友達のように仲良しの母娘もいますが、こじれた親子関係に悩む人も少なくありません。この記事では母と娘の仲がこじれる原因や不仲の親子関係を改善するポイント、推し活など母と娘が楽しくコミュニケーションする方法などを解説します。
- この記事でわかること
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- 母と娘の親子関係に見られる特徴
- 仲良し母娘でも親子関係がこじれる理由
- こじれた母と娘が歩み寄る方法
- 楽しみながら親子関係を改善するポイント
母と娘が不仲になる原因とは
母と娘の不仲の原因は各家庭によって異なりますが、原因として考えられるものを見ていきましょう。
- 母と娘の親子関係が不仲になる原因
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- 家族の愛情不足が見られる
- 反抗期に親子関係がうまくいかなくなった
- 母親が娘より息子の方を可愛がっていた
- 「女の子なんだから」などジェンダー的な考え方が異なる
- 母の世代と娘の世代の間に、働き方や育児のジェネレーションギャップがある
- 母親が自身が諦めたことを娘に託し過ぎている
- 母と娘が共依存のような関係性にあり、互いのネガティブな面を増長させている
- 母と娘のどちらか一方、またはお互いが過干渉になっている
- 感情的になったり、愚痴や悪口を言うことが多い など
母と娘は友達のような関係性になりやすい?
父親や息子との関係性と比べると、母と娘は親子でありながら友達のようなコミュニケーションを取ることが少なくありません。一緒に買い物や旅行を楽しんだり、恋愛の話をオープンにすることもあるでしょう。
母と娘が友達のような関係性になるのは決して悪いことではありません。ただし行き過ぎると、過干渉や依存という問題が生じます。
母と娘の不仲のせいで家庭がピリピリする?!
母と娘が不仲であったりギクシャクしている場合、家庭の雰囲気に影響を及ぼすことがあります。
- 母と娘の不仲が招く家庭のトラブル
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- 家族が気を遣うなど、家がピリピリした雰囲気になる
- 不仲によるストレスで心身の不調を引き起こす
- 同性同士だからこそ話しやすい、女性ならではの悩みの相談相手が家庭にいない
- 遺産相続や介護のトラブルが起きやすくなる
- 過干渉や共依存が原因で、恋愛や結婚で悩みが生じる など
親子関係は、反抗期や思春期に悪化することもあります。それは子どもが親から自立しようとしていることが原因のひとつです。そのため子どもが心身共に成長した後に、親子関係が再び良好になることがほとんどでしょう。中には反抗期のトラブルが親子関係にしこりを残してしまうこともあります。
親子仲が良すぎるがあまりに過干渉や共依存に陥った場合、就職や結婚をきっかけとして親子の問題が表面化することもあるでしょう。
【母親目線】母と娘の不仲を改善するポイント
母親が娘との親子関係に悩んでいる場合、言葉がけや行動を見直す必要があるかもしれません。息子と接するときは、下記のことを意識して娘に接してみてください。
- 母親が意識したい娘との接し方
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- 意識的に、娘を褒める回数を増やす
- 娘と自分はそれぞれ一人の人間だと意識する
- 愚痴や不満があったとき、娘に聞き役を求め過ぎない
- 娘の考え方や家事の方法に口出しやダメ出しをし過ぎない
- 娘のメイクやファッションを尊重する
- 娘の前で完璧を演じている場合は、無理をやめる
- 育児や教育を一人で頑張ろうとしない
- 夫や父母、周囲の人に相談する機会を増やし、さまざまな意見に耳を傾ける
- 自分が若いころに諦めたことや夢に、今からでもチャレンジする
- 自分の母親や家族と改めて向き合ってみる
父親が娘には甘く、同性である息子に厳しく接することがあります。母親も息子に甘く、娘には口出しを多くしてしまうことが見られます。子どもにはつい、自分が諦めたことやコンプレックスに感じていることを投影したり、過剰な期待を背負わせたりすることがあるためです。子どもは親の分身ではなく、ひとりの人間ということを意識しましょう。
親もまたひとりの人間です。母親ひとりで育児を頑張ろうとするのではなく、夫や家族、周囲の人など「誰かに協力してもらってもいいんだ」という気持ちを持つとプレッシャーが和らぎますよ。
【娘目線】母と娘の不仲を改善するポイント
娘が母親と関係改善を目指す場合、母親との接し方を見直してみてはいかがでしょう。
- 娘が意識したい母親との接し方
