子育てをしていると子どもたちの兄弟喧嘩・姉妹喧嘩の仲裁に悩むことはありませんか? 喧嘩が増えるのは子どもなりに理由があることで、親の行動が影響しているケースも……! 兄弟喧嘩・姉妹喧嘩を減らしたいときのコミュニケーションのポイントを紹介します。
- この記事でわかること
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- 兄弟・姉妹の仲が悪くなる原因
- 子どもにストレスを与える親の行動
- 親が避けたい子どもへの接し方
- 家族仲を円満に導く親子のコミュニケーション
兄弟喧嘩・姉妹喧嘩が多い理由とは?
子どもたちの兄弟喧嘩、姉妹喧嘩が多くてなだめるのに一苦労……という家庭もありますよね。兄弟・姉妹で喧嘩するのは不自然ではありませんが、頻度が高いと心配になるのも当然。
喧嘩が増えるのには、次のような理由が考えられます。
性格の相性が良いとは限らない
家族だからといって、性格の相性が良いとは限りません。子ども同士といえど、保育園や幼稚園、小学校から仲良しの友だちとそこまで仲良くない友だちなど、人付き合いのグラデーションが現れます。
兄弟姉妹も同様です。家族とはいえ、考え方や価値観、言われて嬉しい言葉・傷つく言葉、理想的なスキンシップなど、個性はさまざまです。
個性が異なる人間が同じ家に住んでいるのですから、喧嘩や衝突、ちょっとした違和感はあって当然といえます。子どもの場合は、話し合いや譲り合いがすぐにできるとも限りませんので、喧嘩に発展することもあるでしょう。
不公平を感じている
親の子どもへの接し方に不公平を感じていると、喧嘩の発端になることも。兄弟・姉妹では年齢や性別が違いますので、常に同じ対応をするのは難しいですよね。けれど親からすると適切な対応をしているつもりでも、子どもからすると納得できないこともあります。
たとえば「なんでお兄ちゃんの方がご飯の量が多いの!ズルい!」「お姉ちゃんは塾に通えてうらやましい」「妹にはやさしいのに、兄の自分には厳しすぎる」など、子どもは敏感に違いを感じとり、嫉妬やライバル心を燃やすことに。
悩みがある
子どもが悩みを抱えているとき、自分で上手く消化できないと兄弟・姉妹に気持ちをぶつけてしまうこともあるでしょう。勉強の悩み、恋愛の悩み、将来への不安など、子どもにも悩みの種はたくさんあるはず。悩みが多くても自力で解決するのが難しいのが、子どもの悩みの特徴です。
反抗期・思春期
反抗期や思春期に突入した子どもの中には、兄弟・姉妹に対する接し方が変わるタイプもいます。以前は仲良しだったのに急によそよそしくなったり、邪険に扱うような態度を見せることもあるでしょう。
相手からすると突然の変化に戸惑いや怒り、悲しみを抱くことも。反抗期や思春期の子どもへの接し方は、大人である親でも悩みが絶えません。ましてや子ども同士では、喧嘩をしたりギクシャクしたりすることが起きても不思議ではないでしょう。
夫婦喧嘩など家族間の不仲
身近な大人が喧嘩を頻繁にしていると、子どもの気持ちも不安定になりやすいと考えられています。子どもの前で夫婦喧嘩をしている、パートナーの悪口を聞かせている、義実家と会うときはピリピリしたムードになるなど、子どもにストレスを与えてはいませんか?
