仕事をしていると辛いことや悲しいこと、悔しいことも味わいます。そんなときに涙を流しそうになる人もいるでしょう。しかし、職場で泣いてしまうことにはデメリットがあると考えられています。
この記事では、仕事中に涙が出てくる原因、泣いてしまったときの対処法、女性特有の不調などについて紹介します。涙をこらえるのが苦手な女性は是非チェックしてみてくださいね。
- この記事でわかること
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- 職場で泣くことによる仕事への悪影響
- 涙を見せてしまったときに心がけたい行動
- 女性特有の不調「PMS症候群」の症状
- 涙を我慢できないときに気をつけたい、うつ病の症状と対処法
職場で泣く女性は上司や同僚からどう思われている?
仕事で辛いことや悔しいことがあったときに思わず泣いてしまうこともあります。職場で涙を流すと、上司や同僚からどんな印象を抱かれるのでしょう。
- 感情のコントロールができない人だ
- 一緒に仕事をするのは難しそうだ
- ストレス耐性は高くなさそうだ
- 泣けば済むと思っているのだろうか
- 子どもっぽく、社会人らしくない
上記のように、職場で泣くことに対して厳しい見方をする人は少なくありません。社会人は職場はで泣くのは控える、というのが一般的な考え方です。
職場で泣いても好印象を抱かれることがある
職場で流す涙のうち、プロジェクトが成功したから感極まって泣いた、退職する人の挨拶を聞いていて泣いた、などの場合は好印象を抱かれることがあります。また、入社したばかりの新人が先輩に悩みを聞いてもらっているうちに思わず涙を流した場合も、必ずしも悪い印象を与えるとは限りません。
泣くことすべてがイメージダウンや評価ダウンにつながるのではなく、原因や状況、涙を流したあとの対処法によって印象は変わるということです。
怒りや悲しみ…仕事で泣きたくなる原因と我慢する方法
職場ではなるべく涙を堪えるのが理想的ですが、涙が出るのにも理由がありますよね。仕事中に泣きたくなる原因は、下記のようなことが考えられます。
- 仕事で泣きたくなる理由
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- ミスをしてしまい、会社に迷惑をかけた
- 仕事がうまく行かず、不安が強くなった
- 上司やクライアントから叱責やクレームを受けた
- 会議などで議論が白熱し、感情が高ぶった
- 仕事で評価されず、悔しい思いをした
- 会社やクライアントから理不尽な対応を受けた
- プライベートで起きた辛い出来事を引きずっている
- 病気が原因でこころの不調を抱えている
とっさにできる!涙をこらえる方法
職場で泣いてしまいそうになったとき、涙をこらえる方法を紹介します。
- 深呼吸をして心を落ち着かせる
- 「少し失礼します」などひと言添えて(上司に許可を取るとなお安心)、一旦はその場から離れて気持ちを落ち着かせる
- 気持ちを切り替える感情面のスイッチを用意しておく
- ハンカチを常備しておき、さりげなく目元を抑えてこらえる
また、我慢できないほどの涙が出るのはストレス蓄積の影響も考えられます。普段から趣味などを通してこまめにストレス発散し、感情の爆発を予防するのもおすすめです。
職場で泣いてしまった後は周囲への配慮やフォローを忘れずに
どんなに我慢しても涙がこぼれてしまうこともあります。そうした場合は、泣いた後の対応や振舞いが重要です。
- 泣いたことについて、感情的になったことを謝罪する
- 涙を流した後はその出来事を引きずらず、笑顔を心がける
- 泣いたことで迷惑をかけてしまった場合は、お菓子やコーヒーなど気持ちばかりのお礼を用意する
- 現在抱えている悩みや気持ちを正直に打ち明けてみる
会社に相談して問題解決を目指すのもおすすめ
感情のコントロールができずに泣いてしまう場合は、自分で予防することも可能ですよね。しかし、仕事で悩みがあるならば周囲に相談することも検討しましょう。我慢ばかりしていると、限界が来たときにうまく対処するのが難しくなります。
- 仕事でツラいときの相談先
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- 上司や上長
- 同僚
- 人事部など会社の相談窓口
上記に相談することで仕事量の調節やサポートなど、悩みに対応してもらえるかもしれません。同僚に話を聞いてもらうと共感してもらえたり、仕事で協力を頼みやすくなることもありますよ。
