子育てしていると「もっと褒めてあげたいのに叱ってばかり」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか? 叱ることも褒めることも、どちらも子どもの成長に欠かせません。2つのバランスと接し方が重要です。この記事では、叱るべき場面や叱るときの注意点、子どもを伸ばす褒め方について解説します。
- この記事でわかること
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- 子どもを叱ることの必要性とは
- やってはいけない叱り方の例
- 親子関係が良くなる褒め方
- 子どもの自己肯定感を上げるコツ
子どもを叱る必要があるのはどんなとき?
育児において親が子どもを叱ることは、社会的なルールや価値観を教える上で大切な役割を果たします。ただし、必要以上に叱ると逆効果になりかねません。では、どんなときに叱るのが効果的なのでしょうか?
1. 他人を傷つける行動をしたとき
「友達を叩いてしまった」「意地悪をした」など、お友だちを傷つける行動をしてしまうこともありますよね。他人を傷つける行動をしたとしても、幼い子どもはそのことを理解できていないことがあります。行動の何が悪いのかを具体的に説明し、謝罪の大切さを教えましょう。
2. 危険な行動をしたとき
「道路に飛び出した」「禁止されている危ない場所で遊んだ」という事態も考えられます。命に関わる危険な行動だとしても、子どもがしっかりとその危険性を理解できているとは限りません。また、危険だからこそ行ってみたいと考える子どももいます。命に関わりますので、しっかりと理解を促す必要があります。「なぜそれが危険なのか」をわかりやすく伝え、二度と繰り返さないようにしましょう。
3. ルールや約束を守らなかったとき
「学校の宿題をわざとしなかった」「おうちで決めた約束を破った」という場合は、自分勝手な行動や考え方が原因のこともあります。社会生活ではルールを守ることが求められますので、ルールを破ることが当たり前になってしまうと、周囲はもちろんですが本人の孤立や生きづらさにつながることも。ルールや約束を守らないと何が起きるのかを教え、責任感を育むことが重要です。
子どもを叱るときにしてはいけないこと
叱らない育児をしていると、危ないことをしてしまうリスクが高まったり、集団行動に馴染めなくなったりすることもあります。ただし叱り方を間違えると、子どもの自尊心を傷つけることも。親子関係に悪影響を及ぼすリスクも高まります。子どもを叱るときは、以下の点に注意しましょう。
1. 感情的に叱る
親がイライラしていて感情が昂ぶった状態で叱ると、子どもは「怒られている」ことに気を取られ、何が悪かったのか理解できなくなります。恐怖が植えつけられてビクビクしてしまったり、親に対して心の距離ができてしまうことも。子どもを叱るときは一呼吸置き、冷静な態度で伝えることが大切です。
2. 人格を否定する言葉を使う
「ダメな子ね」「なんでこんなこともできないの?」といった言葉は、子どもの自己肯定感を下げてしまいます。人格を否定するような言葉は避け、何がいけない行動だったのかに焦点を当て、理由も一緒に伝えましょう。
3. 過去の失敗を引き合いに出す
親子関係に限らず、過去の失敗を引き合いに出して叱ることはおすすめできません。「前も同じことをしたでしょ」といった言葉は、子どもに「また怒られる」「もう覚えていないのに」と諦めや混乱を引き起こします。夫婦間のケンカでも、過去のことを引き合いに出すとヒートアップしがちですよね。今、何が問題で話し合いが必要なのかに集中してみてくださいね。
4. 叱る場を選ばない
公共の場や友達の前で叱ると、子どもが恥ずかしい思いをします。どんなに小さな子どもでも、自尊心や周囲を気にすることはあります。気遣いなく叱っていると、親への信頼が失われることも。車道に飛び出したなど緊急の場合をのぞき、落ち着いて話をできる場所に移りましょう。
子どもを「褒めて伸ばす」とはどういうこと?
叱ることが必要なシーンがある一方で、褒めることも大切です。「褒めて伸ばす」とは、子どもの行動や努力を積極的に認めることで、自己肯定感を育み、やる気を引き出す方法です。ただ単に褒めるだけではなく、ポイントを押さえた褒め方をすることが重要です。
1. 行動を具体的に褒める
「すごいね」だけではなく、「宿題を最後まで自分でやり切ったところがすごいね」と、具体的な行動に注目して褒めましょう。これにより、子どもは何が褒められたのかを理解できます。
2. 努力を認める
結果よりも過程を褒めることで、失敗を恐れず挑戦する姿勢が育ちます。「たくさん練習したから、発表が上手だったね」と努力の過程に焦点を当てましょう。
3. 適度な頻度で褒める
褒めることは大切ですが、やみくもに褒めればいいとは限りません。子どもが「何をしても褒められる」と思い、努力しなくなることがあります。これまでに説明したように、具体的な行動を褒める、過程を褒めるということを意識しましょう。
親子関係にも好影響♪ 子どもの成長を促す褒め方
褒め方次第で、親子関係に良い影響が出ることがあります。どのように褒めれば親子関係が良くなるのでしょうか?
1. アイコンタクトと笑顔
子どもと目を合わせながら笑顔で褒めると、親の気持ちが伝わりやすくなります。特に、笑顔のような温かい表情は子どもに安心感を与えますよ。
2. 「ありがとう」を伝える
子どもが手伝いや配慮をしてくれたときは、「助かったよ、ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えましょう。感謝されることで、子どもの達成感や自己肯定感が高まります。
3. 一緒に喜ぶ
子どもが成功したとき、一緒に喜ぶことで達成感を共有できます。「本当に頑張ったね!ママも嬉しいなぁ」など、子どもが努力したことを褒めつつ共感を示しましょう。
4. 次の目標を聞いてみる
思い切り褒めた後は、次の目標を聞いてみると成長を促せます。「よく頑張ったね! 次はどんなことをやってみたい?」と、子どもの気持ちに耳を傾けましょう。決して親のエゴや理想を押し付けてはいけません。子どもの気持ちやモチベーションあってこそです。
まとめ:叱る・褒めるの程よいバランスを探してみて♪
叱ることと褒めることのバランスは、子どもを育てる上でとても大切です。叱るべき場面では冷静に対処し、褒めるべきときは心を込めて伝えましょう。今日から少しずつ、「叱りすぎない」「褒めて伸ばす」を意識してみてくださいね♪
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