仕事をしていると「すみません」「申し訳ございません」と、つい謝りすぎている人はいませんか? 謝罪はマナーでもありますが、行き過ぎると職場の人から嫌われることも。この記事では謝罪と感謝の使い分けなどを解説しつつ、職場の良好な人間関係を構築するためのヒントを紹介します。
- この記事でわかること
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- 過剰な謝罪が人間関係において逆効果な理由
- 嫌われる謝り方をしている人の特徴
- 職場で喜ばれる感謝の伝え方
- 謝罪よりも感謝が喜ばれるケース
謝りすぎる人が嫌われる理由とは
ビジネスではトラブルが発生したときには謝罪をすることが大事だと考えられています。ところが謝りすぎる人は、周囲から嫌われることがあります。謝りすぎる人が嫌われるのは、下記のような理由が考えられるでしょう。
- 謝りすぎる人が嫌われる理由
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- 謝るほどのことでもない場合、大げさに感じられる
- 心が込もっていないように感じられ、口だけに聞こえる
- 「本当は謝りたくない」気持ちが顔や態度に出ている
- 同じミスが原因で何度も謝罪しているが、改善が見られない
- 過度の謝罪や謙遜は嫌味にも見える
- 指摘している側が悪者のような構図になる
- 謝罪に対してフォローをするのが面倒
- 何度も謝罪されると、どちらも暗い雰囲気になる
「謝ればいいんでしょ」は相手に伝わっている?
何度も謝ったりすぐに謝罪の言葉を出す人の中には、「謝ればいいんでしょ」「とりあえず謝罪しておけば何とかなる」と、その場をやり過ごすために謝罪しているだけの人もいます。
その場しのぎの謝罪であることは、相手にもバレているケースが少なくありません。たとえばミスを指摘された場合、謝罪した後も同じミスを繰り返しているようであれば、「この人は謝罪の言葉を口にしているだけで、本当は何とも思っていないんだな」とバレてしまいます。
あるいは、「トラブルが起こっても、謝罪をすればひと区切りになる」と思っている人もいるかもしれません。たしかに謝罪をすることで相手の怒りが収まったり、冷静に話をするきっかけづくりになることがあります。ですが、謝罪の先に改善や修正などが見えない場合、相手は不満を募らせることも充分あり得ます。
「ありがとう」の感謝の言葉が喜ばれる理由
謝罪は人間関係において重要ではありますが、感謝も同じくらい必要不可欠です。ビジネスシーンで「ありがとう」という感謝の言葉が喜ばれる瞬間はたくさんあります。たとえば、下記のような理由から感謝の言葉が喜ばれるでしょう。
- 感謝の言葉が喜ばれる理由
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- 相手の厚意をしっかりと受け取ったことが伝わる
- ポジティブな言葉は言われた方も明るい気持ちになるから
- 感謝されると自己肯定感が上がるから
- 「言ってよかった」「やってよかった」と安心できるから
- 良好な人間関係を構築できていると安心できるから
感謝の言葉を言ってもらえると、明るい気持ちや安心感につながります。たとえば上司や先輩であっても、人に指示やアドバイスをするときは内心不安を抱えていることがあるものです。「今の言い方でよかっただろうか」「ちゃんと伝わっただろうか」と不安を感じているとき、「ありがとうございます」と言われるとホッとします。
反対に、仕事の指導やアドバイスをしているときに「すみません……」と謝られてばかりいてはお互い委縮してしまうでしょう。あるいは、上司や先輩が「怖がられているのかも」「責めているつもりはないのに」と悩みを抱えることも。
過剰な謝罪は誤解や気持ちのすれ違いを招き、人間関係をギクシャクさせてしまいかねません。お互いが気持ちよくコミュニケーションするためにも、謝りすぎる癖は改善するのが安心です。
謝罪と感謝の使い分けを見極めるポイント
仕事をしているとき、「謝った方がいいのかな。感謝を伝えた方が喜ばれるのかな」と迷うこともありますよね。どちらを優先すべきかは状況や相手によって異なることもありますが、ある程度の見極めポイントがあります。
感謝よりもまず謝罪した方がいいケース
感謝よりもまずは謝罪をした方が安心できるケースもあります。特にビジネスシーンにおいては、ミスをしたとき、誰かに迷惑をかけたとき、約束を守れなかったときは謝罪が必要だと考えておきましょう。
- 謝罪が必要なケース
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- 自分や自分が所属するチームが仕事のミスをしたとき
- 急病で他の人に代わりに仕事をしてもらったとき
- 書類の提出が遅れたとき
- 失言や言い間違いをして、相手を不快にさせたとき
謝罪よりも感謝した方がいいケース
仕事は一人でするものではなく、チームワークや誰かの支えがあって成り立つものですよね。そのため「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えあうと、お互いの気持ちがポジティブになることも。ビジネスシーンで感謝の言葉が喜ばれるケースには、下記のような例が考えられます。
- 感謝が喜ばれるケース
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- 先輩や上司から仕事を教えてもらったとき
- 仕事のクオリティを上げるためのアドバイスをもらったとき
- 仕事や人柄を褒められたとき
- 企画やアイデアを応援してもらったとき
謝罪と感謝の両方をしておいた方が安心なことも!
謝りすぎる人は周囲から嫌われることもありますが、謝罪をしなければ人から好かれるというわけではありません。謝罪をしつつ、人からの厚意にはしっかりと感謝も伝えることが大切です。
たとえば仕事でミスをして誰かがフォローしてくれた場合、「ミスをしてしまってすみません」とまずは謝罪し、それから「助けてくれてありがとうございます」と感謝の言葉も伝えましょう。
気持ちが伝わる謝罪のポイントを抑えよう
嫌々謝罪をしていたり、とりあえずの気持ちで謝罪をしていると失礼に当たることもあります。謝罪にもマナーがありますので、こちらの記事を参考に謝罪のポイントを抑えましょう。
おわりに:謝罪も感謝もバレバレの演技はダメ! 気持ちを伝えよう
同じ職場で働く人同士、気持ちよくコミュニケーションできたら理想的ですよね。謝罪と感謝を使い分けつつ、気持ちを伝えてみてください。
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