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転職を機にフリーランスに転身するのは難しい?チャレンジしやすい職種・資格とは

独立・フリーランスに向いている職種 お金が貯まらない
この記事は約9分で読めます。

副業推進やリモートワークの浸透など、働き方の選択肢が増えてきました。転職を考える中でフリーランスという働き方を検討することもあるでしょう。ただし長年準備してきたわけではない人でも、フリーランスとして転職を成功させることはできるのでしょうか。

フリーランスを始めやすい仕事、将来性のあるフリーランスの職種などを紹介します。

フリーランスの人口や年代、年収の目安

ランサーズ株式会社が発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、2021年10月時点のフリーランス人口は約1577万人でした。フリーランスによる経済規模は約23.8兆円であると発表しています。

ただしフリーランスには明確な共通の定義がなく、調査団体によって数字は異なります。令和2年5月に内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した「フリーランス実態調査結果」によると、日本のフリーランス人口は約462万人(試算人数)です。この調査では、フリーランスを次のように定義して調査対象としました(※法人の経営者を含む)。

  1. 自身で事業等を営んでいる
  2. 従業員を雇用していない
  3. 実店舗を持たない
  4. 農林漁業従事者ではない

また、同調査によるとフリーランスの年齢分布と年収は次のような割合となっています。

フリーランス年齢構成(「フリーランス実態調査結果」より)
  • ~29歳:11%
  • 30歳以上:17%
  • 40歳以上:22%
  • 50歳以上:20%
  • 60歳以上:30%
フリーランスとしての年収(本業かつ主たる生計者)(「フリーランス実態調査結果」より)
  • 100万円未満:16%
  • 100万円以上200万円未満:18%
  • 200万円以上300万円未満:19%
  • 300万円以上400万円未満:16%
  • 400万円以上500万円未満:12%
  • 500万円以上600万円未満:8%
  • 600万円以上700万円未満:4%
  • 700万円以上800万円未満:3%
  • 800万円以上900万円未満:9%
  • 900万円以上1000万円未満:1%
  • 1000万円以上:3〜4%

年齢を重ねるにつれてフリーランスの人口は増加傾向にあることがわかります。年収については個人によってさまざまという結果になりました。国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は約433万円です。「フリーランス実態調査結果」によれば、フリーランス(本業かつ主たる生計者)で年収400万円以下の割合は、69%という結果でした。

フリーランスの場合、日本人の平均年収を超えた収入を得ている人は多くないことがわかります。特に高収入のひとつの目安である1000万円を超えるフリーランスは非常に少ないのが現状です。

会社員からフリーランスを目指すメリット・デメリット

収入面では平均年収を下回るリスクを伴いやすいものの、フリーランスを目指すことにはメリットもあります。この章では転職を考えている会社員がフリーランスを目指すことの、メリットとデメリットの例を解説します。

独立・フリーランスになるメリット
  • 自分のスキルや特技を活かした仕事を選びやすい
  • 自分の決断で決められる範囲が増えることもある
  • 会社の就業時間や就業規則に縛られない
  • 実績や人脈次第で収入アップを目指せる
  • 会社の人間関係のトラブルから解放される
独立・フリーランスになるデメリット
  • 収入が不安定になりやすい
  • 社会保険や福利厚生がない場合がある
  • 業務に伴う契約や法的な手続きなども自分で進めなくてはならない
  • フリーランスだからといって、何でも自由に進められるわけではない
  • 転職活動で不利になることもある

転職を検討しているときにフリーランスという選択肢が浮かぶこともありますが、メリットとデメリットを理解した上で働き方を決めるのが安心です。

フリーランス・独立開業・個人事業主の違い

独立開業とフリーランスでは厳密には意味が異なります。

独立開業とは
独立開業には明確な定義があるわけではありません。一般的には会社や組織を辞めた人が、自分の力で生計や事業を営むことを意味します。また、今までのキャリアを活かして独立するという意味合いも強く、全く異なる業種でキャリアチェンジした場合、独立とは呼ばれないこともあります。
個人事業主(者)とは
個人事業主(者)とは、税務上の所得区分のことです。独立して事業を行っている人で、法人設立をしていない個人を指します。
フリーランスとは
フリーランスとは働き方の一種で、特定の企業や団体、組織に属さずに、個人が自分が持っているスキルや知識などを活用して収入を得る事業形態を指します

独立開業、個人事業主、フリーランスでは意味合いが異なるものの、収入を会社や組織に所属して得るわけではないところが会社員とは違う点です。

フリーランスを始めやすい職種

転職を機にフリーランスを検討している場合、どの職種を選ぶかによって収入などが大きく変わってきます。フリーランスとして働くことを目指して長年準備してきたわけではない場合、次のポイントを抑えてフリーランスへの転職を進めるのがおすすめです。

フリーランスを始めるときのポイント
  • 在宅でもできる仕事で、事務所代がかからない
  • 特殊な機材や設備の必要性が低く、初期費用を抑えられる
  • 報酬の相場が高い職種または業界
  • 案件ごとのコストが低く、利益率が高い
フリーランスを始めやすい職種
  • ライター
  • デザイナー
  • イラストレーター
  • エンジニア
  • 動画編集者
  • コンサルタント
  • レンタル・代行業
  • ECショップ運営

フリーランスとして始めやすいが競争率が高い職種

フリーランスとして始めるときのコストが抑えられるものの、同業のフリーランスが多かったり、報酬が低くなりやすい職種には注意が必要です。

競争率の高いフリーランスの職種
  • ライター
  • デザイナー
  • イラストレーター
  • アフィリエイター

フリーランスの場合、報酬や契約の交渉も自分で行わなければいけません。低い報酬で契約を結んだ場合、その後に交渉するチャンスを得られずに低い報酬のまま仕事をし続けることもあり得ます。

