chat GPTやVRなど、次々と新しい技術が生まれ社会で活用されています。仕事でも最新の技術や情報をアップデートしていくことが必要。若い人は新しいことを吸収するのが得意が、ベテランがつまづきやすいポイントでもあります。この記事ではベテランが学びをする上でのマインドセットなどを紹介します。
- この記事でわかること
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- 新技術や流行に弱いベテランの特徴
- 新しいことを学ぶベテランが活躍できる理由
- 若手とのジェネレーションギャップの原因
- ベテランが新しいことを学ぶときのポイント
ベテランが新しい物事の学習が苦手な理由
新人や若手の頃と比べると、ベテランになってからは新しい知識や情報が頭に入ってこなくなった人はいませんか? ベテランとして経験を積むにつれて、新しい物事の学習から逃げがちになることも。
ベテランが新しい物事の学習が苦手になるのは、どうしてなのでしょう。これには下記のような原因が考えられます。
新しい物事に必要性を感じない
たとえば2022年に公開された新技術にchat GPTがあります。こうした新しい技術が発表されたとき、「そんなものなくたってやっていける」「アナログの方が100万倍使いやすい」と、知ろうともせずに否定する人もいます。
たしかに今までも世の中や仕事は回ってきましたが、新技術には生産性や効率性の向上などメリットがありますので、「必要性はない」と切って捨てるのはもったいないことです。
今まで通りを好む
年齢を重ねると、変化を好まなくなる人も少なくありません。年月をかけて地位や収入が安定してきたのに、あえて挑戦や変化を取り入れるのは億劫に感じられるものです。
心理学で「コンフォートゾーン」という言葉がありますが、これはストレスが少ない快適で落ち着いた空間を指します。ベテランにもなるとコンフォートゾーンがしっかりと形成されている分、コンフォートゾーンの外へ踏み出す勇気がなくなるのかもしれません。
新しいものごとは難しそうに見える
新しいテクノロジーや知識は、マスターするのが難しそうに感じられることも理由のひとつでしょう。このことはベテランに限らず、若手や中堅にもいえることです。AIやVR、デジタル化といった技術のほか、ワークライフバランスなど価値観に関することなど、新しいことを吸収するためには、自分の中の思い込みやこだわりをほぐし、柔軟に物事を受け入れるステップが求められます。
「難しそう」「無理だ」「自分には合わない」と一度思い込んでしまうと、心がかたくなになってしまいますので要注意です。
今さら学びたくない
ベテランになると、これまでに培ってきた経験で仕事をこなしていけるようになりますよね。そのため、一から学ぶことが面倒に感じられることも。学習には体力と気力、時間が必要です。学びのために奮起することは、容易ではないという人もいるでしょう。
経験やプライドが邪魔をする
新しいことを学ぶためには、自分がそのことについて知らない事実を認めなくてはいけません。ですが経験やプライドがあるベテランは、頼られることになれているがために、誰かを頼って学ぶことに抵抗を感じることがあります。
ベテランが新しいことに挑戦するメリット
ベテランは会社にとって、経験や専門知識を有した貴重な人材です。ただし、そのことにあぐらをかいていていては時代に取り残されてしまいます。ベテランが新しいことに挑戦すると、次のようなメリットを得られるでしょう。
スキルアップにつながる
ITスキルなど新しいテクノロジーを学ぶことで、ご自身のスキルアップにつながります。技術だけでなく、ハラスメントに関する学習やグローバル人材に関する理解を深めることも大切です。
気持ちが若返る・初心に戻れる
新しいことに挑戦すると、気持ちにメリハリが生まれてモチベーションがアップします。ベテランになると同じことの繰り返しになったり、マンネリを感じる人もいますよね。そんなときこそ初心に戻り、学ぶ姿勢を取りましょう。
会社からの評価が上がる
いつまでも謙虚で学ぶ姿勢を見せる人材は、会社にとって有益です。ベテランならではの知見やマネジメントスキルを持ちながら、新しい情報や技術も習得していく人は、キャリアアップや収入アップのチャンスにも恵まれるはずです。
若手に嫌われるベテランの特徴
新しいことを避け、従来のやり方や価値観に固執するベテランは、若手から嫌われてしまうこともあります。下記の特徴を持つベテランは、若手とのコミュニケーションに悩むことが多いのではないでしょうか。
- 嫌われるベテランの特徴
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- 新しいことを頭ごなしに否定する
- 非効率的な方法ばかり好む
- 「あの頃は良かった」と過去ばかり評価する
- 「最近の若者は…」と一括りにする
- 苦手な仕事を若手に押し付ける
若手だからといって、ベテランと比較して世の中のことを知らないとは限りません。特に最先端のことや新しいテクノロジーに関しては、若手の方がよく知っていることが多いものです。
考え方が柔軟で、知識や情報を吸収しやすいのも若手ならでは。それなのにベテランが新しいものごとを否定したり敬遠してばかりいては、ジェネレーションギャップは深まるばかりです。
さまざまな年代、価値観の人が集まって一緒に働くのが会社です。お互いに歩み寄れるように、ベテランも新しい物事に対してオープンマインドでいることが求められるでしょう。
ベテランが新しいものごとを学ぶ方法
ベテランが新しい知識や技術について学びたいとき、どのような方法を取ると効果的なのでしょう。
書籍やネットで情報収集
新しい技術が生まれると、解説をしてくれる書籍やWebサイトも誕生することがほとんどです。専門家が執筆している書籍やWebサイトは信頼性が高く、わかりやすく内容がまとめられていますので、基礎知識を学ぶのにぴったりです。
セミナーや講座に参加
書籍やネットではいまいちわからなかったときや、さらに一歩踏み込んだ内容を知りたい場合、セミナーや講座に参加するという方法もあります。専門知識を有した講師が解説していたり質疑応答の時間が設けられていることも多く、理解を深めるのにおすすめですよ。
会社に研修を提案する
個人で情報やスキルを伸ばそうと努力するのは素敵なことですが、個人でできることには限りがあったり、コストの面で難しさが発生することも。新しい技術は会社にとっても必要性が高いことがありますので、「〇〇の研修を実施してほしい」と会社に提案する方法もおすすめです。
質問を恥ずかしがらない
書籍やネットで学習するのと比べて、セミナーや研修に参加する方法には「その場で質問できる」というメリットがあります。わからないことやもっと知りたいことがある場合、どんどん質問しましょう。経験やプライドがあると質問を躊躇する人もいますが、質問できる人は意欲があるという好印象が抱かれやすいものですよ。
若手から学ぶ
chat GPTや最先端の流行などは、若手の方が詳しいことが少なくありません。テクノロジーを使いこなしている若手もいるため、身近な先生になってくれます。年齢や肩書に縛られず、会社や世の中のためになるものはシェアするつもりで、お互い学び合う関係性を作っていきましょう。
おわりに:ベテランこそ新しい物事を柔軟に受け入れていこう
ベテランならではの強みと弱みを解説しながら、新しいことに挑戦するメリットをお伝えしました。変化の激しい現代で、何歳になっても挑戦や学習を楽しめるマインドを持っていきましょう。
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