家族を守る!自宅で避難訓練・防災訓練をするときのポイント

自宅の避難訓練のポイントこころの悩み
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地震や火事、台風など災害が発生したときの安全確保のため、避難訓練・防災訓練をしておくと安心ですよね。しかし家や自宅周辺を想定した避難訓練をしている人は少ないのではないでしょうか?

この記事では、家で避難訓練・防災訓練をするときの準備や家族構成ごとに必要な注意を紹介します。

この記事でわかること
  • 家でも避難訓練・防災訓練を行った方が安心な理由
  • 子どもがいる家庭が備えておくべき防災対策
  • 家で避難訓練・防災訓練を行うときのシナリオのポイント
  • 家族のお出かけにもおすすめの防災体験
  • Twitterで発信される防災アイデア
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避難訓練・防災訓練は会社や学校だけでは不十分?

日本では、特定用途防火対象物と非特定用途防火対象物での避難訓練が義務付けられています。

特定用途防火対象物
  • 百貨店、ホテル、映画館、病院、飲食店、老人ホーム、介護施設 など
  • 年2回以上の避難訓練が義務付けられている
非特定用途防火対象物
  • 学校、大学、工場、図書館、博物館、美術館、倉庫、工場駐車場 など
  • 年1回以上の避難訓練が義務付けられている

非特定用途防火対象物と比べると、特定用途防火対象物の方が不特定多数の人が訪れる施設といえます。そのため、避難訓練の回数が年2回以上と定められています。

社会人の場合、仕事や会社の規模によって勤務先が特定用途防火対象物または非特定用途防火対象物、あるいはそのどちらにも当てはまらないという人に別れます。つまり、大人は避難訓練を受ける機会がある人とない人とに分かれるのです。子どもの場合は、多くは非特定用途防火対象物に通っていますので、年1回以上は避難訓練を受けているでしょう。

企業の避難訓練の目的や内容

日本は国の防災基本計画において、企業防災の推進を位置づけています。企業は、従業員の命を守り事業を継続させるために避難訓練を実施するよう推奨されています。

企業の避難訓練は、防災意識啓発や防災対策への取組、避難行動の確認などで構成されています。

訓練では

  • 施設の避難経路の確認
  • 災害発生時の客や利用者の誘導
  • 各部署が取るべき避難行動・対応の確認
  • 消化器の操作の確認 など

などを行います。

学校の避難訓練の目的や内容

学校は非特定用途防火対象物に含まれますので、年1回以上の避難訓練が義務付けられています。ただし東京都教育委員会では、都内公立幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校では年11回、高等学校では年4回以上の避難訓練を教育課程に位置付けています。
参考:東京都教育委員会 避難訓練の手引き

自治体によって避難訓練の回数の定めは異なりますが、一般企業や団体などに勤める社会人と比較すると避難訓練の頻度は高い傾向があります。

学校の避難訓練では、児童・生徒・教員などの生命や身体の安全を確保することが目的とされ、意識啓発、災害の知識習得、災害発生時の判断・行動に取り組んでいます。

訓練では

  • 災害発生時の決まりやルールを確認する
  • 危険回避行動を児童や生徒に教える
  • 防災頭巾の使い方を教える
  • 点呼など災害発生時に学校が行う避難の流れを学ぶ
  • 災害発生時の教員の役割分担を確認する

などを行います。

家で避難訓練・防災訓練をするメリット

前述の通り、避難訓練・防災訓練は企業や学校で行われています。しかし、地震や台風、火事などの災害は家にいるときにも起こり得ます。就寝時や早朝、休日に災害が発生することを想定し、避難訓練・防災訓練を行うメリットには以下のものが考えられるでしょう。

避難訓練・防災訓練するメリット
  • 自宅や自宅周辺を想定した訓練ができる
  • 訓練の日時を自分で決められる
  • 自分や家族の防災意識をより高められる
  • 家族で訓練する場合、家族のコミュニケーションにもつながる
  • 近所の人など、地域のつながりをより強く意識できる
避難訓練・防災訓練をしないリスク
  • 会社や学校の訓練では、対応できるシチュエーションが限られる
  • 訓練の日に会社や学校を休むと、訓練の機会が失われる

引越をすると避難経路は変わりますし、リフォームや部屋の模様替え、家具の買い替えなどによっても災害時のリスクは変わってきます。また、小さな子どもや介護が必要な高齢者がいる家庭では、子どもや高齢者の安全確保のために注意すべきことがあります。

