職場の新人や後輩と一緒に仕事をしているとき、「なんだかやる気がないな」と思うことはありませんか?この記事では仕事のやる気がない人の特徴・やる気がないと勘違いされやすい人の特徴、先輩としての上手な接し方などを解説します。
- この記事でわかること
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- やる気がない新人や後輩の特徴
- 仕事でやる気が必要な理由とメリット
- やる気がないと勘違いされやすい人の特徴
- やる気がない人にイライラするときの対処法
職場にいるやる気がない人の特徴
職場にやる気がない後輩や同僚がいると、自分も含めて周囲の人にネガティブな影響を与えることがありますよね。やる気がない人には、下記のような特徴が見られるのではないでしょうか。
- 仕事のやる気がない人の特徴
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- 遅刻や欠席が多い
- 居眠りしていることが多い
- 書類の提出期限を守らない
- 会議や打ち合わせに遅刻する
- 整理整頓が適当で、書類をよくなくす
- 同じことを何度も質問する
- 先輩や上司の話をしっかり聞いていない
- 指示や依頼通りに動かない
- 指示されたことしかやらない
- 仕事の手を抜きがちでミスが多い
- 「この仕事、意味があるんですか」と聞く
- 他人に仕事を押し付ける
- 愚痴や不満が多い
- 気分にムラがある
- 目標や将来のビジョンがない
勤務態度に違和感があったり、仕事のクオリティがいまいち上がり切らないなど、やる気がないと感じられる人の特徴はさまざまです。遅刻やミスなど客観的にわかりやすいものもあれば、「あの人からは覇気が感じられない」「エネルギーが小さい」など主観的な印象として感じられることも。
仕事はチームワークが大事ですので、やる気がない人は周囲に影響を与えることもあり、そのまま放置しておくのも悩みものかもしれません。
やる気がない人が引き起こす仕事のトラブル
職場のやる気がない新人や後輩は、社内外の人とのコミュニケーションや仕事のやり取りにおいて、下記のようなトラブルを引き起こす可能性が考えられます。
- やる気がない人が原因で起きる職場トラブル
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- 会社や部署の雰囲気が悪くなる
- 仕事の流れが滞り、チームワークが乱れる
- 仕事の伝達ミスや引継ぎミスが起こる
- 遅刻やミスによって、取引先からの信頼が落ちる など
会社では人に迷惑をかけずに、責任もって仕事をしようとしている人が多いものです。そんな中、やる気がない人がいると悪目立ちしてしまいます。「あの人ばかり仕事の手を抜いている」「やる気がない人のフォローをするなんて嫌だ」など、周囲が不満を抱えるようになる場合もあるでしょう。
打ち合わせに遅刻したり、書類や企画書の提出期限を守れなかったりしていると、社外の取引先からの信頼も落ちてしまいます。契約打ち切りなど、会社にとっても損害となるおそれもあるのです。
やる気がないように見えているだけで頑張り屋の人も!
管理職や後輩の指導をしている人は、職場のやる気がない新人や後輩に困ってしまうこともあるでしょう。ただし注意したいのは、「やる気がないように見えるだけで、実は仕事を頑張っている」という人もいる点です。
- やる気がないと勘違いされやすい人の特徴
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- 自分の意見を表に出すのが苦手
- 人と目を合わせるのが苦手
- 声が小さい
- マイペース・会話のテンポが独特
- 無駄が嫌いで効率性を上げたいと考えている
- うつ傾向にある
やる気のあらわれ方は人それぞれですので、違和感を覚えたからといって「あの人はやる気がない!」と決めつけるのは控えましょう。やる気がないように見えるからといって、その人の性格や気質を責めると、相手を傷つけたりパワハラとして受け止められかねません。
特にうつ傾向にある人に対して責めるような言葉をぶつけてしまうと、うつ症状が悪化させてしまうことも。よかれと思って注意しようと思った場合でも、まずは冷静になりましょう。相手を責めたりなじったりするのではなく、「何か悩みでもある?」など話を聞くのが安心です。
自分自身が「やる気を出すべき!」と思い込みすぎているかも
仕事に対してやる気が満ち溢れている人は、周囲を元気にしたり引っ張ったりする魅力を持っていますよね。ただしそうした魅力は、すべての人に備わっているとは限りません。
「仕事はお金を稼ぐための手段」として割り切っている人もいれば、「必要最低限のことをするのが自分の仕事のスタイルだ」という人もいます。仕事に関する価値観は人それぞれで、正解というものはありません。もしも正解があるとすれば、その会社やコミュニティにおいて、社員やスタッフが価値観を共有できているケースでしょう。
「やる気を出して仕事をするのが当然!」という価値観は決して悪いものではありませんが、価値観を人に押し付けてしまうと、職場の人間関係のトラブルを招くことも。「あの人はやる気がなくてダメだ!」と思い込む前に、その人の仕事の中身や性格、ライフスタイルなどをしっかりと見てみるようにしてみましょう。
職場のやる気がない人への対処法
やる気がない新人や後輩と一緒に仕事をしていると、疲れたりイライラしたりすることもあるでしょう。そんなときは下記のことを試してみてください。
仕事内容や範囲を明らかにしておく
「この仕事はあなたの担当」ということを認識してもらい、仕事に対して当事者意識を持ってもらうようにしましょう。また、仕事の内容が定まっていないと、本人もどの方向に向かってスキルアップしていけばわからず戸惑ってしまいます。
担当者としてのやるべきことや長期的な仕事の流れを伝えることで、どんな準備が必要なのか考えやすくなります。
目標設定をサポートする
やる気がない人は、「何をすればいいかわからない」「この仕事にどんな意味があるか理解できない」という気持ちを抱いていることがあります。
そのため、仕事でこれからどのようなスキルを身につけたいか、5年後や10年後にどんな人生を歩んでいたいかなど、目標設定をサポートすることでやる気アップを促しましょう。
悩みがないか話を聞いてみる
やる気がない人は、仕事に関する悩みや不満を抱えているケースも少なくありません。相談相手や話を聞いてくれる誰かがいると、気持ちのリフレッシュに役立つでしょう。
その悩みや不満がうつ病など、専門的なサポートが必要かもしれないときは、本人にもやんわりとそのことを伝えてみてください。「仕事でメンタルが不安定になることは誰にだってあり得る」という視点から、親身になって相談に乗るのがポイントです。
会社が教育制度や評価制度を整える
新人や後輩のやる気がない場合は、会社の教育制度や評価制度が不十分なことが原因かもしれません。「会社は何もしてくれない」「自分の頑張りを評価してくれない」という不満が募ると、やる気も低下します。
適度な距離感を取る
前述したように、仕事に対する価値観は人それぞれです。やる気がない人へのイライラや不満がお互いの価値観のズレによるものだった場合、適度な距離感を取ってみてはいかがでしょう。
おわりに:やる気がない理由を聞き、新人や後輩をサポートしてみよう
新人や後輩のやる気がない態度にイライラしたとしても、まずは冷静に悩みがないか相談に乗ってみましょう。もしもサポートできることがあるなら力になり、ケースバイケースで上司や人事部などを頼ってみてくださいね。
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