慢性的に倦怠感・疲労感があり、体調が回復しないなら、心が疲れているのかもしれません。心の疲れがたまっているとき、どんなサインが現れるのでしょう?今回は心の不調を見抜くためのセルフチェック方法、心を休める方法とそのための時間確保のコツまで、一緒に解説していきます。
- この記事でわかること
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- ストレスによる不調にはどんなもの?
- 毎日こまめにストレス解消する方法
- 仕事中こそほっとひと息!どんな休息のとり方がある?
- まとまった休みをとるには?会社の休暇制度について
- 家事代行サービスで休息時間を確保!費用目安は?
メンタル不調のセルフチェック!周囲の人に変化が起きたら?
心に不調が起こり始めるときの自覚症状、周囲から指摘される症状としては、それぞれ以下が挙げられます。
【心の不調、自覚しやすい初期症状】
- なぜだか気分が沈み、憂鬱で、何もする気になれない
- 理由もないのに不安な気持ちになり、何をしても楽しくない
- 気持ちが落ち着かずにイライラしたり、怒りっぽくなった
- 常に胸がドキドキして苦しく、緊張した状態でいる
- 慣れた手順でも、何度も確かめないと気が済まなくなった
- 常に誰かが自分の悪口を言っているように感じ、確信している
- 周りに誰もいない場所で、人の声が聞こえてくる
- 食事に味がしない、おいしくない、食欲がない
- なかなか寝付けず、寝てもすぐに目が覚めて、熟睡できない
【心の不調、周囲から見えやすい初期症状】
- 目に見えてわかるほど急激に痩せた、または太ったようだ
- 化粧をしない、服装の乱れなどが見られ、清潔感がなくなってきた
- 暗い表情をすることが増え、感情の起伏が激しくなったように感じる
- やたらと他人の視線を気にし、一人になりたがる
- ぼんやりしていることが増えた。ミスや忘れ物が多くなった
- 不満やトラブル、独り言が増えた
- 遅刻や休みの回数が明らかに増えた
- 体に不自然な傷が見られる
このような心の不調の原因は、ストレスによる極度の精神的疲労です。
目の前のやらなければならないことを優先するあまり、自分の心身の調子を整えることを後回しにした結果、不調をきたすほど疲れを溜め込んでしまっている可能性があるでしょう。
心身が疲れた状態でやらなければならないことに取り組んでも、集中力を欠き、ミスを招いてしまいますので、良いパフォーマンスはあげられません。
具体的な症状が現れるほど精神的に疲れているときは、休息が必要です。
ストレス発散!日常的な休み方
日常生活のなかで心身を休め、心の調子を整える方法としては以下があります。
【日常生活でできる休息の方法】
- 好きな音楽や、映画を鑑賞する
- 自分が好きなこと、没頭できる趣味を楽しむ
- アロマテラピーなど、好きな香りを活用する
- 会いたい人、好きな人と会う時間をつくる
- ひとりになりたいなら、自然の中に身を置く
- ぬるめのお湯を浴槽に溜めて、ゆっくり入浴する
- 背伸びやストレッチなど、リラックス効果のある運動をする
- 散歩やランニングなど、ストレス発散効果のある運動をする
- 歌う、話す、踊る、叫ぶなどして体を動かす
- 深呼吸や自律訓練法、ヨガなどのリラクゼーションをする
あなたの好みや日頃の生活習慣にあわせ、楽しく取り組めそうなものから実践しましょう。
オフィスでリフレッシュ!スキマ時間の休み方
仕事中でも、業務の合間など休息に当てられるスキマ時間はありますよね。
ここではそんな仕事中のスキマ時間に、オフィスでも実践できるおすすめの休み方をご紹介します。
- 【甘いものを食べる】
- あごを動かすこと、そして脳を動かすエネルギーとなる糖分の補給が心身の疲れの緩和に役立ちます。
- 【コーヒーを飲む】
- 覚醒作用のあるカフェインを含むコーヒーを飲めば、眠気解消と香りによるリラックス効果の両方を得られます。
コーヒーが苦手な人は、緑茶などカフェインを含む他の飲料の摂取でも問題ありません。 - 【15分ほど過眠をとる】
- 人間は短時間の過眠をとることで、効果的に疲労を回復できると言われています。
昼食後、眠くなるころ椅子にもたれかかるような姿勢で15分ほど眠ると、高い疲労回復効果が見込めます。 - 【デスク周辺を掃除する】
- 使わない資料を処分し、必要な書類・道具のみデスクの上に置くようにすれば、達成感で気分もスッキリしますし仕事の生産性もアップします。
デスクの上をウェットティッシュで拭くだけでも気分転換になるので、5分以内など具体的な掃除時間を決めて取り組むと良いでしょう。 - 【スローテンポの音楽を聴く】
- クラシックなど、スローテンポの曲にはストレスホルモンを減少させ、自律神経の働きを整える作用が期待できます。仕事中に疲れを感じたら、休憩時間にお気に入りの音楽を聴いて心身をリラックスさせてください。
- 【全身を動かしてみる】
- 長時間同じ姿勢で過ごすことは、心身にとってストレスとなります。可能であれば、10分ほど外へ散歩や買い出しに出ると良いでしょう。
業務の関係上、外出が難しいようであれば背伸びや肩・首を回すストレッチをするだけでも、疲れが軽減されますよ。
十分な時間を確保!旅行などしっかりとした休み方
休暇でまとまった時間休めるときは、以下のような方法でしっかり心身を休めましょう。
- 【旅行をする】
- 日常生活を送る場から離れると、それだけで私たちの心身はリフレッシュできます。2~3日まとまった休息時間をとれるなら、普段住んでいる地域から離れて見知らぬ土地の景色、食事、風土に触れてみましょう。
- 【ボディメンテナンスをする】
- 体と心はつながっていますから、体の疲れや不調はそのまま心の状態にも影響します。
マッサージや整体の他、質の高い睡眠を十分にとったり、美容院やネイルサロンで自分の体を手入れすることも心を休めることにつながるのです。
- 【自然の中に身を置く】
- 旅行に行くには時間的余裕がないという人は、日帰りで行ける距離の公園やトレッキングスポット、河原など自然豊かな場所へ行ってみてください。
職場や自宅では得られない解放感があって、良い気分転換になりますよ。
会社の休暇制度-無給と有給はどうやって決まるの?
