本メディアではアフィリエイト広告を利用していますが、コンテンツ制作は悩まにゅある編集部が独自で行っています。メーカー等はコンテンツの内容や商品のランキング・評価等の決定に一切関与していません。

やりたいことがないのがコンプレックス..社会人が夢や目標を見つけるための行動

夢を抱くビジネスパーソン こころの悩み
この記事は約17分で読めます。
スポンサーリンク

学生の頃は夢や目標があったのに、社会人になると仕事や家事に追われてなかなかやりたいことができないと思う人は少なくありません。就職することをゴールと定めている人も多いので、一つの目標を達成して気が緩んでしまうこともあるでしょう。

そんな社会人が新たに夢や目標を持ち、活き活きと毎日を過ごすにはどうすれば良いのでしょうか。人生を充実させたいとき、ぜひチェックしてください。

この記事でわかること
  • 現状維持など夢を持てない人の思考のクセ
  • 仕事へのモチベーションを上げるヒント
  • なりたい自分に近づくキャリアプランの立て方
  • チャレンジ精神を育てるための小さな習慣
  • 社会人大学や趣味が人生を充実させる理由
スポンサーリンク

大人になるとやりたいことがなくなるもの?

大人であっても、何かしらの夢や目標がある人は人生が活き活きと充実しています。しかし、やりたいことが見つからない、毎日をなんとなく過ごしてしまうという人もいるでしょう。やりたいことがない人には、具体的に以下の5つの特徴があります。

チャレンジより、現状維持を望む
  • 好きなことやチャレンジしたいことがあっても、現状維持を望んでしまう
  • 安定を捨てるのが怖く、今の生活に満足していると自己暗示をかけてしまいやすい
  • 挑戦することに対し、やめた方がいいとブレーキをかけてくる人も多い
  • 現状維持したい人にとって、夢や目標にチャレンジすることはハードルが高い
「夢」すなわち「職業」だと思い込んでいる
  • 子どもの頃から、将来の夢と聞かれて職業を答えることに慣れすぎている
  • 夢や目標は、必ずしも職業と一致していなくても良い
  • 世界一周したい、自分でワインを作ってみたい、付き合いたい人がいる、なども立派な夢であり、目標のひとつであるがイメージが湧かない
  • こうした潜在的な夢や目標に気づかないまま、やりたいことがないと思い込んでいる人も多い
忙しすぎて、夢や目標を考えるヒマがない
  • 長時間労働をする社会人には、忙しすぎて夢や目標を考えるヒマがない人も多い
  • 毎日働いて生きるだけで精一杯で、休みがあったらとにかく心身を休めることしか考えられない
夢がないことにコンプレックスを抱えている
  • 将来の夢がないと、夢がないのはダメなことだとコンプレックスを抱えやすい
  • 社会人の多くが、夢や目標のない自分に劣等感を抱き、さらに夢や目標を持てなくなってしまう
自分を過小評価している
  • 自分には才能がない、どうせ失敗する、能力がなければ成功しないなど、自分を過小評価している人も多い
  • 日本社会では、周囲もチャレンジに反対する人が多く、出る杭は打たれやすい

上記のような特徴が今の自分自身にあったとしても、これから夢や目標を見つけていくことは十分に可能です。これからの人生で一番若く元気に溢れているのは、今この瞬間の自分自身なのです。小さなことからでも構いませんので、何か一歩前に進めるようなことを探してみると、意外と自分でも気づいていなかった「やりたいこと」が見つかるかもしれません。

もちろん、夢や目標がなくても、安定した生活を送れているならそれは悪いことではないでしょう。しかし、夢や目標を持って人生を充実させたいと思うなら、社会人になってからでも夢や目標は持てますし、叶えるのに遅すぎるということは決してありません。趣味を突き詰めたい、自分が書いた本を出版してみたい、独立や起業したい、世界一周旅行に行きたいなど、ぜひ自分だけの「やりたいこと」を探してみてはいかがでしょうか。

やりたくない仕事ばかりしている…と感じる理由

社会人になってからでも夢や目標を見つけること、叶えることは十分に可能なのですが、実際にはやりたくないこと、やりたくない仕事も多くやらなければいけません。そもそも、就職の時点でやりたくない仕事についている人は少なくありません。株式会社ビズヒッツが働く男女500人に行ったアンケートによれば、やりたい仕事についている人は53%、そうでない人は47%という結果が出ました。

