現在の仕事内容や働き方をさらによいものに変えたいなら、環境を変えたりスキルを磨いたり具体的に行動する必要があります。
今回はより高い給与、経験、スキルを得るためのキャリアアップとキャリアチェンジについて解説。それぞれを実現するための方法や、自分に合う道の選び方も紹介します。
- この記事でわかること
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- 今後のライフプランに必要なのはキャリアアップ?キャリアチェンジ?
- 転職だけがキャリアアップのすべてではない?
- キャリアチェンジするならどんな資格やスキルが有利になる?
- 転職するときに企業のどんなところをチェックすべき?
- 特別な資格はないけど転職するならどの業界が要注目?
キャリアアップとキャリアチェンジ。あなたに向いているのはどっち?
キャリアアップとは、自身が携われる仕事の範囲、与えられる権限を大きくするために勉強したり、転職したりすることです。
【キャリアアップの例】
- マネジメントスキルを得て、管理職に昇進する
- チームメンバーとして経験を積んだ後、プロジェクトリーダーになる
- 特定分野の知識やスキルを積み、専門性を高める など
キャリアチェンジとは、これまでやってこなかった業界や職種、仕事内容に挑戦することを言います。
【キャリアチェンジの例】
- 資格取得を機に、これまでの経歴とは全く異なる仕事に就いた
- 新卒で就職した会社を退職し、幼い頃からなりたたかった職業に就いた
- 前職で働くなかで、まったく違う部署に興味を抱き転職した など
いまの仕事スキルを磨いたり専門性を高めることがキャリアアップ、新しい仕事や働き方に挑戦することがキャリアチェンジだと覚えておきましょう。
目指せキャリアアップ!専門性や収入増に有利な職種は?
将来的な昇進・昇格を見込み、自身のスキルや専門性を高め、仕事の幅を広げていくキャリアアップを叶えるには、以下の条件を満たす仕事に就くことがおすすめです。
【将来的なキャリアアップが可能な仕事の条件】
- ある程度の収入を得られて、キャリアアップのための投資や生活ができる
- その職種、または業界全体が活況であり、今後も発展していくと見込まれる
- 他の経歴を持つ人には得られない専門性が、業務を通して身に付く
- 専門性と同時に、パソコンスキルや対人能力など汎用性の高いスキルも身に付く
- 独占業務の有無
この点を考慮すると、2020年現在で将来的なキャリアアップ見込める仕事としては、以下が挙げられるでしょう。
【将来的なキャリアアップに有利と考えられる仕事の例】
- 社会に欠かせない仕事で、人材需要が高いIT系エンジニア
- 国家資格がないと就くことができない医師や弁護士、税理士など士業
- 基本的に終身雇用が約束され、給与の安定性が非常に高い公務員
社内のキャリアアップで重要なことや社内制度の活用法
キャリアアップと聞くと、退職・転職をしてこそ成功するもの、というイメージを抱く人も少なくありません。
しかし慣れ親しんだ職場を離れ、転職してキャリアアップをめざすことには、以下のようなリスクがあります。
【転職ありきのキャリアアップのリスク】
- 転職先の社風が合わず、退職とキャリアダウンを余儀なくされることがある
- ルールの違いや、同僚と関係づくりに戸惑い、持ち前のスキルを発揮できなくなる など
必ずしも転職しなくても、同じ会社に在籍したままでキャリアアップすることもできます。
例えば、異動や転勤を自ら申し出て異なる環境に身を置き、新たなスキルを獲得してキャリアアップを狙う道があります。
人員不足の部署に異動すれば、マネジメント業務を経験できるかもしれません。支社や支店から本社、本店への異動なら、それだけでキャリアアップ成功とも言えるでしょう。
会社によっては、ジョブローテーション制度を設けているところもあります。
- 【ジョブローテーション制度とは】
- 従業員の能力開発、モチベーション維持を目的とした異動や職務変更のこと。期間は会社の規定により異なり、日本では研修の一環として行われることが多い。
転職をしなくても、社内制度をうまく利用すれば、よく知る会社の中で幅広い業務経験を積むこともできるのです。
キャリアアップをめざすなら、自分の希望やキャリア志向に合った方法を選びましょう。
未経験のキャリアチェンジにおすすめの職種は?
自社の戦力となる人材を求めているはずの企業側が、実務経験のない業界未経験者を募集・採用する背景には、以下いずれかの事情があります。
【企業が実務未経験者を積極採用する背景】
- 業界経験の有無にかかわらず、さまざまなスキルを持つ人材を必要としている
- 業界全体が慢性的な人手不足であるため、経験にかかわらずとにかく人材が欲しい
- 同業他社のやり方に染まっていない、イチから育てられる人材が欲しい
未経験職種・業界へのキャリアチェンジを狙うなら、長く働くことができるよう、以下の条件を満たすところがおすすめです。
【キャリアチェンジに適した業界・企業の特徴】
- 中途入社する人材への教育制度、教育資金が十分な大規模または拡大中の業界
- 歴史が長く業務内容のマニュアル化が進んでいて、未経験者でも仕事をしやすい
- 求人内容を見ても、ネット上の口コミを見ても、労働環境や待遇が良い
- ネット上や四季報で公開されている離職率が低く、従業員の定着率が良い
- 有効求人倍率が高く、未経験者を積極的に採用している業界や業界
また、特定の資格取得なしに転職が可能な以下のような職種も、転職によるキャリアチェンジをしやすいと言えます。
- 【必要資格ナシ!キャリアチェンジしやすい職種例】
- 販売職、営業職、事務職、介護職、運送ドライバー、ITエンジニア など
AIにはできない接客の仕事、または社会的需要の高い仕事ならキャリアチェンジもしやすいということですね。あわせて覚えておきましょう。
キャリアチェンジに資格は必須?資格取得のメリットとは?
前項で述べたように、応募条件に特定資格の「保有者必須」とある職種以外は、資格がなくても転職可能です。
ただし資格は、あなたが応募先の企業にとって有益な人材であることを、客観的に証明する武器となります。
また、キャリアチェンジした先で使える実践的な知識・スキルを身に付けたり、転職先の選択肢を広げてもくれるでしょう。
未知の領域に挑戦するのなら、武器は多い方が心強いものです。
自身がこれまでに積み上げてきたキャリアや経験に加え、挑戦したい業界・職種に役立つ資格を取得しても損はありませんよ。
おわりに:仕事の能力や幅を広げるのがキャリアアップ、未知の仕事に挑戦するのがキャリアチェンジ
さらなるやりがいや給与を求め、昇進・昇格をめざすキャリアアップ、新たな挑戦をしてキャリアチェンジを望むようになる人は多いです。このうち、キャリアアップは必ずしも転職を経なくても成功可能ですが、新しい仕事や業界への挑戦を意味するキャリアチェンジでは、転職が必要になってきます。自分の望む道がどちらなのか、最も適切な方法は何かを熟考したうえで、キャリアプランを決めてくださいね。
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