結婚は周囲の人に祝福されるとうれしいものですよね。しかし、親子関係が良好ではない場合は結婚の報告や顔合わせ、結婚式をどうすべきか悩みどころです。
この記事では親との不仲に悩む人向けに、結婚に向けた顔合わせや結婚式に親が出席しない場合の対処法や気をつけたいことを紹介します。
- この記事でわかること
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- 結婚相手として家庭環境の理解が必要とされる理由
- 顔合わせに親が出席しない場合のマナー
- 家族トラブルを避けるための結婚式の挙げ方
- 家族についてパートナーと話し合っておきたいこと
親子仲が悪いと結婚に影響するの?
結婚は重要なライフイベントであり、その後の将来設計にも大きく影響します。そのため、結婚を意識する相手については、次のようなポイントが気になる人が多いものです。
- 性格や価値観
- 収入や金銭感覚
- 子どもを望んでいるかどうか
- 家庭環境
これからの人生を共に歩んでいく相手として、性格や価値観はとても大事ですよね。家事の分担や仕事への考え方などにズレがあると夫婦喧嘩の原因となります。
共同生活を営む以上、互いの収入やお金の使い道も気になるところです。収入が低い人やお金使いの荒い人は、結婚相手として敬遠されることもあります。
将来設計として、子どもを持つかどうかはしっかりと擦り合わせておきたい価値観です。何歳までに子どもが欲しいか、何人を希望するか、教育方針など、人によって出産や子育てに対する考え方は異なりますので、結婚前に話し合っておくと安心です。
相手の家庭環境が気になるとされるのは、育ってきた環境によって食の好みや金銭感覚、お金の使い方、子どもへの接し方に影響があると考えられるためです。また、親子関係が良好か不仲かで、結婚後の親戚付き合いや妊娠・出産の際に協力や援助を頼めるかどうかも変わってきます。
親子仲が悪い場合は、「何かトラブルを抱えた家庭なのだろうか」と相手方が不安を抱くこともあるでしょう。カップルが本人同士で結婚を決めた場合でも、結婚には互いの家族が関わってきます。そのため、結婚においては家族との関係が重要になるのです。
結婚前の段階では、親子の不仲に悩んでいる人が結婚する際には、両家の顔合わせや結婚式をどうすべきは悩むこともあります。次章では、親子関係が不仲な場合の顔合わせの考え方について解説していきます。
顔合わせで結婚相手に自分の親を紹介するときのポイント
カップルが結婚を決めた場合、互いの親や家族を紹介し合う「顔合わせ」の食事会を開くことが多いですよね。これから親族になる者同士、親睦を深めて互いの価値観を理解することが顔合わせの主な目的です。
結婚後は冠婚葬祭や帰省で互いの家族と会う機会が増えますので、顔合わせは今後の関係づくりのためにも大切なイベントです。しかし、顔合わせは必ずしなければいけない訳ではありません。家族が遠方に住んでいる、体の調子が良くないなどの理由で顔合わせしないカップルもいます。また、家族と不仲であるために顔合わせは控えたい人もいるでしょう。
顔合わせしない場合は、下記のような方法をとることがおすすめです。
- どちらかの親とは顔合わせをする
- 自分が親と不仲で顔合わせを希望しない場合でも、相手方の家族とは顔合わせしておきましょう。
- 両親が揃わない場合でも、相手方が同意していればOK
- 父親のみまたは母親のみと不仲の場合、どちらかの親だけが出席するという方法もあります。パートナーと相談の上、相手の家族に事前に伝えて了承をもらっておくと、顔合わせ当日がスムーズに進むでしょう。
- 結婚式で時間をとって家族を紹介する
- 顔合わせに親が出席しない、または顔合わせをしない場合でも、結婚式には親が出席するようなら式当日に両家の紹介をする方法もあります。式当日は新郎新婦が忙しいことが予想されるため、時間を確保しておくとスムーズです。
- 兄弟姉妹、祖父母との関係が良好ならば親の代わりに出席してもらう
- 親とは不仲でも、兄弟姉妹や祖父母との関係が良い場合は代わりに顔合わせに出席してもらうのもよいでしょう。ただし一般的には親が出席するものとされますので、パートナーと相談し、相手の家族には事前に親の欠席を伝えておくのがマナーです。
また、親との不仲が昔から続いているものではなく比較的最近に親子関係が悪くなった場合、時間を置いて顔合わせするという方法もあります。入籍後や結婚後など、互いの気持ちが落ち着いているときを見計らって検討しましょう。
結婚式に親を呼びづらいときはどうする?
