世の中では日々、新しい商品やサービスが生まれていますが、ヒットするためにはマーケティングが欠かせません。マーケティング部ではマーケターがリサーチや分析を行っていますが、どのような仕事をしているのでしょう。
この記事ではマーケティング部の仕事内容や求められるスキル、キャリアパスなどを紹介します。
- この記事でわかること
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- マーケティング部の仕事内容と一日の仕事の流れ
- マーケターにコミュニケーション能力が求められる理由
- マーケティング部として活躍するための将来設計
- マーケティングスキルを磨くおすすめの資格
マーケティング部の仕事内容や年収、やりがいって?
マーケティングとは、商品やサービスを企画・販売するために、世の中が何を求めているか、ニーズに対して企業は何を提供すればいいかを調査・分析することです。マーケティングを行う人を、マーケターとも呼びます。マーケターは企画開発、広告宣伝、営業戦略など幅広い業務に関わります。たとえば、マーケティング部では下記の業務に携わるでしょう。
- リサーチ(市場動向、ターゲット層の消費行動、競合他社の動向など)
- 分析
- ブランディング
- 商品・サービスの企画開発
- 営業戦略
- プロモーション
- Webマーケティング・デジタルマーケティング
上記のほか、情報収集や分析を活かし、設計、広告宣伝、価格設定なども担当することがあります。
マーケティング部の年収は450~600万ほどです。会社の規模や経験次第で金額は異なります。外資系企業のマーケティング部では、年収1000万以上の高収入も期待できます。
マーケティング部は、商品やサービスの開発に携わることができ、リリース後も成長を見守ることができます。自分が携わった商品やサービスの売上や反響を実感できるなど、やりがいが大きい仕事です。
マーケティング部と営業部・企画部の違い
マーケティングは、営業部や企画部が行うこともあります。会社の規模によってはマーケティング部を設置せずに、営業や企画がマーケティングを行います。
マーケティング部が独立して設置されている場合、マーケティング部と営業部は打ち合わせをして営業戦略を練ります。マーケターの調査や分析をもとに営業先や営業資料の方向性を検討し、営業部の効果的な営業活動をサポートします。
企画部は新しい商品やサービスを開発したり、既存の商品・サービスの改良をします。市場動向や消費者のニーズが重要となりますので、マーケティング部が作成した分析資料が必要です。
マーケティング部の一日の仕事の流れや繁忙期って?
マーケティング部に配属された場合の一日の仕事の流れの例を紹介します。
- 出社:メール・スケジュール確認
- リサーチ:業界の動向やリサーチ対象の商品・サービスについて情報収集
- チームミーティング:チーム内で、案件の進捗を確認。情報共有も行う
- 昼食
- 情報分析・資料作成:リサーチ内容を分析し、資料にまとめる
- 打ち合わせ:企画部や営業部とマーケティング戦略を話し合う
- 退社
マーケティング部の仕事は、新商品や新サービスの企画・開発のために必要とされるため、新しいプロジェクトが発生すると仕事も増えるでしょう。
リリースまでのスケジュールがありますので、調査・分析には期限が定められていることが多く、期限を守るためには残業もあり得ます。
マーケティング部に向いている人の性格やスキル
マーケティングの仕事では、数字を使った統計や分析を活用する能力が求められます。定量・定性データを的確に読み取り、自社のために必要な情報を収集します。情報リテラシー、ニーズ把握力、課題抽出力など、データを総合的に読み取る能力が必要です。
資料を作成する機会も多いため、文書作成能力やプレゼン能力も身につけておきましょう。企業やリサーチ対象によっては、外国語力が強みになります。
戦略を決めるには社内の企画部や営業部との綿密な打ち合わせ、他企業とのコミュニケーションも重要です。
- マーケティング部で求められるスキル・能力
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- データ分析スキル
- 情報の取捨選択、課題抽出スキル
- 基本的なPCスキル
- プレゼンテーションスキル
- 外国語力
- コミュニケーションスキル、調整力
未経験でもマーケティング部になることはできる?
実務未経験者や新卒でもマーケティング部に就職することは可能です。
- マーケティング部門を持つ企業に就職し、配属希望部署を伝える
- マーケティングを専門的に行う企業に就職する
上記2つがマーケティング部として働く主な方法です。就職活動を成功させるためには、情報収集スキルや基本的なPCスキルなど、マーケティング部に求められるスキルを身に付けていることが重要でしょう。
マーケティング部のキャリアパス
マーケティング部として働く人のキャリアパスは、マーケティングのスペシャリスト、新規事業立ち上げのプロジェクトマネージャー、営業部や企画部へのキャリアチェンジが考えられるでしょう。
マーケティングスキルや経験を積み、リーダーなど管理職として昇進する人もいます。その場合は、マネジメント能力や人材育成スキルも伸ばしていくとスムーズです。
マーケターとして新商品や新サービスを開発、軌道に乗せた経験を積むと、新規事業立ち上げに抜擢される可能性もあるでしょう。
営業部や企画部は、マーケティング部と協力して仕事をすることが多いです。そのためマーケターとして働くうちに、営業部や企画部への転職を検討する人もいます。
マーケティング部のスキル向上におすすめの資格
マーケティング部への就職・転職、マーケターとしてのスキルアップのために、資格取得を目指すこともおすすめです。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティングの実務能力を客観的かつ総合的に評価する検定試験で、誰でも受験可能です。マーケティングに関する基本的な知識や実務事例を学べます。
ネットマーケティング検定
公益社団法人 日本マーケティング協会が主催し、内閣府が認定する資格です。初級者レベルの3級、中級者レベルの2級、上級者レベルの1級に分かれます。個人の受験はもちろん、企業の研修に採用されているため、マーケティングの基礎固めとスキルアップにおすすめです。
IMA検定
ネットマーケティングに関する知識を、講義と試験を通して習得します。講義の受講や課題の提出はオンラインで行うことが可能です。サイト分析やリスティング広告の実践運用スキルを習得する「Standardコース」、広告プランやKPI管理のスキルを習得する「Professionalコース」があります。
Googleアナリティクス個人認定資格
Googleアナリティクスの設定や使用方法、データの読み取り方などを学ぶことができます。初級者向けコースと上級者向けコースがあります。
統計検定
統計に関する知識や活用する能力を評価する試験です。データの分析や解析、統計データの活用に関する知識やスキルを学べます。こちらの記事では統計検定の試験概要や受験費用、資格取得のメリットを紹介していますので、参考にしてくださいね。
▼ プロコミ「統計検定の資格を取るとどんなメリットがある?」
ウェブ解析士
Webマーケティングの知識・スキルを習得するための、ウェブ解析について体系的に学べます。講座を受講して最新の事例や技術を学びながら資格試験に備えます。ウェブ解析士についてもっと知りたい人は、こちらの記事もチェックするのがおすすめです。
▼ プロコミ「ウェブ解析士の資格を取るとどんなメリットがある?」
おわりに:マーケティング部は会社の商品やサービスに深く関わることができる
マーケティング部というと市場分析や情報収集など、データを相手にした仕事というイメージが強いですが、他部署とコミュニケーションを取りながら商品・サービスの開発や改良にも携わります。企画や開発のアイデア、営業の戦略などを方向づける役割も担う、責任重大なポジションです。人気のある職種でもありますので、ぜひスキルアップしていきましょう。
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