恋人や家族、職場に自虐的な人がいると、リアクションに困ることもありますよね。何のために自虐的なことを言うのか疑問に感じる人もいるのでは? この記事では自虐ギャグを肯定しても良いのか、相手を傷つけない接し方などを解説します。
- この記事でわかること
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- 自虐ギャグのメリット・デメリット
- 言われると疲れる自虐の例
- 自虐は本人が言うから成り立つ理由
- 自虐的な人への上手な対処法
自虐ってメリットあるの?デメリットは?
「私、本当に仕事ができなくて」「僕なんていても役に立たないから」など、自虐的な言葉が口癖になっている人がいますよね。謙虚さは美徳として好まれますが、自虐はそうとも限りません。自虐には、内容や頻度、コミュニティによってメリットとデメリットがあります。
- 自虐のメリット
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- 笑いを取れる
- 親近感を抱いてもらえる
- 共感してもらえる
- ミスや疲れをリフレッシュできる
- 自虐のデメリット
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- 相手に気を遣わせる
- 繊細な人だと思われる
- ネガティブな印象を持たれる
- 言い訳っぽく聞こえる
- 嫌味に聞こえる
- 面倒な人と思われる
自虐はギャグとして使われることも多く、時には人を笑わせることができます。仕事が完璧だと思われている人が「休みの日は寝てばかりのダメ人間だよ」と自虐を言うことで、「〇〇さんもダラダラすることがあるんだ!」と親近感や共感を抱いてもらえることもあるでしょう。自虐を言うことで、自分のダメなところを笑い飛ばすなど、気持ちの切り替えになることもあります。
一方で、自虐的な発言にはデメリットも。自虐は自分自身を貶めたり否定するニュアンスがありますので、聞き手に気を遣わせてしまいます。仕事のミスをしたときの言い訳として自虐ギャグを使う人もいますので、「見逃してもらおうという気持ちがバレバレ」だと、敬遠されることもあるでしょう。
言われて困る自虐の例
友人や恋人、職場の人などが自虐的だと、どんなリアクションをすればいいのか困ることもありますよね。聞き手を悩ませる自虐の例を紹介します。
「私って何をしてもダメなんだよね」
友人や恋人、家族から、「自分はダメだ」というような強い自己否定の自虐を聞かされると、相手は本気で心配することがあります。親身になって話を聞いたのに、実はただのジョークや他愛のない発言だとわかると、「構ってほしいだけなのかな」「大げさな人かも」と信頼関係に悪影響を与えることも。
「もう年だからさ〜」「僕、常識知らずなんです~」
ミドルシニアやシニアの世代が「もう年だから無理だよ~」とネガティブな自虐を口にすると、相手を悩ませることがあります。特に仕事で困ったときに自虐を言い訳にして逃げていると、責任感がないと思われるでしょう。
反対に、経験の浅い若者が「僕、常識知らずなんですよ~」と、ミスを笑って済まそうとするのも歓迎されません。言い訳や逃げとして自虐を使っても、相手が納得できない可能性が高いでしょう。
「うちの会社、不景気で潰れちゃいそうなんですよー!」
所属している会社のことを、自分のことのように自虐する人もいます。これは会社の評判や信頼を貶めることにつながりかねません。最悪の場合、取引停止や利益損失を招きます。
自虐コメントを肯定するリスク
自虐的なコメントをする人が身近にいる場合、接し方に悩む人もいるでしょう。注意したいのは、自虐コメントに対して「そうだね」と肯定すると、人間関係のトラブルに発展しかねないことです。
相手を怒らせる
「最近の若い子のことはわからない。私、もうおばさんだから」という自虐に対して、「〇〇さんはおばさんですからね」と肯定すると、相手を怒らせる可能性が高いですよね。自虐は必ずしも肯定や共感を求めているとは限りません。言いにくいことを伝えるときに、クッション言葉として自虐コメントを言う人もいます。
たとえば、「私、もう若くないもの」という自虐の裏には、(若い子にいつも注意しちゃって悪いかしら)という気遣いがあるかもしれません。そうした気遣いに配慮せず自虐を真正面から肯定すると、相手を怒らせることもありえるでしょう。
相手を傷つける
「これ以上太っちゃうと困るから、お菓子は食べられない!」という自虐に対して、「その通りだよ。太ってるんだから気を付けなきゃ」と肯定すると、相手がショックを受けたり傷つく可能性もあります。コンプレックスがあるからこそ自虐を言う人もいますので、安易に同調するのはおすすめできません。
ハラスメントに該当する
自虐コメントでユーモアが生まれるのは、本人が言っているからです。他人が「〇〇は何をやらせてもダメだなぁ」など貶める発言をすると、悪口や嫌がらせ、ハラスメントに該当するおそれもあるでしょう。
自虐→「そんなことないよ」待ちは疲れる…!
自虐癖がある人に疲れるのは、自虐コメントの後には「そんなことないよ」という励ましを待っているからかもしれません。自己完結するものではなく、相手のリアクションありきで自虐しているケースです。
このケースでは、聞き流したりスルーすると自虐的な人の機嫌を損ねる場合もあるため要注意。「あなたもその通りだと思ってたの!?」と、トラブルに発展しかねません。
自虐が多い人への波風立てない接し方
自虐的な人が身近にいるとき、波風立てずに上手に自虐コメントに対処するためのコツを紹介します。
とにかく褒める
自虐は、褒めてもらいたいという気持ちの裏返しのことがあります。「そんなことないよ」「〇〇は頑張ってるよ」など、ポジティブなリアクションを求めているケースです。このケースでは、自虐コメントの後にすかさず褒め言葉を言うことで、自虐が落ち着くこともあります。
一度、真剣に話を聞いてみる
自虐の頻度が高い人が身近にいる場合、もしかするもその人は真剣に悩んでいたり、自己肯定感が低い状態になっているのかもしれません。自虐を聞き流していると、どんどんエスカレートしたりメンタルのバランスを崩すおそれもありますので、「何か悩んでる?」など相手に寄り添ってみましょう。
おわりに:自虐コメントは上手に対応してトラブル回避!
自虐的な人への接し方は、相手の性格や自虐の内容などを考慮しながら使い分けるのがおすすめ。人間関係のトラブルを避けるためにも、思いやりの心を忘れずに!
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