次に、結婚式に親が出席しない場合に気をつけたいポイントを説明します。
- パートナーと相手方の家族には必ず相談・事前連絡しよう
- 結婚式は両家にとって重要です。自分の親を式に呼びづらい、親が出席をしたがらない場合でも、必ずパートナーに相談しましょう。自分一人で勝手に決めてしまうのは、これから夫婦になる2人の仲にわだかまりを残しかねません。また、親が結婚式を欠席する場合は相手方の家族に事前に伝えておくのを忘れずに。
- 結婚式は2人だけで挙げる、フォトウエディングもあり
- 近年は「スマ婚(スマート婚)」と呼ばれる少人数タイプの結婚式が人気です。2人だけで結婚式を挙げたり、フォトウエディングを選ぶカップルもいます。互いの希望を尊重しながら、2人にとって素敵な結婚式を選びましょう。
- 結婚式をきっかけに関係が改善することも
- 不仲だった親子関係が、結婚式を機に改善することもあります。親子関係に悩みがあるけれど式に出てもらいたいという人は、勇気を出して式のお誘いをしてみるのもおすすめです。
結婚するからといって「毒親」との関係改善に頑張らなくていい
顔合わせや結婚式には、親が出席するのが一般的ではあります。しかし結婚を決めたからといって、親子の不仲を必ず改善・解消しなくてはいけないとは限りません。さまざまな事情があって親子関係が良好ではない家族もいます。
たとえば親が次の項目に当てはまる場合は、いわゆる「毒親」の可能性が高いでしょう。
- 毒親の特徴
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- 経済的に自立せず、金銭の支援を過剰に要求してくる
- 意見が異なる場合に感情的になり、子どもを支配しようとする
- 結婚相手や家族に対して、失礼な振る舞いや言動をする
- 正当な理由なく、結婚を阻止しようとしてくる
結婚は親との関係性を考え直すきっかけにもなりますが、親側に大きな問題がある場合に無理に親子関係の再構築を試みると、自身やパートナーが疲弊してしまいます。2人の幸せな結婚のために、本当に親との関係改善が必要なのか考えてみてください。
また、可能であればご自身の家庭環境や親子の不仲について、パートナーと相手方の家族に理解してもらっていると安心です。結婚すると顔合わせや結婚式だけではなく、冠婚葬祭や妊娠・出産、子育てなど、相手の家族と顔を合わせる機会がぐっと増えます。時には、相手方の家族の協力が必要になることもあるでしょう。
事情を話していないと「どうして親の姿が見えないのか」と、相手方の家族が疑問に感じることがあります。相手方の家族との信頼関係を築くためにも、差し支えない範囲で自分の家庭環境の悩みや事情を説明するのがおすすめです。
おわりに:結婚は2人だけのものではないけれど、当人同士の気持ちや考えが一番大切
結婚すると互いの家族が親戚同士になりますので、顔合わせや結婚式に両家が出席することが一般的です。また、結婚を機に親子の不仲が改善することもあります。しかし、親子関係は必ずしも良好でなければいけないとは限りません。どうしても親が顔合わせや結婚式に出席することが難しい場合は、パートナーと相談しながらどのように結婚を進めるかを決めていきましょう。
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