人間関係の中で「え、私が悪いの?」と戸惑うことはありませんか?仕事や家庭でのやりとりで、相手の言葉が胸に刺さり、心が疲れてしまうこともあるでしょう。この記事では、そんなモヤっとした瞬間をどう受け止め、自分自身の心を整え、自己肯定感を高める方法についてご紹介します。
- この記事でわかること
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- 職場でモヤっとするときの具体例
- 家族にモヤっとするときの具体例
- モヤっとしたときの心の整え方
- 自己肯定感を上げるコツ
気持ちがモヤっとするシーン【仕事編】
まずモヤっとすることが多いシーンといえば職場ではないでしょうか? 仕事では多様な価値観や意見が出るのが当たり前。考え方の違いに戸惑う人も多いはずです。たとえば下記のような状況は、モヤっとしがちでしょう。モヤっとしたときの心の整え方と一緒に紹介します。
モヤっと例1: 良かれと思ったのに怒られた
仕事はチームワークといいますが、その塩梅が難しいこともよくあります。
- ケース:忙しそうにしている人を手伝ったら『余計なことしないで』と叱られた
- 善意で行動したのに、相手にとっては迷惑だった
- 心の整え方:相手の立場になってみる
- 良かれと思ってしたのですから、悪気はなかったのに……とショックですよね。ご自身を強く責めるというよりは、「ひとりで集中したかったのかも」「パッと見ではわからない厳格なルールのある仕事だったのかも」と、相手の立場になって考えてみましょう。
次回からは「手伝おうか?」「何かできることある?」と一声かけてから行動することで、モヤモヤを回避できるでしょう。相手のペースを乱すこともありませんので、平和的に解決できます。
モヤっと例2: 無茶な要求をされる
上司や先輩、他部署から仕事を頼まれたとき、「これは無理だよ……」ということもあるはず。
- ケース:「この仕事、今日中に仕上げて」と言われたが、量的に明らかに無理
- できないことを伝えると「え? できないの?」と驚かれたなど、自分と相手の考え方のギャップが大きい
- 心の整え方:冷静に理由を説明する
- モヤっとしつつ、冷静に対応するのがベター。できる限り具体的に「どれくらいの時間が必要か」を説明して、感情論ではなく事実ベースで対話を試みましょう
ここで無理をして「わかりました! 大丈夫です」と引き受けてしまうと、無茶な要求が続いたりエスカレートするおそれがあります。あくまで態度や口調は柔らかく、スケジュールや量に無理があることを上手に伝えましょう。話し合いの結果、どうしてもその日に終わらせなければいけない仕事の場合は、上長にも相談するのが安心ですよ。
気持ちがモヤっとするシーン【家庭編】
次に、家庭内でモヤっとするシーンを会紹介します。「なんで私ばかり?」と感じるシチュエーションはよくあるものです。
モヤっと例1: 家事の分担で不満を言われる
夫婦の間でモヤっとすることといえば、家事の分担の不公平。モヤっとしたときの心の整え方を見つけておくのがおすすめです。
- ケース:忙しいなかでも時間を作って家事をしたのに、「洗濯の畳み方、間違ってるじゃん」と言われた
- 感謝されたかったのに、文句を言われてショックを受けた
- 心の整え方:自分を褒めつつ、相手の意見に耳を傾ける
- まずは「ここまでやった自分を偉い」と褒めてください。その上で「〇〇のやり方、教えてくれる?」と歩み寄る姿勢を見せましょう。相手が批判してきた理由がわかると、「なるほど」と納得できることもあります
元々は違う家庭で育ってきていますので、家事の細かなやり方は人それぞれ。どんな風に価値観のすり合わせをするかが大切です。そのためにもこまめに話し合いましょう。ポイントは、相手の習慣や常識、やり方を頭ごなしに否定しないことです。
モヤっと例2: 「結婚しろ」など親と人生観が合わない
大人になるにつれて、親と子の関係性も変わってきます。お互いひとりの人間なのだ、ということがわかってくるうちに、考え方のズレを痛感しモヤっとすることもあるでしょう。
- ケース:結婚や仕事のことで親から催促やプレッシャーがある
- 自分なりに頑張っているし、人生は充実しているのに、親から認めてもらえないのが辛い