企業や学校での避難訓練・防災訓練だけではなく、いざというときに自分や家族の命を守るためには家での訓練も必要なのです。

家で避難訓練・防災訓練をするなら避難場所を確認しよう

個人的に家で避難訓練・防災訓練をする場合、まず自宅周辺の避難場所を確認するのがおすすめです。

自宅周辺の避難場所の確認の方法

各市町村では、災害時の避難場所を定めて公表しています。避難指示が出たときには、速やかに避難場所に移動し、災害に備えましょう。避難場所は市町村のHPやパンフレットなどで確認できますよ。

避難場所は、指定緊急避難場所、指定避難所、福祉避難所に分かれています。

指定緊急避難場所
住民等の生命の安全の確保を目的として、緊急に避難する場所です。土砂災害、洪水、津波、地震等の災害種別ごとに指定されており、災害発生時はその災害に対応している指定緊急避難場所へ避難します。(自治体によっては、広域避難場所や一次避難場所を定めています。)
指定避難所
災害の危険性があり避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを目的とした場所です。
福祉避難所
介護の必要な高齢者や障がい者など、一般の避難所では生活が困難である人を受け入れる福祉避難所が二次避難所として使用できる地域があります。市区町村などに確認をしておきましょう。

住んでいる家のタイプや周辺の地形、気候、家族構成などによって注意すべき条件は異なります。自治体のHPなどには災害時の行動について案内が掲載されていることが多いです。是非確認してみましょう。

避難訓練・防災訓練のシナリオの作り方

避難訓練・防災訓練を実施する前に、シナリオを作っておくことは非常に大切です。どんな災害に備え、どんな避難行動を予習すべきか明らかにすることで、いざというときのための効果的な練習になります。

まず、どのような災害がどのようなシチュエーションで発生するか想定しましょう。

  • 地震を想定した避難訓練
  • 火事を想定した避難訓練
  • 大雨や台風を想定した避難訓練
  • 自宅近くへの買い物など外出中に災害が起きた場合の避難訓練 など

地震や火事などを想定した訓練は、企業や学校でも力を入れています。しかし、家庭や個人で訓練する場合のメリットは、より細かい状況設定ができることです。ご自身や家族のライフスタイルを振り返り、どんなシチュエーションを想定すべきか考えてみてくださいね

シナリオには、下記のことを要素を設定しましょう。

  1. 災害発生場所:火事の場合は「キッチン」など、火災発生場所、理由を設定する
  2. 災害発生時間:災害が発生したのが、深夜か早朝かなど時間を設定する
  3. 災害規模:災害の規模を設定する
  4. 災害期間:火災ならば鎮火までに要する時間、地震ならば揺れが収まるまでに要する時間を設定しておく
  5. 役割分担:家族で訓練する場合はあらかじめ役割を振っておく

シナリオは内容をあらかじめ教えて行う、非公開で行う、定期的にシナリオを変更するなど、訓練を実施するごとにパターンを変えるのもおすすめです。パターンを変えることで、さまざまな災害状況への対応力が身に付きます。

家で行う避難訓練・防災訓練の流れ

想定する災害の種類や家族構成によっても異なりますが、家で行う避難訓練・防災訓練の流れの例は下記の通りです。

シナリオを公開しておく避難訓練・防災訓練の手順
  1. 訓練のシナリオを参加者があらかじめ確認する
  2. シナリオの時間帯に、災害が発生したと想定して避難行動を開始する
  3. 指定していた避難場所または集合場所に向かう
  4. 避難行動が終了したら、各自振り返る
  5. シナリオ通りに行かなかった点や改善点を確認する

訓練の時間帯は、シナリオで早朝と決めているならば早朝にするのがおすすめです。その時間帯だからこその気づきがあります。

家に常備しておきたい防災グッズや家の環境整備

避難訓練に伴い、災害発生時の持ち出し品を揃えたり、家に常備している災害グッズの補充や追加をするのも安心です。

揃えて安心の非常時持ち出し品

災害発生時に速やかに避難所に向かったり、家が危険な状態になったときに逃げ出すときは、非常時持ち出し品をリュックなどにまとめて入れておくとスムーズです。

非常時持ち出し品には、下記のものを入れておきましょう。

  • 水や食料など食事に関わる備蓄品
  • 救急用品
  • 懐中電灯
  • ろうそくやマッチなど火を付けられるもの
  • 貴重品(と欽通帳、印鑑、現金)
  • 身元を証明できる書類
  • 停電したときのための予備バッテリー
  • トイレットペーパーやラップなど備蓄品
  • 割れたガラスや瓦礫の上を歩ける運動靴、軍手

