人からのアドバイスや指示を受けたがらなくなる
  • 一緒に仕事をする人を見下す
  • 自分で仕事を抱え込み、疲労が溜まる
  • 人をコントロールしようとする
  • 仕事の人間関係に亀裂が走る
  • 他人より上位になろう、優位に立とうとするあまり、自分の職業や学歴にこだわりすぎたり、何かにつけて過去の武勇伝を披露したりしたがる人もいます。中には動機が強すぎる承認欲求だとしても、努力して成功できる人もいますが、いずれの場合も周囲を下に見て自分の自信を保とうとしたり、他人をコントロールしたりしようとするため、人間関係がうまくいきません。

    また、いつも他人より上でありたい、誰よりも能力が高くありたいと思うあまり、頼まれた仕事はすべて引き受けようとしてしまうのも、承認欲求が強すぎる人の特徴です。他人に仕事を振ることは、その仕事ができない自分の価値を下げてしまうと思い込むため、どんどん仕事を抱え込んで潰れることも少なくありません。

    しかも、頑張って納期までに仕上げられたとしても、その仕事は人に認められるためにやっているため、努力の方向が本質である「クオリティの高い仕事をする」ということからどんどんズレていきます。

    さらに、どれだけ頑張ってこなした仕事であっても、一度のクレームですぐ心が折れて投げ出してしまったり、他人からのアドバイスを素直に受け入れられなくなったりしやすいのも承認欲求の強すぎる人にありがちです。自分に足りない部分に直面しなければならない状況が耐えられず、無責任に仕事を放棄したり、自己正当化に走ったりしてしまうのです。

    承認欲求を満たす方法とは?

    では、承認欲求をほどよく満たし、強すぎる承認欲求に至らないためにはどうしたら良いのでしょうか。まずは、できるだけマズローの欲求五段階節におけるピラミッド下部の「生理的欲求・安全欲求・社会的欲求」を自ら満たすようにしましょう。すなわち、以下の3つのポイントです。

    • しっかりご飯を食べて睡眠をとり、健康的な生活を送る
    • 自分にとって安心できる場所を見つける
    • 家族や友人などのコミュニティとつながったり、仕事をしてお金を生み出すなど社会とつながったりする

    その上で、「誰に」「なぜ」認められたいのか、自分自身の価値とはいったいなんなのかを考えましょう。例えば、SNSでのいいねに過度に固執する人は、子どもの頃に親に誉めてもらえず「本当は親に認めてほしかったのに」という気持ちを持っているかもしれません。まずは、認められなかった、尊重されなかったという自分の傷つきと向き合い、自分自身を大切にする「自己承認欲求」を満たしましょう。

    他者承認欲求が強すぎる人は、自己承認欲求が極端に満たされていない、つまり自己肯定感が極端に低いという特徴もあります。自己肯定感が低すぎると、人には良い面も悪い面もあり、それは自分自身も同じなのだということを認められません。自分の悪い面をジャッジするのではなく、「そんなところもまた自分」と軽やかに認めることが第一歩です。

    そのトレーニングがある程度できてきたら、以下のようなポイントを心がけて過ごすようにすると、他者承認欲求をほどよいレベルにとどめられるでしょう。

    • 他者からの承認とは別に、自分を承認するための基準を持つ
    • 「他者からの」承認以上に、「他者への」承認を優先・重視する
    • 承認欲求は正しく使えば悪いものではないが、ほどほどを心がける

    一番必要なのは「自分で、自分自身を承認するための基準を持つ」ということです。他者承認だけに頼りきらず、自分で自分のことを「よくやった」「ここまでできたんだからOK」と認められるような自己承認をしていきましょう。また、人から得ることよりも人を承認することを重視・優先するのも良い方法です。

    他にも、所属するコミュニティを増やす、デジタルデトックスをするなど行動から入る方法もあります。

    所属するコミュニティを増やす
    • 家族、職場の仲間、学生時代の友人など、所属するコミュニティの数を増やすことで、1つのコミュニティからの承認に依存しないようにする
    • 1つのコミュニティで承認欲求が満たされなくても、他のコミュニティで楽しく過ごせれば欲求が満たされる
    • 仕事以外にも趣味やスポーツなどさまざまなコミュニティを持ち、人間関係を増やすと良い
    デジタルデトックスをする
    • 「いいね」の数が気になるなど、SNSは他者承認欲求が強まる原因の一つ
    • 一定期間PCやスマホと距離を置く「デジタルデトックス」で承認欲求のバランスをとる
    • 設定でアプリを使う時間を制限しておく、帰宅したらスマホの電源を切る、など

    前編はこちら

    【前編】承認欲求が強い人の特徴と恋愛や仕事への悪影響とは?
    SNSのいいねの数を求める人を指す場合などで承認欲求という言葉があります。承認欲求を満たすために過激な行動に出る人が問題視されることも。また、承認欲求を持たない人はいるのでしょうか?承認欲求が強い人の特徴や、承認欲求を持つことで得られるよい影響、自分の承認欲求を上手に満たすためのポイントを見ていきましょう。

    おわりに:強すぎる承認欲求をコントロールして良好な人間関係を築こう

    他者承認欲求もある程度は必要な欲求であり、完全になくそうとする必要はありません。しかし、SNSのいいねを過剰に求めるあまり、精神的に苦しくなったり生きづらくなったりと新たな悩みが生じてしまうようなら、承認欲求を軽減したり分散したりする努力が必要です。自己承認欲求をまずしっかり満たし、他者承認欲求はほどほどで満足するのが、承認欲求と上手に付き合っていくコツということを覚えておきましょう。

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