新人や若手社員は、先輩から仕事を教わったり一緒に行動することが多いものですよね。人間関係のストレスを防ぐには、先輩から好かれる後輩になるのがおすすめ。この記事では、先輩に好かれる後輩」「先輩に嫌われる後輩」の違いについて解説します。
- この記事でわかること
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- 先輩に好かれる後輩と嫌われる後輩の違い
- 愛嬌や可愛げがなくても先輩に好かれる方法
- 先輩に好かれたい後輩が意識したいポイント
- 聞き上手・褒め上手になる方法
「先輩に好かれる後輩」「先輩に嫌われる後輩」の特徴
先輩に好かれる後輩もいれば、なぜか嫌われる後輩もいます。先輩に好かれる後輩と嫌われる後輩には、次のような特徴が見られます。
- 先輩に好かれる後輩の特徴
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- 挨拶などビジネスマナーの基礎が身についている
- 礼儀正しく、TPOを理解している
- 先輩の意見やアドバイスを素直に聞き、よく覚えている
- 先輩の話を最後まで聞く
- 仕事でわからないことがあったら積極的に質問する
- 強がったりせずに、先輩を頼ることができる
- 先輩に注意されたときに改善しようとする
- 表情が明るく、笑顔が多い
- 愛嬌があって人懐こい
- 人見知りせずに、いろいろな人と会話できる
- 人の良いところを見つけるのが得意で、褒め上手
- 面倒見が良く、同期のことを気にかけている
- 先輩に嫌われる後輩の特徴
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- 先輩や目上の人に対してタメ口で話す
- 挨拶をしない、挨拶の声が小さい
- ミスをしたときに言い訳をしたり責任転嫁する
- 同じミスを何度も繰り返し、改善の姿勢が見えない
- 仕事に対する意欲が低く、積極性がない
- 先輩の話の途中で横やりを入れたり、気が散っている
- 知ったかぶりをして話を聞かない
- プライドが高く、わからないことがあっても質問ができない
- 服装や髪型、メイクなどが派手過ぎる、または清潔感がない
- 仕事中にプライベートのSNSをよくチェックしている
- 会話中に目が合わない
- 仕事や会社に関する愚痴が多く、ネガティブな印象が強い
- 自分のことばかり話すなど、子どもっぽい
- 仕事とプライベートの区別がついていない
- 先輩に食事をご馳走してもらったとき、感謝の言葉を言わない
職場で好かれる後輩には、仕事に対する真面目さや熱意、基本的なビジネスマナーが備わっていることが多いでしょう。
先輩と後輩といえど人間同士ですから、プライドが高い振る舞いや発言は良い印象につながりません。また、コミュニケーションスキルやEQが高い人は先輩からも好印象を抱かれやすくなります。
「愛嬌がある」「可愛げがある」ってどういう後輩?
明るい人ばかりが先輩から好かれるわけではありません。落ち着いている性格や控え目な性格の後輩が、先輩から可愛がられることもあります。これは「新人なのに仕事をしっかり覚えている」「仕事ができるけど謙虚だ」「一緒にこれから仕事をする人として信頼できる」など、業務を通して良い印象を与えているからです。
- 仕事で役立つ愛嬌・可愛げとは
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- 誰にでも挨拶をしっかりする
- 仕事が上手くいったら喜び、ミスをしたら落ち込むなど、表情豊か
- 先輩に食事をご馳走してもらったら、きちんと感謝する
- 不安なときや困ったときは、先輩の力を素直に頼る
- 些細なことでも「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えている
- 「仕事はみんなの協力・連携で成り立っている」など謙虚な考えをしている
- 仕事を楽しんでいる
- ミスをしたときは誠実に謝る
- 聞き上手で、会話を盛り上げてくれる
先輩から好かれる後輩になる方法
先輩から好かれる後輩になりたい場合、意識してほしいポイントがあります。職場の人間関係をより良くしたい人は、次のことを実践してみてくださいね。
先輩との会話中は、ジェスチャーや相槌を意識する
先輩と話しているとき、リアクションをしていますか?先輩は業務の指導やアドバイスをしながら、後輩がちゃんと理解できているか大変そうではないかなどを、リアクションを通して察しようとしています。
そのため、リアクションがない後輩や話を聞いているのかいないのかわからない後輩と会話していると、先輩も不安になってしまいます。
