家や職場の気になるニオイ……。原因が家族や同僚だった場合、とても気まずいですよね。ニオイ問題は本人は気づいていないケースもあり、指摘された方もショックを受けやすいことに注意が必要です。相手を傷つけずに指摘するポイント、ニオイ問題の改善法などを紹介します。
- この記事でわかること
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- スメハラの意味と例
- 家族のニオイ問題への対処法
- 相手を傷つけないニオイの指摘法
- さりげなくニオイを指摘するポイント
気になるニオイやスメハラは我慢すべき?
体臭や加齢臭、香水、タバコなど、誰かのニオイに悩まされると辛いものですよね。ところがニオイの問題はデリケートなため、指摘するのも簡単ではありません。
近年はスメハラ(スメル・ハラスメント)という言葉も生まれ、ニオイによる弊害に注目が集まっています。
- スメハラ
- 強いニオイ・香りによって、周囲に不快感などを与える行為
たとえば、香水をつけすぎて周囲の人の具合が悪くなる、柔軟剤の香りが強くて頭痛を引き起こす、などがスメハラと考えられています。ほかにも、汗や加齢臭、タバコ臭、オフィス内でのニオイの強い飲食などがスメハラだと捉えられることもあります。
ただし、スメハラは法律などで取り締まられる対象ではありません。どんなニオイが不快かどうかの線引きは個人差によるものが大きいのも特徴です。家族や職場の人のニオイが気になったときは、人間関係を良好に保ちながら上手に対処することも大切。どんな対処ができるか考えていきましょう。
家族のニオイは洗剤や柔軟剤で対処するのもおすすめ!
まず、家族のニオイが気になるときは洗濯でニオイを軽減することもできます。
ニオイの原因別に洗剤を選ぶ
ニオイの原因はさまざまです。汗や加齢臭が原因の場合、洗浄効果が高く消臭機能付きの洗剤がおすすめです。
家族が香水をつけすぎるタイプの場合、「香水みたいに良い香りの洗剤だよ」と、一緒に洗濯洗剤を選ぶのもおすすめです。そうすることで、香水をつける量や頻度を減らしてもらうのが狙いです。注意点は、洗剤にも香りが強い商品があること。良い香りではあるけれど、強すぎないものを一緒に選びましょう。
強い香りでニオイを消すにはリスクもあり!
ニオイの消臭で気をつけたいのが、イヤなニオイを消すために、さらに強い香りでごまかすのは危険なことです。ニオイと香りが混ざり合った結果、悪臭になるおそれもあります。
洗剤や柔軟剤は香りが強いものもあり、洗剤や柔軟剤を原因とするスメハラも少なくありません。体臭や生乾き臭は、まずは消臭や抗菌を目指し、ニオイを香りでごまかすことは控えましょう。
スーツや制服はクリーニング
スーツや制服は、気になるニオイの元になりやすいものです。自宅の洗濯機では洗濯しづらいものは、クリーニング店を頼りましょう。ニオイ取りや防臭加工をオーダーすると、ニオイの軽減や予防につながります。
家族のニオイを指摘するときの注意点
家族の気になるニオイは、本人のセルフケアで軽減することもあります。そのためには、本人がニオイを自覚することが必須。なるべく傷つけずにニオイを指摘するには、次のことを意識してみてくださいね。
責める言葉は控える
ニオイを指摘するときは、相手を責める言葉は控えましょう。ニオイをバカにするような言い方もおすすめできません。「最近、あなたのニオイが気になるんだよね。職場の人に指摘される前にケアしてみない?」など、相手の気持ちを思いやる言い方をしましょう。
ニオイのケアを楽しんでもらう
ニオイのケアは、人によっては面倒なものです。ニオイのケアをしてもらいたい場合、本人が楽しんでできるように工夫してみましょう。体臭であれば、シャワーだけで済まさずに湯船に入浴する習慣をつければニオイが軽減するケースもあります。入浴が楽しくなるように、バスグッズを揃えるなどの工夫を試してみてくださいね。
ニオイは体調不良のサインかも
今までそんなニオイはしなかったのに、最近なんだかニオイが出てきた……という場合、体調不良が原因かもしれません。体臭や口臭は、病気のサインの可能性もあります。ニオイを指摘するときも、「突然の口臭は、胃の不調が原因のこともあるんだって。最近、体の調子は大丈夫?」など、病院の受診も一緒に検討してみてくださいね。
職場のニオイが強い人に指摘するリスクは!?
職場にニオイが気になる人がいる場合、どのように対処すると円満に問題解決できるのでしょう。他人であり職場ですので、お互いにマナーが求められるため、伝え方にも配慮が必要です。
本人に直接指摘するのはリスク大!
職場の人の体臭、香水や柔軟剤の香りが気になるとき、直接本人にニオイについて伝えるのはちょっと待ちましょう。ニオイはとてもデリケートな問題で、言われた方が傷ついたり怒りを感じたりするリスクがあり、職場の人間関係を悪くすることも。
まずは信頼できる上司や人事部に相談し、職場のエチケットとしてニオイに配慮するよう注意喚起してもらいましょう。
雑談でニオイに関する一般的な話をする
直接指摘するのではなく、一般論としてニオイのエチケットの話題を振ってみましょう。たとえば柔軟剤のニオイが強い人には、こんな風に話してみてください。
「ニュースで見たんだけど、スメハラが話題なんだって。柔軟剤のニオイで体調が悪くなる人もいるから、私も柔軟剤について調べたんだ」など、さりげなくニオイの問題提起をするのが安心です。
おわりに:ニオイの指摘は慎重に! 思いやりを忘れずに伝えるのが基本
ニオイはとてもデリケートな問題です。伝え方を間違えると人間関係がギクシャクしてしまうことに要注意! お互い心地よく過ごせるように、思いやりをもって伝えるのが安心ですよ。
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