10代は学校での人間関係トラブルに悩みがち?SNSなどネットいじめへの対処法

子どものいじめと友達関係人間関係の悩み
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10代を中心とした子どもや若者は学校が生活の中心。学校での友達との人間関係に悩む子どもは多くいることがわかってきました。近年は子どもがスマホを持つようになり、SNSなどを通した「ネットいじめ」に悩む10代も増えています。

そこで今回は子どもが学校やネット上での人間関係やいじめに悩む原因や対処法を解説していきます。

この記事でわかること
  • 子どもが学校生活の人間関係で悩みを抱える原因
  • 学校に行きたくないと思ったときに試したいこと
  • 下校しても続く「ネットいじめ」の辛さと対処法
  • 学校に行かずに勉強を続けた場合、どんな進路を選べるか
  • フリースクールの種類と特徴とは

友達や部活など学校の人間関係に悩む子どもは多い?

10代を中心とした子どもが学校での人間関係に悩み、ストレスを感じる原因には以下が挙げられます。

  • クラス単位で行動することが多く、閉鎖的な人間関係になりがちだから
  • クラスでは最低1年間、学年単位では3年の長い間、大きな変化のない人間関係の中で過ごす必要がある
  • 授業やイベントごとなど、すべてにおいて集団行動することが求められる
  • 勉強やスポーツ、部活動などで他者と競う機会も多く、ストレスを感じやすい
  • 自宅に帰った後も、SNS上で学校の人間関係を引きずり、気を抜けない

独りが好きで集団行動が苦手な人、また過去に一度でも人間関係のトラブルに巻き込まれた人にとっては、学校という閉鎖的な空間は非常にストレスフルだと言えます。

無理は禁物!学校でストレスがたまったときの対処法

学校の人間関係に疲れ、ストレスがどんどん蓄積されているようなら、以下の対処法を試してみましょう。

学校の人間関係が辛いときのストレス対処法

  • ストレスの原因が人間関係への不満、我慢、無理があるためと認める
  • みんなと仲良くできる「完ぺきな自分」でいる必要はないと、自分を許す
  • 嫌な相手とは無理して深くかかわらず、必要最低限の会話だけして距離を保つ
  • 卒業してしまえば終わる人間関係であると割り切り、無理して付き合わない
  • 生きるペース、人との心地よい距離感には個人差があるので、友達づき合いや人間関係に疲れるのも悪いことでないと考える
  • 趣味や行きたい場所、会いたい人に会うなど、やりたいことを思いきりやる
  • いま通っている学校以外の友達、家族や信頼できる人と話す時間をつくる
  • 一緒にいて心地よい人、大切にしたいと思える友人と過ごす時間を極力増やす
  • SNSや習い事など、学校以外の人と知り合える機会を積極的に活用する
  • 心身の疲れをとり、ストレスを発散するため8時間以上しっかり眠る

上記の対策をしてもなお、ストレスが軽減されず学校にいるのが辛い場合は下記のことを試してみましょう。

大人に相談する
親や兄弟・姉妹、担任や学年主任の先生、保健室の先生、校長先生や教頭先生など、あなたが信頼できると思える人なら誰でも構いません。悩みを相談し、あなたの気持ちを聞いてもらいましょう。
学校や人間関係から距離を置く
1日くらい学校を休み、ストレスの源である学校の人間関係から距離を置くのもおすすめです。休んだ1日は普段頑張っている自分にご褒美をあげるつもりで、好きなことややりたいことだけをして過ごしてください。疲れた心身をリフレッシュできれば、また学校に行く気力が沸いてくることもあります。

もし、学校でのいじめなど深刻な人間関係のトラブルを抱えているなら、親や成績への配慮よりもまず、自分の心身を守ることを優先しましょう。

どうしようもなく心身が傷ついてしまう前に、他者に助けを求めたり、学校を休むなどしてくださいね。

子どものSNSトラブル「ネットいじめ」の特徴

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略であるSNSは、Web上で社会的なネットワークや人間関係を築くことのできるサービスです。

10代に人気のSNSの具体例
Twitter、Instagram、Facebook、LINE  など

SNSは10代をはじめ、若い世代間のコミュニケーションに欠かせないツールとなっていて、10代の半数以上が何らかのSNSを利用しているというデータもあります。

このような状況を受けて、問題となっているのがSNSを使った「ネットいじめ」です。

ネットいじめは本質的には一般的ないじめと変わりませんが、ネット上で行われるため特徴を持っています。
例えば、以下のような行為がネットいじめに該当します。

ネットいじめの具体例

ネット上での悪口、誹謗中傷の書き込み
学校の裏サイトやSNSのスレッド上に特定の人の悪口、誹謗中傷を書き込む
SNSでの仲間外れ
LINEなどのグループチャット上から特定の人物だけを除外し、仲間外れにする
なりすまし
特定の人物になりすまし、悪意のある行動をとって他者に意図的に迷惑をかける
迷惑メールの送信
特定の人になりすましたうえ、専用ソフトなどを使いチェーンメールを送信する

個人情報や秘密の暴露
個人情報や隠しておきたいこと、秘密などを書いたメールやメッセージを一斉送信する
画像や動画の拡散
悪意に満ちた画像、動画などを作成して投稿・拡散させる

ネットいじめは、アップロードした画像やSNSに投稿したメッセージが目に見えるかたちで長期間残ることがあるのも特徴です。

インターネットの世界は学校より広いため、思わぬ範囲に画像やメッセージが拡散されていくおそれもあります。

ネットいじめを受けている子どものサインって?家族ができる対応とは?