つまり、約半数の人はやりたかった仕事についているわけではありません。しかし、最初は「別にやりたいわけではなかった」という仕事であっても、勤めているうちに自分なりの「やりがい」を見つけ、楽しく仕事をしている人は一定数います。同調査によれば、仕事でやりがいを感じる瞬間のベスト3は以下の結果になりました。

  • 1位:感謝されたとき(88人)
  • 2位:仕事がうまくいったとき(85人)
  • 3位:顧客や会社に貢献できたとき(40人)

一方で、「仕事そのものが楽しい」と答えた人は21人で、7位という結果でした。つまり、多くの人は感謝されたり自分が他人に貢献できたと感じられたりして人の役に立てたとき、または、自分なりに立てた目標を達成できたと感じたときに仕事のやりがいを感じることがわかります。業務に真剣に向き合った結果、人に感謝されたり成果を出せたりすれば、それがやりがいにつながるでしょう。

仕事にやりがいが生まれれば、その仕事がやりたい仕事に変わっていくこともありえます。一方で、やりたい仕事に就いたはずなのに「実際に働いてみたら、思っていたのと違う」とギャップが大きく、仕事にやりがいを感じられず、やりたくない仕事に変わってしまうこともあるのです。ということは、「やりたい仕事」の捉え方を根本的に考え直す必要があるでしょう。

仕事のやりがいを見つけられない人の特徴

特に、以下のような特徴を持つ人は、仕事をやりたくないと思ってもやりたい仕事を見つけられにくい、どんな仕事でもやりがいを見出しにくい傾向にあります。仕事にやりがいや楽しさを見出せないと思ったときは、一度自分の気持ちや行動を振り返ってみると良いでしょう。

自分に自信がない
  • 自分に自信がないと、自分自身の考えがなく「人に羨ましがられる職業だから」「尊敬されるような会社だから」といった他人の価値観で仕事を決めてしまう
  • 他人の評価や一般論と、自分のやりたい仕事は必ずしも一致しないという考えを持てていない
  • 自分はどうしたいか、どうなりたいかを考えて選んでいない
自分が将来、どうなりたいかのビジョンがない
  • 自分に合う会社がわからない、つまり自分がわかっていない就活中の人は多い
  • 就活中の人だけでなく、20代〜60代の社会人でも、半数以上が将来のビジョンを描けていない
  • 3年後、5年後、10年後にどうなりたいかといった目標がないと、ただ漠然と就職して働くだけに
なんとなく仕事をしている、主体的に行動していない
  • 仕事は生活のために仕方なくやっている、という考え方だけでは本当にやりたい仕事に出会えない
  • 興味があることがあっても、なんだかんだと理由をつけてやらず、状況が変わらないままになる人も多い
  • 片っ端からいろいろなことにチャレンジしたり、情報収集を徹底したり、危機意識を持ったりと、思考や行動を大きく変えないと何も変わらない

やりたいことはあるけど行動に移せない原因って?

やりたいことはあるけれど行動を起こせない、という人の最も大きな特徴は「考えすぎてしまう」ということです。自分で考えてもわからない答えを無理に出そうとし、結果として「やっぱり不安だからやめておこう」と結論づけてしまうのです。こうした人は、完璧主義であったり、周囲の目を必要以上に気にしすぎたりしてしまう傾向があります。

また、上記のような人は過剰に失敗にとらわれすぎてしまいます。失敗は成功のもととはよく言ったもので、失敗は次に活かしてこそ意味があるものです。しかし、過去の失敗に過剰にとらわれる人は失敗を活かすのではなく、過去の失敗に関連した出来事からただ逃げてしまいます。これでは、成長やチャンスにもつながりません。

そこで、考えすぎてしまう人は以下の3つのポイントを意識しましょう。

考えすぎをやめるコツ
  1. 考える期限を決める
  2. とりあえず行動してみる
  3. 必要以上に周囲を気にしすぎない

考えすぎは悪いクセや習慣と同じと言えるですから、良い習慣を心がけることでだんだんと考えすぎず行動できるようになるはずです。

やりがいや夢を軸にしてキャリアプランを考えるメリット

株式会社ミライセルフの実施した調査によれば「他人からの評価や見られ方をより大切にする」と回答した人の割合は、年代別に以下のようになりました。

  • 20〜24歳:53.9%
  • 25〜29歳:48.5%
  • 30〜34歳:40.9%

年齢が若いほど自分の考えよりも他人の評価を気にする人が多く、一般的に就職活動をする人が多い20〜24歳の年代では過半数が他人の評価を気にするということがわかります。また、他人の評価を気にする人は「やりたい仕事より収入や安定を優先すべき」「安易に転職せず、一つの会社で頑張るべき」などの一般論を重視する傾向にあります。そのような人は、当然ながら就職活動と自分のやりたい仕事がどんどんかけ離れていってしまいます。