子どもは親の気持ちや言葉を敏感に読み取り、強く影響を受けます。親がネガティブな状態でいると、子どもも不安定になりやすいので要注意です。
親が振り返りたい子どもへの接し方
子ども同士の兄弟・姉妹喧嘩の原因はさまざまですが、親の接し方が原因になっていることも。特に、次のような接し方をしていないか振り返ってみましょう。
上の子と下の子で差をつけている
上の子どもと下の子どもでは年齢などの違いがあるため、まったく同じように接すればいいというわけではありません。しかしあからさまに差をつけるような接し方は、子どもたちを混乱させるもとになります。
- 差を感じさせてしまう接し方
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- どちらか一方にだけ厳しすぎる、または甘やかしすぎる
- 学校行事の参加頻度に差が出ている
- 習い事や部活、塾のサポートで差が出ている
- 「お兄ちゃんなんだから」「妹なんだから」という言い方をよくしている
こうした接し方をしていると、子どもご「私のことはどうでもいいんだ」「ズルい!悔しい!」というネガティブな気持ちを抱きやすくなります。
兄弟姉妹を比較する発言
「お兄ちゃんは成績が良かったのに」「妹みたいにお行儀良くして!」など、兄弟姉妹を比較する発言が多くなってはいませんか? 子どもが劣等感あるいは優越感を抱いたり、兄弟姉妹の仲がギクシャクする原因になりやすいでしょう。
コミュニケーション不足
家族のコミュニケーション不足が原因で、子どもにストレスを与えている可能性もあるでしょう。特に、親子のコミュニケーション不足や愛情表現が十分でないことが原因になるケースも。コミュニケーションが不足すると、子どもの感情コントロールが難しくなったり、自己肯定感の低下にもつながりかねません。
子どもの兄弟・姉妹喧嘩を減らす工夫
子どもの兄弟・姉妹喧嘩を減らすには、コミュニケーション面での工夫をしてみるのがおすすめです。
双方の話を聞く
子ども同士が喧嘩をしたときは、まずは気持ちを落ち着かせて話を聞きましょう。その際、どちらか一方の話を聞いて終わりにするのではなく、双方の言い分に耳を傾けます。
その上で親として感じたことを伝えつつ、「気持ちは落ち着いてきた?今はどう思う?」と、子どもに自分で考えるように促しましょう。感情的に怒るのではなく、話し合いによる解決へと導くのが大切です。
どちらにも愛情表現を欠かさない
兄弟姉妹間でどうしても接し方に違いが出てしまう場合もあるでしょう。大切なのは、愛情表現で差をつけないことです。「自分は愛されていない」と子どもが誤解をしないように、言葉で愛情を伝えたりスキンシップをして距離感を縮めたりしてみましょう。
兄弟姉妹を比較しない
家族だからといって性格の相性が良いとは限らないように、育てやすさの違いを感じることもあるかもしれません。子どもが理想通りの成長をしてくれるかどうかは、親も子どももコントロールできることではありませんよね。
「お姉ちゃんは勉強も運動もできるのに」「弟は手がかからなくて楽だ」など、兄弟姉妹を比較する言葉を口にするのは避けましょう。本人に言わなければ安心というわけではありません。うっかり親戚や知人にもらしてしまった場合でも、周り回って子どもの耳に入ることも!
家族の食卓を大切にする
ライフスタイルにもよりますが、食事を一緒に取る時間を大切にしましょう。食事を取りながら会話できるのはもちろん、食欲はきちんとあるかなど子どもの健康状態を知るパラメータにもなります。イライラやメンタルの不調は食生活が影響しているケースも考えられますので、栄養バランスの良い食事を意識すると理想的です。
夫婦のコミュニケーションを増やす
子ども同士の喧嘩には、親のメンタルが影響していることも少なくありません。夫婦仲がギクシャクしている場合、話し合う時間を確保しましょう。最初から解決を目指してしまうと、大人同士でも素直に話し合うのが難しくなります。まずは最近のお互いの状況や考えていることをシェアすることから始めてみてくださいね。
おわりに:兄弟姉妹喧嘩の改善は家族のコミュニケーションが大切!
兄弟・姉妹の喧嘩の原因はさまざまですが、親として接し方を振り返るいいきっかけかもしれません。子どもたちのためにできることを見つけたら、ぜひ対策を取ってみてくださいね。
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