先輩との会話中は、ジェスチャーや相槌をして「話を聞いていますよ」「理解できています」「ちょっとわからないことが多い」ということを伝えましょう。
- 先輩との会話中に使えるジェスチャー
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- ときどき先輩と目を合わせる(ずっと見つめるのは逆効果)
- わからないことや疑問があるときは、発言する前に軽く手を挙げる
- 理解しているときはゆっくりと頷く
- 先輩との会話中に使える相槌
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- 理解できたときは「なるほど」「そうなんですね」など肯定する
- 先輩のアドバイスに対しては、「役に立ちそうです」「使ってみます」
- わからないときは無理に相槌を打たず、きちんと言葉で質問する
先輩に嫌われる話し方をやめる
話し方には誰しも癖がついていることがあるものです。ただし人に嫌われてしまう癖もありますので、自分の話し方を振り返ってみましょう。
- 先輩との会話で控えるべき話し方
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- 「でも」「だって」「そんなこと言われても」が口癖
- 「私はそう思いません」「ほかの人はそう言いますけど」など自己主張が強すぎる
- 「知っています」「わかっています」と言い、先輩の話を聞かない
- 仕事への不満や愚痴が多い
- 声が大きすぎる、または小さすぎる
会話では「聞き上手」になることを目指す
先輩に親切にしてもらっていると、つい自分の話ばかりしてしまう後輩もいます。先輩は、後輩が悩んでいないかなどをヒアリングするために、聞き役に回ってくれることが多いものです。
ところが、度を超えて自分の話ばかりする後輩は先輩のことを疲れさせてしまいます。たとえば仕事や会社の愚痴や不満をしょっちゅう口にする、業務中にプライベートの話ばかりするなどに心当たりがある人は要注意。
何より、先輩の話を聞き逃していると業務に必要な情報を得られず、スキルアップが遠のいてしまうことも。先輩の話を聞くべきところは聞くのが後輩の役割だと心得てみてください。
先輩の尊敬できるところを見つけ、素直に褒める
人間関係を良好にするのに効果的なのが、相手を褒めることです。わざとらしい褒め言葉や過剰な褒め言葉は逆効果ですが、本心から出た褒め言葉を言われると人は嬉しくなります。
- 先輩の心に響く褒め言葉
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- 「先輩からのアドバイスのおかげで仕事がスムーズです」
- 「○○先輩みたいになりたいです」
- 「○○先輩の仕事のやり方、真似してみます」 など
褒め上手になるための言葉の選び方
自然と人を褒めるのが上手な人もいますが、わざとらしくなってしまったり、褒めたつもりが相手を不快にさせてしまうこともあります。こちらの記事では職場で使える褒め言葉を紹介しています。
仕事のスキルアップ・精度アップを目指す
愛嬌の良さや可愛げがある後輩はたしかに好かれやすいですが、いつまでたっても仕事で成長しない後輩は悩みの種でもあります。
新人や若手社員におすすめのスキルアップ
新人や若手社員がスキルアップを目指すときに、基礎力をつけるのにおすすめの資格を紹介します。こうした基礎力をつけておくと、応用力や専門知識の習得がスムーズになりますよ。
後輩だからといって先輩が絶対ではありません
「自分には愛嬌がない」「先輩に甘えるのは苦手」と心配になる人もいますよね。ですが後輩だからといって、先輩に好かれなければいけないわけではありません。職場によっては実力主義・成果主義が採用されており、将来的には能力や実績次第で後輩の方が出世していく可能性もあります。
たしかに先輩に嫌われるよりは好かれる方が、職場の人間関係が快適になるでしょう。ですが先輩が正しいとは限りません。会社には先輩以外の人材がいますので、さまざまな人とコミュニケーションを取って、仕事への価値観や業務の進め方にも個性があるということを知りましょう。
つまり、「先輩に嫌われたら終わり」と考える必要はありません。ほかに味方になってくれる人はいるでしょうし、場合によっては転職やキャリアチェンジという選択肢がありますよ。
おわりに:新人や若手も仕事のスキルとヒューマンスキルを上げよう
先輩から好かれる後輩、嫌われる後輩との違いはイメージできましたか?愛嬌や可愛げが影響することもありますが、職場は仕事をする場です。仕事を覚えたりスキルアップをすることで先輩からの好印象や信頼を得やすくなりますよ。
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