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- 母親に頼りすぎている場合は、自分でできることを増やす
- 母の日や誕生日のお祝いに力を入れる
- 親に対して自分の意見や気持ちを素直に表現する
- 母親の世代の女性の働き方や生き方など、最近の価値観との違いを理解する
- 祖父母と話をして、母親の子ども時代について聞いてみる
母親との関係に過干渉や共依存が見られる場合や仲が良すぎるように感じるなら、母親からの自立を目指しましょう。家事や育児を自分でこなしたり、ストレスを感じたときに愚痴を聞いてもらう相手を母親ではない人にしてみましょう。
近年は社会で女性の活躍が期待されるようになってきました。ただし母親世代は男女の平等に関する意識や取り組みはまだ低かったため、進学や就職で夢を諦めた女性も多くいます。そうした時代背景を知らないままでいると、意図せずに母親の心を傷つけてしまうこともあります。互いが歩み寄るためにも、母親が若かった頃や子どもの頃のことに関心を持ってみてください。
母と娘がお互いのことを大切にする方法
母と娘の親子関係を改善するためには、次のことを試してみるのもおすすめです。
共感できる会話を増やす
女性は共感能力が高いと言われており、会話の中で共感することが多いと心の距離が縮まりやすくなる傾向があります。
- 母と娘の会話で共感しやすくなるポイント
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- 「わかる!」「それ、いいよね」などポジティブな肯定ワードを使う
- うなずくなどリアクションを入れる
- 表情も感情豊かにすることを意識する
- 自分の話ばかりするのではなく、相手の話を聞く
明るい話題ならば共感しやすいものですが、愚痴や悪口のときはどんなリアクションをすればいいか悩むかもしれません。そんなときは「何か話さなくちゃ」と焦るよりも、相手がスッキリするまで話に耳を傾けましょう。
注意したいのは、相手が感情的になっているもきに否定や疑問を投げかけると、気分を損ねてしまうことです。悩んだときは「それは大変だったね」「そういうこともあるよ!」など、否定も肯定もしない相槌を打ってみてください。
親子で「推し活」を楽しむ
母と娘がもっと心の距離を縮めたい場合、一緒に推し活を楽しむのもおすすめです。好きなものを共有し、楽しい時間を一緒に過ごすうちに互いのことが仲間のように見えてきますよ。
- 母と娘の推し活の楽しみ方
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- 好きなアイドルやアーティストのコンサートなどを楽しむ
- 好きなミュージカルを一緒に観劇する
- 好きなテーマパークに遊びに行ったりキャラクターものの収集で協力する
- 好きなスポーツ選手を一緒に応援する など
家族のお祝いごとを大切にする
母と娘だけでコミュニケーションを取ることに抵抗やプレッシャーを感じる場合、家族のお祝いごとやイベントを通して関係改善を目指してみるのもおすすめです。
- 家族のお祝いごとやイベント
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- 親の誕生日や結婚記念日
- 母の日や父の日
- 祖父母の誕生日や敬老の日
- お正月やお盆の帰省、クリスマスなど季節行事
- 家族の思い出の記念日 など
特に祖父母のことも気にかけると、母親としても嬉しく安心できることが多いでしょう。親の世代や祖父母の世代は、年末年始やお盆に実家に顔を出すことで家族のつながりを実感します。親戚付き合いや伝統的なしきたりを面倒に思うことがある場合も、上の世代を敬う気持ちで行事に参加してみてはいかがでしょう。
セラピーやカウンセリングを受ける
親子の問題は精神面に与える影響が大きく、うつ病などの不調を引き起こすこともあります。本人同士だけではなかなか解決できないケースも少なくありません。
精神面の不調や負担を感じている場合、精神科医やカウンセラーに相談するという方法も検討してみてください。まずは気軽に専門家と話をして、心の状態を確認することが大切です。
親子関係にまつわる本を参考にするのもあり!
親子の不仲や親子関係のこじれは、近年とても注目されている問題です。親子関係に悩む人に向けて執筆された書籍もたくさん出版されています。
専門家による本もあれば、親子の不仲の実体験をまとめたエッセイも出ています。こうした書籍を読み、親子関係について考えてみるのもおすすめですよ。
おわりに:同性でも親子でも価値観は違って当然!
母と娘の親子関係がうまく行っていないとき、改善を目指して意識や行動を変えてみるのもおすすめ。心の状態を考慮しながら、無理せず気長に試していきましょう。
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