また、自分が今後どうなっていきたいのかのビジョンが描けていない人や、自分から積極的に動こうとしない人は、当然ながらやりたい仕事を見つけたり、目標を持ったりしにくいでしょう。そこで重要なのが「キャリアプラン」という考え方です。キャリアプランというと堅苦しいイメージがありますが、本来は自分にとっての仕事の楽しさ、将来の夢、希望などを叶えるためのものです。

目標に向けてやる気が出るキャリアプランの立て方

キャリアプランを立てるときには、最初に決める目標や将来像の内容をできるだけ具体的に持つことが重要です。

例えば、「社長になりたい」という目標を立てるとき、それが大会社の社長なのか中小企業の社長なのか、営業会社の社長なのかIT企業の社長なのかなど、会社の規模や内容によって進むべき道もやるべきことも大きく変わってきます。

最終的な目標や将来像を具体的に思い描くことで、そこから逆算して小さな目標やタスクを設定することができ、スムーズにキャリアプランを立てやすくなります。キャリアプランを具体的に、かつ詳細に立てることには、3つのメリットが考えられます。

仕事のモチベーションが上がる
  • 今取り組んでいる仕事は何のために、誰のためにするのか、努力によってどんな成果が得られるかわかっていれば、モチベーションが高まる
  • キャリアプランで具体的な目標とタスクができれば、将来の目標に一歩ずつ近づく実感を得やすい
  • あらゆる業務に意味を見出し、モチベーションアップにつなげやすくなる
行動指針が定まる
  • キャリアプランと将来目指すべきポイントが決まっていれば、それに伴って今やるべきことも明確になってくる
  • 自分に足りないものがあればスキルや知識を磨ける環境を探したり、専門的な資格の取得を目指したりと、行動指針も決まる
スキルアップによって、周囲からの評価も上がる
  • キャリアプランに則った行動がスキルアップにつながり、周囲からの評価も上がりやすくなる
  • 評価が上がれば、自分の意見や希望の通りやすさにもつながる
  • 結果的に、計画したキャリアプランも順調に進みやすくなる

キャリアプランは、ざっくり言えば以下のような手順で作っていきます。

  1. 自分の過去を洗いざらい棚卸しする
  2. 自分の現在の状況を理解する
  3. 自分のなりたい将来像について考える
  4. 3の将来像と、2の現在をつなぐための道筋を考える

次章では、具体的に目標や将来像を見つける方法についてお話します。

小さなことでもOK!夢や目標にチャレンジする方法

では、実際にやりたいことを見つけていきましょう。とはいえ、ただやみくもに探していても見つかりにくいので、まずはやりたいことを探すための手がかりをリストアップしていくのがおすすめです。先程のキャリアプランで言えば、「過去の自分の棚卸し」にあたる作業で、「やりたくないこと」「好きなこと」「得意なこと」「褒められたこと」の4つをリストアップしましょう。

①やりたくないこと
  • 逆説的だが、やりたくないこととやりたいことは表裏一体。やりたくないことが出てきたら、その逆がやりたいことである可能性が高い
  • 「通勤電車に乗りたくない」「嫌いな人と一緒に仕事をしたくない」など、どんなことでも構わない
  • やりたくないことリストができたら、それを逆にするのも忘れずに
②好きなこと
  • これも制限なく、自分がただ好きなことをリストアップすればOK
  • スポーツや勉強など仕事に活かせそうなことでも、趣味や娯楽などでも良い
  • 読書、フットサル、散歩、動画を見る、好きなものを食べる、小物を作る、など
③得意なこと
  • いま現在得意なものでも、子どもの頃に得意だったものでも、好きなものと重複してもOK
  • 単調な作業を集中してやるのが得意、など抽象的なことでも良い
  • 「嫌いなことだけど得意」ということを見落としがちなので、忘れずリストアップする
④褒められたこと
  • これも、最近のことでも小さい頃のことでもよく、誰から褒められたものでも良い
  • 具体的なことでも、抽象的なことでもOK
  • 絵が上手い、集中力が高い、○○についての知識が豊富、教えるのが上手い、など

リストアップが終わったら、その中から共通点を探してグループ分けし、実際に自分に向いていることを探してみましょう。例えば、「通勤電車に乗りたくない」「読書が好き」「集中力がある」なら、図書館司書として働く、本を紹介するブログを書く、といったことが浮かび上がります。もちろん、この段階はまだきっかけにすぎないので、大雑把に「なんとなくやりたいこと」で構いません。

