子どもの頃や学生時代は仲が良かった友達と、社会人になってからしっくり来なくなった人はいませんか? 会話をしていると違和感やストレスを抱くことも。この記事では社会人が友達にストレスを感じたときの考え方や対処法を紹介。ライフステージの変化による影響なども解説します。
- この記事でわかること
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- 社会人が友達疲れを感じるきっかけ
- フレネミーを見抜くポイント
- 友達と自分を比較する癖をやめるべき理由
- 程よい距離感で友達で居続けるコツ
友達がストレスの原因になる理由
仲の良い友達や付き合いの長い親友のはずなのに「友達のちょっとした言動にイライラしてしまう」「会った後はどっと疲れる」ということは少なくありません。友達だとしても、ストレスを感じることがあっても自然なのです。
たとえば、下記のようなときに友達に対してストレスを感じることもあるでしょう。
- 友達にストレスを感じる例
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- ライフステージの変化で話が噛み合わない
- 友達からマウンティングされる
- 一方的にアドバイスされる
- ダメ出しされる
- 根掘り葉掘り質問される
- 会話中、相手を気遣うことに疲れる
- 友達がネガティブすぎる
- 連絡頻度が多すぎる など
ライフステージの変化で友達に違和感を覚える理由
ライフステージの変化をきっかけに、今まで仲が良かった友達に対して違和感を覚える人もいるでしょう。
- ライフステージの変化
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- 結婚
- 出産
- 転職・昇進
- 引っ越し
- 介護 など
ライフステージが変わると、状況や環境もガラリと変わることが多いものです。すると話のタネになる出来事や日常で湧いてくる感情にも変化が見られます。たとえば、昇進すると管理職としての目線で物事を捉えるようになり、今までとは考え方が異なってくることも。友達から会社の愚痴を聞かされても、以前のように「わかるわかる!」と頷きづらいことが出てきます。
独身・子なしの人と既婚・育児中の人では、ライフスタイルや価値観が異なるともよく言われますよね。育児中の人はお子さんの話が増えがちですが、そうでない人からすると共感ポイントを見つけにくいこともあるでしょう。
異動やUターン、移住などで引っ越しをすると、物理的に友達と距離ができます。環境が変わったことで考え方が変わったり、感受性が刺激されることもあります。その結果、前に住んでいた土地の友達とはしっくり来なくなるケースも。
ライフステージが変わると環境の変化や意識の変化も生まれやすく、そのことが友達との関係性にも影響することは十分にあり得るのです。
「フレネミー」な友達には要注意!
友達だけど一緒にいるとなんだかストレスや劣等感を感じる場合、相手は「フレネミー」の可能性があります。
- フレネミーとは
- 表面上は友達を装っているが、実際は敵のような存在
フレネミーは、あなたに対しては親切な友達であるかのように接します。ところが裏ではあなたの悪口や噂話をしているなど、ネガティブなことをするのが特徴です。あるいは、「あなたのことを思って言うんだけど」と周囲の人間があなたのことをよく思っていないと嘘をつき、孤立させようとする人もいます。
ほかにも、マウンティングや上から目線のアドバイス、周囲の人間を引き立て役のように扱うなど、フレネミーは友達のような振りをしながら不利益をもたらすトラブルメイカーともいえます。過剰に親切な人、アドバイスが好きな人、あなたの話をやたらと聞き出そうとする人、噂話が好きな人、普段は穏やかでも突然怒り出す人などは、フレネミーの可能性があるかもしれません。
繊細さん「HSP」な友達に疲れることも…
友達のリアクションやメンタルの不安定さにストレスを感じる場合、相手が繊細さん、いわゆるHSPのケースもあるでしょう。
- HSPとは
- 「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、繊細で刺激に敏感な人を指す。アメリカの心理学者アーロン博士が提唱した考えで、DOESという4つの特性を満たす
HSPの人は、他人の感情や環境による刺激に敏感です。感受性が強いと言い換えることもできるでしょう。人間関係においては傷つきやすく、時には過剰とも思えるような反応をすることも。たとえば、何気ない一言に対して強いショックを受けたり、さっきまでは元気だったのに突然落ち込んでしまうような人もいるでしょう。
周囲からすると、HSPの人とコミュニケーションするときは言い方やタイミングに配慮する必要が出てくるので、気疲れや戸惑いを感じることもあります。
HSPの人への接し方について深く知りたい!
