上司や先輩からのアドバイスを仕事に活かせていますか? アドバイスを素直に受け取れず「なんであんなこと言われなきゃいけないんだ」とネガティブになったりイライラしたりするのは、実はデメリットがあります。この記事では新人や後輩の立場にいる人に向けて、アドバイスをポジティブに聞くコツを紹介します。
- この記事でわかること
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- アドバイスを素直に受け入れられない原因
- 仕事の成長に他人の視点が欠かせない理由
- 新人や後輩が陥りがちな誤解・思い込み
- アドバイスを自分のために役立てるコツ
上司や先輩のアドバイスにイライラするのはなぜ!?
仕事をしていると、上司や先輩がアドバイスをくれることがありますよね。そんなときイライラするなどネガティブな気持ちに襲われるのには原因があるといえるでしょう。
上司や先輩が原因のケース
アドバイスする側に原因があり、された人がイライラすることもあります。
- アドバイスにイライラする理由
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- 責めたり怒ったり、伝え方が適切でない
- 説明が下手で何を伝えたいかわかりにくい
- アドバイスの内容が的外れになっている
- アドバイスに見せかけた自慢になっている
アドバイスの仕方がそもそもネガティブな場合があります。たとえば「こんなミスするなんて」「効率が悪すぎる」などの言い方をされると、素直に受け止めにくくなりますよね。やさしい伝え方だとしても、回りくどくて何を伝えたいのかわかりにくいアドバイスをされたときも戸惑ってしまうでしょう。
アドバイスのようでいて自慢やマウンティングをしてくる人もいますので、そのようなケースではアドバイスを素直に受け止めるのは難しくなります。
自分自身が原因のケース
アドバイスを素直に受け止めることができないのは、受け手に原因がある場合も考えられます。
- アドバイスにイライラする理由
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- 繊細で他人の言葉を深刻に受け止めやすい
- 他人に口出しされるのが好きでない
- アドバイスの内容が理解できない
- 上司や先輩のことを軽んじている
- 自分の話を聞いてほしいという気持ちが強い
他人の言葉に敏感に反応する性格の人は、仕事上のアドバイスも気にし過ぎる傾向があります。ひどく落ち込む人もいれば、アドバイスされるたびにイライラが募ることもあるでしょう。そもそも他人に口出しされるのが好きでない人も、アドバイスされると否定された気分になるのではないでしょうか。
上司や先輩から仕事のアドバイスをされても、なかなかその内容を飲み込めずに、モヤモヤとイライラが膨らむケースも。これはアドバイスする側の理想とされる側の経験や知識が見合っていないことが原因の可能性があります。
「あの上司に言われても」「一、二年社歴が上なだけなのに」と、上司や先輩を軽んじている人もアドバイスを素直に受け入れるのが難しいでしょう。他人の話を聞く状態にない人も、アドバイスを否定的に捉えがちです。「アドバイスはいいから、私の悩みを聞いてほしい」など、自分の話を聞いてほしい、自分に寄り添ってほしいという気持ちがあるのかもしれません。
上司や先輩のアドバイスをスルーするデメリット
上司や先輩のアドバイスは、仕事を円滑に進めるためにも仕事のクオリティを上げるためにも必要なケースがほとんどです。アドバイスを素直に受け入れずにスルーしていると、下記のようなデメリットがあります。
成長のきっかけや気づきを逃す
自分一人で成長することは簡単ではありません。誰かのサポートがあると、一人でいるときよりも多くの成長のきっかけや気づきを得られます。経験が豊富な上司や先輩のアドバイスには、たくさんの気づきがあるはずです。自分とは異なる人間の視点から物事がどのように見えているかなど、アドバイスを咀嚼することで得られるものはたくさんあります。
職場の人間関係が悪くなる
アドバイスは、上司や先輩からすると業務です。あなたのため、会社のためにと時間や労力を割いてアドバイスを練ってくれる人もいます。そんなアドバイスを受け止めずにおざなりにしていると、ネガティブな気持ちは相手に伝わってしまうでしょう。
柔軟性がなくなる
他人の意見を受け入れずに頑なになっていると、いつの間にか頑固な人間になるおそれがあります。「自分の方が正しい」と自己中心的な考えにハマってしまうリスクもあります。
効率重視の人ほどアドバイスから学ぶ
上司や先輩のアドバイスにイライラする人の中には、「自分のやり方の方が効率がいいのに!」とタイパ重視・コスパ重視の考えの人もいるでしょう。ところが、効率重視の人ほど他人の意見に耳を傾けます。なぜなら、自分では経験していないことを上司や先輩はすでに経験済みですので、情報をシェアしてもらうことそのものが効率的だからです。すべて自分で経験しないと気が済まない人は効率性が低くなるリスクがあるのです。
インターネットから得られない情報は強みになる
現代はネット社会ですので、「上司や先輩に頼らなくてもインターネットやSNSが答えを教えてくれる」という考えもありますよね。たしかにネットには役立つ情報が存在しています。ですが、あなたがいる職場ならではの知見というものがあります。たとえば取引先の特徴を把握していることは、会社が持つノウハウです。これらのノウハウは簡単には手に入れられません。そして、こうした情報ほど仕事をする上での強みになるのです。
上司や先輩からのアドバイスをポジティブに捉えるコツ
上司や先輩からのアドバイスは、ポジティブに捉えることで大きな効果を得られます。アドバイスをポジティブに捉えるために、下記のことを意識してみてください。
「業務上の指摘=個人への攻撃」ではないと理解する
上司や先輩の言葉につい敏感になってしまう人は、業務上のアドバイスやフィードバックでも、「私のことを否定された!」「僕が悪いということなのか…」と自分自身の人格に結びつけて受け止めてはいませんか?