やりたいことがいくつか見えてきたら、それに付随したことや、新たにやってみたいと思えることが出てくるでしょう。それを書きとめ、ぜひ実際にチャレンジしてみましょう。思い描くのと実際にやってみるのは大きく異なりますので、仕事でも遊びでもなんでも構いませんので、興味が湧いたことはどんどん体験してみましょう。これらはキャリアプランで言う「現状把握」に役立ちます。

実際に体験してみることで、「自分はこんなことも得意なんだな」「やってみたいと思っていたけれど、案外苦手かもしれない」などさまざまな気づきが生まれます。思わぬところから、一生の趣味や仕事が見つかるというのもよくある話です。ちょっとでも面白そうだな、興味があるな、と思ってみたら、ぜひ実際にやってみてください

社会人が夢や目標を達成するためのマインドセット

リストアップやチャレンジしていく中で、だんだんと自分の過去や現状がわかってきたら、次は具体的な目標ややりたいことを決めていきましょう。やりたいことというと壮大な目標を作らなくては、と思いがちですが、小さいことでも構いません。

チャレンジしやすい目標の例
  • 気になるお店に入ってみる
  • 好きな人にメールやSNSで連絡をとる
  • 一人で旅に出る

など、簡単に達成できることを小さな夢にしてみましょう

小さな夢をたくさん持ち、一つひとつ叶えていくことで「夢を叶えた、成功できた」という体験につながり、さらに次の目標や夢を掲げやすくなります。小さな成功体験をたくさん積み重ねて自信を持つことは、最終的に大きな目標を立てるときの精神的な土台にもなりますので、まずは小さな夢をたくさん叶えることから始めてみましょう。

また、「自分には才能がない」「才能があるごく一握りの人だけが成功できる」という間違った刷り込みがあれば、今すぐ捨ててしまいましょう。夢ややりたいことを叶えるためには、「自分は成功できる」というマインドセットが必要です。このマインドセットのためにも、小さな成功体験をたくさん積み重ねることが重要なのです。

自分に才能がない、と思い込んでいるならそれは違います。ほとんどの人は、自分で自分の才能に気づいていないだけなのです。ぜひ、小さな夢をたくさん叶え、楽しさや喜びとともに成功体験を積み重ねることで、なんでも貪欲にチャレンジできるようなマインドセットをしていきましょう。

仕事でやりたいことを見つけるためには?

仕事でやりたいことを見つけるためには、自分だけの夢とはやや異なり、その成果を受け取る誰かのことを考える必要があります。そのために就職活動でも非常に重要視されるのが「自己分析」です。とは言え、難しいことをする必要はなく、まずは前述のリストアップから仕事になりそうなやりたいことや目標を探す、という方法で構いません。

それでも具体的なやりたいことが固まらない、そもそもリストアップできたことが少ない、という人は、過去の主な出来事を書き出した「自分史」を作ってみましょう。さらに、その中でも特に印象深いエピソードをピックアップし、その時に自分はどう感じたか、どういった行動をしたかを考えていきます。

自分が実際に経験したエピソードは、自分を知る何よりの手がかりになりますので、深く掘り下げていけば自分の長所や短所、持っている価値観などを探ることができます。できれば、友人や家族など親しい人の協力を得て、客観的な視点からピックアップしたエピソードも分析するとより効果的でしょう。

また、リストアップしたことの中からやっていて楽しかったこと、自主的に取り組めることで仕事になりそうなことを探すのもおすすめです。やりたくないと思っている仕事でも、業務の中には楽しいこともあるのなら、自分が楽しいと感じることをより深く、細かく分析していくのも手でしょう。例えば、以下のように考えていきます。

やっていて楽しかった、楽しいことを仕事にする
  • 学生時代を振り返り、学校行事・アルバイト・勉強・部活・スポーツなどのエピソードから考える
  • 自分が熱中してチャレンジしたこと、楽しみながら取り組んで良い成果が得られたことなど
  • いま現在の仕事やプライベートの中で楽しんでできることも、細かく分析してみる
自主的に取り組めることに集中する
  • 自主的に取り組めるということは、少なくとも自分にとってイヤなことではない
  • かつ、継続できていることなら、自分自身が興味を持っていることと考えられる
  • どんな小さなことでも良いので、継続してやれていることを考えてみよう

