新人の教育や後輩の指導、仕事の引き継ぎでは、教える側と教えられる側のコミュニケーションが大切。ですが、質問をしてこない人にはどのように接するのが良いのでしょう。質問しない人の特徴や質問しやすい雰囲気づくりなどを解説しますので、参考にしてくださいね。
- この記事でわかること
-
- 質問しない新人や後輩の特徴
- 質問がコミュニケーションで重要な理由
- 新人や後輩が質問しやすい雰囲気づくり
- 新人教育や後輩の指導で取り入れたいこと
職場にいる質問しない人の特徴
仕事の教育や引継ぎでは、教える人と教えられる人のコミュニケーションが重要ですよね。特にわからないことやもっと理解しておきたいことについて、教えられる側が質問をしてくれると、教える側としても安心できます。
ところが質問をしない人も少なくありません。特に後輩や新人、中途採用者で質問をしてこない人に対してどのように接すればいいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
質問をしない人には、次のような特徴や理由が考えられるでしょう。
- 質問しない人の特徴
-
- 教えてもらったことを吸収するので精一杯
- 聞いた内容をまだ咀嚼中の段階にいる
- 「実際にやってみないとわからない」と考えている
- 質問したいことはあるが遠慮している
- シャイで人見知り
- あまり人とコミュニケーションを取りたがらない
- もう自分は理解したと認識している
- プライドが高く、わからないことがあると思われたくない
新人や若手の場合、先輩が教えてくれた情報を聞くだけで精一杯という人も多いです。言葉で聞いただけではうまくイメージできないため、質問も思い浮かばないことは不思議ではありません。こうしたケースでは、実際に業務を進めていくうちに質問も出てきます。あるいは業務教育中に、シミュレーションなどを取り入れることで質問が出やすくなるでしょう。
一方で、性格が影響して質問をしてこない人もいます。シャイで人見知りな人は、質問をするのにも勇気が必要です。人とのコミュニケーションが苦手な人も、質問を面倒くさがったり苦痛に感じたりします。
接し方が難しいのは、「自分は理解しているから質問の必要はない」「人に質問するなんてプライドが許さない」というタイプです。自信を持つことは悪いわけではありませんが、業務で理解できていること・できていないことを自己認識できるかどうかは、業務のクオリティやチームワークに関わります。
質問しない人はミスを招く?トラブルの種類とは
仕事に関する質問をしない人は、職場でトラブルを招くことがあります。たとえば次のようなトラブルを引き起こしかねません。
- 質問しない人が原因で起きる職場トラブル
-
- あやふやな点があっても周囲に相談せず独断で進め、ミスをする
- 「だって先輩が教えてくれなかったから」と、他人を責める
- クライアントにも質問できず、ニーズを聞き出せない
仕事の教育期間中に教えられることは、どうしても限られてしまいます。業務によってはケース・バイ・ケースの案件もありますので、わからないことや教えてもらったことでは対応できないことが発生したときは、先輩や上司に質問することが重要です。
質問ができない人は報連相ができないおそれがあります。最初は小さなミスや相談漏れでも、周囲が気づいたときには大きなトラブルに発展していたということも。プライドが高い人や他罰思考が強い人は、自分の非をなかなか認められません。「教えてくれなかった方が悪い」と、先輩や上司を責めることもあり得ます。
仕事ではクライアントのニーズを聞き出すことも欠かせません。ですが質問しない人は、クライアントとのコミュニケーションも不足しがち。クライアントからすると「こちらに興味がないのかな」「本当に伝わっているのかな」という不満のもとにもなるでしょう。
質問しやすい雰囲気づくりのポイント
質問しない人を放置していると、本人だけでなくチームや会社にもデメリットを招きかねません。特に新人や後輩に業務教育などをするときは、質問しやすい雰囲気づくりを意識しましょう。
質問例をいくつか用意する
新人や後輩の中には、「質問ってどんなことを聞けばいいんだろう」と、そもそも質問のイメージが湧いてこない人もいます。そのため、よくある質問などはあらかじめ質問例としてまとめておき、提示するのもおすすめです。
ケーススタディで考える時間をつくる
仕事の教育では、まずは情報のインプットが重要です。新人や後輩からすると、一気にたくさんの情報が詰め込まれた感覚で、キャパシティオーバーになっているのかもしれません。ですので、インプットした情報を咀嚼する時間を確保してあげましょう。
ケーススタディを提示して、インプットした情報をもとに「あなたならどうするか」「会社ならどうすべきか」を考えさせると、アイデアと共に質問も湧いてくるでしょう。
グループワークの時間をつくる
一人で話を聞いているよりも、複数人で話し合うことで疑問点が見える化されることもあります。ケーススタディやシミュレーションのグループワークやグループディスカッションの時間をつくり、それぞれの疑問や意見を交わしてもらいましょう。
プライドが高い人には1対1のときに質問タイムを取る
プライドが高いことが原因で、わからないと言えなかったり質問できない人もいます。その場合、周囲に人がいないときに「質問が合ったら遠慮なく聞いてくださいね」など声をかけてみるのもおすすめです。大勢がいる環境では、人目が気になって質問できない人に効果的でしょう。
「疑問が湧いたら遠慮なく聞いて!」とこまめに気遣う
質問の時間を複数回確保することも大切です。「質問してもいいんだ」「聞いたら向き合ってくれる」という雰囲気づくりが、コミュニケーションの円滑化に役立ちます。ご自身の業務が忙しいときは、「今は忙しいけど、あとで時間を取るね」など一言添えておくだけでも印象が変わります。
おわりに:質問しない人の気持ちや悩みを想像するところからスタート!
仕事について質問してこない人には、質問できない理由や原因があるかもしれません。特に新人や後輩の場合は気持ちや悩みに寄り添って、お互いの仕事がスムーズに進められるように工夫してみてくださいね。
コメント