会社に相談窓口がある場合は、窓口に相談して現状改善のために何が必要か話し合うという方法もあるでしょう。
泣くほど辛い原因が会社にあるなら転職や休職という選択も
泣きたくなくてもどうしても我慢できないくらい職場が辛いこともあります。パワハラやセクハラなど会社に問題がある、仕事の適性がないなどの場合は、転職を検討するというのもひとつの方法です。転職の前に休職や異動を申し出て、環境を変えて様子を見るという選択肢もあるでしょう。
女性はPMS症候群が原因で泣いてしまうことも…
女性の場合は、男性と比較してホルモンバランスの影響を受けやすいと考えられています。特に生理周期でホルモンバランスは大きく変化しますので、個人差はありますが感情面に影響が及ぶこともあります。
- PMS症候群(月経前症候群)
- 月経(生理)前に、イライラなど心の不調、腹痛や頭痛など体の不調が現れる症状のこと。生理3~10日位前から始まる。原因は明確にはわかっていないが、女性ホルモンの変化の影響や脳内ホルモン、食習慣、生活習慣などさまざまな要因の関連が考えられている
PMSの症状は人によって異なります。PMS症候群の症状の例を紹介しますので、当てはまる人はPMS症候群の可能性があります。ただし、PMS症候群は個人差が大きいということを理解しておきましょう。
- PMS症候群の心の症状
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- イライラする、怒りっぽくなる
- 憂うつな気分になる
- 涙もろくなる
- 情緒不安定になる
- 友人や家族に感情的に接してしまう
- ぼーっとする、集中力が低下する
- PMS症候群の体の症状
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- 腹痛
- 頭痛、頭が重い感じがする
- 腰痛
- 胸の張り
- 肌荒れ、にきび
- むくみ
- だるい、疲れやすい
- 眠い、または寝つきにくい
- 食欲増加
PMS症候群の症状が重いと、人間関係や仕事、家事がつらくなることもあります。婦人科を受診して医師の診断を受けると安心です。PMSはセルフケアで症状を改善できる場合もあります。
- PMS症候群を和らげるセルフケア
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- 有酸素運動を習慣化し、血行を促進させる
- 質の良い睡眠のため、生活習慣を改善する
- 食事の栄養バランスを整える
- ストレスは溜め込まず、こまめに発散する
- 夜更かしや昼夜逆転など、自律神経を乱れさせる習慣を改善する
- 喫煙、飲酒、カフェイン摂取が過多になっている人は、控えめにする
婦人科を受診すると、各症状に合わせた薬の処方や生活習慣改善のアドバイスをもらえるでしょう。症状や本人の希望によっては、低用量ピルが処方されることがあります。
職場で泣く=うつ病のサインだったときの対処法
職場で泣くことが、うつ病の症状のサインである可能性もあります。下記の症状が見られる場合は、うつ病の可能性もありますので、専門医に相談してみましょう。
- うつ病の症状
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- 気分が落ち込む
- ぼーっとする、倦怠感がある
- 不安感が強い
- イライラする、怒りっぽくなった
- 動悸や息苦しさを感じる
- 口が渇く
- 疲れやすくなった
- 頭痛や肩こりがある
- 眠れない、または眠り過ぎてしまう
- 食欲がない、または食欲が増加した
- 性欲がなくなった
仕事や人間関係のストレスがうつ病の原因となることが広く知られているほか、親しい人との死別や病気などの出来事もうつ病を引き起こすことがあります。何か精神的に負担になることが起きた場合は、無理せずに休暇をとることもおすすめです。
悲しいことや苦しい出来事ではなくとも、環境の大きな変化が心や体の負担となってうつ病を発症することもありますので、気になる症状が見られたら周囲の人や専門医などに相談してくださいね。
おわりに:涙をこらえて職場での信頼をキープ!我慢できない場合は原因を考えよう
職場で泣いてしまうと、今まで築いてきた信頼や良好な関係に影響を与えかねません。可能な限り我慢し、どうしても涙が出てしまった場合は忘れずにフォローしましょう。また、涙の原因となっているストレスや職場環境の問題に目を向け、解決や改善を目指すという方法もありますよ。
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