ピンチのときや困ったときこそ人柄が出ると言われていますよね。そんなとき「自分はダメなやつだ」と落ち込んだり、「あいつのせいだ!」と他人を責めたりしてはいませんか? 自分や他人を責める傾向が強い人にはどんな特徴があるのでしょう。
- この記事でわかること
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- 人を責めることのデメリット
- 考え方を変えるポイント
- フラットな目線で人と接するコツ
自分を責めてばかりな人の特徴
仕事でトラブルがあると、「自分のせいだ…」とご自身を責めがちなタイプには、次のような傾向が見られます。
責任感が強い
責任感が強く真面目な人は、トラブルが起きたときに「トラブルを防げなかった自分が悪い」「自分の仕事のやり方がまずかったかも」と落ち込みがち。責任感の強さゆえに原因は自分にあると考える傾向が見られますが、自責思考にハマるあまり客観的な視点が欠けてしまうリスクもあります。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は、自分のことを否定したり責めたりすることが多いでしょう。このタイプの人は、他人からすると大きなミスやトラブルではないのに、自分自身を責める傾向も見られます。
自信がない
仕事のスキルや経験に自信がないタイプは、いつもどこかビクビクしていることも。いざトラブルが発生すると、「きっと自分のせいだ」「自分が頼りないからだ」など、自分を責めやすくなります。
他人を責めてばかりな人の特徴
自分を責めがちなタイプがいる一方で、他人を責めてばかりなタイプもいます。他人を責めてばかりなタイプには、次のような傾向が見られます。
感情的になりやすい
感情的になりやすく、特に怒りや不安の感情が不安定なタイプは他人を責めがちです。予想外なことや思い通りに行かない状況に対して、イライラやパニックを引き起こしやすく、そうした感情をコントロールできないことが大きな原因です。
コミュニケーション不足
コミュニケーション不足が原因で他人を責めがちなタイプもいます。他人を責めるときに「そんなこと聞いてない!」「私は伝えたはず!」という言葉が出やすいでしょう。
情報をきちんと把握できていない、チームワークが上手くいっていない、などの問題を抱えていることも。
実は自信がない
他人を責めがちなタイプもまた、自信がないことが原因のケースがあります。「私は悪くない!」という不安にかられて他人を責めるということは、実は他人から責められることを恐れているのが原因。「責められる前に責める!」と、自分を防御するために他人を責めるタイプです。
フラットな目線を持つメリット
自分ばかり責める人、他人ばかり責める人は逆のように見えますが、共通点がたくさんあります。「自信がなくて不安に陥りやすい」「客観的視点が欠けている」など、考え方が偏りがち。
仕事のトラブルやミスには、冷静かつ客観的に対応することが求められます。自分や誰かを責めてばかりいる人は、フラットな目線を持つことを意識しましょう。
フラットとは、中立的であることや偏りのないことを意味します。フラットに物事を捉えると、状況の把握や理解が捗ります。すると、課題抽出・改善のサイクルが回りやすくなり、仕事のクオリティが上がるでしょう。
フラットな目線を持つためのポイント
フラットな目線を持って仕事をするためには、考え方を変えることが必要かもしれません。フラットな目線を持つためのポイントを紹介しますので、参考にしてくださいね。
原因究明と責任追及は別物!
トラブルやミスが発生したとき、原因を究明することが必要ですよね。何が原因なのかをはっきりさせることで、次回以降の予防・改善につなげられます。
原因究明は、責任追及とは別物です。事実や状況、情報を客観的に把握し、分析することが重要。自分を責めたり誰かを責めたりしていると、感情的になったり保身のためのごまかしが起きるなど、原因究明しづらくなってしまいます。
「自分が全責任を負えばいい」という考え方も、問題の本質を隠してしまうおそれがあります。
「人」ではなく環境やシステムを分析する
自分や他人を責めてばかりいるタイプは、物事を「人」重視で考える癖が強いかもしれません。ところが、トラブルやミスは職場環境や設備、システム、社会情勢など複雑な要因によることもあります。
「今回のミスは、新しいシステムを導入すれば防げる」「トラブルの遠因に、社会情勢の変化が影響している」と気づくには、情報収集が欠かせません。日頃からニュースをチェックしたり、職場の人と情報交換をして視野を広げるようにしていけば、フラットな考え方がしやすくなりますよ。
自分もみんなも許すのが大切
ミスは誰でもするものですし、どんなに注意して仕事を進めていてもトラブルが発生することもあります。そんなとき、人間関係やチームワークで大切なのは「許すこと」。
感情をコントロールできなくて許せない、完璧主義で許せない、大事なプロジェクトのミスなんて許せない……など理由はさまざまでしょう。
原因を究明して振り返りや改善法を考えたら、ポジティブな気持ちに切り替えましょう。「ポジティブなんて無理!」という人は、やはりフラットな視点に立つのがおすすめ。ミスやトラブルは起こるものだと受け止めて、次の一歩を踏み出しましょう。
スキルを磨いて自信を持つ!
自信のなさから自分や他人を責めてしまう人は、スキルを磨くのがおすすめです。実務に役立つ知識やスキルを習得できる資格を取得することで、ご自身は手応えを得られますし、能力を客観的に証明することもできるでしょう。
おわりに:ピンチのときも冷静に対処できる人になろう!
ピンチのときや辛いときこそ、得るものも多いはず。自分や他人をせめて終わりにするのではなく、分析したり許したりすることで、また一歩成長できると考えてみてくださいね。
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