嫌味を言う人と一緒に仕事をしていると、心の疲れが倍増することもありますよね。この記事では嫌味を言う人の特徴、嫌味を言われやすい人の特徴、ハラスメントに該当する嫌味を解説。チクチクと嫌味を言う人への上手な切り返しフレーズなども紹介します。
- この記事でわかること
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- 嫌味を言う人の特徴や心理
- 嫌味を素直に受け止めるデメリット
- ハラスメントに該当する嫌味の例
- 嫌味を上手にかわす切り返しフレーズ
職場にいる嫌味な人の特徴
仕事の悩みで最も多いといわれるのが人間関係。職場に嫌味な人がいると、人間関係の悩みもなかなか解消されません。「それくらいの仕事、誰にでもできますよ」「おしゃべり楽しそうだね。私はそんな暇もないくらい仕事を頼まれているけど」など、言葉でチクチクと攻撃してくる嫌味な人には、次のような特徴や心理が見られます。
- 嫌味な人の特徴や心理
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- 嫉妬心が強い
- 比較癖がある
- 他人の良いところを認められない
- マウンティングしている
- 自信がない
- 完璧主義者で他人にも厳しい
- あまのじゃくで心と裏腹のことを言ってしまう
- 謙遜が行き過ぎて、嫌味に聞こえる
- ストレスが溜まっていて、八つ当たりしている
- 自分では嫌味を言っている自覚がない
嫌味な人は、自分よりも仕事がデキる人や自分にはない長所を持っている人を敵視することがあります。相手を褒めることができずに、マウンティングしたり下げる発言をすることで、自分を守ろうとする傾向が見られます。実は自分に自信がないことが原因のケースが少なくありません。
完璧主義な人で自分にも他人にも厳しい人は、つい言い方がキツくなりがち。「こんな仕事もできないなんて、社会人何年目?」など、責めるような嫌味を言う人がいます。
あまのじゃくで素直でない性格のために、心とは裏腹のことばかりが口を突いて出てくるタイプの人もいます。このタイプの人は、笑いを取ろうとして失敗していることも。
謙遜が行き過ぎて嫌味に聞こえる人も少なくありません。仕事を褒められているのに、「全然、僕なんて! 〇〇さんの方が遥かに素晴らしいです!」など、謙遜と同時に自分と他人を比較することも多いでしょう。
嫌味を言う人の中には、ストレスが溜まって攻撃的になっているケースもあります。感情のコントロールができなくなっており、周囲の人に八つ当たりしている状態です。
嫌味な人でも、自分では嫌味なことを言っているつもりがない人もいます。よかれと思ってアドバイスをしているつもり、思ったことをそのまま口に出しているだけ、というように本人に嫌味の自覚はありません。自覚がないからこそ嫌味が止まらない、というのが大きな問題です。
嫌味な人のターゲットになりやすい人の特徴
特定の人だけをターゲットにして嫌味を言う人もいます。ターゲットにされた人からすると、「どうして私ばかり」「僕が何をしたというんだ…」とショックですよね。嫌味な人のターゲットになりやすい人には、次のような特徴が見られることがあります。
大人しい・気弱そうで言い返さない
大人しくて気弱そうな人は、嫌味を言われても言い返さないと思われているのかもしれません。嫌味を言う人は、喧嘩や言い合いをしたいわけではありません。自分のイライラや嫉妬を解消する方法として、嫌味という方法を取っています。そのため、言い返してくる相手には嫌味を言いません。つまり大人しくて気弱そうな人は、リスクの少ない相手だと考えているわけです。
鈍感だと思われがち
あっけらかんとしている人やおおらかな人も、嫌味を言われやすい傾向があります。「鈍感で嫌味が通じないだろう」と思われているためです。あるいは、「ちょっとくらいキツい言葉をぶつけても傷つかないだろう」と思われているのかもしれません。
良くも悪くも目立つ
美男美女や高学歴の人など目立つ人は嫉妬を買いやすく、嫌味を言われるリスクも高まります。一方で、挨拶の声が小さい人や職場で孤立している人など悪目立ちする人もターゲットにされやすいでしょう。
うらやましいと思われている
職場にはさまざまな人が集まっています。年代や性別、価値観もさまざまです。そのため、「どうしてアイツばかり評価されるんだ!」「私が若かった頃はもっと苦労したのに!」と、自分と誰かを比較してネガティブな気持ちに襲われる人も出てきます。そうしたネガティブな気持ちのターゲットにされる可能性は、誰にでもあり得るものなのです。
ライバルだと思われている
嫌味を言う人の中には、「こいつには負けたくない!」というライバルに対して嫌味を言うケースもあります。嫉妬やマウンティング、自尊心を保つために嫌味が出てきてしまうというわけです。
仕事でミスが多いかも…?!
