賛否両論の「飲みニュケーション」ですが、飲み会を通して親睦を深めたり人脈を広げている人もいますよね。お酒が苦手な人やお酒を飲めない人はコンプレックスを抱くことも。この記事では、お酒が苦手な人向けに、お酒を飲めない人ならではの強み、お酒が苦手な人が飲み会を楽しむためのポイントを解説します。
- この記事でわかること
-
- 「飲みニュケーション」のメリット・デメリット
- お酒を飲めない人が持っている強み
- お酒が苦手だけど飲み会に参加したい人の心得
- お酒が苦手は人がアルハラを受けたときの対処法
飲みニュケーションって今でも必要なの?
ビジネスシーンで「飲みニュケーション」という言葉を聞いたことはありませんか?飲みニュケーションとは、飲み会でお酒を酌み交わしながら、仕事中にはできない会話をして信頼関係を深めることを指します。
近年は飲み会を敬遠する人も多く、飲みニュケーションの機会が減ってきていますが、飲みニュケーションにはこんなメリットとデメリットがあります。
- 飲みニュケーションのメリット
-
- 仕事の緊張がほぐれた状態で、職場の人とコミュニケーションがとれる
- 上司や同僚の、仕事中とは違う一面を知ることができる
- 他部署の人と親しくなるチャンスにもなる
- 飲み会に参加するうちに人脈が広がる
- お酒が入ると、いつもより親しみやすくなる人もいる
- 飲み会の会話から、仕事にヒントや貴重な情報が得られることもある
- 本音や本気の話を聞けることもある
- 上司や先輩がお酒好きの場合、可愛がられる
- 飲みニュケーションを通して、コミュニケーションスキルが上がる
- 飲みニュケーションのデメリット
-
- 上司や先輩への気遣いで疲れる
- 仕事終わりのプライベートの時間を割かなくてはいけない
- 飲み会の時間が長い
- プライベートな話題が苦手な場合、ストレスになる
- セクハラやアルハラに遭う可能性がある
- 話し上手・聞き上手でないため、コンプレックスを感じる
- 飲み会の参加費を払わなくてはいけない
- お酒を飲まない人に対して、絡んでくる人がいる
お酒が苦手な人やプライベートを大事にしたい人にとって、飲み会はデメリットが大きいかもしれません。一方で上記のように飲み会に参加することで得られるメリットもあります。もちろん、会社の人と仲良くなったり人脈を広げたりすることは、飲み会に参加しなくても可能です。とはいえ飲み会という場や雰囲気だからこそ得られるものもあります。
お酒が飲めないと出世に響くの?出世する人の特徴とは
お酒が苦手な人の中には、「出世するならお酒を飲めなくてはダメだ」と思っている人がいるかもしれません。たしかに上司や上役がお酒好きの場合、付き合いが良い部下は好印象につながりやすいでしょう。
ですが出世の条件はお酒に強いことではありません。仕事の成果や周囲からの人望、保有しているスキルなどが総合的に考慮されます。お酒を飲めることがメリットになる場合もありますが、お酒を飲めなくとも着々と信頼を勝ち取ることは十分可能ですよ。
出世する人に見られる特徴をまとめましたので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
お酒を飲めない社長や部長もいる!
