仕事の愚痴を誰かに聞いてもらうと気持ちがスッキリすることがありますが、注意しないと情報漏洩を引き起こします。この記事では仕事の愚痴を言うときの注意点、居酒屋で愚痴を言う危険性、愚痴を言う相手の選び方などを解説します。
- この記事でわかること
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- 仕事の愚痴を誰かに聞いてもらうメリット
- 仕事の愚痴が情報漏洩リスクにつながる理由
- 居酒屋で愚痴を言うときに注意すべきこと
- 仕事の愚痴を聞いてもらう相手の選び方
仕事の愚痴を言うメリットとデメリット
仕事や職場の人間関係に疲れたとき、愚痴を言いたくなることはありますよね。愚痴を言うことには次のようなメリットとデメリットがあります。
- 仕事の愚痴を言うメリット
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- 気持ちがスッキリする
- イライラやモヤモヤが落ち着く
- 第三者の視点やアドバイスを得られる
- 共通の悩みを抱えている人を発見することがある
- 解決策や改善の方法が見つかることがある
- 仕事の愚痴を言うデメリット
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- イライラが募ることもある
- 理解・共感してもらえないこともある
- 愚痴が不平不満と受け取られることがある
- 愚痴を聞いてもらう人の負担になる
- 情報漏洩につながることがある
辛いことをため込むとうつやメンタルの不調を招く?
愚痴を言わないとストレスが蓄積し、心身に悪影響を与えることがあります。愚痴を誰かに聞いてもらうなかで、自分の気持ちを吐き出したり、状況を改めて客観的に捉えることができます。
愚痴を溜め込むということは、自分自身を抑圧することにもつながりやすくなります。すると自己肯定感の低下や無力感を引き起こすおそれもあるでしょう。
そうした状態が続くと、うつ病や適応障害などにも発展しかねません。メンタルの不調だけでなく、不眠や食欲減退など体にも影響する可能性が考えられます。
仕事の愚痴は情報漏洩になることも!
仕事の愚痴を溜め込むことにはデメリットが伴うことを説明してきました。しかし注意したいのは、愚痴を言うときの情報漏洩リスクです。
業務中に知り得た情報は、顧客の個人情報や経営に関わる重大な機密事項に該当することがあるはずです。そうした情報をむやみに第三者に話すことは、情報漏洩に当たります。
情報漏洩については信用の失墜のみならず、厳しい処罰が下されることも少なくありません。そのため、愚痴を誰に言うか、どの程度の内容まで言うかは、しっかりと考慮すべき事柄なのです。
仕事の愚痴をSNSに書き込むリスク
仕事の愚痴を誰かに聞いてもらいたいときは、情報漏洩リスクを避けなくてはいけません。特に注意が必要なのはSNSです。不特定多数の人が閲覧できるSNSは、情報漏洩のリスクも高まります。
特定されないように愚痴の内容をぼやかしたつもりでも、これまでの投稿やフォロワーなどを分析され、会社名などを特定されることもあり得ます。
SNSで自分の投稿の公開範囲を限定している場合でも、個人情報や機密情報を投稿してはいけません。クローズドな空間だから大丈夫と思って投稿したはずが、フォロワーの友人や家族を介して世の中に広まってしまうことは十分に考えられるでしょう。
SNSに投稿した内容は簡単に消すことはできません。後から投稿を削除しても、誰かがスクリーンショットに残していることもあります。仕事の愚痴をSNSに投稿するのはNGだと考えておくのが安心ですよ。
愚痴を言うなら居酒屋!は情報漏洩のリスクがたくさん
仕事の愚痴を言うときはお酒を飲みながら…という人もいますよね。ただし居酒屋など飲食店では、周囲に不特定多数の人がいる環境になります。会社の近くのお店であれば、同僚や上司がいる可能性があるでしょう。場所を選んだとしても、たまたま取引先の人がいたりライバル会社の人がいるかもしれません。
お店でお酒を飲みながら愚痴を聞いてもらうときは、個室にするのが安心です。ですが個室でも声が漏れることはありえます。情報漏洩の危険性が少しでもある場合は、内容をぼかして話すように気をつけましょう。
基本的にはお酒が入った状態では適切な判断は難しくなってきますので、お酒の席で仕事の愚痴を言うのは控えるのが最もリスクの低い選択となるでしょう。
仕事の愚痴は誰に聞いてもらうのが安心?
仕事の愚痴はどこで言うのか考慮することが大切ですが、誰に聞いてもらうかもとても重要です。同僚といえど、何でも話していいとは限りません。仕事の機密情報は社内秘もあれば部内秘もあり、プロジェクト単位で機密を守るべきケースもあります。そのため、愚痴を言う相手は慎重に見極める必要があるのです。
同僚
仕事の愚痴を同僚に聞いてもらうこともあるでしょう。気心の知れた同僚に愚痴を聞いてもらうと、共感を得やすく気持ちがスッキリしますよね。ただし他部署の同僚や機密情報を漏らすことのできない同僚の場合、愚痴を言う前に冷静になって考えることが必要です。
上司
直属の上司に愚痴を聞いてもらうという方法もあります。ただし「元」上司に愚痴を聞いてもらうときは、やはり部内秘の情報や個人情報の取り扱いに注意しましょう。
また、上司に愚痴を言う場合は伝え方にも注意が必要です。上司は部下を平等に扱いますので、感情的な愚痴や要求をしてばかりいると、上司を困らせてしまったり、あなたへの評価がダウンする結果につながりかねません。
家族
家族に仕事の愚痴を聞いてもらうときは、業務内容や顧客の個人情報を漏らさないように注意してください。特に、愚痴が子どもの耳に入らないように気をつけましょう。子どもは大人の話をよく聞いているものです。大人が話していた内容を、悪気なく保育園や学校で話してしまうおそれがあります。
友人
友人に仕事の愚痴を聞いてもらうときも、業務内容や顧客の個人情報を漏らさないのが鉄則です。どうしても話を聞いてもらいたいときは、できるだけ内容を一般化しましょう。
カウンセラー
仕事の愚痴を誰にも言えず、ストレスや疲労が溜まっている場合はカウンセラーに相談するという方法もあります。会社が産業カウンセラーを導入している場合は、産業カウンセラーに相談することもできるでしょう。
おわりに:仕事の愚痴を言う場所・相手はしっかりと考えよう
仕事の愚痴は溜めこみすぎるのもおすすめできませんが、愚痴を言う場所選びや誰に聞いてもらうかがとても重要。情報漏洩をしないように気をつけてくださいね。
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