加齢臭や体臭、口臭は女性にとっても気になるニオイ問題。自分では気づかなくても、ニオイ発生やスメハラを引き起こしているかもしれません。この記事では女性も気をつけたいニオイトラブルとセルフケアを紹介します。
- この記事でわかること
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- 悩みの原因になりがちなニオイの種類
- ニオイがサインのこともある病気
- スメハラ(スメル・ハラスメント)とは
- 気になるニオイを改善するセルフケア
男性だけじゃない!女性も気をつけたいニオイ問題
加齢臭といえば中年以降の男性の体臭と考えられていましたが、女性でも加齢臭は発生します。加齢臭のほか、女性も気をつけたいニオイ問題をチェックしていきましょう。
加齢臭
加齢にともない、皮脂成分が酸化することによって発生するニオイを加齢臭といいます。枯草のようなニオイとも例えられることがありますが、男性でも女性でも発生するニオイです。
皮膚に常在する細菌が原因ではありませんので、皮脂が酸化する前にケアするのが加齢臭予防のポイントです。
体臭
体臭の原因はさまざまです。食事の内容が体臭に影響することもあれば、汗、ストレスなどが考えられます。また、お風呂で体を十分に洗えていないなどのタイプもあるでしょう。
注意したいのは甘酸っぱい体臭です。このタイプは糖尿病の可能性がありますので、気になるニオイを感じたら病院を受診するのが安心ですよ。
ダイエット臭
食事制限をするとケトン臭というニオイが発生することがあります。炭水化物が不足すると、体は脂肪を分解しようとします。このときにケトン体という物質が過剰に生成されると、甘酸っぱいような独特なケトン臭が発生します。
口臭
口臭の原因は、ハミガキが十分でない、ニオイの強い食べ物を食べた、などが原因で口臭が発生します。歯周病や虫歯など口腔内の疾患も考えられます。慢性扁桃炎が原因で口臭を引き起こしているケースもあります。
足のニオイ
足の裏はニオイが発生しやすい部位です。汗腺が多いこと、角質や皮脂などによって雑菌が繁殖しやすいことなどが考えられます。また、靴の中に汗や汚れ、湿気がこもっていると雑菌が繁殖し、ニオイの原因になることも。
ワキガ臭
ワキガが原因で独特なニオイが発生するタイプの人もいます。ワキガはアポクリン腺から分泌させた汗がニオイの元になります。
柔軟剤や香水、コスメの香りもスメハラかも!
近年は「スメハラ(スメル・ハラスメント)」という言葉が浸透しました。スメハラは、ニオイによって他人を不快にさせたり、迷惑をかけたりすることです。
特に、柔軟剤や香水のスメハラには要注意。使用者本人にとっては良い香りだとしても、他の人からすると「キツすぎて刺激に感じられる」「香りのせいで頭痛を招く」というケースも発生しています。コスメやハンドクリーム、ヘアオイルでも、香りが強い製品があり、スメハラになっている可能性も。
スメハラをしないためのエチケット
ニオイ問題は、本人が気づいていないケースが少なくありません。親しい家族や友人でも、ニオイを指摘するのはためらわれます。無自覚にスメハラをしているかもしれません。
ただし、ニオイはセルフケアで緩和・予防することができます。
湯船に浸かる
毎日、シャワーや入浴で体・頭皮を清潔に保つことは、ニオイケアの基本といえます。中でも、汗のベタつきが気になる人は、熱めのお湯の入浴で汗腺の機能を高めるのもおすすめ。汗腺の機能を高めることで、汗の質をべたべた汗からサラサラ汗へと変えていくことが期待できます。
汗を抑えるアイテムを活用
ニオイの原因が、汗や雑菌の繁殖のタイプの場合、お出かけや仕事の前に汗を抑えるアイテムを使ってみましょう。脇に塗るタイプ、足指に塗るタイプなど、気になる部位ごとのアイテムがドラッグストアなどで購入できます。
注意したいのは、香り付きのアイテムを使うケースです。体臭と香料が混ざり合うことで、ニオイがさらに悪臭になることがあり得ます。無臭タイプでもニオイを抑える機能はありますので、安易に香料に頼ってニオイをごまかすのはおすすめできません。
ハミガキはデンタルフロスも使う
口臭の原因は、ハミガキの磨き残しのケースが少なくありません。口のサイズに合ったヘッドブラシを選ぶ、毎食後のハミガキを習慣にするほか、デンタルフロスを使うことも効果的。きちんとハミガキをしている人でも、歯と歯の間は十分に磨き切れてはいません。デンタルフロスを使うと、歯と歯の間の汚れもスッキリ取り除けるでしょう。
足のニオイは靴選びで予防
お風呂で毎日足を洗っているのに足のニオイが気になるタイプは、靴選びが原因の可能性もあります。毎日同じ靴を履いていると、汗や汚れが靴に溜まりやすく雑菌が繁殖しやすくなります。履いた靴はしっかりと乾燥させ、消臭剤や新聞紙、炭などでニオイ取りをすると安心です。
サイズの合わない靴を履いていると、靴の中で足がズレて角質ができやすくなります。この角質もまたニオイの原因になりますので、靴は足にフィットするものを選び、複数の靴をローテーションで履いていきましょう。
柔軟剤・香水はつけすぎない
柔軟剤や香水の付け過ぎは禁物です。香水は体温が上がるほど香りも強まってくる性質を持ちますので、朝の体温が低めの状態で付けたときは足りないように感じられても、出勤中や日中に体温が上がってくると香りは強まるのが一般的です。
柔軟剤は家の中にも香りが漂っているため、本人は鼻が慣れてくるものです。ところが、他人からすると慣れないニオイ、成分によっては刺激臭に感じられます。「好きな香りだけど強いかも」と思ったら、自宅で使うバスタオルやシーツなど専用の柔軟剤とし、仕事着などは香りの柔らかい柔軟剤にして使い分けるという香りの楽しみ方もありますよ。
ワキガは皮膚科に相談
ワキガに悩んでいる人は、皮膚科に相談するのが安心です。市販の制汗剤などでもある程度ニオイを抑えることは可能ですが、ワキガの程度によってはニオイを抑えるのが難しいケースも。どのようなケアが効果的なのかは、皮膚科に相談してみてくださいね。
おわりに:ニオイの不安をなくせば毎日がもっと楽しい♪
ニオイケアをすることで、ファッションやお出かけを不安なく楽しむこともできます。毎日を思いっきりエンジョイするためにも、原因ごとのニオイケアを始めてみてくださいね。
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