不調が現れ、パフォーマンスが下がっているのに無理して仕事をしても、結局ミスが増えて高い評価を得ることはできないでしょう。そんなときは、会社の休暇制度を利用して、まとまった休みをとると高いリフレッシュ効果を得るのはいかがでしょう。
例えば1週間の仕事量で考えたとき、心身の調子が悪いのに5日無理して働き続けるよりも、勇気をもって1日休み4日働いた方が高い成果を上げられるかもしれません。
会社側としては、ダラダラ働いて成果を上げられない従業員よりも、たとえ度々休暇を取っていても高い成果を上げる従業員の方がありがたい存在です。
これからのキャリアを数か月、数年単位の長期的に考えてみてください。
数日の休みで仕事の成果が高くなるなら、会社にとってもあなた自身にとっても、無理して働くより休むメリットの方が大きいでしょう。
一般的な会社には、以下のような休日・休暇制度があります。
【会社が設ける一般的な休日・休暇制度】
- 《法定休暇》
- 法律を根拠に、労働者に認められている休暇のこと。勤務日数に応じ毎年一定が与えられる。年次有給休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇、生理休暇、子の看護休暇の6種類あり、労働者には条件を満たせば取得申請する権利がある。
- 《法定外休暇》
- 法律を根拠としない休暇のこと。会社が従業員への福利厚生の一環として、就業規則として設定しているもので、日数も内容も会社により異なる。
特別休暇の例は、夏季休暇、誕生日休暇、慶弔休暇、教育訓練休暇、ボランティア休暇など。
このため、会社が就業規則として法定外休暇を定めていない場合は取得不可能。
なお法廷休暇のうち、年次有給休暇には給与の支払いが義務付けられているため、労働者は休みながらにして給与を受け取ることができます。
一方で年次有給休暇以外の法廷休暇、また法定外休暇については、会社側から労働者へ休暇中の給与を支払う法的義務はありません。
これらの休暇利用で給与を受け取れるかどうかは、会社の規定により変わってきます。
なお所定の手続きを字目場、育児休業給付金や出産手当金などは雇用保険から支払われます。あわせて覚えておきましょう。
休む時間がないときに利用したい家事代行サービス
日々の仕事と生活で手いっぱいで心身を休める時間がとれないという人には、家事代行サービスの利用がおすすめです。
家事代行サービスを使えば、介護や医療行為など専門的な知識を要するもの、誰かの体に直接触れる必要のあること以外の家事は代わりにやってもらえることが多くなります。
【家事代行サービス会社に依頼できる家事内容】
部屋の片づけ、掃除、食器洗い、水回りの掃除、トイレ掃除、洗濯、アイロンがけ、窓ふき、ベランダ掃除、庭掃除、靴磨き、クリーニング受け取り、日用品の買い出し、食材の買い出しと食事の作り置き など
うまく利用すれば、家事をしていたプライベートの時間を使い、十分な休息をとれるようになるでしょう。家事代行サービス利用料金のおおよその相場は、以下の通りです。
【家事代行サービス利用、料金の目安】
- 1回あたり2時間の基本料金…4,000~6,000円
- 10分あたりの延長料金…500円~
- スタッフ交通費…実費、または1,000円前後
- スタッフ指名料…1時間当たり500円
- 早朝、または深夜割増料金…通常の料金の25%増し
- カギ預かり代…無料、または1,000円前後
なお、家事代行サービスの利用料金は依頼内容、依頼時間、依頼頻度と各社の規定により変わってきます。
利用を検討するなら、事前に料金システムをしっかり確認してくださいね。
おわりに:こまめな休息を習慣づけ、休暇制度を利用して心の不調を和らげて
日々の仕事や生活に追われ、心身の休息をおろそかにしていると情緒不安定や無気力、不眠などを伴う心の不調に見舞われることがあります。そんなときは蓄積されたストレスを発散し、休ませる時間が必要です。毎日の仕事のスキマ時間に、また休暇制度や家事代行サービスを利用してまとまった時間を確保して、しっかり心身を休ませてください。意識的に心身を休めることを習慣づければ、心の不調も徐々に和らいでくるはずですよ。
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