新人や若手社員の中には「先輩とランチや飲み会に行きたい!」という人もいますよね。特に「先輩との距離感を縮めたい」「仕事の悩みを聞いてほしい」という後輩は、先輩を食事に誘ってみるのもおすすめ。この記事では、後輩から先輩を食事に誘うときの注意点、OKをもらうためのコツなどを解説します。
- この記事でわかること
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- 先輩とランチや食事に行くことが仕事のプラスになる理由
- 先輩にとって食事に誘いづらい後輩とは
- 先輩が喜ぶランチや飲み会への誘い方
- 後輩が抑えておきたい先輩に対するマナー
ランチや飲み会で先輩・後輩の人間関係が良好になるの?
近年はワークライフバランスの重視や働き方の多様化、飲みニュケーションの減少などにより、先輩と後輩でランチや飲み会に行くことも減ってきたのではないでしょうか。「先輩と食事に行かなくてほっとする」という人も少なくありません。
たしかにプライベートの時間を削ってまで食事に行ったり、無理やりお酒を強要されるなどのハラスメントは問題ですが、先輩との食事にはメリットもあります。
- 先輩と食事に行くことのメリット
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- 年齢や社歴が上の先輩と打ち解けるきっかけになる
- 親睦が深まることで、普段の業務中に質問や相談をしやすくなる
- 互いに対する印象がアップし、チームワークが向上する
- 仕事以外の雑談を通して、親近感が湧く
- 「話してみると先輩は気さくだった」など、うれしい意外性を知るきっかけになる
- 仕事から離れたところで、先輩の人格や考え方を知ることができる
- 雑談の中で、共通の趣味や価値観を発見できる
- 仕事に関する悩みを聞いてもらえたり、アドバイスをもらえることがある
- 先輩に、自分が考えていることや疑問を聞いてもらうチャンスになる
- 人間関係が良好になり、職場に溶け込みやすくなる
- 先輩との食事を通して、社内外の人脈が広がることがある
仕事は一人きりで完結できることは少ないものです。特に新人や若手社員の場合、先輩のサポートや指導があって、少しずつ成長していけたり仕事の達成感を得られるようになります。そのため、先輩とのコミュニケーションは必須ともいえ、ランチや飲み会で距離感を縮めることも大切です。
先輩目線!イマドキの後輩は食事に誘いづらい?!
「先輩と一緒にランチに行きたい」「先輩とお酒を飲みに行ってみたい」と思う後輩もいますよね。ところが近年は、先輩の方としても後輩を食事に誘っていいか不安を感じていることが少なくありません。
先輩が後輩を食事に誘った場合、後輩から「業務時間外なのにお酒に付き合わされるなんてイヤだ」「面倒くさいけど、先輩が言うことだから断れない」と思われていないか、不安になる先輩は多いものです。
特に最近は、自分が不快だと感じたことをすぐさまハラスメントとして主張する新人や若手社員もいます。「飲み会に誘って、アルハラ(アルコール・ハラスメント)と言われたらどうしよう」「食事でプライベートな話をしただけで、セクハラと言われたら困る」と、先輩としても後輩を食事に誘うことに慎重になっている可能性があります。
だからこそ、「先輩ともっと仲良くなりたい」「仕事から少し離れて話をしてみたい」と思ったときは、後輩から先輩を誘ってみるのもおすすめです。ただし先輩を食事に誘うときは、次章以降で紹介するポイントを抑えてみてくださいね。
先輩を食事に誘うときに断られないコツ
後輩が先輩をランチや飲み会に誘うとき、快くOKをもらうにはコツために実践してみてほしいことを紹介します。
- 先輩を食事に誘うときの上手な方法
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- 先輩の予定を聞き、スケジュール調整をする意思を見せる
- 「もしよかったら」「時間があれば」など、先輩を気遣う言葉を添える
- 「○○先輩に相談したいことがあって」など、その先輩だからこそ食事に行きたいという気持ちを伝える
- 「おいしいと噂のお店があるんですけど」など、先輩の関心を引く話題を付ける
- 先輩がお店選びに困っている場合、自分がセッティングを買って出る
- あからさまに奢って欲しいような雰囲気は出さない
相手の予定を気遣うことは、人と約束をするときの基本ですよね。先輩を誘うときは基本に加えて、先輩も食事に一緒に行きたくなるような一言を添えるのがおすすめです。忙しい先輩やあまり外食に興味がない先輩の場合、「こんなお店はどうですか?」など選択肢を提示しながら誘うことで、先輩も気軽にOKを出しやすくなるでしょう。
注意したいのは、あからさまに奢ってもらおうとすることです。後輩に奢ることが好きな先輩もいますが、奢ってもらって当たり前という態度はマナー違反であり、断られる可能性が高くなるでしょう。
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先輩に嫌われる食事の誘い方~NG例~
失敗を回避するためにも、先輩が断りたくなる誘い方を紹介します。先輩を食事に誘うときは、下記の例を避けるようにしてみましょう。
- 後輩がやってはいけないマナー違反
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- 何度もしつこく誘う
- 急に誘い、断られると不機嫌になる
- 奢ってもらう前提で誘う
- 高級品ばかり食べたり飲みたがる
- 先輩への伺いなく、人数を増やす
- お酒に酔い潰れて、迷惑をかける
- 連れて行ってもらったお店の悪口や不満を言う
- 奢ってもらったのにお礼や感謝を言わない
- 奢ってもらった内容を、他の先輩や上司と比較する
- 食事の際、断りなく写真を撮りまくったりSNSに上げる
- 食事の席で話した内容を誰彼構わず喋ったり、噂話にして広げる
どれも当たり前のことのように感じられるかもしれませんが、先輩に甘えることに慣れているとうっかりミスをしてしまうこともあります。先輩によっては、上記のような行動をしていても気にしないことがあるかもしれません。
ただし「いつも許してくれているから」と態度を改めない場合、先輩の我慢の限界を超えて大きな怒りを買ったり、周囲から常識のない後輩だと認識されたりすることがあるでしょう。
失った信頼や壊れてしまった人間関係は、元通りに修復することはとても難しいものです。マナーはしっかりと抑えることを忘れないようにしてください。
先輩に奢ってもらったときに後輩が取るべき行動
先輩と一緒にランチや飲み会に行くと、ご馳走してもらうこともありますよね。そんなときは、下記のことを心がけておきましょう。
- 先輩に食事をご馳走してもらったときの対応
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- 必ず感謝の言葉を伝える
- 仕事のアドバイスをもらったときは、そのことを試してみる
- もしお礼をしたい場合は、コーヒー一杯など重すぎないもので感謝を表現するのがおすすめ
- 自分が先輩になったとき、後輩を邪険に扱わない
先輩と後輩といっても、その親しさや求められる礼儀、一緒に食事に行く頻度などはさまざまです。今回は基本的なマナーを中心に解説しましたが、こうした基本を抑えつつ、先輩との程よい距離感を見つけていってくださいね。
おわりに:先輩とのランチや食事を通して心地よい距離感をつかもう
先輩とランチや食事に行きたい後輩が、誘いを成功させる方法を紹介してきました。食事を一緒に取ることで、先輩との程よい距離感をつかみやすくなり、日々のチームワークや業務の効率性アップを期待できます。先輩も後輩からの誘いを喜んでくれる可能性もありますので、あまり緊張せずに誘ってみてくださいね。
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