タトゥーは「オシャレでカッコいい」と考える人が増えてきましたよね。たしかに日本と比べると外国ではタトゥーが身近ではありますが、タトゥーを入れることにはデメリットもあることをご存知ですか? この記事ではタトゥーを入れるとできなくなること、タトゥー除去にかかる費用や時間などを紹介します。
- この記事でわかること
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- 近年のタトゥーに対する考え方
- タトゥーとアートメイクの違い
- タトゥーを入れるデメリットとリスク
- タトゥー除去にかかる費用と時間
タトゥーはオシャレ?身近になってきた理由
近年は若者や日本を訪れる外国人を中心に、タトゥー文化が身近になってきています。
ファッションの一部
日本では、タトゥーに対してネガティブな印象を受ける人が少なくありません。これは反社会的勢力をイメージしたときに入れ墨がセットになる歴史があることも影響しています。ところが近年は、足首や腰などにワンポイントタトゥーを入れる、大切な人の名前をタトゥーで入れるなど、ファッションの一部としてタトゥーを楽しむ人が増えました。よりカジュアルでオシャレの一環としてタトゥーが浸透してきたといえるでしょう。
海外文化の影響
海外では、スポーツ選手やアーティストなど、影響力を持つ人がタトゥーを入れていることも多いです。一般の人でも、大切な人の名前をタトゥーにしたり、思い出をタトゥーとして残す人も。こうした海外文化の影響から、日本でもタトゥーに対する考え方や価値観が変化してきています。
アートメイク
毎日のメイクの手間を省くために、アートメイクを受ける人も増えてきています。アートメイクとは、特殊な機器で(主に美容外科で)皮膚の薄い表層部に色素を入れる施術です。アイラインとしてアートメイクを施してすっぴんでも綺麗な状態を保つ、リップラインを長期的に保つことができるなど、美容面でメリットがあるのがアートメイクです。
タトゥーとアートメイクは違うものと認識される方もいます。タトゥーは皮膚の真皮層に色素を入れるため、半永久的に色やデザインが継続します。一方で、時間とともに薄くなるのがアートメイクの特徴です。ただしタトゥーと同様に、アートメイクの施術後6か月以内は献血ができません。
タトゥーを入れる前に知っておきたい注意点
タトゥーを入れるかどうかは本人の意思によるところもあります。ただし日本では18歳未満の者については、各都道府県の青少年保護条例によって制限や規制が定められています。
条例のほか、日本ではタトゥーに対する厳しい視点が持たれています。タトゥーを入れたことによって、下記のようなデメリットを招く可能性があることを理解しましょう。
銭湯やプールには入れない
銭湯や温泉、プールなど多くの人が出入りする施設では、「入れ墨お断り」「タトゥーお断り」と定めているケースが少なくありません。あるいは、利用中はタトゥーをラッシュガードやテープなどで隠すことを条件にしている施設もあります。
反社会的勢力との関わりを疑われることから、周囲の人に威圧感を与えるなどの影響を考慮しての対応とされています。
就職・転職が不利になることも!
就職や転職ではタトゥーが印象を左右することが少なくありません。会社が服務規程でタトゥーや入れ墨を明確に禁止している場合、その職場で歓迎されない可能性が高いでしょう。
生命保険に加入できない
タトゥーを入れた場合、生命保険の加入が難しくなることも理解しておきましょう。意外かもしれませんが、タトゥーを入れたことによって契約締結や健康上のリスクが高まるからです。次章で詳しい説明をしていきますので、しっかりと理由をチェックしましょう。
タトゥーが原因で生命保険加入が難しくなる理由
必ずしもではありませんが、タトゥーが入っていることが影響し、生命保険加入ができなくなるケースもあります。
反社会的勢力との関係が疑われる
日本では口座の開設や各種の契約で、反社会的勢力との関わりを持っていないことの確認がとられます。生命保険でも同様です。反社会的勢力との関係がないかのチェックをされる際に、タトゥーが入っている人は心象が低くなることが考えられます。
タトゥーによる健康上のリスクが懸念される
生命保険の加入審査では既往歴や年齢がチェックされますよね。タトゥーを入れると、健康上のリスクが高まることがわかっており、審査が通りにくくなる原因になります。
タトゥーを入れる際には針を使用しますが、不衛生な環境での施術や針の使い回しが行われていると、感染症のリスクが高まります。感染症のリスクが高まるのは、アートメイクでも同様です。また、タトゥーを入れたことをきっかけに金属アレルギーを発症するケースも発生しています。そのほか、タトゥーを入れた箇所ではMRI検査を受けたときに火傷が発生しやすいなどの危険性もあります。
タトゥーを消すにはお金だけじゃなく時間もかかる!
タトゥーを入れることによるデメリットは、なかなか簡単には解消できません。たとえばタトゥーを隠して各種の契約を締結しようとした場合、告知義務違反に当たります。契約解除などが発生するほか、信頼低下などさまざまなデメリットを招きます。
一度入れたタトゥーを除去することは簡単ではありません。タトゥー除去は、医療機関でレーザーを当てて除去していくのが安全で一般的です。皮膚移植や該当部分の切除といった手術の方法もあります。
ただし、タトゥー除去は保険適用ではありせんので自費診療となります。費用の目安は該当部位の大きさによって変わりますが、数万円〜数十万円はかかるでしょう。広範囲のタトゥーの場合、100万円を超えることもあります。レーザー除去の場合、数ヶ月に一回のペースでレーザーを当てます。そのため、除去までに数か月〜年単位の時間がかかります。
軽い気持ちでタトゥーを入れた場合、後々に後悔して除去したくなっても、お金と時間、ストレスがかかることを理解しましょう。
おわりに:タトゥーを入れる前にその後の人生プランを考えよう
タトゥーがよりカジュアルになりデザイン性も高くなってきた今だからこそ、軽い気持ちで入れるのではなく長い目で見て「自分の人生にとってタトゥーは必要なのか」を考えてみてくださいね。
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