上記とは別に、仕事のミスが多い人や何度言っても同じ勘違いをする人などは、職場で嫌味を言われることが多いかもしれません。もしも心当たりがある人は、ご自身の仕事のやり方を変えることで嫌味を言われることが減るでしょう。
嫌味を言われない人間になる方法はあるの?
職場で心穏やかに過ごすためにも、嫌味を言われないようにしたいものですよね。ただし嫌味を言われたからといって、自分を責め過ぎるのはおすすめできません。ここまで説明してきたように、嫉妬心やストレスなど嫌味を言う人側に問題があるケースは多いものです。
また、自分では「嫌味を言われた!」と感じたとしても、第三者からすると「別に嫌味じゃないんじゃない?」ということも。状況や相手との関係性、そのときのお互いのメンタルなどによっても、嫌味かどうかは変わり得るものでしょう。
つまり、嫌味を完璧に回避する・予防するということは簡単ではありません。理想的なのは、嫌味を言われたときに上手に対処できるかどうかです。
嫌味を言われたときの対処法と上手な切り返し
職場で嫌味なことを言われたとき、どのように対処するのが安心なのでしょう。また、上手な切り返しフレーズも紹介しますので参考にしてくださいね。
受け止めずに受け流す
嫌味を言われても動じないように、スルースキルを磨くのがおすすめです。嫌味なことを言われたとしても、深刻に受け止めずに受け流しましょう。「私が悪いことをしちゃったのかな」など、自分を責めるのはおすすめできません。
上司・人事部に相談する
嫌味もさまざまですが、ハラスメントに該当する嫌味もあります。たとえば産休を取る人に対して、「妊娠したら休みを取れるなんて、楽でいいね」などと発言することはマタハラに当たる可能性があります。こうした嫌味を言われたときや疑問を感じたときは、上司や人事部などに相談しましょう。
ポジティブな言葉に変換する
言われた嫌味が頭の中をぐるぐる回ってしまうこともありますよね。そんなときは嫌味な言葉をポジティブに変換しましょう。
- 嫌味をポジティブに変換する例
- 「これくらいのレベルで、よく企画が通ったね」→「まだまだ成長の余地ありだなぁ」
- 「私だったら恥ずかしくて、こんな仕事見せられない」→「自分はチャレンジングだなぁ」
ネガティブな言葉をポジティブに変換する習慣を身に付けると、たとえ嫌味な言葉を言われたとしても心のダメージを小さくすることに役立ちます。
【切り返し】嫌味に対して大げさに感謝する
嫌味なことを言われたときは、相手に対して大げさに感謝してみせるという対処法もあります。これは嫉妬心が強い人やマウンティングをしてくる人に有効です。
- 嫌味への切り返しフレーズ
- 「貴重なアドバイスありがとうございます!」
相手は自分が優位だということを見せつけるために嫌味を言っていますので、感謝されると拍子抜けしてしまうものです。あるいは満足感を得られ、嫌味の追撃を控えるようになる効果が期待できます。
【切り返し】相手を褒めてみる
嫌味を言う人は、ストレスを感じていたり自分に自信がなくて攻撃的になっているケースもあります。そのため、褒めることで相手が満足することも。
- 嫌味への切り返しフレーズ
- 「〇〇さんは本当に仕事ができますよね」
嫌味な人とも穏便に接したい人、職場の人間関係を良好に保ちたい人におすすめの対処法です。
【切り返し】明るく同意する
相手の嫌味に対して、思いっきり明るく同意するという対処法もあります。こうすることで会話を早めに切り上げることができます。
- 嫌味への切り返しフレーズ
- 「ほんっとそうなんですよね~!自分で自分にびっくりです」
ただし自虐になってしまうと心のストレスが大きくなることもありますので、無理して同意しようとは思わなくて大丈夫。同意のポーズを見せることで相手が満足し、それ以上の嫌味が出てくるのを予防するためのテクニックだと考えましょう。
おわりに:嫌味な人に振り回されないように気持ちを切り替えを!
嫌味の裏には、あなたに対する嫉妬やマウンティング、あこがれなどが隠れているかもしれません。嫌味の中身を深刻に受け止め過ぎないように、スルースキルを磨いたり気持ちを切り替えたりしてみてくださいね。
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