他人にとっての“いい人”を演じることに疲れていませんか?それはもしかすると“都合のいい人”かもしれません。職場で仕事を押し付けられる、雑用や幹事を頼まれやすい、割に合わない仕事ばかり振られる……など、都合のいい人認定されやすい人は損をしがち。この記事では都合のいい人から脱却するためのヒントを紹介します。
- この記事でわかること
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- 都合のいい人にあるあるな特徴や性格
- 控えめで真面目な人が損をす自分ース
- 人生を自分でコントロールするヒント
- 都合のいい人扱いがハラスメントだったときの対処法
損をしがち?都合のいい人認定されるタイプとは
やたら仕事を押し付けられる、みんながやりたがらない仕事ばかりが回ってくる……という人は、都合のいい人と認定されているかもしれません。
都合のいい人認定されやすいタイプには、次のような特徴が挙げられます。
- 都合のいい人の特徴
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- 頼まれると断れない
- 人に嫌われるのが怖い
- 自分の考えを伝えるのが苦手
- 喜怒哀楽をあまり表に出さない
- 大人しそうに見られがち
- 職場に味方と呼べる人がいない
- 悩んだときの相談相手がいない
「私が我慢すればいいや」タイプ
「この仕事お願い!」と、本来は自分の仕事じゃないのに頼まれると断れない人もいますよね。断ったことで相手を怒らせたり悲しませたりすることが怖く、自分が我慢すればいい……と考える傾向が強いでしょう。
なんでも言うことを聞いてくれそうに見える
自分の意見や感情を表に出さず、大人しそうに見える人は仕事の頼まれごとや無茶ぶりをされやすいことも。「言うことを聞いてくれるだろう」と、利用されやすいとも言えます。
孤立しがちで悩みを抱えやすい
職場では一人で過ごすことが多く、気にかけてくれる人や庇ってくれる人がいない場合、都合のいい人扱いされるリスクが高まります。本当は困っているのに誰にも悩みを打ち明けられない人も、「〇〇さんは大丈夫そうだな」と思われやすく、周囲の人が手を差し伸べる機会がなくなりがちです。
都合のいい人が損をする理由
都合のいい人認定されると、損な役回りばかりすることになったり、頑張っているのに報われなかったり、損をすることが多くなりがちです。
面倒ごとを押し付けられる
仕事では雑用や手のかかる業務も少なくありません。そうした仕事から逃げたがるタイプもいます。都合のいい人はターゲットにされやすく「どうしても今日は残業できないからお願い!」「〇〇さん、頼れるから」と、あの手この手で面倒ごとを押し付けられることに要注意。本来はあなたの仕事でないのに、時間や体力を奪われ、責任まで押し付けられるリスクもあります。
自分のために使う時間やお金が減る
他人の尻ぬぐいやフォローばかりしていると、自分のための時間がどんどん減っていきます。お金に関しても同様です。後輩や部下に甘えられるがままご馳走していると、お金が消えていきます。時間もお金も、自分や社会のために投資することが重要です。後々になって後悔しても、時間とお金は返ってこないことを意識しましょう。
他人から尊重されない
都合のいい人扱いされているということは、尊重されていないともいえます。「迷惑をかけてもいい人」「損得勘定の間柄」とみなされている可能性もあるでしょう。いざという時に助けてもらえない、チームワークが乱れるなど、職場の人間関係に不協和音が響くおそれもあります。
都合のいい人を脱却する方法
都合のいい人から脱却し、周囲からしっかりと尊重されるためには、まずはご自身の振る舞いを変えることがポイントです。あるいは、周囲からの扱いが職務上不適切でハラスメントに該当する可能性もあります。
これからの人生を自分の意思で切り拓くためにも、下記のことを意識してみてくださいね。
断る勇気を持つ
仕事を押し付けられそうになったら、断る勇気も必要です。もちろん、相手が本当に困っているときは支え合うことが大切。ですが、本来その仕事を責任もって行うべき人が仕事をしないとなると、情報の伝達ミスなどのリスクも上昇します。頼まれたからといって安請け合いするのは考えもの。
「この仕事は〇〇さんの担当だから、私にはわからないことも多いんですよ。〇〇さんはしっかりものだし、私が代わりに対処するのは難しいと思うんです」など、相手の面子を立てつつ上手に断るのもテクニックです。
貸し借りで物事を考える
世の中は持ちつ持たれつで成り立っています。貸し借りで物事を考えることに抵抗を感じるかもしれませんが、「恩返し」という言葉があるように、親切に報いようとする人は多くものです。「助けてもらったら何かお返ししよう」「この間の借りを返さなくちゃ」と考える人は少なくありません。
仕事のサポートをしたときに「貸しひとつですよ♪」と明るくユーモアまじりに言えると、相手も気を悪くしないはず。もしも相手が気を悪くするようなら、初めからあなたを都合よく扱おうとする気持ちが強いのかもしれませんよ。
スキルを磨く
都合のいい人扱いされるのは、不本意ながら職場であまり尊重されていないことが原因かもしれません。職場でしっかりと存在感を示すには、スキルを磨くのがおすすめです。
業務に必要な専門知識を磨き、資格を取得すると周囲もあなたのスキルに納得しやすくなります。会社によっては資格手当を支給していることもありますので、収入アップも目指せるでしょう。
定時に帰る習慣をつける
他人の仕事を押し付けられている人は、定時で帰社するのが難しくなっているはず。すると「私、予定があって残業できないんです!〇〇さん、代わりに仕事してくれない?」など、残業でも嫌がらないだろうとみなされてはいないでしょうか?
残業を押し付けられるのを回避する予防策として、定時で帰る習慣を付けましょう。「いつも帰社後はスキルアップで英会話に通っているんです」「健康のためにジムを予約していて、予定のキャンセルをするとお金が余分にかかっちゃう」など、残業するつもりがないことを日頃からアピールしてみてください。
これには、普段から同僚と雑談をしてお互いのことを理解するステップも必要です。都合のいい人から脱却するためには、コミュニケーションも欠かせません。ご自身のための時間を守るために、雑談もしてみてくださいね。
人事やハラスメント窓口に相談する
不当な仕事の割り振りは、上司や人事に相談して改善の対応をしてもらうという方法もあります。相談の場では具体的な説明ができるように、仕事量や仕事内容、本来仕事を指示する権限のない人から仕事を押し付けられているなど、状況を説明できるように準備しましょう。
仕事の押し付けの内容によっては、ハラスメントに該当する可能性もあります。心身の疲労が蓄積する前に、相談窓口を活用して問題解決を目指してくださいね。
おわりに:都合のいい人でい続けなくて大丈夫! 自分のために生きる一歩を♪
あなたのことを都合のいい人扱いしてくる人からは、適切な対処を取るのがおすすめです。ご自身を守るためにも考え方を変えてみたり、スキルを磨いたりしてみましょう。おかしいな、と思ったら人事やハラスメント窓口に相談することも検討してくださいね。
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