次に、子どもの周囲にいる大人ができることについて紹介します。ネットいじめに遭っている子どもには、現実世界で起こる従来型のいじめ被害者と同じような兆候が見られます。

お子さんに以下のような様子が見られる場合は、ネットいじめに遭っている可能性が考えられるでしょう。

ネットいじめの兆候チェックリスト

  • 集中力がなくなり、ぼーっとして、常に何か考え事をしているように見える
  • 暗い表情をしていることが多くなり、口数が減って、学校のことを話したがらない
  • スマホを肌身離さず持ち歩くようになり、パケット通信料が増大した
  • SNSをいつもチェックしているようだが、利用画面を親に見られるのを極端に嫌がる
  • 深夜でもスマホをいじってネット利用をしているようだ
  • スマホの着信音を無音にし、電話に出ることやネットの利用を避けるようになった

子どもがネットいじめに遭っている疑いが強い場合は、加害者を特定し、いじめから子どもを守るために以下の対処法をとってください。

ネットいじめに気付いたときの基本の対処法

  • 証拠となるメールの発信元、いじめ加害者である投稿者のユーザー名を記録する
  • 誹謗中傷が書かれた掲示板やスレッドの削除依頼を、サイト管理者に対し申請する
  • 誹謗中傷を受けている子どものSNSアカウントそのものを削除する
  • 誹謗中傷の書き込みがないよう、アカウントにカギをかけてSNSを利用する
  • 学校や教育委員会、警察、弁護士などに相談し、対処を依頼する
  • いじめに関する相談を受け付けている窓口に連絡する
いじめに関する相談窓口
警察庁インターネット安全・安心相談、法務省インターネット人権相談受付窓口、いじめから子供を守ろうネットワーク  など

スレッドの削除依頼やアカウントの消去、学校や教育機関への相談など、家族でできる対策をしても事態が改善しないときは、警察や司法の力を頼ってください。

程度や内容にもよりますが、いじめは名誉棄損や個人情報保護法違反などへの法律違反、傷害罪が適用され、犯罪とされる場合もあります。法律のプロである弁護士や警察が介入すれば、加害者を特定し忠告することができるかもしれません。

近年ではネットいじめに強い弁護士もいるので、探してみると良いでしょう。

学校に行かないという選択肢-フリースクールの目的や進学は?

フリースクールとは、子どもたちの主体性を尊重することに重きを置く、民間の教育機関です。

軽度の発達障害や侵害障害、知的障害を抱える子どもをはじめ、いじめや人間関係のトラブルが原因で不登校、引きこもりになった小学生・中学生・高校生を受け入れています。

個人やNPO法人などが運営する民間機関であるため、その教育方針や理念はさまざまです。
いろいろな事情を持つ子どもが通える場所となるよう、以下のようなタイプのフリースクールが存在しています。

フリースクールのタイプ

居場所となるところ
家と学校以外に、子どもの居場所となることに重きを置くフリースクールです。
受けられる支援の内容は施設の方針により異なり、学習支援や円滑な社会生活を送るための支援などが挙げられます。
学校復帰のための予備校のようなところ
もともと通っていた学校への復学をめざし、籍を置く学校の授業進度に合わせた学習支援を行ってくれます。
専門家による学習支援、発達支援を受けられるところ
発達障害のある子どもに対し、専門知識を持つスタッフが特性に応じた学習支援や、社会生活の支援を行ってくれるフリースクールです。
医療機関によるサポートのもと学べるところ
医療機関と連携し、医療スタッフを常駐させているフリーススクールです。
心身に病気を持つ子どもでも安心して通えるよう配慮されています。心身へのケアの他、受けられる支援内容はスクールにより変わってきます。
他の子どもと共同生活をしながら学べるところ
寮のような施設に入り、子ども同士で共同生活を送りながら利用するフリースクールです。施設職員は子どもたちの生活全体を支援し、ひきこもりや不登校状態からの脱却を一緒にめざしていきます。
指導員が自宅に訪問し学びをサポートしてくれるところ
学校だけでなく、外出やフリースクールに通うことも難しい子どものための施設です。スタッフが自宅を訪問して勉強を教えるとともに、子どもと一緒に時間を過ごすことで社会性、通学への意欲向上を促します。

なおフリースクールも卒業後の進学に関する進路指導はしっかり受けられます。

子どもの状態に合わせ、普通科だけでなく定時制や通信制の学校、高等専修学校、学校に通わず高卒・大卒認定試験合格をめざすための情報も提示してもらえます。

学校に通い、集団生活を送らなくても勉強や進学、就職は可能です。子ども本人が学校を苦痛に感じているなら、心身を壊してまで通う必要はありません。

復学希望の有無、また本人の状況に合わせて、フリースクールの利用もぜひ検討してくださいね。

おわりに:ネットいじめが発覚したら、子どもの心が壊れる前に対処を

現実世界でもネットの世界でも、いじめの本質は同じです。直接的な暴力はなくとも、加害者は顔が見えない状況で言葉や態度の暴力で被害者を深く傷つけ、心を壊していきます。もし、あなたの子どもがネットいじめに遭っているとわかったら、すぐに該当スレッドやアカウントの削除を要請し、学校や教育委員会、弁護士、警察に相談しましょう。そして必要ならフリースクールを利用し、子どもをストレスの根源から解放してあげてくださいね。

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