滅多に怒らない人は職場で「仏」「癒やし」と呼ばれて愛されていますよね。怒らない人の穏やかさにはどんな秘訣があるのでしょう。怒ると一番こわいとも考えられていますが、怒らない人にはどんな特徴があるのか、怒ることのデメリットなどと合わせて紹介します。
- この記事でわかること
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- 職場の怒らない人の特徴
- 「人に期待しない」ことのメリット
- 怒る人にありがちな特徴
- 怒ることがもたらす仕事のデメリット
滅多に怒らない人の特徴とは
何かというとイライラして怒りっぽい人もいれば、滅多に怒らない人もいますよね。仕事で怒らない人には、次のような特徴が挙げられます。
- 怒らない人の特徴
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- 感情が安定している
- ポジティブ
- 冷静
- 客観的・論理的
- 人に期待していない
- 物事への興味・こだわりが薄い
- 怒ることのリスクを認識している
- ストレスを溜めていない
感情のコントロールが上手
怒らない人は、イライラや怒りを感じても上手にコントロールするスキルを身に付けています。感情をストレートに出さず、内面ではイライラしていても表情や言葉は穏やかです。
冷静で客観的
想定外のことが起きるとパニックに陥りやすい人は、怒りっぽい性質を併せ持っていることが多いでしょう。冷静で状況を客観的に見ることができる人は、怒りや混乱にとらわれることも少ない傾向があります。
人に期待しない
滅多に怒らない人は、周囲に対して期待をしていないケースもあります。怒りが湧くのは「どうしてもっと早めに提出してくれないの?!」「言わなくてもわかるでしょう」など、期待を裏切られたときではないでしょうか。
そうした期待をそもそも抱いていなかったり、物事への興味やこだわりが薄い場合は、自分の想定やこだわりに沿わない状態であっても感情があまり動かされません。
危機管理をしている
仕事で人に怒りをぶつけたり、イライラを隠せないでいると、周囲にネガティブな印象を与えてしまいがちです。「あの人はすぐ怒るから一緒に仕事したくない」「感情的で話ができない」と思われ、チームワークにひびを入れてしまうことも。怒らない人はリスクを理解し、危機管理をしているケースも多いでしょう。
ストレス発散している
怒りっぽい人はストレスが溜まっていて、ちょっとした刺激で爆発してしまうことがあります。怒りをコントロールすることとストレス発散はとても密接な関係を持っています。怒らない人はストレスを溜めず、心の余裕を持っている傾向があります。
怒らない人のメリットとデメリット
いつも穏やかで幸せな気持ちで仕事ができたら理想的ですよね。ただし、やってはいけないミスや失礼な態度を取る人に対しては、注意や指導が必要なことも。さらに相手方の非があきらかな場合は怒ることも仕方ない…というケースもあります。
つまり怒らないことが最善で自然かというと、そうとは限りません。仕事で怒らないことには、メリットとデメリットがあります。
怒らない人のメリット
仕事で怒らない人には、次のようなメリットがあります。
- メリット
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- 人間関係を良好に保つ
- 怒りにとらわれず、対策を考えられる
- 周囲からの評価が上がる
- 心が疲れにくい
怒らない人は一般的には好印象を抱かれることが多いでしょう。穏やかでメンタルが安定している人は、一緒に仕事をしやすいと思われます。怒りや混乱に振り回されることがないということは、想定外の出来事やトラブルにも冷静に対処できるといえます。そうした姿勢は周囲からの印象アップ・評価アップにもつながります。
本人としても、穏やかでいることで心が疲れにくくなります。怒ってばかりの人は、周囲だけでなく自分自身も疲労でいっぱいなのではないでしょうか。怒りを感じると、脳内ではストレスホルモンが分泌されてしまいます。
怒らない人のデメリット
仕事で怒らない人には、次のようなデメリットがあります。
- デメリット
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- 意見を主張できない
- 軌道修正が遅れることがある
- 状況が改善されないこともある
- 冷たい人・他人事な人と思われる
怒らない人に比べると、怒る人はエネルギッシュに見えます。自分の意見を主張するときに、感情の起伏が少ない人はやや弱く見えることもあります。ただし穏やかに意見を伝えたり、冷静に考えを述べることも重要なスキルですので、怒らなくても意見をしっかりと伝えることが可能です。
問題なのは、怒らないことを優先して言うべきことを言わないケースです。「雰囲気を悪くしたくないから、まぁいいか」「嫌われたくないから指摘しないでおこう」という日和見主義は、事態を悪化させることも。
怒らない人は「穏やかでやさしい」というイメージを持たれることが多いでしょう。一方で、「どうでもいいから怒らないんだ」と思われることもありえます。
「怒らない=許している」とは限らない?!
