社会人になって一人暮らしを始めると、急にホームシックになったり、会社のストレスが身に染みて仕事を辞めたいと考える人も。毎週家に帰りたいと思っても、簡単には帰れない人もいるでしょう。この記事ではホームシックになりやすい人の特徴やストレスのリフレッシュ法、一人暮らしの楽しみ方を解説します。
- この記事でわかること
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- 社会人がホームシックになる原因
- 気持ちが切り替わるホームシック解消法
- ホームシックになったときにやってはいけないこと
- 一人暮らしにおすすめの趣味やスキルアップ
ホームシックになりやすい人の特徴・家が恋しくなるタイミング
学生の頃は実家暮らししていた人も、就職をきっかけに一人暮らしを始めることがありますよね。家族から離れて暮らしていると、ホームシックになってしまう社会人は少なくありません。
- ホームシックになるきっかけ
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- 社会人デビューとともに、一人暮らしを始めた直後
- ゴールデンウイークや年末年始の長期休暇が明けた後
- 就職や転職、異動で慣れない土地に引っ越した後
- 実家に顔を出した後
- 家族と電話やメッセージでやり取りした後
- 親など家族がいることのありがたみを実感したとき
- 体調を崩したとき
- 仕事が辛くなったとき
- 親が寂しそうに見えたとき
上記のようなタイミングは、社会人がホームシックになりやすいでしょう。いつも一人で元気に過ごしている人でも、ふとしたときにホームシックに襲われることがあり、そうした気持ちはとても自然なことなのです。
もちろん、ホームシックにならない人もいます。ホームシックになりやすい人には、次のような特徴が見られます。
- ホームシックになりやすい社会人の特徴
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- 家にいるとき会話がないと寂しく感じる
- 一人で食事するのが苦手
- 人と過ごすことでストレスが解消される
- 家事が苦手
- 仕事に悩みを抱えている
- 親しい人が近くに住んでいない
- 恋人がいない
- 一人でもできる趣味がない
- 家族に甘えるのが苦手で、コミュニケーション不足になりがち
もともとの気質が寂しがり屋の人だけでなく、さまざまな出来事や生活習慣がきっかけでホームシックに襲われることがあります。つまりホームシックになりやすい人の特徴はある程度の傾向がありますが、誰でもホームシックにかかる可能性があるのです。
新社会人・社会人3年目まではホームシックになりやすい?
ホームシックは誰がなってもおかしくはありませんが、特に新社会人と若手はホームシックにかかりやすいといえるでしょう。社会人デビューと同時にひとり暮らしを始めた場合、初めての職場に緊張し通しです。一人暮らしの家に帰ってもひとりきりで、心細くなるのも当然です、
また、社会人3年目あたりまではまだ新人と呼ばれる存在といえます。仕事でミスをしたり、先輩や上司から指導・注意を受けることも多い時期です。ストレスやプレッシャーを感じやすくなりますので、家族とリラックスして過ごす時間が欲しくなってもおかしくありません。
また、異動直後や転職直後など環境の変化に直面しているときもホームシックにかかりやすくなります。プライベートでも、恋人との別れの後は人恋しくなりやすい時期ですので、家族と過ごして気を紛らわせたくなるでしょう。
共通しているのは、辛いことがあったときやストレスを感じているときは、安心できる場所で家族と過ごしたくなるということです。
重症のホームシックを放置しない方がいい理由
社会人が「実家に帰ってゆっくりしたい」「家族の顔を見れないのは寂しい」と思うのはとても自然なことです。「社会人なのにホームシックなんて恥ずかしい」と思わず、帰れるときは帰省して家族と一緒の時間を過ごしましょう。
重症のホームシックを放置すると、下記のような心身の不調、仕事上のデメリットを引き起こすおそれがあります。
- 重症のホームシックを放置するデメリット
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- 気分がふさぎ込み、うつ状態に陥る