お酒を飲めないと、上司に気に入られないのかと不安に感じている人がいるかもしれません。ところが上司にもお酒を飲めない人はいます。
- お酒を飲めない上司の特徴
-
- 体質的に元々飲めない
- 病気の治療中で飲めない
- 健康のためにお酒を控えている
- お酒で痛い目を見た経験があり、断酒している など
上記に当てはまる人からすると、お酒が飲めない人は共感の対象です。飲み会でお酒好きの人の近くに座ると飲めないことが辛くなってしまいますので、お酒が苦手な人のそばの方がほっとすることもあるでしょう。
お酒は体質や体調によっては飲むことができない嗜好品です。お酒が苦手だからといって、そのことを気に病む必要はありませんよ。
お酒が苦手な人が飲み会に参加するときのポイント
お酒が苦手な人でも飲み会を楽しむことはできます。飲み会だからといってアルコールを摂取しなければいけないわけではありません。飲み会を楽しむためにも、下記のことを意識してみましょう。
- お酒が苦手な人が飲み会に参加するときのポイント【会話】
-
- 真面目な話や仕事の話よりも、明るい話題を振る(仕事の話で盛り上がるときもある)
- 相手の話を笑顔で聞いたり、酔った人のテンションに合わせてみる
- 積極的に自分から話しかけてみる(無理に盛り上げなくてもOK)
- お酒を勧められた場合は、飲めないことを素直に伝える(無理して飲まない)
- お酒が苦手な人が飲み会に参加するときのポイント【席取り】
-
- 話上手の人の近くに座る
- お酒が苦手な人の近くに座る
- セクハラやアルハラをする人の近くに座らない
- お酒が苦手な人が飲み会に参加するときのポイント【帰り際】
-
- 「一次会だけ参加」「22時には帰宅」など自分が参加する区切りを考えておく
- 話をしてくれた人に、「今日は楽しかった」とポジティブな言葉をかける
- 幹事に感謝の言葉をかける
注意したいのは、お酒がまわってくると「どうしてお酒を飲まないんだ」と絡んでくる人が発生する可能性があることです。そんなときは無理に付き合う必要はありません。まずはやんわりとお酒が苦手・お酒を飲めないことを伝えましょう。あらかじめ周囲の人にお酒が苦手なことを伝えておくと、こうした状況が発生したときに助けてくれることがありますよ。
上司や先輩にお酒が苦手だと正直に言っていいの?
お酒が苦手な人は、そのことをコンプレックスに感じて隠していることがあるかもしれません。ですがお酒が苦手なことは恥ずかしいことではありません。むしろ周囲にそのことを打ち明けていた方が安心です。無理にお酒を飲むと体調不良を招いてしまいます。最悪の場合は急性アルコール中毒に陥り、命にも関わりますので無理は禁物です。
近年はアルコール・ハラスメント(アルハラ)の概念が浸透してきました。アルハラとは、飲み会などで飲酒に関連して嫌がらせをしたり迷惑行為をしたり、人権侵害をすることです。特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)では、アルハラを以下の5項目で定義しています(参考:厚生労働省e-ヘルスネット)。
- アルコール・ハラスメント(アルハラ)とは
-
- 飲酒の強要
- イッキ飲ませ
- 意図的な酔いつぶし
- 飲めない人への配慮を欠くこと
- 酔ったうえでの迷惑行為
アルハラの④「飲めない人への配慮を欠くこと」とは、本人の体質や意向を無視して飲酒を勧めたり、宴会に酒類以外の飲み物を用意しなかったり、お酒を飲めないことをからかったり侮辱する行為などを指します。
こうしたアルハラが問題視されるようになるにつれて、お酒を飲めない人やお酒が苦手な人に無理にお酒を飲ませる行為が社会的に減ってきました。もしも職場でお酒が苦手なことを打ち明けて不快な気分にさせられた場合、それは職場にアルハラ加害者がいる可能性が考えられます。
「お酒は飲めないけど飲みの場が好き」な人は好印象!
お酒が飲めない・苦手なことをコンプレックスに感じることがあるかもしれません。ですが飲み会やみんなが集まる場は好きな人もいますよね。実は、「お酒は飲めないけど飲みの場は好き」という人は好印象を与えることもあります。
お酒が飲めないのにお酒の席に付き合ってくれるということに、付き合いの良さや親しみやすさを感じるためです。飲み会に参加したときは「みんなと話すのが楽しい」「仕事以外で話せて嬉しい」などの言葉を添えると、さらに印象がアップしますよ。
お酒が苦手だからと飲み会を敬遠していた人は、お酒が飲めないことを伝えつつ、飲み会に参加してみると新発見があるかもしれませんね。
アルハラを受けたときの対処法や相談先は?
アルハラによって精神的な苦痛を被ったり、飲酒強要で体調を崩したりしたときは、然るべき窓口に相談するという方法があります。
- アルハラの相談窓口
-
- 会社の人事部
- 会社のハラスメント相談窓口
- 信頼できる上司や先輩
- 各都道府県の総合労働相談センター
- 法テラス など
お酒が苦手なことは決して悪いことや責められることではありません。アルハラを受けたときは相談窓口を活用しつつ、落ち込んだ気持ちをリフレッシュしてくださいね。
おわりに:お酒が苦手なことはひとつの個性!強みになることもある
お酒による飲みニュケーションにはメリット・デメリットがあり、お酒が苦手な人ならではの強みもあります。飲み会自体は好きなのであれば、お酒が苦手なことを周囲に伝えた上で参加してみてはいかがでしょう。
コメント