上記に加えて、以下の物品が必要になることもあるでしょう。

  • 乳幼児がいる場合はオムツやミルクなど
  • 高齢者がいる場合は常備薬や入れ歯のケアグッズなど
  • 持病がある・通院している人はおくすり手帳、健康保険証
  • 予備のメガネやコンタクトレンズ など

実際に訓練をしてみたところ、家族構成や住居環境ならではの必要な物がわかることもあります。

家具などにも気を配り、災害によるケガなどを予防しよう

防災のために、訓練を兼ねて家の中を整備するのもおすすめです。

  • 就寝時に家具が倒れた場合を想定し、ベッドに倒れないか家具の向きを調節する
  • 家具が倒れた場合を想定し、出入口を塞がないか家具の向きを調節する
  • 家具固定器具などで、大きな家具を固定する
  • 家具の上に落下したら危険なものはないかチェックする
  • ガラスに飛散防止フィルムを貼る
  • 家の耐震強度を専門家に診断してもらう

いざという時のために!子どもとの約束で災害対策しよう

小さな子どもがいる家庭では、保護者がしっかりと子どもの安全を確保することが重要です。しかし、災害発生時には予測できない状況も起こり得ます。

そのため、子ども自身の防災意識を育むこともとても大切です。災害を想定し、親子間で下記の約束をしておくのがおすすめですよ。

  • 災害発生時にはぐれたときの待ち合わせ場所を決めておく
  • 自宅の近くやよく買い物に行くお店の近くの交番の場所を覚えさせる
  • 近所の人やよく行くお店の人には挨拶をするように習慣づける(子どもの顔を覚えてもらえるので、いざという時に助けてもらえる可能性が高くなる)
  • 迷子になったときの迷子札を持ち歩くことを意識させる

また、子ども用の非常用持ち出しグッズを小さめのポーチなどに入れておくと安心です。あまり重くなっても持ち歩くのが大変ですので、必要最小限にとどめましょう。

子ども用防災ポーチに入れるグッズ
  1. 家族の連絡先のメモ
  2. 家族写真(家族を探す参考になるため)
  3. ミニライト
  4. ホイッスル(助けを呼ぶため)
  5. ティッシュ、ハンカチ
  6. チョコやアメなどのお菓子
  7. 小銭

子どもの年齢や行動範囲によって、防災ポーチの中身は調整してください。

自主的な防災訓練におすすめの施設やTwitter

家で行う避難訓練・防災訓練のポイントを紹介してきました。この章では、家族のお出かけなどにもおすすめの防災施設やイベント、防災知識を配信しているTwitterを紹介します。

防災体験学習「そなエリア東京」

そなエリア東京は、地震を想定した防災体験学習施設です。

そなエリア東京の特徴
  • 災害後を生き抜くヒントを学べる防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」
  • 首都直下地震をわかりやすく紹介するミニシアター
  • 被災地や避難所の様子を再現した実物大のジオラマ展示
  • 首都直下地震発生時に緊急災害現地対策本部の候補地となるオペレーションルームが見える見学窓
  • 世界の防災用品や防災ゲームの展示体験コーナー
  • 併設されている「そなえカフェ」では防災グッズを販売

見学所要時間は、約1時間から1時間半です。個人・家族での体験(10名以下)は予約不要。

防災関連イベントに参加する

日本全国各地では、防災関連のイベントが開催されています。起震車体験や消火訓練などを体験できます。

警視庁警備部災害対策課Twitter

警視庁警備部災害対策課は、公式Twitterで災害に役立つ防災知識を発信しています。フォロー数は80万越えと人気が高く、写真や動画を用いて防災のヒントやサバイバル知識を解説してくれます。

おわりに:ひとり暮らしでも家族でも、家での避難訓練は安全確保に役立つ

災害は24時間いつでも発生する可能性があります。家や自宅周辺で過ごす時間は多く、いざというときに備えて家での避難訓練・防災訓練をしてみると安心ですよ。

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