成果型の仕事の場合、いくら時間と労力をかけたとしても成果物に対して報酬が支払われます。量をこなして収入を増やす場合、効率よく仕事を進めなくては疲労が蓄積してしまいます

近年注目!フリーランスで高収入を狙える意外な職種

高収入を狙えるフリーランスの職種を紹介します。近年ニーズが高まっている職種で、これからもある程度高いニーズが見込まれますので興味がある人は参考にしてください。

営業代行

一般的な営業職は、自らが所属する会社の商品やサービスの魅力を伝え、クライアントに売ることが仕事です。近年はフリーランスの営業代行に営業を依頼する企業も増えています

フリーランスの営業代行の仕事
  • クライアントとの商談(アポ取りは契約によって営業代行が行う場合と行わない場合がある)
  • 営業コンサルティング・営業アドバイス
  • 営業に関するセミナー・教育研修

営業代行フリーランスになるために必須の資格はありません。ただし営業に特化した資格を取得しておくと、営業代行の案件獲得の際に自己アピールになります。たとえばファイナンシャルプランナーの資格を取得していると、金銭に関する知識をしっかり持った営業代行だという印象を与えられます。中小企業診断士やMBAを取得していることも強みになるでしょう。

営業代行ではどの業界で仕事をするかによって、必要な知識が異なります。たとえば不動産業界の場合は宅地建物取引士など業界に関する資格を取得するのもおすすめです。資格のほか、商品やサービスの売上を向上させた実績やノウハウは必要になります

フリーランスの営業代行の年収は、300万円~400万円が相場です。ただし高いスキルを持った人や案件の規模によっては年収1000万円も目指せるでしょう。

ベビーシッター

海外ではベビーシッターの利用が一般的ですが、日本でもベビーシッターの利用が少しずつ浸透しています。ベビーシッターは無資格でもなれますが、認定ベビーシッターなど民間の資格を取得しておくことで信頼度が上がります。安定して仕事を得たい場合は、資格を取得しておくのが安心です。また、ベビーシッターの仕事を始めるときは都道府県への届け出が必要です。

また、保育士や幼稚園教諭の有資格者がフリーランスのベビーシッターとして活躍しているケースも見られます。乳幼児に対する教育やケアの経験を、フリーランスのベビーシッターの仕事に活かすことができるのです。

ベビーシッターの仕事は、基本的には依頼人の家(または指定の場所)で子どものお世話をすることになりますので、フリーランスであれば事務所を構える必要がありません。

フリーランスのベビーシッターの仕事
  • 保護者が不在時に、子どものお世話をする
  • 食事の介助
  • 排泄介助
  • 学校や習い事の送迎
  • 勉強のサポート
  • 契約内容によっては、買い物や洗濯、掃除が仕事に含まれる

ベビーシッターの時給は、1000円前後~1800円程度が相場です。フリーランスの場合は、所属する会社を介していませんのでもっと高い収入を得ることができるでしょう。日本では待機児童の問題やパパやママの育児と仕事の両立など、育児に関する課題が少なくありません。そのためベビーシッターのニーズは今後も高まることが予想され、今から経験や実績を積んでおくと、フリーランスのベビーシッターとして高収入を得ることが目指せます。

家事代行

ベビーシッターを利用する層と重なることもありますが、仕事と家事の両立が難しい人など家事をアウトソーシングしたい人が増えてきました。家事代行会社がサービスを提供することもありますが、フリーランスの家事代行の人も活躍しています

フリーランスの仕事
  • 掃除や片付け
  • 料理、食器洗い
  • 洗濯、アイロンがけ、収納
  • 植物のお世話
  • 買い物

家事代行の年収は勤務時間や勤務日数によってさまざまです。時給は1000円以上からスタートして、高い人は時給3000円~4000円以上という高時給で働いています。フリーランスの場合は、より高い収入を得られる可能性があります。高いスキルを持っている人や自らPRする能力が高い人は、フリーランスの家事代行サービスを始められるでしょう

フリーランスを始めるときに保有しておきたい資格

これまでのキャリアや経験を活かすということも、フリーランスへの転職を目指す人にとって重要な視点です。次に挙げる資格の保有者は、フリーランスに転身するときに資格が有利に働くでしょう。

独立・フリーランスしやすい資格
  • 行政書士→行政書士のフリーランス・独立開業に有利
  • 社会保険労務士→社会保険労務士のフリーランス・独立開業に有利
  • 税理士→税理士のフリーランス・独立開業に有利
  • 公認会計士→公認会計士のフリーランス・独立開業に有利
  • ファイナンシャルプランナー→営業代行やコンサルタントに有利
  • 家政士→家事代行に有利
  • 柔道整復師→柔道整復師のフリーランス、接骨院整骨院の独立開業に有利
  • ネイリスト検定、JNAジェルネイル技能検定→ネイリストのフリーランス・独立開業に有利
  • 認定エステティシャン→美容業界に有利
  • マンション管理士→不動産業界に有利
  • 心理カウンセリング系資格→カウンセラーのフリーランス・独立開業に有利

キャリアプランの充実のために資格取得を目指す人は、こちらのwebサイトも参考にしてくださいね。

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おわりに:フリーランスへの転職は自らの経験や知識を活かせる職種がおすすめ

転職の選択肢としてフリーランスを考える場合、どの職種を選ぶかによって初期コストや将来性が異なります。これまでの経験や培ってきた知識、保有している資格などを総合的に分析しつつ、フリーランスとしての働き方を考えてみてくださいね。

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