- ストレスや不安を解消できず、イライラしやすくなる
- ちょっとしたことで泣いてしまうなど、敏感になる
- ストレスが蓄積し、睡眠の質が落ちる
- やる気が出ず、仕事でミスが増える
- 仕事を辞めたいと思うことが増える など
こうしたデメリットを回避するためにも、社会人のホームシックは放置しないことをおすすめします。
社会人におすすめしたいホームシック解消法
ホームシックになると、心が落ち込んで不安定な状態になりがちです。ホームシックになること自体は決して悪いことではありません。
ただし気分の落ち込みを長引かせないためにも、ホームシックになったときはメンタルの不調を解消するのがおすすめです。ホームシックになったときにおすすめの方法を紹介しますので参考にしてくださいね。
実家に顔を出す頻度を増やす
ホームシックになったということは、もっと家族と過ごす時間が必要だということです。遠距離に住んでいて頻繁に帰るのが難しい人は、電話やメッセージのやり取りの回数を増やしてみてください。
一人暮らしだからこそできる趣味を見つける
実家が好きな人にとって、一人暮らしは味気なく感じられるかもしれません。ですが一人暮らしだからこそ楽しめる趣味もあります。
- 一人暮らしにおすすめの趣味
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- 自分好みのインテリアを揃える
- こだわりの料理を作る
- ベランダ菜園などで植物を育てる
- オンラインゲームを楽しむ
- 家族の目を気にせずに筋トレする など
自分だけの時間を最大限に活かし、趣味を楽しむと時間も忘れてしまうでしょう。上記のほか、語学やプログラミングなど仕事に役立つスキルアップ系趣味もおすすめです。
ひとり時間で捗るスキルアップ系趣味のおすすめ
趣味を通してスキルアップを目指し、仕事に役立てると有意義な時間が過ごせます。会社によっては規定を定めて資格手当を支給していることもありますので、収入アップも兼ねて資格取得にチャレンジするのもおすすめです。
ペットと暮らす
家族と離れて暮らしている場合、なかなか頻繁に会うことは難しいですよね。お住まいがペットOKの物件であれば、ペットと一緒に暮らすことでホームシックが和らぎます。
- 一人暮らしでペットを飼うメリット
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- ペットへの愛情で寂しさが和らぐ
- コミュニケーションの相手ができる
- 仕事のストレスや疲労が癒される
- 責任感が湧き、仕事のモチベーションアップにつながる
- ペットが家族のような存在になる など
一人暮らしにおすすめのペットと飼い方の注意点
近年は猫ブームもありペットに猫を選ぶ人が多いですが、さまざまな動物や生き物がペットとして愛されています。ただし注意したいのは一人暮らしに向くペットと向かないペットがいることです。
一人暮らしでペットを飼うことを考えている人は、しっかりと情報収集して責任もって飼うことができるか考えましょう。一人暮らしに向いているペットの種類や飼い方のポイントについては、下記の記事をチェックしてみてくださいね。
実家の近くに引っ越す
ホームシックに悩んでいるものの、一人暮らしを続けたいという人もいるでしょう。可能な場合は、実家の近くに引っ越すという方法もあります。実家の近くに引っ越せば、思い立ったときにすぐに実家に顔を出すことができます。
ただし実家と会社が遠い場合、実家の近くに引っ越したことで通勤時間が長くなるなどのデメリットも大きくなります。
涙活をしてリフレッシュする
ホームシックで寂しいときは、その気持ちを我慢するのはおすすめできません。かといって家族に会えない状態が続くのは辛いものですよね。そんなときは涙を流す「涙活」をして、落ち込んだ気持ちをリフレッシュさせましょう。
泣いた後に気持ちがすっきりしていることがあります。涙を流すことにはリフレッシュ効果があると考えられており、泣くことで感情が整理整頓されやすくなるとされています。
- 気持ちがすっきりする涙活
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- 感動する映画や本を楽しむ(辛い物語や悲し物語は避ける)