アドバイスは、仕事のクオリティや効率を向上するために欠かせません。あくまで業務上の必要性があって伝えていることですので、あなたの人格や個性を否定するものではないのが基本です。このことを理解した上で、アドバイスの意味を客観的に考えてみてください。
それでも人格否定されたと感じたり不快な思いをさせられた場合、ハラスメントなどの可能性があるでしょう。
上司や先輩を尊敬する
上司や先輩のことが苦手だと、アドバイスも素直に受け入れられないものです。仕事上の間柄ですので、好きになる必要はありません。ただし、相手の長所を探したり尊敬できるところを探すのはおすすめです。
自分にはできない業務を責任もってこなしている、社内外から頼りにされている、高度な専門知識を持っているなど、良いところ探しをすることで相手の意見に耳を傾ける気持ちも湧いてくるでしょう。
上司や先輩も人脈のひとつだと考える
人脈はキャリアアップやキャリアチェンジなどで大きな武器になります。上司や先輩も人脈のひとつだと捉えると、ないがしろにはできないはず。上司や先輩からの紹介で、自分にとってのキーパーソンとつながる可能性もあります。将来的に転職を考えている場合でも、もしかしたら将来の顧客が現在の上司や先輩かもしれません。
自分にとってより良い未来を確保したいのであれば、目の前の人を大切にすることが近道。もしも上司や先輩をないがしろにすると、後々に手痛いしっぺ返しに遭うこともあるのです。
スキルアップにチャレンジする
アドバイスにイライラするケースには、上司や先輩の話を理解できないという場合もあります。「どうしてもっとわかりやすく説明してくれないんだろう」というケースでは、アドバイスする側の説明不足の可能性もありますが、ご自身の知識やスキルが十分ではないのかもしれません。
アドバイスをしっかりと飲み込んで実践していくためには、スキルアップをするのがおすすめです。資格取得で基礎知識を磨くなど、自分の能力を伸ばしていきましょう。
ストレスはこまめに発散する
アドバイスに限らず、他人の言葉を否定的に捉えがちになったり、些細なことなのに傷つくことが増えたと感じる場合、メンタルが不安定になっている可能性が考えられます。仕事やプライベートでストレスを溜めてはいないか、環境の変化や社会情勢に疲れを感じてはいないか振り返りましょう。
ストレスや疲れはこまめに発散するのがおすすめです。運動などの趣味を楽しむ、ゆっくりリラックスするなど、自分に合ったストレス発散法を見つけてください。
上司や先輩に相談したいことがあったら打ち明ける
アドバイスを素直に受け入れられないのは、「もっと自分の話を聞いてほしい」という不満や願いが溜まっているからかもしれません。業務やキャリアプランで悩んでいることがあったら、「相談を聞いてもらっていいですか?」と相談してみましょう。ご自身の気持ちを聞いてもらったあとは、気持ちを切り替えやすくなるはずです。
おわりに:アドバイスには貴重な気づきや知見が込められているはず!
上司や先輩との間柄やご自身のメンタルの状態によっては、アドバイスを素直に受け入れられないこともありますが、だからといってスルーするのはもったいない可能性も! 自分の成長のためにも、改めてアドバイスを客観的に咀嚼してみることがおすすめですよ。
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