- 心の整え方:適度な距離をとる
- 家族の意見が重く感じるときは、物理的・心理的な距離を保つことも大切です。考えが合わないときに反射的に反論すると火に油になることも。「時間を置いて冷静に考える」ことで、心の負担が軽減されます
親の期待に応えるのではなく、自分がどうありたいかを考えてみましょう。親孝行したい気持ちがある場合も「できること」と「できないこと」があるはず。まずはご自身のライフプランやキャリアプランをしっかりと計画してみるのもおすすめですよ。
モヤっとした気持ちを引きずらない!前向きになる方法
モヤっとした気持ちを引きずってしまうと、落ち込んだり怒りを溜め込んでしまいます。すると相手との関係性もギクシャクしてしまいがち。モヤっとした気持ちを切り替えるためには、下記のことを試してみてください。
1. 状況を「5W1H」に落とし込む
モヤっとすることがあった場合、事実にフォーカスすることを意識しましょう。「5W1H」に当てはめて考えてみるのもおすすめです。状況を「いつ(When)」「どこで(Where)」「誰が(Who)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」に落とし込みます。
- ケース:あと少しで定時というところ、先輩に無茶な仕事を頼まれた
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- いつ:定時間近に
- どこで:デスクで
- 誰が:先輩が
- 何を:最低でも3日はかかる仕事を
- なぜ:先輩自身の手が回らないから
- どのように:急に依頼してきた
状況を5W1Hに分解してみると、冷静になることができます。上記の例でいくと、社内で頼まれたことですので上長にすぐに相談できそうです。しかるべき人に相談する際、あらかじめ5W1Hに落とし込んでおくと、要点がすっきりとまとまった内容を伝えることができ、適切な判断をしてもらいやすくなります。
2. 相手の意図を理解する
トゲのある言い方をされたときこそ、相手が「何を求めているのか」を理解することで、言葉の裏にある本心が見えることがあります。相手の言い方がきつくても、言いたいことの本質を捉えると心が軽くなります。あるいは、自分自身に不手際があったことに気づくこともあるでしょう。
3. 自分を責めすぎない
モヤっとしたとき、「私が悪いんだ」「僕が謝ればいいんだろう……」と自分を責め過ぎてはいませんか? 人間関係では、お互いさまという状況が少なくありません。特に、仕事の進め方やこだわり、家事の方法や大切にしたい価値観は人それぞれです。たまたま相手があなたを責めるような言い方をしただけて、あなた自身が間違っているとは限りませんよ。
4. 小さな成功体験を積み重ねる
モヤっとした気持ちを引きずりやすい人は、自己肯定感が下がっているかもしれません。なかなか前向きになれない、自信を持てないという人は、小さな成功体験を積み重ねましょう。たとえば「今日も早起きできた」「書類のミスがなかった」「洗面所の鏡を綺麗にふいた」など、日々の中の小さな達成を感じながら自分を褒めましょう。
2. 心の中でポジティブなひとりごとを言う
ポジティブな言葉を使うことを意識しましょう。特に、心の中でひとりごとを言うときは「私、頑張ってるな~!」「私史上ベストなアイロンがけできてる♪」など、自分を励ます言葉を発してください。自分で自分を責める言葉や考え方は、想像以上にストレスを蓄積させてしまいますよ。
5. 完璧主義を手放す
「失敗してもいい」「完璧にやりきる必要はない」と、大らかになることも大切です。無茶なことを言われたときも「ま、いっか」「このくらい問題ない!」と受け流すことができ、悲観的な気持ちにストップをかけられます。
おわりに:自己肯定感を上げて、モヤっとした気持ちを切り替えよう
仕事でも家庭でもモヤっとする瞬間は、誰にでも訪れるものです。大切なのは、モヤモヤを過剰に引きずらないこと。前向きになることさえできれば、ワクワクすることやリラックスできる時間が待っています。この記事で紹介した心の整え方を実践しつつ、自己肯定感を高めていきましょう♪
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