- 感情移入できる歌を唄う
- 心が動かされるスポーツを見る など
もしも涙活をしてみて、気持ちが涙に引きずられて落ち込んでしまうようなら無理をして泣く必要はありません。涙を流した後に気持ちがすっきりするようであれば、涙活のポジティブな効果が出ている可能性が高いでしょう。
友だちを増やす
社会人がホームシックにかかっているときは、新しい友だちを作るのはいかがでしょう。学生時代の友だちと遊ぶのも楽しいものですが、社会人になってから友だちを増やすことも可能です。
ホームシックになったときにやってはいけないこと
社会人がホームシックに襲われたとき、おすすめできない行動があります。たとえば下記の行動をした場合、寂しい気持ちや辛い気持ちがますます強くなりかねません。
- ホームシックが悪化するNG行動
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- 寂しい気持ちを我慢する
- 実家から距離を置く
- 一人で過ごす
- 仕事に没入する
ホームシックになっているときの精神状態は、寂しさや心細さで不安定になっています。そうした気持ちを我慢して押し込めてしまうと、後々に大きく心のバランスを崩す原因となることも。ホームシックは誰でもなりうることですので、「離れて暮らすのが寂しい」「また会いに帰るよ」など家族に気持ちを伝えるのもおすすめですよ。そうすることで、実家に帰ったときに家族もますます温かく迎えてくれるでしょう。
ホームシックになったときに一人きりで過ごしてばかりいると、寂しい気持ちがより大きくなってしまいます。友人と遊んだり、外出して人と会話するなどで気持ちを明るくしていきましょう。
ホームシックの気持ちを紛らわすために、仕事に没入する人もいますよね。寂しい気持ちをモチベーションに変えるのは悪いことではありませんが、コミュニケーション不足を放置すると気持ちがますます落ち込んでしまうこともあるでしょう。仕事を頑張りつつ、家族との電話やメッセージを増やすなど、コミュニケーションの機会を増やしてみてくださいね。
社会人なりたての人が注意したい生活リズムの乱れ
社会人になると、新しい環境に慣れることに精一杯のこともありますよね。会社の出勤・退勤のリズムに合うように努力したり、家事や自炊の時間を確保したりすることも。社会人なりたての人は特に、生活リズムの乱れに注意しましょう。こちらの記事では、生活リズムの乱れの改善方法や心因の不調のサインについて紹介します。
ホームシックで仕事を辞めたくなることも?!
ホームシックの原因が仕事の悩みということもありますよね。仕事でミスをしたときにホームシックになるという人は、その傾向が強いかもしれません。そんなときはリフレッシュをして気持ちを切り替えるのがおすすめです。
ただし仕事のプレッシャーや人間関係、劣悪な環境など、長期的に仕事の悩みが解消されない場合は無理をしないのが一番です。そのままにしておくとうつ病や適応障害などにつながるおそれがあります。実家に戻って家族と過ごしながら、ご自身のキャリアプランを考えてみるのもおすすめですよ。家族に悩みを相談してみることで、自分とは異なる視点で悩みを客観的に分析することもできるでしょう。
キャリアプランを考えてみた結果、同じ会社で仕事を続けるという結論に至ることもあれば、退職や転職、キャリアチェンジを決意することもあり得ます。ホームシックになったときは、自分の心の声に寄り添うのが大切ですよ。
社会人は実家暮らしで頑張るのもおすすめ!
社会人で実家暮らしをするとき、学生のときと同じようにはいきませんよね。また実家に帰ったとしても将来的には家を出る気持ちでいる人もいるでしょう。
実家暮らしの社会人が気を付けたいポイントについては、下記の記事も参考にしてくださいね。
おわりに:社会人がホームシックになったらすぐに心をひと休みさせよう
ホームシックは病気とは言えませんが、放置するとうつ病などメンタルの不調につながることもあります。社会人として自立をするのも大切ですが、家族と一緒にいたいという気持ちは我慢せずに、家族とコミュニケーションしていきましょう。
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