怒らない人の中には表面的には平常心を崩さないだけで、心の中ではしっかりと他人に対して怒りや厳しい評価を下していることが少なくありません。表情のコントロールや言葉の選び方が上手なのであって、怒りの感情がゼロというわけではないのです。
職場で滅多に怒らない人がいるからといって、何でも許してもらえると思ってはいけません。普段は怒らない人が怒ったときは、信用を取り返すのがとても難しいものです。調子に乗って相手を試すようなことをしたり、無茶を言ったり、バカにするようなことはしないように気をつけましょう。
怒らない人になるための方法
怒らない人のメリットとデメリットなどを紹介してきました。仕事で怒らない人は感情のコントロールができ、状況に対処するスキルが備わっているといえます。怒らない人になることで、周囲からの信頼アップや評価アップにつながります。
ストレスや疲労はこまめに解消
感情が安定している人は、ストレスを溜め込まないようにしています。疲労やストレスはこまめに解消しましょう。しっかりと休息をとったり、気分をリフレッシュするための趣味を楽しんでくださいね。
視野を広くする
怒りっぽい人は「これが常識!」「これが正解」というように、物事の受け入れられる範囲が狭くなっているケースがあります。自分の常識や正解と合わない人や状況を許せないことから怒りが募るというわけです。
こうしたケースでは、視野を広げるのがおすすめです。意識的に人との交流を広げましょう。いつもの行動範囲から外に出て、今まで話すことのなかったタイプの人とコミュニケーションを取ったり、普段は見ない映画や本、ニュースなどから情報を集めてください。
周囲に期待しすぎない
怒らない人は、周囲に過度な期待を抱きません。仕事では「みんなもこうしてくれるはず」「褒めてくれるはず」という期待を抱きがちですが、価値観やバックグラウンドが異なる人が集まって仕事をする以上、自分の思い通りにいかないのが当然です。
周囲に期待することよりも、小さなことにでも感謝することを意識しましょう。自分ひとりでは仕事は成り立たない、と気付くことが第一歩かもしれません。
白黒はっきりつけたがらない
怒りっぽい人は、「悪い・悪くない」など二極論で考える傾向があります。グレーで曖昧な状況を受け入れがたく、なんでも白黒はっきりつけたがります。ところが物事は状況や人によって変わりますので、柔軟に考えて対応を変えることが大切です。
アンガーマネジメントをする
怒りをコントロールすることが苦手な人は、アンガーマネジメントを学びましょう。すぐにできるアンガーマネジメントの例として、怒りを感じたら「深呼吸する」「心の中で6秒数える」などがあります。
もっとしっかりとアンガーマネジメントを知りたい人は、書籍やカウンセリングなどで専門家の情報から学ぶのが安心ですよ。こちらの記事ではアンガーマネジメントについて紹介していますので、参考にしてくださいね。
おわりに:怒りのせいで失う信頼やチャンスも!職場の怒らない人を目指そう
怒りは人間の自然な感情ではありますが、イライラしたり怒りっぽい人は職場で嫌われてしまうことも。考え方を変えたりアンガーマネジメントを学ぶことで、職場の怒らない人になるよう努力しましょう。
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