HSPは繊細な人なら誰でも当てはまるわけではありません。提唱者のアーロン博士は、DOESという4種類の特性を設定し、DOESの4つの特性を満たす人がHSPの可能性があると定義づけました。こちらの記事ではHSPについて詳しくまとめていますので、身近なところにHSPらしき繊細な人がいる場合の参考にしてみてくださいね。
友達にストレスを感じるのは比較癖が原因?
友達に対して「うらやましいな」「友達の方が幸せそうで悔しい」など、嫉妬や不公平感を抱くことが多い場合、自分と友達を比較しすぎているのかもしれません。たとえば、恋人の有無やプライベートの充実度、収入や肩書、SNSのいいねの数など、自分と友達を比べることはありませんか?
比較癖がある人は気の合う友達と一緒にいても、「負けたくない」と見栄を張ったり、「どうせ私なんて」と落ち込んだりすることが多いでしょう。あるいは、あなた自身がフレネミーとなって相手を攻撃するおそれもあるのです。すると友達と仲違いすることもあり得ます。
比較癖を克服するための方法
自分と他人をつい比較しては落ち込む場合、比較が癖になっている可能性が高いでしょう。こちらの記事では比較癖がある人の特徴や自分軸で生きるためのコツを紹介しています。
友情をキープしつつ友達と距離を取るコツ
友達といえど、一人ひとりが違う人間である以上はストレスを感じることがあって当然。ライフステージの変化やそれぞれの個性によっては、少し距離を取るのが安心なこともあります。とはいっても、友達を辞めたいというほどではないことだってあるはずです。友情をキープしながら程よい距離を取るために、どんなことができるのでしょう。
会う頻度を減らす
友達と一緒にいるとストレスや疲れを感じる場合、会う頻度を減らすのもおすすめです。社会人の場合は、「仕事が忙しくて」「資格取得を考えていて」などを理由に誘いを断ると相手も納得しやすいでしょう。
時間が経つにつれて相手だけでなく自分の方にも変化が現れ、モヤモヤが晴れることもあります。お互い自分の生活がありますので、タイミングが合わなくてもお互いを大切に思うことができるよう、あまり無理をし過ぎないのもポイントです。
話は当たり障りのない範囲にとどめる
相手がフレネミーである場合、情報を与えすぎるのはおすすめできません。話をきっかけにマウンティングされたり、噂話を流されたりするおそれがあるからです。仕事の悩みや成功談を話す際も要注意。相手の好奇心や対抗心に火をつけてしまうリスクがあります。
繊細な友達との会話は聞き役に回ってみる
繊細な人は、他人の言動に敏感で傷つきやすい傾向があります。繊細な友達に疲れを感じるのは、自分が加害者になったような感覚に陥ったり、友達が落ち込んだり悲しんだりしている様子に影響されるからでしょう。
繊細な友達に刺激を与えすぎないためにも、まずは聞き役にまわるのが安心です。そのとき、相手を否定したり一方的なアドバイスをすることは控え、「〇〇はそう感じたんだね」「そういう風に思うこともあるよね」と、共感する姿勢を見せて安心してもらいましょう。
SNS断ちをしてみる
SNSをしているときに友達疲れを感じるならば、SNSから離れてみましょう。SNSを見ると、「いいね」を押さなければいけないという義務感を感じたり、キラキラとした友達の様子に圧倒されることもあるでしょう。比較癖がある人は特に、友達のSNSを見て落ち込むことが多いかもしれません。
デジタルデトックスは一時的なものでも心がリフレッシュすることがありますので、気軽に一日や数日程度、SNSから距離を取ってみるのもおすすめです。近年はSNSに疲れを感じる人も多く、デジタルデトックスをする人も増えてきています。思い切って「私、この土日はデジタルデトックスしてみる!」と宣言することで、特定の友達との間に気まずさが生まれることを回避できます。
おわりに:社会人も友達疲れはあって当然! 無理せず適度な距離感を
友達と一緒にいることに疲れやストレスを感じたとしても、ご自分を責め過ぎる必要はありません。どちらか一方が悪いとも言い切れないのが、社会人の友達関係です。ストレスを感じたときは無理せず、適度な距離感を保つのがおすすめですよ。
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