また、直接職業に結びつきやすい資格や、就職に役立つスキルなどの中から身につけたいものを選ぶのも手っ取り早い方法です。看護師や介護士など直接仕事に結びつく資格なら、職場や環境が変わっても働きやすいでしょう。英語などの語学スキルや仕事の取り組み方、人間関係を構築・維持するスキルなども仕事で立派に活かすことができます。現在だけでなく、5年後・10年後にどうなりたいかまで見据えて選ぶと良いでしょう。

社会人の学び直しや習い事で成長を積み重ねるのもおすすめ

挑戦したい気持ちがあり、やりたい分野も絞れてきても、何から手をつければ良いかわからないという人もいるでしょう。そんな人には、大人の学び直しや習い事でやりたいことを始めるのも良い方法です。

社会人の学び直しとは
会社員や個人事業主など既に仕事をしている人が改めて大学や大学院などに入学し、必要な知識などを学んで仕事に活用すること

中には仕事をいったん中断して学び直しに専念する人もいますが、経済的な問題が生じやすいので、現在では仕事を続けながら大学や大学院に通って学び直すのが主流です。

文部科学省の調査によれば、日本でこうした「社会人の学び直し」をしている人は2015年3月時点で約11万人いるとされ、決して少ない数ではありません。

しかし、海外と比べると日本ではまだまだ一般に浸透した概念ではなく、大学入学者のうち25歳以上の割合について調べた調査によれば、海外では20%近くにのぼる国も多い中、日本では1.8%と低い結果になっています。

とはいえ、日本でも徐々に社会人が学び直しをするときの選択肢は増えてきています。現在は大学や大学院が主流ですが、専門学校などさまざまな機関で社会人を受け入れる動きが広がっていて、最近では専門スキルを持つ人材を育成する「専門職大学院」という場所もあります。

専門職大学院とは
専門的なスキルを持った人材育成のため、2003年からスタートした教育機関。従来の大学院と比べてより実務的なスキルアップができるほか、法律・会計・経営などの分野があり、弁護士・会計士などの高度な専門職の資格取得を目指す人に向いている

ただし専門職大学院の認知度はあまり高くなく、修了後のキャリアプランが明確ではないなどの理由で募集定員に満たないところもあるのが専門職大学院の今後の課題です。

趣味があるとやる気アップや人とのつながりが広がる

趣味をより上達させたい、楽しみたいという人には大人の習い事もおすすめです。子どもの頃の習い事は親の希望や周囲の影響が強くなりがちですが、大人になってから始めるなら好きな習い事だけを好きなときに始められます。好きなことの上達は早いですし、自分の興味のある習い事ならすぐ辞めてしまうこともなく、長く続けられるでしょう。

習い事を始めると、新しい仲間との出会いがあるのも魅力の一つです。これまでのつながりとはまた違った新しいつながりができますし、同じ趣味を持つ人同士なら会話のきっかけが掴みやすいので、仲良くなりやすいメリットもあります。

習い事で一つのことに集中・没頭することは大脳を刺激し、脳内物質(ドーパミン)の働きで脳を若返らせるとされています。日々の生活の疲れを忘れて、心身をリフレッシュするのにも役立つでしょう。人生をより充実させるため、心の健康や若返りのために、ぜひ自分の好きな習い事を始めてはいかがでしょうか。

大人の習い事として最近人気が高まっているのは、カメラや文章の書き方、陶芸などクリエイティブなものです。例えば、カメラを習ってクオリティの高い写真撮影技術を身につけておくと、インスタグラムなどのSNSで注目を集められるほか、旅行に行ったときの自分の楽しみも増えます。後から写真を見返すときも、美しい写真なら記憶も鮮やかに蘇るはずです。

文章の書き方は、SNSやアプリなどでコミュニケーションをとるほか、ブログなどで発信するのにも役立ちます。将来、自分史を綴りたいなどの夢を持って始める人も多いようです。陶芸は、作った作品をすぐに生活に活かせる、実益を兼ねた趣味といえます。自分で作った食器に盛り付ければ、いつもの料理もぐっと新鮮に感じられるでしょう。

おわりに:夢や目標は小さくてもOK!成功体験を積み重ねて人生を充実させよう

夢や目標というと壮大なものを思いがちですが、必ずしも仕事につながることや、社会的な成功だけが夢や目標になるわけではありません。「前から気になっていたカフェに行きたい」なども立派な夢ですから、小さな成功体験を積み重ねることから始めてみましょう。

大きな夢や目標があるなら、ぜひ具体的に落とし込んでキャリアプランを立てるのがおすすめです。社会人の学び直しや、大人の習い事を活用するのも一つの方法です。

コメント