子育てをしていると仕事や家庭の事情によっては、子どもを預ける必要が出てきます。そうしたときに実家は頼りになります。ただし実家からすれば子どものお世話は楽しい反面、体力や気遣いが必要で疲れることも。実家との関係を良好に保ちつつ、ピンチのときに子どもを預かってもらうにはどんな注意が必要なのでしょう。
この記事では、実家に子どもを預けるときの準備やお礼のポイントを紹介します。
- この記事でわかること
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- 子どもを預ける理由や頻度の考え方
- 実家でスムーズに子どもを預かってもらう方法
- 義実家に子どもを預けたい人がやってはいけないこと
- 子どもを預かってもらったときのおすすめのお礼
仕事やプライベートなど、子どもを預ける理由って?
子育てをしているパパ・ママも、時には実家に子どもを預けることがあります。子どもを預けるきっかけには、仕事やプライベートなどで下記のような用事が発生することなどが挙げられます。
- 仕事で子どもを預ける場合
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- スケジュール外で急な仕事を頼まれた
- 出張などで長時間家を空ける
- 仕事の就業時間が幼稚園や保育園のお迎えに間に合わないとき
- 仕事に関連する資格取得のための時間確保
- 子どもの夏休みや冬休みなど長期休暇が仕事のスケジュールと合わない
- プライベートの用事で子どもを預ける場合
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- 友人と食事などで会う約束がある
- 自分自身のリフレッシュの時間のため
- 夫婦でデートや旅行に出かける
- 介護の時間確保
- 冠婚葬祭
上記のほか、2人目を妊娠してつわりがひどいときや風邪を引いたときなど、親の体調によっては子どもを実家に預ける必要も出てきます。子どもが病気がちの場合、親が頻繁には仕事を休めないことから実家に協力をお願いすることもあるでしょう。
また、親側としては特に理由はない場合もあります。祖父母が子どもともっとコミュニケーションを取りたいときに、祖父母から預かりやお泊りを希望することも考えられます。
子どもを預ける頻度は月何回くらいが普通?
子どもを預ける頻度は、家庭の事情や子どもの個性、祖父母と子どもの関係性などによってさまざまです。
- 平日は毎日
- 親の退勤時間が保育園・幼稚園のお迎えに間に合わないため、祖父母がお迎えから親の帰宅時間まで預かる
- 月数回
- 友人との食事や夫婦のデートなど、プライベートな用事があるときに預かってもらう
- 不定期
- 急な仕事や体調不良など、不測の事態のときに預かってもらう
もちろん、子どもを預ける頻度と理由は上記に限りません。子どもを預ける頻度に常識やルールもありませんので、親や祖父母、子どものみんなになるべく無理のない範囲で協力できるのが理想的でしょう。
子どもを実家に預け過ぎはダメ?デメリットはあるの?
子どものお世話を祖父母にお願いすることは、仕事と家事、育児の両立のために必要な場合があります。親と祖父母同士がしっかりと話し合い、お互いの生活にとってよりよい方法での預け方を見つけるのがおすすめです。
ただし、子どもを実家に預ける場合は下記のデメリットも考慮しましょう。
- 祖父母が子育てや子どものブランクがあり、お互いが疲れてしまうこともある
- 祖父母の体力不足で疲れさせてしまうこともある
- 子どもが小さく、お世話を任せるのに不安がないか
- 親と祖父母で子育ての方針が異なる場合、子どもが混乱しないか
- 子どもが人見知りをする場合、祖父母は平気か
- 実家が遠い場合、移動時間が親や子どもの負担にならないか
親と祖父母が預かりについて話し合うときに、以上のことを相談し、打ち合わせしておくとスムーズです。
実家に子どもを預けるのは何歳からが安心?
実家に子どもをひとりで預ける場合、何歳からがいいか迷うこともあるでしょう。子どもの年齢も頻度と同じく、家庭によってさまざまです。
- 赤ちゃんのときから預ける
- 家庭によっては祖父母が積極的に育児のサポートをしており、赤ちゃんのときから預かりをしていることもあります。ただし赤ちゃんのお世話にはオムツやミルクなど道具も体力も十分必要です。赤ちゃんのときから預ける場合、祖父母との綿密なコミュニケーションや信頼関係が欠かせません。
- 保育園・幼稚園のときから預ける
- 子どもが保育園や幼稚園に入ると、親が職場復帰をすることが増えてきます。このタイミングで祖父母への預かりをお願いする家庭もあります。お迎えを頼むときは、保育園への連絡を忘れないようにしましょう。
- 小学校低学年のときから預ける
- 子どもが小学校に入学すると、下校後から親の帰宅時間までの間を祖父母に預かってもらうこともあります。そのほか、夏休みや冬休みに長期間預かってもらう家庭もあります。
小学校中学年以上にもなると、子どもが自分でできることがぐっと増えています。実家に子どもを預ける場合も、さほど心配することはないでしょう。ただしアレルギーの有無など命に関わる疾患がある場合は、親から祖父母にその内容を必ず伝えてください。
実家へ子どもを預けるときの準備
実家に子どもを預けることが決まったら、荷物の準備が必要です。
- オムツや着替えは多めに用意しておく
- お気に入りのおもちゃ(遊び方も伝えておくとよりスムーズ)
- 子ども用の食器
- 子どもの苦手な食べ物などを記載したメモまたはLINEなどでの事前連絡
実家に確認しておきたいこと
また、預ける前に実家との打ち合わせをしておくと安心です。打ち合わせでは下記のことを話し合ってください。
- 預ける日前後の祖父母のスケジュールを聞き、送り迎えの時間などを決めておく
- 体力やスケジュール考慮し、無理のない預かりの期間を相談する
- お試しで短時間の預かりをした方がいいか確認する
- 預けている間に何かあったときの連絡先
実家に伝えておきたいこと
子どもの情報も事前に伝えておきましょう。
- 起床時間や睡眠など、普段の子どもの生活リズム
- 子どもの性格や癖、できること・できないこと
- 食べ物のアレルギーや好き嫌い
- 機嫌が悪くなったときにおすすめのおもちゃやアニメ
- 子どもにしてほしくないこと(テレビの長時間視聴、夜更かしなど)がある場合は、メモなどで伝えておく
アレルギーの注意点などは必ず伝えきましょう。「好き嫌いで食べないのではなく、アレルギーである」ということを理解してもらうことが必要です。口頭で伝えるのみで済ませるのは危険ですので、メモなど文字に残して伝えてください。LINEなどスマホでの連絡手段を持っている場合は、メッセージなどでも伝えておくと便利です。祖父母と子どもが外出した場合でも、連絡事項を確認しやすくなります。
子どもに伝えておきたいこと
子どもにも下記のことを伝えておくと、祖父母の負担や親から離れて過ごすことになる子どもの不安が軽くなるでしょう。
- おじいちゃんとおばあちゃんの言うことをよく聞くこと
- 預ける期間を伝えておき、期間が終わったら必ず迎えに来ること
- 寝る時間や起きる時間など生活リズムの約束
- 何か買ってもらったりお金をもらったりしたら、そのことを親に伝えること
不仲の義実家に子どもを預けるときの注意点
普段はあまり仲の良くない義実家に子どもを預ける場合もあるでしょう。そのときに気をつけたいのは、子どもの前では不仲であることを見せないことです。
たとえば、夫婦間の会話で義実家への不満や悪口を言っていると、その会話を耳にした子どもが、聞いた言葉をそのまま義実家の祖父母に伝えてしまうおそれがあります。子どもの記憶力は大人が思っている以上にしっかりしています。「ママが言っていた」「パパから聞いた」など、悪気なく言ってはいけないことを口にしてしまうことは十分にありえます。
また、子どもが義実家へ悪いイメージを抱いてしまっていると預かりがスムーズにいきません。子どもを預けることができず、仕事やプライベートの用事を済ませることもできなくなってしまいます。
普段から子どもの前では義実家の悪口を言わないようにしましょう。
実家といえど子どものお世話へのお礼やお金を渡すべき?
子どもを預かってもらったら、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。親からはもちろんですが、子どもからも「一緒にいてくれてありがとう」「楽しかったよ」などの言葉を伝えると、祖父母に喜んでもらえますよ。
- 子どもを預けている間の食費などお金を渡す
- 旅行やお出かけのために預けていた場合、お土産を渡す
- お礼として外食や家族旅行に誘う
実家側からお礼はいらないと言われることもあるでしょうが、何か気持ちだけでも渡しておくと、お互いの信頼関係構築につながります。また、次に預けるときにお願いしやすくなりますので、感謝の気持ちは言葉だけでなくお礼として表現するのがおすすめです。
おわりに:実家に子どもに預けるときは準備や打ち合わせを念入りに!
子育て中のパパとママが周囲に協力を頼むことは、決して悪いことではありません。子どもにとっても親以外の人とコミュニケーションを取ることで社会性が育まれます。実家・義実家に子どもを預けるときは、事前の打ち合わせと預かり終了後のお礼を忘れないでくださいね。
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